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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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時間がないと言いつつ、なぜか記事を更新します。
いや、私、不勉強でした。

先日の記事でタミヤが1/32でモスキートを出すので楽しみって書きました。
んで、タミヤがモシーを32で出すって噂が出てくる直前に、HKモデルってメーカーが同じ32でモシーを発売するってんで、予約が始まっていたんですね。
私が知った時系列でいうと、HKモデルが先でした。
予約が始まるまで、このキットのことは知りませんでした。

んで、HKモデル版の32と聞いて、これは欲しい。モシーだけにほしーと思っていたわけです。
が、高い。2万です。なんで、二の足を踏んでいたんです。
そしたら、その直後にタミヤも型は違うものの同じ32で出すと聞いて、それならHKモデル版はいらないかなと思っていたのです。

が!!!

不勉強でした。私。
まず、これを。

http://forum.largescalemodeller.com/topic/3096-132-mosquito-bomber-sprue-shots/

知っている人は知っているんだと思います。
もう、去年の11月あたりに出ていた情報みたいですね。これ。
私は全く知らなかったので、ビックリ。
タミヤの32モシーで、パーツの写真とか出回ってないかなあと調べてみたら、こいつが出てきてたまげたわけです。

このパーツ構成を見て、血が沸く感覚を味わいました。

そう!
これだよ!
俺がずっと言っていたこと!

エアモデルをつくる度に私が言い続けていたこと。

なぜ、メーカーは、構造的進化をしようとしないのか?
なぜ、何十年経っても、ランディングギアやタイヤはハメ込み式はおろか、グラグラで接着固定すらやりづらい構造なのか?
なぜ、いつまでもキャノピーのマスキングで神経を擦り減らさねばならないのか?
なぜ、合わせ目消しなどという、楽しくもなんともない作業を、メーカーは延々とユーザーに強いるのか?
なぜ、作る楽しさを雑味なくユーザーに伝えるべく、メーカーは設計思想を進化させないのか?

そんなことをずっと言ってきたわけです。
私なんぞの戯言には何の価値もないのですが、その戯言に答えてくれたのが、まさか国内メーカーではなく香港のメーカーになるとは思いませんでした。

このキット。決して革新的な技術は使っていません。
が、革命的キットです。

これまでの作法、様式にあぐらをかいて怠けていた他のすべてのメーカー。
そして、それに対して何の疑問の抱かなかった、頭の固いユーザー。
全方位に対して喧嘩を売る、革新的かつ革命的なキットですね。

キットのパーツ設計という、一番キットを作る上で楽しくなるかどうかの境目となる重要なフェイズで、ほとんどのメーカーが過去の例に習い従ってきました。
そこに何の思想も志もありませんでした。
自分がこのキットを作るときどうか?ではなく、いかに楽に仕事をするかだけを考えていたわけです。
もちろん、一概にそんなことは言えないでしょう。いろんな制約がありますからね。

このキットは既存の技術を使っただけです。
スライド金型を使い、胴体も機首も、果ては翼も一体成型することで、無駄な、本当に無駄な合わせ目消しという退屈でリスキーな作業からユーザーを解放したわけです。

だったら、なぜメーカーはそんな便利な技術をなぜ今までやらなかったのか?
スライド金型という技術は10年以上前から使われていますが、金型を普通のものよりも多く作らなくてはならないため、開発費が高騰するわけです。
開発費が高騰すれば、当然キットの価格となってそれは返ってきます。
なので、確実に値段が上がることになるスライド金型に、おいそれとは手が出せなかったのでしょう。
ごく一部の、例えば排気管など小さなパーツを除いてね。
それが、メーカーにとっての苦しい制約でしょう。

メーカーの苦しい事情もわかります。
が、同時に思うのです。
模型が売れないと嘆くくせに、売るための工夫をなぜしないのか?
何十年も変わらない構造で模型を作り続け、ユーザーに作りづらい思いをさせておきながら、そこを改善しようとはなぜ考えないのか?
作るのが疲れるから、作らなくなり、買わなくなるのです。

