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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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さて、スピットMK1の2機同時進行も、コクピットを塗装し、胴体や翼の接着まで行ったので、接着剤硬化待ちを利用して次のキットの組立てに移行します。

このところちょっといろいろな要因でペースがずれてしまったのですが、本来は、

キットA組立て接着→(硬化待ちに)キットBの仮組み→キットA整面~塗装完成まで→キットB接着→(硬化待ちに)キットC仮組み

というようなペースで行きたいのです。無駄がないから。
そういうことで、次のキットの仮組みを始めます。

次のキットはこれだ!!



今日のブルーティッシュドッグのお時間です。

ずっと作りたかったキット。スコタコ!ではなくブルーティッシュドッグ。
このキット。何年積んでますかね。これももう8年くらいになるんでしょうか?

装甲騎兵ボトムズ。
伝説のアニメですな。
そして、その主役たるスコープドッグもまた、伝説のメカです。

子供の頃、まだガンプラしか作ったことのなかった時代、ボトムズのことも知っていました。近所のオモチャ屋に売ってましたからね。このキット。
が、全然興味がなかったんです。
なぜなら、格好悪いから。

なんだ、このおちょぼ口みたいな顔は。
手足も短いしチンチクリンだな。
しかも、スゲー弱そう。
だせえ。

そう思っていました。
それから幾星霜を経て2006年。たまたま見つけたMG百式に感動。
「ガンプラってまだあったんだ!!」
この時、ガンプラなんてゲームなど他のオモチャに押されて、もう時代の闇へと消えていってしまったんだろうと思っていたわけです。
が、ガンプラは子供の頃に作ったものから超絶的な進化を遂げて、生き残っていました。

ここで百式を衝動買いしたことで、私の模型熱は完全に復活。
むしろ、大人になったことで、より熱く燃え盛ってしまったわけです。

復帰したての頃も子供の頃と同じで、ガンプラしか見ていなかったんですね。
が、子供の頃にはなかったネットを使って色々と調べていくと、当時知らなかった世界が沢山あることに気がつきます。

そして、2006年末から2007年冬にかけて、ガンプラからFSSに興味が移り、そこにアーマードコアも加わってキャラクターモデルの可能性と広がりが楽しくて仕方なかった時に、丁度話題になっていたのがボトムズでした。

当時、ペールゼンファイルズのOVAが発売される直前でした。
そのお陰で、メーカーが作り出したものでしょうが、ボトムズのリバイバルブームのようなものが、模型業界を席巻していました。

今振り返ると、夢のような出来事でしたね。当時のボトムズ関連商品の展開の凄さは。
マックスファクトリーが1/35完成品を山ほど出していたり、ヤマトが1/12を出していたり、他のメーカーが青の騎士からの完成品を出したりして、とにかく山ほど商品が出されました。
そこに、バンダイが1/20でスコープドッグを出し、これまた大きな話題となりました。
が、やはりボトムズをずっと育ててきたのはタカラであり、その跡を継いだwaveだったわけです。

この頃の自分を振り返ると、面白いもので、子供の頃に全く格好いいと思わなかったスコタコがなぜか格好よく見え始めていたのです。
無骨で弱そうで古臭いデザインだと思っていたのに、それがむしろ魅力的に思えてきてしまったのでした。

そんな時に、たまたま地元の近くにあるトイザらスに行ったら、ボトムズフェアみたいなことをしていて、なんとボトムズ関連のキットが全品半額で売っていたのです。
「ぬおー!!」
興奮する私。
そこで買ったのが、ブルーティッシュドッグと、バンダイが新しく出したばかりの1/20スコープドッグ・レッドショルダーカスタムでした。
ボトムズのキットを初めて買った瞬間でした。

バンダイのスコタコはよくできたキットでした。
年季の入ったボトムズファンにとっては色々といたらぬところのあるキットだったようですが、私にはすごく格好よく見えました。
が、一点、バンタコに言えることは、ちょっと直線的すぎるのでは?と思います。
タカラタコに引きずられてそう感じてしまうのかもしれませんが、バンタコはスコタコ特有の三時曲線がどことなくスポイルされているように感じます。
よく言われる、腕が短いとか足が長いとか細いとか、そういう感想の前に、私はそう思いました。
まあ、腕が短く足が長いから、直線的に感じたんでしょうが。

ちなみに、初めてボトムズのキットでスコープドッグではなくブルーティッシュドッグを買った理由は、それしか売ってなかったからです。
タカラ1/24が原点であるという認識だった私は、バンタコよりもむしろコッチをリスペクトしていたわけですが、トイザらスにはブルーティッシュドッグしか売ってなかったのです。

