その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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いきなり横道。
以前にもちょっと書きましたが、モスキートを作り出した頃にタミヤの1/32モスキートが発売されると情報が出はじめてきて、5/14~5/17で行われた静岡ホビーショーで漸くその内容が明らかになりました。
HKモデルの32モスキートが素晴らしいと思いました。
それは、革命的な設計ゆえでした。
胴体、翼をスライド金型を使って一体成形とし、合わせ目消しの地獄からユーザーを救済した稀有なキットだからです。
なので、タミヤの32モシーにも革新的なものを期待していましたが、そうはなりませんでした。
またしてもこの地球上で、最高のインジェクションキットの記録が更新されたのは事実だと思います。
常にタミヤが記録保持者であり、常にタミヤが新記録を打ち立てる者なんですけどね。
タミヤ1/32エアクラフトシリーズ。
2001年の零戦から始まり、2004年のF-16、2007年のスピットファイア、2012年のP-51D、2014年のF4Uコルセア、そして今年2015年にはモスキートが記録を更新してきました。
今回でるモスキートが、コルセアの保持していた地球上最高峰インジェクションという称号を奪うのは間違いなさそうです。
が、設計はあくまで古典的なやり方のようですね。
まあ、無理に革新的な方法論で設計しなくてはならないわけではないし、これまでの方法論で充分できるのであれば、無理にやる必要もありません。
とんでもない密度で内部構造まで再現していて、実に楽しそうなキットとなっています。
内部構造の再現は、ボークス・造形村の1/32SWSあたりから、各メーカーで顕著になってきた方向性ですね。
これも善し悪しですけども。
タミヤ1/32モスキート。
パーツ数900以上。
価格2万。
間違いなくスーパーキットでしょうね。
私もいずれ買うだろうと思います。同じスケールのスピットを持っていますし、やはり並べたいですし。
ただ、旧態然たる設計ゆえに、HKモデル版モスキートも捨てがたいものになってしまったのは事実で、この辺りがまだまだ私を悩ませてくれそうです。
そんなわけで、今日のモスキートのお時間です。
今回は接着からマスキング、整面までを書きます。
まずはタミヤをさっさと接着します。
いつも同じことを言うようですが、さすがタミヤ。パーツの精度は完璧です。
1999年のキットなのに、バリも歪みもなく、綺麗にパーツが合います。
ストレスなく接着を終わらせ、一旦形にします。
ここまで来ると、「あー、がんばったなー。嬉しいなー」という気分になりますね。
苦痛と達成感を感じるところが、エアモデルとキャラクターモデルとは全然ちがいますね。
次。ハセガワ版。
接着の前に、脚部の構造。
こんな構造をしているので、先に接着。これはあとからだとちゃんと接着できないし、位置もキチンときまるかどうか怪しいから。
んで、脚部固定。
と思うのですが、やはり何度仮組みしてみても、強度が不安な構造。
写真を見てわかりますかね?
脚部を接着した天面のパーツをエンジンナセルの後部に接着するのですが、その接着面が少ない上に位置も曖昧です。
一番荷重がかかるところですし、なんとかしたいと考えてやったのが・・・
天面の上に抑えるパーツを接着すること。
ガッチリの固定するために流し込み接着剤ではなく、ドロドロの方のスチロール接着剤をベッタリの塗りつけます。
んで、接着。
早速、タミヤと同じように、形にしてみようとしたら!!!
なななんと!!
天面の抑えとして接着したランナータグが胴体から生えている桁に干渉して入らなくなってしまった!!!
わかりますかね?翼の中に先っちょだけ見えている板が、桁とあたってしまっているのです。
こ、これはマズイ!
もう、胴体も翼もガッチリと接着してしまったぞ!
剥がせない!
では、タグをこの状態で切り取るか?
無理だな、ナイフが入らない。
散々悩んだ挙句、干渉している桁の下を斜めに削ってみました。
大工仕事と同じで、斜めに削って差し込めば、斜めの面がガイドとなってそのままタグが下に滑り込んでくれるんじゃないかと期待して。
・・・
・・・、・・・
・・・、・・・、・・・!!
