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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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なんだか、07年の春に、Hi-νガンダムが待望のMG化されるらしいですね。
非常にいいニュースですね。ハイ・ニューはメッチャカッコええですから。
ただ、お値段がちょっと心配ですね。8000円を平気で超えそうなよ・か・ん。

つわけで、私は本能の赴くままに動く阿呆であると証明されたので、その事例をここに紹介したいと思います。

時は2006年11月25日。
土曜の気だるい午後
次ぎに作る予定のキットのための塗料一瓶(ゴールド)を買うため、私は最寄のトイザラスに向かった。
トイザラスなどはただの玩具屋で、工作用具など置いていないが、なぜかあそこには塗料があった。
電車で模型店に行くのも煩わしいので、車でヒョイっといけるトイザラスを選んだだけである。

そこで塗料を選んだ後、ちょっとガンプラコーナーを見てまわるのは、私のような人間には致し方ないことである。
いや、本来、これが間違っているのだ
前々から言っているではないか。
「玩具屋にいくと、必要ないもの、ただ欲しいだけのものまで買ってしまう。だから行くな
なので、逃げるようにその場を後にすべきなのだが、在庫確認もしておきたいではないか。後々、無駄足を踏まないために。

そこで出会ってしまった
のが。これである。


地球に住むものは自分の事しか考えていない

ならば、愚民どもすべてに、今すぐ英知を授けてみせろ!!

むっは~!!メッチャ格好いい。何者なんだ、お前は。
いや、知っていた。そう、これはバンダイが出しているガンダム玩具シリーズの一つ。
ハイコンプリートモデル・プログレッシヴ。略して、ハイコン・プロ。さらに略してHCM・pro
これの、サザビー・スペシャルペインテッド

今まで、11月に新商品として出ますよ。っていう宣伝は、バンダイのホビーサイトで見て知ってました。
が、買う気はさらさらありませんでした。
理由としては、小さいこと。写真で見ても、その精巧なつくりは実感できましたが、それだけでした。
大きいことはいいことと信じているのが私ですし、いずれ機が熟したら、評判のわるいMGでも買って改修でもしようかと思っていたからです。

ぐわ!!ですよ。
このブログを始めて初めて知ったんですが(すげー日本語)、「写真では、どんなに綺麗にとっても立体には勝てない」ということを学びました。
これが正に自分に直撃したのです。
写真では、「へ~。格好いいね。MGよりも」くらいでした。
しかし、実物を見たら、そんなもんじゃありませんでした。
「うっは~。なんだこの格好よさは。なんだ、この迫力は。なんだこの重厚さは」
私は萌え殺されました

が、ここは我慢です。
どんなにティムティムおっきしても、リビドーに身を任せ、官能の渦に浸ってはいけない相手がいるように’(友人の彼女とか人妻とか幼い少女とか愛犬とか)、積みキットが溜まってきた昨今、こんなものまで手を出していては、財布が持ちません。
泣きすがる美女(サザビー)を振り切り、私は戦場(自宅)へ向かいました。

その後、アマゾンなんかで調べてみると、どうも販売数が少ないみたいで、予約しても買えない人が続出しているみたいですね。
仮に予約できても、それが次回出荷分のもので、手に入るのが12月とか。
おいおい、発売してから間もない、ってか発売する直前から既に次回出荷分の予約って、どんな状況だよ。
しかも、色んな店舗で調べてみましたが、ほとんどが定価で売っているんですよ。
このことから、異常な人気商品なんだと分かりました。定価でも売れるんです。
あるところなんか、入荷日に即日完売してましたからね。定価なのに。

で、これを見た私は居ても立っても
いられなくなりました。
これを逃したら、私は一生、美女(サザビー)と添い遂げることができなくなるのではないか。
阿呆な妄想にとらわれつつ、一晩懊悩に苦しんだ後、収入と支出と財布の中身を、相当前向きに計算した結果。
「いける!!」
と確信し、翌日朝一でトイザラスへ。この辺、百式やEx-SのMGと同じ道を辿っていますな。進化のない私。

トイザラスって意外と割引率が低くて使いたくないんです。が、どこを見ても私の行動圏内では定価だったのを受けて、定価上等の覚悟で向かいました。

定価とは、定価より高くならないということである。
地獄と同じである。地獄のいいところは、それより悪くはならないというところなのだから。
あんまり関係ありませんな。

ちなみに、前日の調査の段階で、なぜかトイザラスのサザビーには値札が付いてなくて、一体幾らなのか分かりませんでした。
定価は税込み4725円ですから、痛い出費ではありますが、いいのだ。なぜなら、これで8000円、割引で買っても7000円するMGサザビーを買わずに済むのだから。
そう言い訳をし、手に美女(サザビー)を捧げ持ち、レジに向かいました。

幾らなんだろう。ちょっとドキドキ、大半は諦めモードでお会計を待っていたら・・・
3499円です
え?あれ??嘘?