おそらく、ペールゼンファイルズが公開される時にタイミングを併せて何年ぶりかにタカラが再販したボトムズキットですが、私が手に取る前にほとんどが売れてしまっていたのでしょう。
その後、ネットで色々と調べましたが、ほとんどが売り切れ状態でしたから。

タカラ。今はタカラトミーですか。その後、ボトムズのキットを再販してくれませんね。
是非とも再販してもらいたいのですが。
私、まだ欲しいキットが沢山あるので。

ともかく、そこから完全にボトムズのアーマードトルーパーにゾッコンになった私は、色々とキットを調べ、waveがOEMで出しているキットもいくつか買いました。
また、バンダイが出したファッティーも当然の如く買いました。
そして、初版から何年も再販されることなく、絶品状態で無駄に高値の付いていたバンタコのペールゼンファイルズ版も、運良く売っている店を見かけて買いました。この間、漸く再販されましたね。
そこから更に手を広げて、waveが出しているタコのガレキにまで手を出す始末でした。

そんなに沢山買っているのに、今まで一つも作れませんでした。
理由は簡単です。
ちゃんと作る自信がないから。

ボトムズと言えば、綺麗な仕上げよりもむしろウェザリングですね。
いかに上手に汚すか。それがキモとなるんだと思います。
が、私は汚し塗装のやり方がよくわからなかったのですね。
何をどうしたら、ネットで見るような上手な作例の如きウェザリングができるのか?
これが私を悩ませました。
そんなことを考えている間に、2年間の休暇を二度も貰い、買ってから8年経ってしまいました。

そして、今回、やってみようと思いました。
なんとかなるだろうと。

昔と違い、今の私は、理想通りにつくるということに、それほど重きを置いていません。
昔は、理想通りに作れないとイヤでした。ダメでした。
が、今では理想の7~8割になれば御の字だと思うようになりました。
これが成長なのか退化なのかわかりませんが、少なくとも、昔に比べて気楽にキットを作れるようになったことは事実です。

それと、曲がりなりにもエアモデルなどでウェザリングの基礎の実践をして板についてきたと思いますし、先日作ったハーディガンでそれ以外のウェザリングもなんとなくわかってきたのではないかと思います。

なので、作ってみましょう。
自信ないけど。

そんなわけで、8年間の熟成を経て、ブルーティッシュドッグを作り始めます。
まずは、いつも通り、パーツ全景から。



やはり、キャラクターモデルはパーツが多いですね。
このキットは1983年発売ですから、もう32年前です。
当時でこのパーツの多さは、驚異的だったのではないかな。

それでは、各部ディテールを。




素晴らしいですね。いかにもメカメカしいディテール。とても32年前とは思えません。

このキットを見ていて感じるのは、やはりワンパーツが大きくてある程度形になっていると、パーツを見ただけでテンション上がりますね。

最近のキャラキットは、パーツの細分化によるディテール再現に重きを置きすぎていて、箱を開けた時に完成状態の想像がつかない状態になっています。
これも良し悪し。
箱を開けて完成状態が想像できると、パーツを見ているだけでワクワクできますし、ワンパーツにディテールが叩き込まれているとハアハアします。

塗装などの観点から、色分け部分のディテールを別パーツにするのはいいと思うのですが、無駄なパーツ分割は作る労力をますだけでなく、パーツを眺める楽しさをスポイルしている気もするのですよ。

まあ、大分前からバンダイは可動のための構造を確保するためにパーツが細かくなっていますし、コトブキヤはディテール再現のための細分化をしています。
まあ、そこは時代ということでしょうか。

こんなことを考えるのも、エアモデルを作るからですね。
エアモデルは、胴体と翼の形そのままでパーツが入っていますから、そこからディテールと完成状態を想像し、ワクワクハアハアできるのが楽しいと思うのです。



シート。
面白いです。32年前のキットなのに、ヒケシボ成形になっています。



肩。フレームとそれに固定するリベットがいい味出してます。



ターレットレンズ。スコタコのキモとなる部分です。
なかなかいい感じですね。



その他、コクピット内のメカディテール。
4mというサイズだからこそ必要だったコクピット内のメカ演出であり、そのキットだからこそ必要だったこういうメカパーツ。

実に好感触です。



フィアナ。ファンタムレディーですか。
バラバラで見ると、ちょっとしたホラーですね。



顔も怖いです。


さて、パーツ確認も終わったので、早速組み立てていきます。

まず足。



当然、漢のモナカ割り。



はい。出ました。
やはり32年前のキット。パーツの勘合が酷いもんです。
モナカ割りの部分の左右の貼り合わせに関しては、まあ・・・許せる・・・かな?
段差もあるし、隙間もあるけど、なんとかなるよ。
しかし、足裏パーツをハメたとたん、ダメです。
全然大きさが合ってません。
見たとおり、足裏をはめると、つま先に隙間が出来てしまいます。
足裏が左右に広すぎるのですね。

