その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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ボークスの1/24テスタロッサがついに発売になりましたね。
ガレキでは何度か立体化されてきましたが、インジェクションキットになるなんて夢のようですな。
予約開始が3月半ばあたりで、引渡しが夏と書いてあったので、てっきり8~9月に届くのかと思っていたのですが、いきなり先行予約の方は~なんて話が追記されていて、5/16に届きました。
ちょっとびっくり。
お値段は高めです。12000円ほど。
メーカー直売で値引きもないですから、ちょっとというかかなり高いですね。
なんというか、メーカー直売なのに、小売店を通して中間マージンが入っている商品よりも割高ってなんなんだろう?とも思いますが、ともかくこういう模型野郎の積年の切望を叶えてくれるキットが発売されるってこと自体が幸せです。
内容は、素晴らしいキットです。
フォルムは言うに及ばず、構造的にも中々のもんです。まあ、キャラキットを突き詰めているバンダイには及ばないのも事実ですけど、このデザインでよくもまあコクピットか降着機構の再現までやったなあと思います。
ディテールに関しては、エアモデルなんてやっているとどうしてもアッサリしすぎるように見えてしまって物足りませんが、キャラクターモデルとしてはこんなものでしょう。
そもそも、原画自体がアッサリディテールですしね。
キャラクターモデルの楽しみ方は、ディテール云々ではなく、フォルムの格好良さや美しさにあるわけで、それぞれの長所短所を混同しても仕方ありません。
心配なのは、突然始まった先行予約と先行引渡しの件。
勘ぐりすぎなのかなあ、予想よりも売れなくて、先行引渡しをすることで物好きがネットで組立てレビューをすることで勝手に宣伝してくれて、それによって売上を伸ばそうと考えたのではないか?なんて思ってしまいます。
メーカー直売のデメリットで、どうしても宣伝が手薄になるわけですね。
特にテスタロッサはインジェクション化の報が出てから予約開始までも早かったですし。
もし、ボークスが宣伝効果を狙って早めの引渡しをしたのだったら、私が乗ってやろうと思い、次に作るキットをテスタロッサにしようかと考えました。
が、ネットで検索すると、既に何人かが5/16の到着日から、綺麗な写真付きで組立てレビューを開始していて、それに遅れて私ごときがやっても仕方あるまいと気がつき、結局いつものペースでやることにしました。
時期を逸した製作タイミングにはなってしまいますが、ガレージキットでテスタロッサを既に3体持っているので、その辺りのレビューも加味してゆっくりとやればいいかな。
というか、このインジェクションの元になったガレキを二年ほど前に買ったのですが、これもある意味無駄か?
ガレキとインジェクションでどれだけ造形が違うか確認したいのですが、そのためには組み立てないとダメですな。インジェクションの方はパーツが細かくてパーツ単位で比較してもなんだかわからないですし。
もっと無意味なのは、ボークスの旧版MM仕様のテスタロッサですね。
これ、格好悪いんですよ。多分、フォルムとかの問題ではなく、MM関節のせいで立ちポーズが綺麗に決まらないからだと思うのですが、これを買ってしまっていたんですよ。なんで、これしかなかったから。
が、その1年後に新版テスタロッサが出て、飛びついて買って。
さらに1年後にインジェクションが出て、私嬉しい半面悔しいと。
もう一個のテスタロッサは、今や文化遺産的な価値を持つ、コトブキヤの1/35です。
これは格好いいですよ。
もう一つ、MAXファクトリーの1/24を手に入れれば完璧なのでしょうが、手に入りませんね。これは。
製造された個数があまりにも少ない上に、当時としては造形が神がかって素晴らしかったために、一部のコレクターアイテムと化しています。
数年前に調べたら、ヤフオクとかで7万くらいで落札されていたような。
発売当時の値段が2.5万くらいだったそうで、現在の相場感覚でいうと5万ほどですかね。
そう考えると7万もバカ高いわけでもないんでしょうが、そもそも当時のガレキは綺麗に仕上げること自体難しい。
気泡、カケ、穴、歪みのオンパレードで、本気で作ろうとすると、地獄を見るキットなんでしょう。
そういうわけで、作るという目線で考えると怖くて買えないキットでもあります。
ガンダムにせよ他のキャラクターモデルにせよ、一昔前では考えられなかったものがキット化されています。
このセリフ、大分前から言っているような気もしますがね。