できた!!!!
な、なんとか差し込むことができました。
ここは脂汗をながすほど焦っていたので、写真を撮り忘れております。
なんというか、運が悪いですねえ。
よくよく構造をみると、そこに接着しなければ大丈夫だったのにって感じなんですよね。
もうすこし、ずらして接着しておけば、こんなことにならずに済んだのになあ。
というか、剛性補完もできてない構造なのに、少し手を入れただけで組めなくなってしまうって、どんだけ設計に余裕がないんだよ!とも言いたくなります。
まあ、私が悪いんですけどね。本質的には。
あと、タミヤ、ハセガワともに翼は胴体から生えている桁に接着する構造なのですが、この接着面の取り方も、タミヤ版は両サイドをメインとし、上下には少しあるので、かなりガッチリと接着できます。
しかしハセガワ版は上にしかありません。下はご覧のように接着面が全くない状態ですからね。
う~ん。どうもハセガワってこういうところがあるなあ。
俺、エアモデルが大好きだから、AFVがメインのタミヤよりもハセガワに愛を感じていたんだが、タミヤのキットを作っていて、どうもタミヤの方がキットの設計がシッカリとしている気がしてきたぞ。
おまけに、キットのクオリティもタミヤの方が高くないか?
確かに昔のキットを見比べると、ハセガワの方がエアモデルのデキは数段上だけど、90年代以降は同じくらいハイレベルになってるし、2000年代以降にいたっては、タミヤの方が優れているキットが多いぞ。32はハセガワですらやったことのない次元をタミヤは独走しているし、それ以外のスケールでも、一つ一つのキットのクオリティはタミヤの方が高い気がする。
ハセガワの1/48F-22は素晴らしいキットだったし、1/72のSu-33は本当に見事なモールドだった。
でもなぜか、そのあとに出たユーロファイター・タイフーンは両者に比べて明らかに安く仕上げた感じだったよね。
結局、模型としての志は、やはりタミヤの方が上じゃないか?
32の徹底したリサーチと模型のクオリティを追求しつつ、立体が持つ面白さをより広げるギミック表現とか。
1/48イリューシン・シュトルモビクで見られるようなコクピット内の表現と、それをより効果的に演出するためにパイロットフィギュアを付けるとか。
1/72でも、超絶なデキの零戦とF-16。このクオリティのキットを、ハセガワは出せるのだろうか?
商品展開も、タミヤの方が攻めているよなあ。
30年前のキットのデカール替えばかりハセガワに対して、数は少ないにせよタミヤは出してくれているじゃないか。スーパーキットを。
なんというか、模型を模型として楽しむための根本的な精神を持ち続けているのは、タミヤのような気がしてきたよ。
ハセガワが大好きなのになあ。
ん~、是非ともハセガワにも頑張ってもらいたい。
さて、オマケのスピットも作っていますよ。前回はまったく触れなかったけども。
ガッチリ接着。
ハセガワ72スピットは、もう3機目。
やっぱり72スピットはハセガワだよね。一番格好いいよ。精度も高いし、モールドも綺麗。
さて、接着剤硬化待ちの間、効率的に作業を進めておきましょう。
いつもならここで他のキットを作って待つのですが、今回は時間が厳しいので、待ちの間にできることはやっておきます。
まずは、エアモデルを作る上で一番の鬼門となるキャノピーのマスキング。
ここでやらかしました。
これはタミヤ版。キャノピーがこういう構造になっているのですね。
左右の膨らんだところが別パーツになっているのは構わないのですが、位置を決めるためのガイドが上にしかないのですよ。下がプラプラなので、うまく決まりません。
ちゃんと位置を決めたつもりで胴体に接着したら、左右のパーツがずれていたらしく、胴体とキャノピーの間に隙間が出来てしまいました。
おかしいなあとやり直したのですが、やはりダメ。
瞬間接着剤は接着材ですけど、その前にパテなんですよね。
何度も繰り返していては、接着面がガタガタになってしまい、余計に隙間が出来てしまいます。
しかも、瞬着の宿命、白化が起こってしまって汚くなってしまうんですね。
焦る私。
が、それをあざ笑うようにまったくうまくいく気配を見せないキャノピー。
何度も位置を丁寧に合わせ、胴体に合わせるも、できる隙間。
接着に失敗するたびにナイフで瞬着を削り取り、リスクだけが高まっていく。
いい加減汚くなってきて危機的状況になってしまったので、やむを得ず、力づくでくっつけてしまおうと押し付けたら・・・
ピキッ!!
