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今日のモスキートのお時間です。

今回はタミヤ版のパーツ紹介です。
ハセガワ版は前回の記事を参照してください。

同時進行で作るキットはこれ。



ハセガワ版もタミヤ版も、1/72は同じ時期、1999年に発売されたんですね。確か。
色々と勘違いをしてしまって無茶な同時進行になってしまいましたが、ひとつだけ良かったことがあります。
モスキートで私が好きな型はこの偵察型なんですよ。戦闘型でも爆撃型でもなく偵察型。これが一番好きです。

で、オジさんにプレゼントするために買ったキットは戦闘型でしたので、自分用には図らずも好きな偵察型を作れるわけです。
モスキートに関しては買ったキットも、作ることすらも全部誤算だったわけですが、これだけはうまい具合に私好みになったわけですね。

さて、全景です。



これまた細かい分割です。
同時に買った1/48と比べてみましたが、ほぼパーツ分割や構造は同じです。
もちろんいくつかオミットされている部分もありますが、その中で欠点と言える部分は1箇所だけでして、それも小さい欠点なので、正直1/48にこだわらない人であれば、1/72で十分すぎる内容です。





翼。
これはハセガワ版と比較してすべてにおいて言えることですが、全体的にタミヤ版の方がデキがいいです。
外形に関しては好みの差レベルかもしれませんが、それ以外ではタミヤ版がいいです。

好みのレベルの違いとしては、モールドの質の違いです。
両社ともに細いくて精密です。
ただ、僅かにハセガワ版の方が細いかなという感じです。
ただ、タミヤ版の方が彫りが深く、しかもハセガワ版ではリベットなどを同じ形のものしか使っていないにもかかわらず、タミヤ版は何種類かのリベットを使い分けています。点と丸型ですね。

他にも、ハセガワ版よりもタミヤ版の方が凸ディテールも立体的で立体的です。
ハセガワ版が曖昧な凸なのにたいしてタミヤ版は立体的で、その凸にもカッチリと形状が出ているので、なんの凸かわからないということがありません。

スケールモデルという性質上、実機をそのまま1/72にした場合どうかという目線が最初に出てきてしまいます。
その点、よりモールドの細いハセガワの方が、より正確と言えるかもしれません。
が、凸モールドが甘かったり、リベットが全部同じであるハセガワ版よりも、私はより複雑な再現をし、その上でクッキリとしているタミヤ版の方が好きです。



胴体。
ここも、上に書いたのと同じです。
凹凸のディテールがハセガワよりもカッチリとしていて気持ちいです。
なんだろう?ハセガワって凸モールドが苦手とかあんの?

ディテールの再現度に関しては、私は本物をよく知りませんので何とも言えませんが、両社を見比べてみると、どちらもほとんど同じだと思います。どちらかにしかないモールドもほんのわずかしかありません。



こんな写真でわかるかわかりませんが。



エンジンナセル。
ハセガワ版を見た後だと、この構造に安心します。
ハセガワ版は先だけ別パーツにしていて、そこを綺麗に接着するのは中々難しい構造になってますからね。



コクピットのパーツです。
明らかに、ハセガワ版よりも手の込んだディテールです。
コクピット底面のパーツ。上の段の右から二つ目ですね。
ハセガワ版だとタダの板でしたが、タミヤ版は、操縦桿の付け根部分の布だか革だかの形状を再現し、いかにも動かせそうな感じにしております。
計器盤だって、ハセガワはタダの板でしたが、タミヤ版は凹凸でそれを再現しております。
しかも表だけではなく、裏も凹凸も再現しているのは凄いです。写真にはとってませんけどもね。

それにしても、機種の構造が同じなのは面白いです。




小物。ハセガワ版とほとんど同じですね。
一つだけ注目したいのが、排気管の形状です。
ハセガワ版と全然違っていて、薄くてひらべったいハセガワ版にたいして、タミヤ版は丸っこくなっています。
ハセガワ版はバリがひどかったですが、タミヤ版は綺麗なもんです。