ナイチンゲール、テスタロッサ。こういう模型野郎のリビドーをグリグリと刺激するキットが出てくれるのは実にありがたいことです。
願わくは、この大輪の花が、消える寸前の大きな炎でないことを祈ります。
そんなわけで、今日のモスキートのお時間です。
今回から、塗装に入ります。
まずはサフ。
エアモデルでサフを使わない人が多いですが、私は使います。
合わせ目などの整面作業のアラが見えてきますからね。
意外とあるんですよ。隙間が出来てること。
そうそう。ハセガワのプロペラですが、
ちょっとバリが出ています。
ハセガワって、あまり金型のお手入れをしないんだなあと、いつも思います。
金をかけるのを惜しむのはいいけど、それを間違うと怖いことになるぜ。
ここからは、失敗したくないので、まず自分用のタミヤ版を塗り、大丈夫ならプレゼント用のキットの塗装をするという順番でやっていきます。
ハセガワ版。
そして、スピット。
次は下地黒。
これも本当に必要なのかまだわかっていませんが、やれることは全部やります。
現在、作りかけのまま放置中の1/48F-16ですが、これと同時進行で作っていた72F-16で、下地黒の有無の違いを実験するはずだったんです。
が、諸事情により放置してしまい、今はまだ再開する気力がありません。
なんで模型って、作りかけで一旦放置してしまうと、再開する気力がなくなるんでしょうね?
実に不思議。
前回の48スピットの頃から心がけるようにしているのですが、なるべく平滑な塗膜を得るために、極力塗料を薄く稀釈して吹き付けています。
なんでこんなことをするかといえば、デカールをキッチリと密着させるためです。
デカールでありがちな失敗と言えば、シルバリングですね。
デカールとキットが密着せず隙間が出来てしまって、その隙間のせいでデカールがテラテラと光を反射してしまう。
これがシルバリングです。
これを防ぐためにはデカールを密着させることが肝心ですが、密着させるにはどうしたらいいのか?
熱湯に付けた布巾とか、マークセッターを使う前に、平滑な塗膜にすることです。
塗膜がデコボコだとどうしても隙間が出来やすくなってしまいます。
では、デコボコな塗膜はどうしてできてしまうのか?
塗料が濃いからです。
濃い塗料だと、ハンドピースのノズルから吹き出たときに、パーツに付着する前にシンナーが乾いてしまって、付着した時に他の玉と一体化する時間もないまま、玉のまま固まってしまいます。
これが原因でデコボコしてしまうわけですね。
では、これを防ぐにはどうしたらいいのか?
パーツに付着した時に容易に周りの粒子と一体化するよう、シャバシャバの状態で吹き付ければいいわけです。
が、これをやると弊害が出てきます。
まず、塗料が沢山でるような状態で吹き付けると、表面がビチャビチャになってしまい、色を載せるというよりも濡らしている状態になってしまうので、塗料を少しずつ出るようにします。
その時にエア圧が高いと、パーツに食いつかず吹き飛んでいってしまいます。
なので、エア圧を限界まで下げて吹き付けます。
つまり、塗料の出る量も、エア圧も最大限まで下げた状態で塗装しなくてはならないわけです。
これをすると、ひたすら塗装に時間がかかります。
なにしろ少しずつしか塗料がでていないのですから、なかなか色が載りません。
なので、根気よく少しずつ色を載せていく必要があります。
実際、適当にやるとすぐに終わるサフと下地黒ですが、この3つのキットをやるのに2日もかかってしまいました。
計7時間近く。
まあ、お陰で、平滑な塗膜になりましたけどね。
これから塗る色も全部この方法でやるわけで、中々しんどいですな。
次。機体色A。機体上面のグレーです。
折角下地黒を塗ったので、グラデーションを意識しながら塗っていきます。
塗装する面積は黒の半分ですが、グラデーションに気を使う分、結局同じだけ時間がかかります。
とはいえ、迷彩を施すので、半分は完全に消えるんですけどね。
下地黒が艶ありだったのに対し、このグレーは半艶で見た目はマットに見えます。
グレーという色もあって、いきなり高級感が出てきました。
嬉しい瞬間ですな。
このグレーは48スピットのときと同じものです。
ダークシーグレーにタンを混ぜて明度を上げたもの。
オジさんにどんな色がいいですか?と聞いたとき、そのスピットと同じ色の迷彩でいいよと言われました。
なので、問答無用で同じ色でやります。
そういうわけでハセガワ版も塗りました。
次はマスキング。
いつも通り、型紙を作って塗装します。
型紙を使った迷彩はもう4度目ですが、限界が見えてきましたね。
隙間の幅の調整が難しく、ぼやけすぎたりハッキリしすぎたりすることがあります。
翼だけなら簡単なんですが、三次曲線の胴体なんかだと、どうしても安定しません。
粘土欲しいなあ。
ホームセンターにあるのかな?