パーツが外れました。
ブチッ!!!
切れる私。
キェー!!!!
キャノピーを机に叩きつける私。
いやはや、あんなヒステリーを起こしたのは久しぶりでした。
苛立ちに我を忘れて、思いっきり投げつけてしまいましたよ。
もう、こんなキットを作るのはやめよう。こんなに必死に丁寧にやっても答えてくれないキットなんて作る価値ねーよ!
本気でそう思いました。
が、プレゼントは約束してしまったので作らなくてはならないし、どうせ作るのならここまで作った自分用を放棄すると後で後悔しそうだし。
タバコを吸って精神を落ち着かせたあと、続行することにしました。
んで、叩きつけた時にキャノピーの小さいのが一つ飛んでいってしまったんですね。これがないと完成しません。
なので、探しました。
見つかりません。
あんな小さなパーツで、しかも透明です。
みつかりっこありません。
仮に見つかったとしても、瞬着のせいで接着面がガタガタになってしまっています。
うーん。やむを得ん。
取り急ぎパーツが必要なので、もう一つ注文しました。
新しく買った方からクリアパーツだけ取って、今回のキットに使うことにします。
ただ、そうすると不完全なキットができてしまい、それが性格的に許しがたいので、やむを得ずタミヤのアフターケアセンターに電話します。クリアパーツのランナー注文をするために。
これやると、無駄に値段が高いんですよね。
このキットは割引込みで1200円程度で買えるんですよ。が、ランナー注文すると、それだけで700円取られるんです。
納得できないんですよね。
が、不完全な連鎖はどこかで断ち切らねばならず、それは早いほうがいいわけで、是非に及ばず。
電話してみると、親切なオジさんが出て色々と教えてくれました。
なんでも、現在品切れで、再生産してから発送となるが、海外で作るので、発想するまで月単位でかかるので覚悟してね!と言われました。
まあ、当座のところは追加で買ったキットでなんとかなるので仕方ないかと思い、結構です。お願いしますと電話を切りました。
なんというか、モスキートは手強いキットですね。
桁は入らなくなるし、キャノピーはうまくいかないし。
しかも、キャノピーのマスキングが終わったあとに問題が起きてしまったから、精神的にも辛い。
またあのフレームだらけのキャノピーをマスキングするのかよと。
タミヤ2回にハセガワだから、計3回もやるのかよと。
待ち時間を効率的に使うつもりが、思いっきり自分で自分の精神と財布を叩き潰しただけでは飽き足らず、時間まで失ってしまいました。
とりあえずリフレッシュするためにキットが届くまでの間は作業をしませんでした。
このところ貇を詰めて作業をしていたので、疲れてしまったのです。
2日。休みました。
スケジュールを作ってみましたが、結構ギリギリになりそうです。
ともかく2日後、キットが届いたので、作業再開。
今まで苦労して作ってきたパーツが、まっさらな状態で入っているのをみると、えづいてしまいますな。
完成した充実感の中、いいキットだったなあ、もういっかい作りたいなあ、今度はこうしたいなあって考えるのは快感ですが、うまくいかないために補填で買った欲しくもない2つ目のキットだと、中々きますな。心に。
ともかく、今回は失敗できないので、試行錯誤をします。
左右の小さなパーツのガイドがないからやりづらいんですよ。
例えば、大きい方をまず胴体に接着して、そのあとに小さい方を接着できれば凄く簡単なんです。
が、上にしかガイドがないからそれをやると、小さいほうが滑って中に落ちてしまうんですな。
決めるために、小一時間も予行演習をしてみました。
大きい方を胴体に固定して、小さい方を上から滑らせていって、あるべきところで止めるという方法でね。
