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さて、気力も回復したところで、新たな模型作りに勤しみたいと思います。
ガンダムを作っていたときからずっと作りたかったアイツ。
ガンダムにくたびれた時、説明書を眺めて癒してもらっていたアイツ。
非常に格好いいアイツ。
でも、まったく知らないので思い入れなんてないアイツ。
最古の1/100を作った後であるが故に、作るのが楽しみな、最新の1/100であるアイツ。
ってなわけで、ヴァーカ・・・・もとい、Ver.Ka(ヴァージョン・カトキ)のキット、
「クロスボーンガンダム」を、これから作っていきましょう。
買ってから今まで、2ヶ月間熟成させていました。さぞかし美味しくなったことでしょう。
これ、06年の9月末に発売された、MGの中では今んとこ最新のキットです。
え?最新は、ストライクガンダム+iwspだろって?いやいや、そりゃ違うでしょ。
だって、あれは金型流用でしょ?本体は使いまわしで、背中のでかいのだけ新規パーツでしょ?
手抜きですよ。バンダイさんお得意の、商品水増し戦法です。
Seedなんてまったく知らないんですが、ストライク~って装備とかに色々バージョンがあるんでしょ?そのバージョンを一個一個キット化していくと、それぞれ欲しい人は買うわけですよ。
するってえと、最終的に本体のガンダムは何体売れるんですか?設備投資は同じで、もうけはウン倍。
これぞ、バンダイマジック。
賢いのか、消費者泣かせなのか・・・。
ま、すべてをそろえて並べたい人もいるんでしょうから、そういう人は、装備を一括して出されると無駄が多くて困るってなるでしょうね。
そんな話はいいです。で、クロボンさん。
このキットはF91で新たに確立されたポリキャップレスとかいう技術を使われているのですね。
ま、そんなたいそうなもんでもないと思いますが。
要は、設定上、小型MS(16mらしい。ガンダムは18m。サザビーは23m)であるが故に、キット化に伴って関節も小さくなってしまい、外装、フレームを作りこむとポリを入れる隙間が厳しくなってしまった。
がゆえに、ポリではなくフレームに直接つけたABS樹脂でもって関節を作ろうってことだと思います。
実際にはこれより小さい1/144でポリは、遥か大昔から普通に使われているわけですから、小さくて入らないというのは嘘です。
つまり、内部フレームにガンがあるわけです。
値段高騰の原因になるだけなんだし、なくしちゃえよ?フレーム。
でも、最近知ったんですが、この内部フレームも意外と貢献している場合があるんですな。
フレームそのものがスライドすることで、膝とかの可動範囲が大幅にアップしているものがあるそうなんです。
凄い技術ですね。
ホント、バンダイのキット成型技術は世界一だと思います。
可動範囲が120度から180度まで増えたことに対して、倍額の金を払うのはやはり嫌ですが・・・。
このキットを買うとき、本当はF91を買うために玩具屋に行ったんです。
が、Fは売り切れていた。で、大量にあったのが発売されたばかりのクロボン。
手にとって見ると、デザイン的にどうかと思う部分もあったが、フォルムそのものはFよりも格好いい気がした。
で、これを買いましたとさ。
買うまでまったく知らなかったMSですが、こいつは漫画で連載されていたガンダムの主役機らしいです。
海賊がモチーフになっているため、髑髏の意匠があったりするんですが・・・。
ま、ガンダムの嫌いなところは、細かいところにだけ、下らない理屈をこねてリアリティを出そうとするくせに、肝心なところは車田正美的な無茶苦茶さをもっているところです。
なので、「完全にアニメですよ。漫画ですよ。リアリティなんて糞喰らえですよ」ってノリで作っているこいつには、それなりに好感が持てます。
いや~、ガンダムを作っているとき、こいつが誘惑してくるんですよ。
「そんな幾ら弄っても俺に勝てないキットを必死に作っているより、もとから格好いい俺をサクっと作って快楽に浸れよ」と。
強烈な誘惑でした。が、耐えました。
色々と同時進行をすると、キット一つごとの価値が薄まってしまいそうで。
折角金を払ってるんですから、楽しまないとね。
じゃ、パーツを見て行きましょうか。
MGとしては、標準的でしょうか。
試しに数えてみました。
パーツ数、258個。
これには、数字が重複している(同じ形のパーツ)の場合は、その個数だけ上乗せ(番号15が4つあったら、一個ではなく、4つのパーツとする)。