ダークグリーンも同じ色。
これで機体上面の塗装が終わったので、次は下面です。
ここはタミヤ版とハセガワ版で違う色にします。
タミヤ版は黒。ハセガワ版は最も一般的なRAFの洋上迷彩。
タミヤ版のマスキング。
円形のマスキングはむつかしいです。
ハセガワ版もマスキング。
テープを適当に貼るだけなので楽チンです。
ハセガワ版の機体下面色塗装終了。
下面は一色なので、グラデ効果がよく出ます。
細部も塗装。
これで、機体色の塗装は終了。
この時点で、かなり疲れています。
普通に塗っているだけなのに、物凄く時間がかかるからです。
一晩3時間半やっても一色の塗装が終わらないんですよ。3機同時進行だからでしょうけどね。
2日でやっとA色が終わり、また2日かかってB色が終わるというペース。
しかも同じことをすべての工程で2回やらなくてはならないってのは、精神的にも辛いですね。
あぁ、忘れちゃいけない。ハセガワ版の機首のパーツ。
レーダー用の穴を塞ぐようにという指示があったので、塞ぎました。
最初はどうやって塞ごうかなと考えましたが、一番簡単で確実な方法で。
写真だと見えづらいですが、爪楊枝を使ってます。
まず、穴に瞬着を垂らします。んで、爪楊枝を表から穴に突き刺して、ニッパーで切り取ります。
こうすると、瞬着で固定力が強くなる上に隙間も埋めてくれると。
簡単な作業です。
爪楊枝はペーパーで削りやすいですしね。
んで、タミヤ版も、下面色塗装終了。
この下面色ですが、本当はもっと青っぽく、もっとグレーっぽくしたかったのです。
塗料皿の中では大体イメージ通りの色になったのです。
が、実際に塗ってみると、ただの黒になってしまいました。
周辺の色との対比なのか、塗り重ねるからなのか、グレーって濃い色だと黒になってしまうようですね。
さて、お次は、最終試練です。
デカール貼り。
3機分も貼るので、こりゃあいい精神修行だと思っていました。
想定通り、精神修行でした。
今まで何百枚も張っていたのに、私、デカールの貼り方が分かっておりませんでした。
というか、マークセッターの使い方が分かっていなかったというべきか。
セッターって、デカールの上下双方に塗るのが正しいんですね。
まず、貼る部分にセッターを塗り、そこにデカールを置く。
次にデカールの上からセッターを垂らし、セッターがデカールに染み込むまで暫し待つ。
デカールにシワができてきたら様子を見つつ、位置決めを完璧にし、一気に圧着。
きっと、これが正しいデカールの貼り方ですね。
今までもデカールの上からセッターを塗ってはいたんですが、シワシワになるまで待ってはいませんでした。
ここで焦らずシワができるまで待つと、デカールが柔らかくなって面追従性が高まるので、シルバリングがより一層起こりにくくなるんですね。
デカール貼りは、まずタミヤ版を休日一日潰してやりました。
その翌日に、ハセガワ版を睡眠時間を削ってやりました。
ここではじめて気がつきましたが、このコンボセットのスピットのデカールは、かなりオミットされていますね。
以前作ったものにはあったコーションマークが、今回はついてないです。
貼るのは楽になりましたが、それでいいのか?
値段は高いのに、デカールを入れないってどうなの?