商品を確認します。これ、スペシャル・ペインテッドっていうヴァージョンなので、つまりこれより安いノーマルがあるんですよね。普通の赤のが。
スペシャルってのは、それの塗装をメタルレッドにしている奴なわけです。それだけで、価格が1500円上がるのはどうかと思いますがね。
2回確認しましたが、やはりスペシャルの文字が躍っています。商品もメタリックです。
でも、怖いので一応、レシートは受け取り、財布の奥深くにしまいこみました。
車に戻った後も、5回確認しました。一文字ずつ確認をし、自分が間違っていないことをチェック。

ラッキー!!
みんなが定価で買っている物を、私は1226円引きで買えちゃったよ~。
買いたくても買えなかった人。御免ね。俺のように、興味なかった人が買ってしまって。

ワクワクしながら家に帰り、ブツを確認します。
一言で言うなら「精緻な工芸品」
。これです。
メタリック塗装も相まって、玩具という感じがまったくしないのです。
凄まじい精度と、完璧なデザインと、緊密感です。
美しいとすら言えるでしょう。
私の中では、明朝時代の青磁の陶器よりも素敵な工芸品です。
そんなものは、欠片ほども欲しいとは思いませんが、サザビーはみぞおちズキンですから。

だって、サザビーですよ。ラスボスですよ。
最終兵器、リーサルウェポンですよ。
正に最強のMSに相応しい、秀逸なデザインですよ。
私の中では、ニューガンよか全然強いイメージなんですな。

さて、物を手にとっての感想です。
ネットとかで見てきた素組みのMGサザビーなんかに比べられないくらい、本当にフォルムがいいです。
サザビーって、本当に綺麗な曲線を持つ機体なんですよね。それが素晴らしいバランスで再現されていて、文句の付けようがありません。
曲線主体のデザインって、立体にするのが難しい
と思うのです。絵と違って、ごまかしも聞かないし。見ている人間は、2Dほど3Dは脳内補完しませんしね。
なので、MGではちょっと・・・なデキだったのでしょう。
が、ハイコンのサザビーは、私のようなたいした鑑識眼を持たない人間からすると、完璧です。
MGのEx-Sを作って以来の衝撃でした。

サザビーは、曲線主体であるが故に、、MGなどのキットを改修するのには相当のスキルが要求されるわけです。
とてもじゃないですが、そこら辺の有象無象に改修できるレベルじゃありません。
なので、最初から完璧なフォルムをもつハイコンプロのサザビーは、それだけで貴重でしょう。

次に、関節が異常に動く
半端じゃありません。こんなに小さいのに、なんだってこれほど動くんだ?
MGで可動に難とか言われていたのは、やはり手抜きの結果だったのか?
そう思うくらい凄いです。
普通にある関節の可動範囲は文句ない上に、土踏まず関節もあるんですね。このサイズで。
しかも、肩と肩アーマーが独立して動かせるんです。
肩そのものは、引き出し式の間接になっていて、前後へのスイングがかなり動きます。30度くらいかな。
なので、相当動きの自由度は高いです。
肩アーマーも、どういう構造か分からない
のですが、肩と関係なく前後上下にかなり動かせます。
腰も、腰アーマー(横以外)も、脛アーマーも、背中のファンネルコンテナも、プロペラントタンクも、盾も、みんな動きます。
驚くのは、顔を上下に開いて、モノアイを動かしたりできるんですね。
このサイズで

可動を説明していくと切がないので、まとめます。
「動きべき部分は全部動く」

腰も完璧に動きますよ。まわすだけなら360度
上下への捻りは20度くらい?
左右への捻りは5度くらいまで。
ま、この辺はねじる人間はあまりいないでしょうが。

あまりの格好よさに、思わず逆襲のシャアのビデオを10年ぶりくらいに引っ張り出してきて観賞しながら、同時にサザビーを鑑賞してました。
サザビーのデザインがね、全然違う!!ということに気が付きました。
いや、デザインではなくフォルムか。映画の中のサザビーは、もっとベチャっと潰れたような感じのデブですが、ハイコンプロのは胴体自体はスマートで、手足などが大きくなっていて、これが重厚な雰囲気を出しているんですな。
ま、アニメの中で、デザイン画と同じ画をいちいち描いて動かすのが大変だったから、手抜きしただけかもしれませんが。
それにしても、16年の歳月の中で洗練され続けてきたからこそ、このバランスに届いたのでしょう。