タイヤ。
これは明らかにハセガワ版の勝利です。
モールドがはっきりしていましたしね。タミヤ版はぬるいです。



キャノピー。
タミヤ版も綺麗なもんです。
タミヤのキャノピーはいつもパーティングラインが入っている印象ですが、そうでもないのかな?
形状によるのか。

偵察型だから、キャノピーの形状も複雑になっております。
アチコチに出っ張りがあり、それをちゃんと再現するためにクリアパーツで別パーツとなっています。

さて、今後作っていく上で、言葉ではなく写真で両社の違いがわかってくるかと思いますが、一つだけ、今、両社の違いを端的に表すものを紹介しましょう。

 

コクピットの内部、内側です。
上がハセガワ。
下がタミヤ。
ディテールが明らかに違います。

要所要所で、この違いが出てきます。結構な数、こういう差があります。
タミヤ版がしっかりとディテールを再現しているのに対して、ハセガワ版はバッサリとオミットです。
結局見えなくなるから?
タミヤ版は偵察型だし、内部が見えるようなクリアパーツを使わざるを得ないから?

理由は幾らでも付けられますが、少なくとも、スケールモデルとしての志はタミヤの方が高いと思います。
機体表面のディテール再現に関しては好みのレベルで片付けられるかもしれませんが、少なくともこういうところは好み云々ではなく、タミヤの方がクオリティが高いです。

同じコクピット内部のパーツですが、後席の後ろにある出っ張り。
ハセガワは唯の四角い出っ張りとなっています。最初は何?これ?と思いました。
タミヤ版を見て、分かりました。
これ、通信機だ!と。

ハセガワが模型をただ外形を再現しているだけなのに対して、タミヤは外形だけでなく精密なディテールを施すことで、それぞれの役割を作っている人に訴えているわけです。
これは通信機で、後席の人が通信しながら作戦を遂行するんだよと。

それはなんなのか?
用途はなんなのか?
目的は?

そういったことを作り手に考えさせ、理解させてくれるわけです。
教育的といえば大げさですが、より深い興味と愉しみを感じながら作れるのは、タミヤ版です。
どうせほとんど見えなくなるから必要ない?
そうでしょうか?

模型としての志。

今まであまり考えたことのない話ですが、両社のモスキートを比較していて如実に実感してしまいました。

ディテールだけではありません。
両社ともに1/48に迫る分割でキットを構成していますが、作る目線で見ると、ハセガワ版はどうしても無理な構造になっている箇所が散見されます。
一番無茶だと思うのがエンジンから主脚にいたる辺りです。
おいおい作っていく上で写真で見せることができると思いますが、かなり作りづらい構造です。
しかし、タミヤ版はかなり作りやすくなっています。
構造的にも、ユーザーフレンドリーなのはタミヤです。
それなのに、ハセガワ版の方が値段は高いとはこれいかに?

私はハセガワ大好きなのであまりこういうことは言いたくないのですが、モスキートに関してはハセガワの完敗です。
ハセガワ版でしか作れない型を作りたいのでない限り、タミヤ一択です。

同じ1999年発売のキットなのに、なんだってこんなにも差があるんだろう?
タミヤにはモスキート愛に満ちあふれた人がいて、ハセガワにはいなかったとか、そういう差なのだろうか?

両社のパーツを合わせてみました。
写真には撮りませんでしたが、ほとんど全く同じ形をしていました。
胴体も。翼もです。
つまり、両社の違いは再現している型番を除けば、ディテールの質の違いということになります。
そして、その質は、タミヤの完勝です。表面のパネルラインやリベットも然ることながら、内部の再現に至っては次元が違います。
更に組み立てやすさもタミヤが上なので、ハセガワ版は対抗できる要素がありません。
だからなのでしょうか?ハセガワ版が生産休止になってしまったのは。

プレゼントする方はハセガワ版の方ですが、私がより良いと思うのはタミヤ版で、なんとなくオジさんに申し訳なくなってしまいました。
が、仕方ないことですな。
もうコレをあげますって言った後に知ったことだし、今更変えられん。

そんなわけで、今日のモスキートはお仕舞い。

次回から組立てに入ります。

では。

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