あと、オジさんの好みに従って、機体下面にある連合軍識別帯(シロとグリーンのシマシマ)は貼ってません。
オジさんはああいうのはあまり好きではないみたいです。
私も好きではないですが。
なので、本当に一般的な塗装になりました。
さて、次。
トップコートでデカールを保護したあとで、ウォッシング開始です。
え?こんなにマジで?ってくらいバシャバシャとエナメル塗料を塗りつけます。
んで、綿棒で汚れがつきそうなラインをイメージしながら拭き取っていきます。
汚し塗装は楽しいです。
これまでの塗装もかなり苦痛なことが多かったですし、細部塗装は苦行でした。
が、汚し塗装となると、俄然楽しくなります。
それもこれも、すぐに結果が出て効果を確かめられるからでしょうね。
今回は、完全に模型的知識のない人にプレゼントするので、玄人の言う自然な汚れというものをあまり考えず、素人好みのインパクト重視でやります。
私も素人なので、そっちの方が好きなんですけどね。
ここでビビったのが、ウォッシングの最中に、貼ったデカールが浮いてきてしまったこと。
デカールを貼ったあとトップコートをしたのですが、凹モールドのところではまだデカールとパーツの隙間があったのでしょう。
そこからウォッシングの塗料が染み込んでしまい、浮いてきてしまったのでしょう。
焦らず、塗料が乾くのを待ち、上からマークセッターを垂らし、浮いているところをデザインナイフでつついて浸透圧でセッターがしみこむのを待った上で、また圧着。
なんとかなりました。
トップコートで凹モールドが埋まるのが怖くて、薄めに吹いたのがいけなかったのかな?
タミヤ版は下面が黒いので色々と悩みましたが、やはりグレーでやってみました。
黒い弊害ですかね?
色差が大きすぎるためか、拭いても拭いてもグレーが目立ってしまいます。
この状態で、すでにほとんど拭き取れないくらいまでやってるんですよ。
まあいいや。
次。ドライブラシです。
AFVでは一般的な手法ですが、エアモデルでやる人はあまりいません。
が、私はやります。
エッジや凸ディテールの強調というよりも、面に擦りつけます。
こうすると、塗装が何重かに見えるような不思議な感覚になるからです。
それに、ホコリによる汚れも、飛行機だってあったでしょうし。
一番の目的は、ウォッシングで付いた拭き取り跡の上にドライブラシをすると、筆にわずかに残った溶剤が少しずつ拭き取り跡を落としてくれて、ドライブラシで付く塗料と相まって、自然な汚れに見えるようになるからです。
ウォッシングだけだと結構ハッキリと見えてしまう拭き取り跡も、ドライブラシを施すと、いい感じにぼやけて見えるようになるんですな。
それに、退色表現にもなりますよ。
私はまだやり方がを分かっていないのですが、ちゃんとやり方さえわかれば、かなり効果的に退色表現が出来ると思います。
まあ、一番の理由は、私が個人的にドライブラシが好きだからなんですけどね。
左がドライブラシのビフォー。右がアフター。
ちゃんと写ってないのですが、ウォッシング跡がかなり馴染んでくれました。
OK。想定通りだ。
このあと、ひょんなことから近くのショッピングモールに行くことになり、そこにホビーショップがあったので寄ってみると、タミヤのウェザリングマスターがありました。
よくAFVに使う、化粧品のような構成のアレです。
アレ、興味はあったのですが、今まで使ったことなかったんですよ。エアモデルでの使いどころがわからなかったので。
が、今回、丁度目の前に完成間近のキットがあるので、ものは試しとばかりに購入して使ってみました。
結論から言うと、エアモデルでも使えます。
いい感じにドライブラシの効果を出せます。
やりすぎると、骨董品の銅像みたいな質感になるので注意。
が、トップコートをすると、ほとんど消えてしまいます。
楽しすぎて写真を撮り忘れてしまったのですが、塗りつけた時には目に見える効果があったウェザリングマスターですが、トップコートをするとほぼ見えなくなります。
なんでしょうね?エア圧で吹き飛んだ?
まさか。
では、あれか。フワフワしている状態でついていると、隙間が沢山あるから目立っていた。
が、トップコートで定着させようとすると隙間がなくなってしまって、ほとんど目立たなくなってしまった。
そんな理屈なんですかね?
