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さて、今回はキット製作の幕間として、1/72スケールのマーリンエンジンのスピットファイアのキットの紹介と比較をしていきたいと思います。
以前、F-16でやったような感じですな。
最初に書いておきますが、あくまでパーツレベルでの比較です。
パーツを眺めるのと実際に作るのとでは、根本的に違うのは皆さんご承知ですね。
どんなにパーツに叩き込まれたディテールが優れていようとも、合いが悪かったりすれば台無しなわけです。
そういった組み立てなければ分からないことは、私には分かりません。
まだ組み立てていないので。
また、比較の物差しは、私が実際に作ったハセガワ製となります。

というわけで、まず最初は物差しとなるハセガワ版からスタート。
発売は1996年だったかな?



全景です。普通のMK9とちょっと違うのは、これがMK7のバリエーションキットだからです。
では、細かいところを見ていきましょう。



翼です。
綺麗にモールドが入っています。



よりアップで。
実に美しいモールドです。
1/48よりも後に出ただけあって、モールドも綺麗でハッキリとしております。
パーツ割りも48とよく似ています。



胴体です。
こうしてみると、48とほとんど同レベルのモールドです。
48がシンプルと見るか、72が頑張っていると見るか?



コクピット周辺。
かなり簡素なパーツ構成です。
48と一番違う箇所は、ここですね。
48はもう少しディテールがしっかりしています。
コクピット横にある各種ボンベだったり、計器盤モールドだったり。

72で唯一作ったのがハセガワ版ですが、相変わらずパーツの合いがいいです。パチピタです。
それでいて単純かつ少ないパーツで格好いいスピットがつくれます。
素晴らしいキットですね。

欠点を上げるとすると、最近のハセガワキットは作っていないので知りませんが、この当時の悪癖で、主脚とタイヤの角度が決まらないことです。
接着面となるピンとダボがいつもどおりユルユルでして、角度が決まらない。
角度は決まらない上に、正しい角度の説明もない。
ユーザーフレンドリーの対極にある仕様といったところでしょう。

ちなみに、海外のメーカーだと、主脚とタイヤの角度を図解してくれているものが結構あります。
エデュアルド、スウォード、レベルに至っては角度まで書いてあります。
キットのデキそのものは世界トップレベルにあるハセガワですが、作り手の気持ちは考えてないですねえ。
それらの角度を知らない人はどうやって作るのでしょうね?
ネットでもって、そういう写真を探せってことでしょうか?
あるいは、本屋にでも行って載っていそうな資料を買ってこいということでしょうか?
たいした労力でもあるまいし、この程度のことはメーカーさんの方で説明書に書いておけばいいのにと思います。

何度も言いますけど、エアモデルにおいてハメ込み式、スナップフィットはいらないとは思いますが、主脚と翼下の武装は、ハメ込み式にしてもらいたいもんです。
角度で悩まなくても良くなるし、決まらなくてイライラすることもなくなるし、なにより脚部を仕舞った状態に差し替えて飛行状態にしてみたりという遊びもできるようになります。
簡単なことだと思うけどなあ。

それ以外は、ハセガワ版は1/72というサイズを考えると、ほとんどパーフェクトなキットです。

今回、色々と比較してみて思いましたが、1/72でマーリンエンジンの決定版は、ハセガワ版ですね。
タミヤ版はいつものハイレベルなクオリティで、発売も2000年だったかと思うので、実際にはハセガワ版よりもディテールがいいのですが、プロポーションの好みの問題でハセガワ版に一票です。

違いはタミヤ版をレビューする時にでも書きます。
今後、各社レビューはキットの製作が進まない時に書くつもりですので、他のメーカーはまたいつか。
写真などの準備はしてあるので、あとは時間の問題ですが。

一応最初から書いておくと、レビューするキットは

○タミヤ版MK5
○エアフィックス版MK1(初期型)
○スウォード版MK5
○スウォード版MK9
○スウォード版MK16

となります。
スウォードがなぜか多いのは、1/72というスケールではエアフィックスに次いで多くキットを出しているからです。
丁度私がスピットの美しさに魅了された頃に、タイムリーに様々なバリエーションのスピットをリリースしてくれていたこともあり、沢山のキットを持っています。
本当にありがたいメーカーです。スウォード。
日本のメーカーが見捨てた1/72というスケールのレシプロ機。それを出してくれるだけで、私は感謝しております。
中間マージンのせいか、無駄に高かったですが。
スウォードの話は追々。

あと、今回レビューするのはあくまでマーリンエンジンのスピットです。
グリフォンエンジンは、また機会があればやります。
ついでに、再開した時に適当に済ませてしまった1/48スピットの各社レビューもちゃんとしてみたいですな。

ともかく、今回はこれで。
いつになるか分かりませんが、次はタミヤ版をレビューする予定です。 

では。

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