ここは、要摺り合わせです。



あとは、腿、膝、脛パーツです。
ここもモナカ割りです。

厄介なのが、膝関節のパーツを、腿と脛それぞれで挟み込む構造になっていることです。
そして、その全部に合わせ目があることですね。

非常に面倒です。
挟み込み構造を多用されると、基本工作たる合わせ目消しとマスキングの手間が二次関数的に増えていくので困ります。

そんな感じで、脚完成。



ん!いい!!

次。腰です。



ここも独特の構造ですねえ。
股関節部分の構造に関しては、この時代には結構多いものだと思います。

腰完成。


 

腰も組んだので、脚とくっつけてみます。



んん!!いい!!

次。胸部。
スコタコのキモとなる部分です。って、いくつキモがあるんだよ。



よく分からん細かいパーツが山ほどあります。
この辺り、いかにも当時の設計の限界を感じます。

胸部ハッチをスライドさせて開閉する構造を再現させているわけですが、説明書の説明が不十分かつ不親切です。
私は間違って接着してしまい、後で気がつき、無理矢理はがしましたよ。可動するシリンダー部分をね。

ともかく、こんな感じ。




首の部分がパーツの勘合も悪く、構造的にも脆弱で、ちょっと厄介です。

そして、胸部全体。



ハッチの可動部は、仮組みの時は邪魔なので、外してます。

次。シート。



いいですね。いかにもロボットのシートという感じで。

さて、ここでもやらかしてます。



ピンとダボの勘合がまるで合ってない。
なんだってこうなるんだ?
ブルーティッシュドッグってスコタコのバリエキットだし、その辺でなにか問題があった?
金型破損で再販不可なんていう噂も聞いたし。

ともかく、胸部にシートを載せてみます。



おお!いい!!

 

しかし、ここでもまた難点が。
シートの接着部分に関して、全くガイドがありません。
適当に乗せると胸部ハッチと干渉してしまうので、そうならない位置に接着すべきなのですが、その位置が曖昧です。
実に困る。

さて次は、スコタコの命である頭部を・・・
あれ?
おやあ?
パーツがない?
そ、そんなはずは!



D6がないぞ!どういうことだ!!

確かめてみよう。



ん?D6って腿のパーツ?



確かに、腿のパーツだ。
もしかして、誤記?

おそらく、D6はD9の間違いなんだと思います。
メチャ焦ったわ。



パーツはこんな感じ。
んで、組立て。



オホ!いい!!

胴体と組み合わせてみましょう。



んんん!!!いいいい!!!!

次。腕。



脚部と同じで、モナカ割りの挟み込み構造で、いやんなっちゃいます。



これは左腕ですが、上腕部分には合わせ目はありません。
あの伝説の左ストレートを打ち出すためのスライド構造を再現するために、幸運にも合わせ目がなくなっているのですね。

それにしても、



手は酷い造形です。
開いている手が酷いので握り拳を使おうかと思いましたが、握り拳も穴が空いてなくて、これまた酷いです。
なので、開いた方を使うことにします。



左手完成。

次は右手。ガトリングのある方ですな。



肩までは同じ構造で、上腕からは違う構造&形状となっています。
ガトリング自体は単純な構造なのですが、そこについているツメが組みづらい構造となっています。


んんお!!いいぞ!!!

最後。バックパックです。ミッションパックって言うんだっけ?



これまた単純な構造。
全部こうであってくれるとありがたいのだが。

とまれ、仮組み完了。
見てみましょう。







んんんんん!!!!
いいいいいいいいいいい!!!!

メチャメチャ格好いいじゃないですか。
このキット。32年前とは思えないくらい、素晴らしい造形じゃないですか。
なんでしょうね。この衝撃。

32年前って、バンダイは何をしてましたっけ?
丁度、MSVの時代ですよね。
その当時のガンプラと比べると、圧倒的にタカラのタコの方が造形的に優れていませんか?
勿論、構造は圧倒的に不親切ですけども、それを補って余りある魅力がありますよ。このキットには。

伝説になるのも頷ける。

と正直思うのですが、そんな自分を客観的に振り返る自分もいます。
ガンダムは時代とともにそのスタイルを変化させてきています。
MGが始まって以降は、その傾向が特に顕著です。
が、スコタコに関しては、それがほとんどありません。