ともかくウェザリングマスターの実験も終わり、使い道もわかったので、一気にトップコートを吹き付けます。
これまで綺麗な塗膜を作るために神経をすり減らして塗っていましたが、そのストレスを一気に吹き飛ばすように吹き付けます。
磨きだしなどはやるつもりはないので、こうやって少しでもデカールとの段差をなくしたいのと、単純に表面の保護が目的です。
デカールの段差はそう簡単に消えませんしね。
後はパーツを組立て接着をして完成です。
そんなわけで、今日のモスキートは終了。
次回、完成です。
では。
ガレキでは何度か立体化されてきましたが、インジェクションキットになるなんて夢のようですな。
予約開始が3月半ばあたりで、引渡しが夏と書いてあったので、てっきり8~9月に届くのかと思っていたのですが、いきなり先行予約の方は~なんて話が追記されていて、5/16に届きました。
ちょっとびっくり。
お値段は高めです。12000円ほど。
メーカー直売で値引きもないですから、ちょっとというかかなり高いですね。
なんというか、メーカー直売なのに、小売店を通して中間マージンが入っている商品よりも割高ってなんなんだろう?とも思いますが、ともかくこういう模型野郎の積年の切望を叶えてくれるキットが発売されるってこと自体が幸せです。
内容は、素晴らしいキットです。
フォルムは言うに及ばず、構造的にも中々のもんです。まあ、キャラキットを突き詰めているバンダイには及ばないのも事実ですけど、このデザインでよくもまあコクピットか降着機構の再現までやったなあと思います。
ディテールに関しては、エアモデルなんてやっているとどうしてもアッサリしすぎるように見えてしまって物足りませんが、キャラクターモデルとしてはこんなものでしょう。
そもそも、原画自体がアッサリディテールですしね。
キャラクターモデルの楽しみ方は、ディテール云々ではなく、フォルムの格好良さや美しさにあるわけで、それぞれの長所短所を混同しても仕方ありません。
心配なのは、突然始まった先行予約と先行引渡しの件。
勘ぐりすぎなのかなあ、予想よりも売れなくて、先行引渡しをすることで物好きがネットで組立てレビューをすることで勝手に宣伝してくれて、それによって売上を伸ばそうと考えたのではないか?なんて思ってしまいます。
メーカー直売のデメリットで、どうしても宣伝が手薄になるわけですね。
特にテスタロッサはインジェクション化の報が出てから予約開始までも早かったですし。
もし、ボークスが宣伝効果を狙って早めの引渡しをしたのだったら、私が乗ってやろうと思い、次に作るキットをテスタロッサにしようかと考えました。
が、ネットで検索すると、既に何人かが5/16の到着日から、綺麗な写真付きで組立てレビューを開始していて、それに遅れて私ごときがやっても仕方あるまいと気がつき、結局いつものペースでやることにしました。
時期を逸した製作タイミングにはなってしまいますが、ガレージキットでテスタロッサを既に3体持っているので、その辺りのレビューも加味してゆっくりとやればいいかな。
というか、このインジェクションの元になったガレキを二年ほど前に買ったのですが、これもある意味無駄か?
ガレキとインジェクションでどれだけ造形が違うか確認したいのですが、そのためには組み立てないとダメですな。インジェクションの方はパーツが細かくてパーツ単位で比較してもなんだかわからないですし。
もっと無意味なのは、ボークスの旧版MM仕様のテスタロッサですね。
これ、格好悪いんですよ。多分、フォルムとかの問題ではなく、MM関節のせいで立ちポーズが綺麗に決まらないからだと思うのですが、これを買ってしまっていたんですよ。なんで、これしかなかったから。
が、その1年後に新版テスタロッサが出て、飛びついて買って。
さらに1年後にインジェクションが出て、私嬉しい半面悔しいと。
もう一個のテスタロッサは、今や文化遺産的な価値を持つ、コトブキヤの1/35です。
これは格好いいですよ。
もう一つ、MAXファクトリーの1/24を手に入れれば完璧なのでしょうが、手に入りませんね。これは。
製造された個数があまりにも少ない上に、当時としては造形が神がかって素晴らしかったために、一部のコレクターアイテムと化しています。
数年前に調べたら、ヤフオクとかで7万くらいで落札されていたような。
発売当時の値段が2.5万くらいだったそうで、現在の相場感覚でいうと5万ほどですかね。
そう考えると7万もバカ高いわけでもないんでしょうが、そもそも当時のガレキは綺麗に仕上げること自体難しい。
気泡、カケ、穴、歪みのオンパレードで、本気で作ろうとすると、地獄を見るキットなんでしょう。
そういうわけで、作るという目線で考えると怖くて買えないキットでもあります。
ガンダムにせよ他のキャラクターモデルにせよ、一昔前では考えられなかったものがキット化されています。