無駄に文章が長くなりました。じゃ、ざっと見て行きましょうか。

・・・の前に、一枚の参考画像を頭に叩き込んでください。
以下、最初の画像のみ、MGのサザビーの素組みです。
どっかのサイトで拾ったもので、勝手に使っていいのか分かりませんが、まあいいでしょう。素組みですから。
改造してあると文句言われても言い返せませんけどね。素組みなら、みんなこうなるって参考になるじゃないかと。

で、MG。

特に顔がね・・・

いいですか?
じゃ、ハイコンのサザビー開始。

だから抹殺すると宣言した
私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ
誰かが、人類の業を背負わねばならん
ララァの死んだ時の苦しみ、存分に思い出せ
地球がもたん時が来ているのだ
私は世直しなど考えていない

どうでしょうか?完璧といえるのではないでしょうか。
私にはフォルムに欠点は見つけられません。
ガンプラですと、もう少し顔を小さくとか、上腕や腿、脛を長くとかあるんですが、これに関してはまったく注文が思いつきません。
人型から遠いからでしょうか。
しかし、これほどまでに曲線を精緻に再現したキットは、他にないのでは?
サザビーの立体物では、おそらく現時点で最高峰でしょう。

次は、ディテールをちょっとだけ見てみましょうか。


この緊密度

肩内部。
ここって普通はすかすかになってしまう場所なんですよね。一番、玩具っぽく感じさせる部分です。
これが、きっちり作りこまれてます。


このディテール

装甲内部。
これまた完璧です。
スカスカになるところも、ちゃんと内部フレームを作りこみ、塗装もしてあるお陰で、玩具感がありません。

こんな感じで、わざわざ裏返さないと見れない場所も、まったく手を抜かず作りこんでいるお陰で、これは本当は機械なんです。動きますよ。といわれても不思議ではないくらいです。
中身がまったく見えないのでね。


行けい、アクシズ。忌まわしい記憶と共に
精悍でいて悪そうな顔
正にラスボスに相応しい

顔周辺。
バランス、完璧ですね。バランスのいい小顔と、特徴的な襟足部分が、本当に素晴らしいです。
いつ見ても、サザビーのお顔は、鉄兜を被ったナイトみたいですな。

一部の人が悪い点として、クリアパーツが実際にはクリアではなく、モノアイが見えないってのを挙げてましたが、私は全然気になりません。
確かにまったく見えないのですが、むしろ見える方がおかしいだろうと。
カメラがなぜ光るのか?

いままで、いいところばかり挙げてきましたが、悪い点も勿論存在します。
以下、欠点。

合わせ目消しができていない。足、腿、肩。
元から切り取られている部分(盾が特に)のゲート処理ができていない。えぐれている。折角メタル塗装をしているのに、そこだけ黒ずんで抉れているのは減点。

私の目から見れば、こんなもんですな。
ま、今までのサザビーに比べて、あまりにもクオリティが高いので霞んでしまいますが、この辺もちゃんとしてくれれば満点だったでしょう。

最後に、私、ずっと小さいちいさいと言ってきましたが、どれくらいのサイズなのか?
身長12.5cmである、1/144のファーストグレード・ガンダムと比較して、見てみましょう。


115mmで、この重量感

ハイコンプロのシリーズは1/200スケールです。
サザビーの大きさは115mm。MGの半分ですね。

どうでしょう?いままで見てきた写真から、この小ささが想像できましたか?
大人の片手に納まるサイズです。実際のサイズ以上にスケール感を感じさせるのは、つまりそれだけ良く出来ているからに他なりません。
これだけの可動ギミックやディテールを満載して、このサイズです。その技術力に乾杯!!
ま、大きい方が、私としては楽しいんですけどね。

ともかく、これで私は8000円するMGサザビーを買い、多大なリスクを背負いつつ改修する必要がなくなったので、満足しています。

生まれて始めて、私は組み立てキット以外のガンダム玩具を買ったわけですが、おそらく最初で最後でしょう。原則として興味がないので。
ガンダムとは、組み立てるものです。
これを買ったのも、立体物に恵まれないサザビーであったが故、ですからね。
この間、大人買い
した逆襲のシャア旧キットシリーズのサザビーを、これを目標にして改修するという楽しみもできました。私には不可能でしょうけどね。

皆さんもどうでしょう?お部屋のインテリアに一つ。
精緻な工芸品といってもいいクオリティです。綺麗な塗装も相まって、ちょっと素敵なお部屋を演出できますよ?

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