ガンダムは新シリーズを放送する毎に新しいガンダムが出てきて、時代時代の格好いいと思われるスタイルを反映し、それが旧作ガンダムのキットにも影響を与え、古いデザインが新しくキット化される際に、新しいスタイルにリファインされていったのに対し、ボトムズは新作アニメが出ても、基本的には同じスコタコのバリエに終始し、違いといっても武装やディテール程度でしかなく、時代に合わせたスタイルの変化を一切してこなかったという稀有なロボットデザインであるがゆえに、色んなタッチのスコタコというものがほぼ存在せず、仮に存在するとしても、それこそわずかなバランスの調整程度で、それゆえに昔のキットを見ても古臭さを感じないのかもしれません。

こういうところもボトムズの唯一無二の特徴と言えるでしょうか。

ボトムズのキットにも沢山の種類があります。
インジェクションでは、基本的にはタカラのキットですが、ガレキに関しては、それこそ山のようにあります。
が、そのどれもが、そこまで大きな違いはありません。ボトムズのキットを飽きもせず何時間も眺め続けた人だけが気が付く。そんな程度のバランスの違いです。

こういう原理主義的なところはあまりいいとは言えないと思うのですが、同時に元のデザインの完成度があまりにも高いがゆえに、それをブラッシュアップさせることが困難だったのではないかとも思うわけです。

タカラタコを初めて組んでみて、非常に組みづらくまた不親切だと感じました。
同時に、物凄く魅力的な造形だとも思うわけです。
とても32年前のキットと思えないほどのデキ。
多くの人が、この魅力に取り付かれるもの理解できます。
弱っちくて古臭くてダサ格好よくてメカメカしいATというロボットの魅力をギッシリと詰め込んだ傑作キットです。

同時に、タカラタコを作った人が皆口を揃えていく言葉。
「また作りたくなる」
の意味も理解できました。

とにかく不親切で作りづらいキットゆえに、一度目は失敗の連続なのだと思います。
なので、勘所のわかったところで二個目を作りもっと完成度を上げて、さらに色変えやウェザリングの強弱で三個四個となるのでしょう。

事実、仮組みをした段階で、私もそう思いました。
タカラタコがもっと欲しい。

タカラトミーさん。もっと再販してください。
waveさんも、再販してください。
最近、全然見かけないんですが。
ガレキも非常に完成度が高くいいと思うのですが、このキットの味も捨てがたいですよ。

さて、仮組みも終わりました。
何しろ不親切なキットなので、思ったよりも遥かに時間がかかりました。どこがどうなるか、よくわからないのですね。

さて、次からはスピットの整面から塗装だな。

そんなわけで、今日のブルーティッシュドッグはお仕舞い。

では。


~追記~

書き忘れていましたが、今年の年末あたりに、waveが1/35でラストレッドショルダー版のスコタコターボカスタムを出すようです。
非常に楽しみですね。
見た感じ、プレミアムバンダイとかいうユーザーを舐めた販売方法をするバンダイの1/20に比べてスタイルはいいと感じますし、なによりもマシンガンしか付かない1/20に比べて、waveの1/35は武装満載です。
とりあえず4対セットの予約しか現状は始まっておりませんが、これは買いのキットでしょう。
4体セットのみに、それぞれのキャラクターのフィギュアが付くそうで、これもボトムズファンにとっては美味しいエサでしょうね。
かく言う私もフィギュアなんて塗れる技術ないのに、予約してしまいました。
だって、4体作って、それぞれキャラも並べたら、もうそれだけで達してしまう喜びでしょう。

惜しむらくは値段ですね。一体5000円弱。1/35としては、ちょっと高いです。
が、waveというメーカーの規模と体力、ボトムズというコンテンツの収益性を考えれば、まあ仕方ないのかもしれません。
本当は、高くなっても1/24で出して欲しかったのですが、色々と厳しかったのでしょう。

また、同じwaveですが、キャラホビ2015で発表してましたが、1/48でヴェルビンのガレキを発売するそうで、これも非常によくできている感触です。
また、原型の発表はありませんでしたが、同じ1/48でサーバインも決定しているようで、オーラバトラー好きの私としては、これもまた買いです。

最近のwaveのガレキはコレクション性よりもクオリティを重視していて、値段もちょっと前に比べれば格段に割高になっています。
でもまあ、仕方ないのでしょうね。これは。

おそらくヴェルビンもサーバインも3万を超えてくると思いますが、買います。
金はないけど買います。

しかし、ATとオーラバトラーという、デザイン的に両極端なものを同時に好きな私は、節操ないなあと思います。
それでも、これだけwaveが私が欲しいキットを出してくれることに感謝してます。
最近音沙汰無いですけど、FSSのキットも再開してくれるとありがたいです。
多分、永野さんと色々とあったんでしょうけどもね

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