このセリフ、大分前から言っているような気もしますがね。
ナイチンゲール、テスタロッサ。こういう模型野郎のリビドーをグリグリと刺激するキットが出てくれるのは実にありがたいことです。
願わくは、この大輪の花が、消える寸前の大きな炎でないことを祈ります。
そんなわけで、今日のモスキートのお時間です。
今回から、塗装に入ります。
まずはサフ。
エアモデルでサフを使わない人が多いですが、私は使います。
合わせ目などの整面作業のアラが見えてきますからね。
意外とあるんですよ。隙間が出来てること。
そうそう。ハセガワのプロペラですが、
ちょっとバリが出ています。
ハセガワって、あまり金型のお手入れをしないんだなあと、いつも思います。
金をかけるのを惜しむのはいいけど、それを間違うと怖いことになるぜ。
ここからは、失敗したくないので、まず自分用のタミヤ版を塗り、大丈夫ならプレゼント用のキットの塗装をするという順番でやっていきます。
ハセガワ版。
そして、スピット。
次は下地黒。
これも本当に必要なのかまだわかっていませんが、やれることは全部やります。
現在、作りかけのまま放置中の1/48F-16ですが、これと同時進行で作っていた72F-16で、下地黒の有無の違いを実験するはずだったんです。
が、諸事情により放置してしまい、今はまだ再開する気力がありません。
なんで模型って、作りかけで一旦放置してしまうと、再開する気力がなくなるんでしょうね?
実に不思議。
前回の48スピットの頃から心がけるようにしているのですが、なるべく平滑な塗膜を得るために、極力塗料を薄く稀釈して吹き付けています。
なんでこんなことをするかといえば、デカールをキッチリと密着させるためです。
デカールでありがちな失敗と言えば、シルバリングですね。
デカールとキットが密着せず隙間が出来てしまって、その隙間のせいでデカールがテラテラと光を反射してしまう。
これがシルバリングです。
これを防ぐためにはデカールを密着させることが肝心ですが、密着させるにはどうしたらいいのか?
熱湯に付けた布巾とか、マークセッターを使う前に、平滑な塗膜にすることです。
塗膜がデコボコだとどうしても隙間が出来やすくなってしまいます。
では、デコボコな塗膜はどうしてできてしまうのか?
塗料が濃いからです。
濃い塗料だと、ハンドピースのノズルから吹き出たときに、パーツに付着する前にシンナーが乾いてしまって、付着した時に他の玉と一体化する時間もないまま、玉のまま固まってしまいます。
これが原因でデコボコしてしまうわけですね。
では、これを防ぐにはどうしたらいいのか?
パーツに付着した時に容易に周りの粒子と一体化するよう、シャバシャバの状態で吹き付ければいいわけです。
が、これをやると弊害が出てきます。
まず、塗料が沢山でるような状態で吹き付けると、表面がビチャビチャになってしまい、色を載せるというよりも濡らしている状態になってしまうので、塗料を少しずつ出るようにします。
その時にエア圧が高いと、パーツに食いつかず吹き飛んでいってしまいます。
なので、エア圧を限界まで下げて吹き付けます。
つまり、塗料の出る量も、エア圧も最大限まで下げた状態で塗装しなくてはならないわけです。
これをすると、ひたすら塗装に時間がかかります。
なにしろ少しずつしか塗料がでていないのですから、なかなか色が載りません。
なので、根気よく少しずつ色を載せていく必要があります。
実際、適当にやるとすぐに終わるサフと下地黒ですが、この3つのキットをやるのに2日もかかってしまいました。
計7時間近く。
まあ、お陰で、平滑な塗膜になりましたけどね。
これから塗る色も全部この方法でやるわけで、中々しんどいですな。
次。機体色A。機体上面のグレーです。
折角下地黒を塗ったので、グラデーションを意識しながら塗っていきます。
塗装する面積は黒の半分ですが、グラデーションに気を使う分、結局同じだけ時間がかかります。
とはいえ、迷彩を施すので、半分は完全に消えるんですけどね。
下地黒が艶ありだったのに対し、このグレーは半艶で見た目はマットに見えます。
グレーという色もあって、いきなり高級感が出てきました。
嬉しい瞬間ですな。
このグレーは48スピットのときと同じものです。
ダークシーグレーにタンを混ぜて明度を上げたもの。
オジさんにどんな色がいいですか?と聞いたとき、そのスピットと同じ色の迷彩でいいよと言われました。
なので、問答無用で同じ色でやります。
そういうわけでハセガワ版も塗りました。
次はマスキング。
いつも通り、型紙を作って塗装します。
型紙を使った迷彩はもう4度目ですが、限界が見えてきましたね。
隙間の幅の調整が難しく、ぼやけすぎたりハッキリしすぎたりすることがあります。
翼だけなら簡単なんですが、三次曲線の胴体なんかだと、どうしても安定しません。
粘土欲しいなあ。
ホームセンターにあるのかな?