ランナーについていても、組み立てに使わない(説明書に×と書いてある)ものは含まない。
ポリパーツ、ビス、その他組み立てに必要な部品も、使うものだけ含む。ま、今回はポリはないですが。
シールは含まない。
で、この数です。やや多目かな。
たしかグフん時は200と数十。Ex-Sは数えなおしたら611でしたけどね。
試しに百式も調べたら、200ちょっとだった気が。意外と少ない。
Zのヴァージョン1は300ほどだったかな。
うろ覚え。
以下、ざっと気になるパーツを見ていきましょう。
フレームのパーツですね。
モールドなどが綺麗に作りこまれていて、流石はMGといった感じです。
これは脚のフレームでしょうね。1/100ガンダムを見慣れた後だと、クロボンさんの脚の小ささが衝撃的です。
これで同じ1/100なんですから、面白いですね。
ま、後々、ガンダムとの比較もしていきましょう。
シールです。
多すぎです。
私、シールはあまり張らない人なんですねえ。
面倒臭いからってのが一番の理由です。あまり格好よくなるわけでもないですし。
それ以上に、機体番号とかが、なんで機体に書かれてんだよ!って思ってしまうわけです。
ま、今回は張ってみようかな。どの位変わるか知りたいですし。
問題のマントですな。
どうなんでしょうねえ?16mのロボットにマント。
なんでもこれ、ABCマント(アンチビームコーティング)とかいうらしいです。ビームを受けた時に、表面が蒸発して、機体に損傷を与えるのを防ぐとかなんとか。
そんなものでビームを防げるのなら、ビーム兵器なんて滓ですな。
他に気になったパーツが下。
ドクロが・・・はまあ置いておくとして、ランナーに「クロスボーンガンダム」って書いてありますね。
これは流用の効かない、クロボンさん専用にランナーだということでしょう。
しかし、
こっちは「MGフレーム」としか書かれていません。
F91で使われていたパーツなのでしょうか?
それとも、今後発売される予定の、バリエーション展開を踏まえたランナー流用作戦なんでしょうか?
ここら辺の時代(1990年代以降)のガンダムって、ほとんどの人が見てないと思うんですよね。
ファーストやZなどで好きになった人も、もうそんな歳じゃなくてアニメを知らないと思うんです。
かといって、直撃世代の子供達にしても、ゲームが遊びの主体で、キットとかに思い出はないと思うんですよね。
ガンダムのアニメって、結局は関連玩具の宣伝なわけで、関連玩具に興味がなければ、当然アニメも見ないわけです。
私の様に、関連玩具に興味はあってもアニメは見ない人もいますが。
結局、MGって、現在の子供向けの玩具ではなく、出戻りの大人のためのキットですから。明らかにね。
値段とか複雑さとか精巧な作りとか。
これらのクオリティの高さが、かつて子供時代に作った記憶のある人達を惹き付けて、MG万歳の時代が来たわけですから。
とすると、まったく知らない時代のガンダムキットに、そういった大人たちをどう引き込むのか、結構難しい問題ですよね。
何しろ思い入れがまったく無いんですから。
ま、私は買ってしまいましたが。
他にも気になる文字が。
見えますか?「国内用」の文字が。
なんでしょうね。海外用もでるってことでしょうか?
アメリカとかだと、スターウォーズを作った伝説のオタ、ジョージ・ルーカスはガンダムが大好きで、映画の中でもぱくったりしているらしいですから、海外の人気も高いのかもしれません。
でも、模型作りが一般的に娯楽になっているのって、日本だけっぽいんですよね。
あっちのほうだと、そんな手間のかかって面倒なものは売れないんだとか。
故に、フィギュアとか即物的な玩具のほうが人気があるんだそうです。
私も、白人国家に模型は根付かないと思います。彼らは合理主義ということでは一貫してますから。模型なんて、非合理の賜物ですよね。
ま、海外にも沢山、模型メーカーはあるんですけどね。
一般的なのは帆船、戦闘機、戦艦の類。
ガンプラはどうなんでしょうねえ?
ま、次回から作成に入りたいと思います。
写真で見る限り、かなりフォルムは格好いいので、楽しみです。
俺に26年の進化を体験させてくれ!!
日本中で、今の私ほどガンプラの進化を体感できる状況にある人も、そうはいないでしょうから。
なんたって、最古の1/100を作った直後ですから。
こういう贅沢な状況は、精一杯満喫しないとね。
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