模型製作は娯楽です。
楽しくなければやりません。
合わせ目消しなんぞ、いの一番に失くすべき作業です。
あんなものは技術でもなんでもなく、唯の作業です。
ただひたすら面倒なだけです。
合わせ目消しをやってこそ!なんて発想自体、模型を衰退させる根源です。

エデュアルドが出した1/48のBf109G。このキットを見て、何mmでかいだのと文句をつけている輩。
こういう人たちは、何を再現したとかしてないとか、そういう目線でしか模型を見れないのでしょう。
もちろん、ディテールがしっかりしている方が正義なのは間違いありません。
が、根本的に、模型の楽しさは、パネルラインがどうとかそんな細かいことではないと思うのです。

今作っている1/72のモスキート。タミヤとハセガワの比較でこう書きました。

模型としての志は、タミヤが上。
なぜなら、模型を作りながら、それぞれのディテールの意味を作り手の考えさせ、理解させてくれるから。
そのために、わざわざディテールを入れている。
見えないからいいとか、見えるからモールディングするとかそういうことではなく、なぜこういう形をしているのかをユーザーに伝えようとしている。
実物が存在するというスケールモデルの根幹的な部分で、その形状の意味と目的を理解させてくれる。
その意味で、タミヤのキットは圧勝している。

そういう目線でHKモデルのモシーを見てみると・・・。
その革新性がわかると思います。
ユーザーをつまらない作業から開放し、すぐに出来上がるアウトライン、エアモデルでは士の字なんていいますが、それに集中させるわけです。
そのアウトラインを横目に見ながら内部構造を作っていく。
コクピット。脚部。爆薬庫。
バラバラになっている各部分を外形に当てはめていくと、それぞれの意味が立ち上がって目の前に現れてくるわけです。

俄然、このキットが欲しくなってしまいました。
タミヤも欲しかったのですが、こっちも欲しい。
やばい。本当に金がなくなる。
クルマの税金を近々66000円払わなくてはならないのに。

タミヤが出るからHKモデルのはいらないやと思っていましたが、今は欲しくて仕方ありません。
おそらく、ディテールの質は、タミヤの圧勝でしょう。
パーツの精度だって、同じでしょう。HKモデルが勝てるわけがありません。
上のページの写真ですら、バリが少し出ています。

が、Hkモデルのキットは間違いなくスーパーキットですよ。
精度は作ってないのでしりませんが、ディテールなどは私が保証します。
実は私も一つ持っているのです。HKモデルのキット。
物凄い密度でディテールが入っています。質はタミヤに劣りますが、密度は同等です。
前回HKモデルが出したDo335プファイル。物凄く欲しかったのだけれど、我慢しました。高かったから。
が、今回は我慢できなくなりそう。

5月末発売かあ。
タミヤのを見てからで購入は間に合うかなあ?
タミヤはHKモデルのモスキートを超えられるだろうか?
志や思想というレベルで。

頑張れ!日本メーカー。
世界に冠たる技術を持っているのだ。
あとは、戦闘的姿勢を取り戻すだけでいいのだ。
なぜ、日本の模型メーカーが世界に君臨したのかを思い出せ!
パーツの精度が高かったからだろう?
精度が高いとどうなる?
作るのが楽になるだろう?
つまり、それだ。
答えはそれなんだよ。
少しでも安くとか、パーツを少なくとか言う前に、無駄な労力を省いて作れるキットを開発しようぜ!
もう、模型は子供のオモチャではなくなっているんだ。
つまり、高くてもいいものであれば、オトナなんだから買うんだ。
遠慮はいらない。
攻めろ。

ひと月後に発表されるタミヤのモシーが、どうか私の度肝を抜くキットでありますように・・・。

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