ダークグリーンも同じ色。
これで機体上面の塗装が終わったので、次は下面です。
ここはタミヤ版とハセガワ版で違う色にします。
タミヤ版は黒。ハセガワ版は最も一般的なRAFの洋上迷彩。
タミヤ版のマスキング。
円形のマスキングはむつかしいです。
ハセガワ版もマスキング。
テープを適当に貼るだけなので楽チンです。
ハセガワ版の機体下面色塗装終了。
下面は一色なので、グラデ効果がよく出ます。
細部も塗装。
これで、機体色の塗装は終了。
この時点で、かなり疲れています。
普通に塗っているだけなのに、物凄く時間がかかるからです。
一晩3時間半やっても一色の塗装が終わらないんですよ。3機同時進行だからでしょうけどね。
2日でやっとA色が終わり、また2日かかってB色が終わるというペース。
しかも同じことをすべての工程で2回やらなくてはならないってのは、精神的にも辛いですね。
あぁ、忘れちゃいけない。ハセガワ版の機首のパーツ。
レーダー用の穴を塞ぐようにという指示があったので、塞ぎました。
最初はどうやって塞ごうかなと考えましたが、一番簡単で確実な方法で。
写真だと見えづらいですが、爪楊枝を使ってます。
まず、穴に瞬着を垂らします。んで、爪楊枝を表から穴に突き刺して、ニッパーで切り取ります。
こうすると、瞬着で固定力が強くなる上に隙間も埋めてくれると。
簡単な作業です。
爪楊枝はペーパーで削りやすいですしね。
んで、タミヤ版も、下面色塗装終了。
この下面色ですが、本当はもっと青っぽく、もっとグレーっぽくしたかったのです。
塗料皿の中では大体イメージ通りの色になったのです。
が、実際に塗ってみると、ただの黒になってしまいました。
周辺の色との対比なのか、塗り重ねるからなのか、グレーって濃い色だと黒になってしまうようですね。
さて、お次は、最終試練です。
デカール貼り。
3機分も貼るので、こりゃあいい精神修行だと思っていました。
想定通り、精神修行でした。
今まで何百枚も張っていたのに、私、デカールの貼り方が分かっておりませんでした。
というか、マークセッターの使い方が分かっていなかったというべきか。
セッターって、デカールの上下双方に塗るのが正しいんですね。
まず、貼る部分にセッターを塗り、そこにデカールを置く。
次にデカールの上からセッターを垂らし、セッターがデカールに染み込むまで暫し待つ。
デカールにシワができてきたら様子を見つつ、位置決めを完璧にし、一気に圧着。
きっと、これが正しいデカールの貼り方ですね。
今までもデカールの上からセッターを塗ってはいたんですが、シワシワになるまで待ってはいませんでした。
ここで焦らずシワができるまで待つと、デカールが柔らかくなって面追従性が高まるので、シルバリングがより一層起こりにくくなるんですね。
デカール貼りは、まずタミヤ版を休日一日潰してやりました。
その翌日に、ハセガワ版を睡眠時間を削ってやりました。
ここではじめて気がつきましたが、このコンボセットのスピットのデカールは、かなりオミットされていますね。
以前作ったものにはあったコーションマークが、今回はついてないです。
貼るのは楽になりましたが、それでいいのか?
値段は高いのに、デカールを入れないってどうなの?
あと、オジさんの好みに従って、機体下面にある連合軍識別帯(シロとグリーンのシマシマ)は貼ってません。
オジさんはああいうのはあまり好きではないみたいです。
私も好きではないですが。
なので、本当に一般的な塗装になりました。
さて、次。
トップコートでデカールを保護したあとで、ウォッシング開始です。
え?こんなにマジで?ってくらいバシャバシャとエナメル塗料を塗りつけます。
んで、綿棒で汚れがつきそうなラインをイメージしながら拭き取っていきます。
汚し塗装は楽しいです。
これまでの塗装もかなり苦痛なことが多かったですし、細部塗装は苦行でした。
が、汚し塗装となると、俄然楽しくなります。
それもこれも、すぐに結果が出て効果を確かめられるからでしょうね。
今回は、完全に模型的知識のない人にプレゼントするので、玄人の言う自然な汚れというものをあまり考えず、素人好みのインパクト重視でやります。
私も素人なので、そっちの方が好きなんですけどね。
ここでビビったのが、ウォッシングの最中に、貼ったデカールが浮いてきてしまったこと。
デカールを貼ったあとトップコートをしたのですが、凹モールドのところではまだデカールとパーツの隙間があったのでしょう。
そこからウォッシングの塗料が染み込んでしまい、浮いてきてしまったのでしょう。
焦らず、塗料が乾くのを待ち、上からマークセッターを垂らし、浮いているところをデザインナイフでつついて浸透圧でセッターがしみこむのを待った上で、また圧着。
なんとかなりました。
トップコートで凹モールドが埋まるのが怖くて、薄めに吹いたのがいけなかったのかな?
タミヤ版は下面が黒いので色々と悩みましたが、やはりグレーでやってみました。
黒い弊害ですかね?
色差が大きすぎるためか、拭いても拭いてもグレーが目立ってしまいます。
この状態で、すでにほとんど拭き取れないくらいまでやってるんですよ。
まあいいや。
次。ドライブラシです。
AFVでは一般的な手法ですが、エアモデルでやる人はあまりいません。
が、私はやります。
エッジや凸ディテールの強調というよりも、面に擦りつけます。
こうすると、塗装が何重かに見えるような不思議な感覚になるからです。
それに、ホコリによる汚れも、飛行機だってあったでしょうし。
一番の目的は、ウォッシングで付いた拭き取り跡の上にドライブラシをすると、筆にわずかに残った溶剤が少しずつ拭き取り跡を落としてくれて、ドライブラシで付く塗料と相まって、自然な汚れに見えるようになるからです。
ウォッシングだけだと結構ハッキリと見えてしまう拭き取り跡も、ドライブラシを施すと、いい感じにぼやけて見えるようになるんですな。
それに、退色表現にもなりますよ。
私はまだやり方がを分かっていないのですが、ちゃんとやり方さえわかれば、かなり効果的に退色表現が出来ると思います。
まあ、一番の理由は、私が個人的にドライブラシが好きだからなんですけどね。
左がドライブラシのビフォー。右がアフター。
ちゃんと写ってないのですが、ウォッシング跡がかなり馴染んでくれました。
OK。想定通りだ。
このあと、ひょんなことから近くのショッピングモールに行くことになり、そこにホビーショップがあったので寄ってみると、タミヤのウェザリングマスターがありました。
よくAFVに使う、化粧品のような構成のアレです。
アレ、興味はあったのですが、今まで使ったことなかったんですよ。エアモデルでの使いどころがわからなかったので。
が、今回、丁度目の前に完成間近のキットがあるので、ものは試しとばかりに購入して使ってみました。
結論から言うと、エアモデルでも使えます。
いい感じにドライブラシの効果を出せます。
やりすぎると、骨董品の銅像みたいな質感になるので注意。
が、トップコートをすると、ほとんど消えてしまいます。
楽しすぎて写真を撮り忘れてしまったのですが、塗りつけた時には目に見える効果があったウェザリングマスターですが、トップコートをするとほぼ見えなくなります。
なんでしょうね?エア圧で吹き飛んだ?
まさか。
では、あれか。フワフワしている状態でついていると、隙間が沢山あるから目立っていた。
が、トップコートで定着させようとすると隙間がなくなってしまって、ほとんど目立たなくなってしまった。
そんな理屈なんですかね?
ともかくウェザリングマスターの実験も終わり、使い道もわかったので、一気にトップコートを吹き付けます。
これまで綺麗な塗膜を作るために神経をすり減らして塗っていましたが、そのストレスを一気に吹き飛ばすように吹き付けます。
磨きだしなどはやるつもりはないので、こうやって少しでもデカールとの段差をなくしたいのと、単純に表面の保護が目的です。
デカールの段差はそう簡単に消えませんしね。
後はパーツを組立て接着をして完成です。
そんなわけで、今日のモスキートは終了。
次回、完成です。
では。
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