が、成功率が低すぎです。
これはダメだ。
かと言って、前みたいに説明書通り、大きい方に小さいのを付けてキャノピーを組み立ててから胴体につけると、また隙間が出来そうで怖い。
なので、こんな方法でやってみました。
最終手段です。
要は、ガイドがないから失敗するわけで、なればガイドを自分で作ってしまえと。
セロハンテープを細く切って、内側に貼り付け。これで小さい方が簡単に中に落ちることはなくなるはずです。
見栄えは悪くなりますが、おそらくよーく見ないとわからない程度でしょうし、失敗することが何よりも今は怖いので、これでいきます。
ホント、俺って不器用だな。
んで、再度マスキング。
赤マジックは、マスキングしたという確認です。
セロハンテープだと判り辛いですから。
こっちも気合いでマスキング。
キャノピーのマスキングって、一番嫌いだよ。
最後はスピット。
モシーに比べたら、スピットのキャノピーなんて簡単簡単。
あとは、塗装のために、他の箇所のマスキングも済ませておきます。
ここまでやっているうちに1週間が過ぎてしまったので、合わせ目消し開始。
タミヤ版の面倒なところ。
翼後方の三角形のところに対処しづらい合わせ目ができます。
まあ、エッジに合わせ目が来るよりマシでしょ?ってことでこういう設計になったのでしょうけども。
久し振りに光硬化パテを使ってみました。
んで、切削。
使いやすいっていう感想をよく聞くんですけど、私は使いづらいなあ。
そんなに早く硬化するわけでもないし、なんというか、いつまでたっても完全に硬化しない感じなんだよなあ。
オマケに食付きがあまりよろしくない。
んで、ハセガワ版も。
スピットは写真を撮り忘れました。
ともかく、これで塗装の準備が終わりました。
ここからが本番。
エアモデルを作る上で面倒な作業はこれまでで大体終わったので、かなり精神的に楽になりました。
あと面倒なのは細部塗装だけだしと。
さて、かなり長くなってしまったので、続きはまた今度。
ちなみに、今回の記事に書いた作業だけで、やはり10日もかかってしまいました。
遅いなあ、俺。
そんなわけで、今日のモスキートはお仕舞い。
では。
以前にもちょっと書きましたが、モスキートを作り出した頃にタミヤの1/32モスキートが発売されると情報が出はじめてきて、5/14~5/17で行われた静岡ホビーショーで漸くその内容が明らかになりました。
HKモデルの32モスキートが素晴らしいと思いました。
それは、革命的な設計ゆえでした。
胴体、翼をスライド金型を使って一体成形とし、合わせ目消しの地獄からユーザーを救済した稀有なキットだからです。
なので、タミヤの32モシーにも革新的なものを期待していましたが、そうはなりませんでした。
またしてもこの地球上で、最高のインジェクションキットの記録が更新されたのは事実だと思います。
常にタミヤが記録保持者であり、常にタミヤが新記録を打ち立てる者なんですけどね。
タミヤ1/32エアクラフトシリーズ。
2001年の零戦から始まり、2004年のF-16、2007年のスピットファイア、2012年のP-51D、2014年のF4Uコルセア、そして今年2015年にはモスキートが記録を更新してきました。
今回でるモスキートが、コルセアの保持していた地球上最高峰インジェクションという称号を奪うのは間違いなさそうです。
が、設計はあくまで古典的なやり方のようですね。
まあ、無理に革新的な方法論で設計しなくてはならないわけではないし、これまでの方法論で充分できるのであれば、無理にやる必要もありません。
とんでもない密度で内部構造まで再現していて、実に楽しそうなキットとなっています。
内部構造の再現は、ボークス・造形村の1/32SWSあたりから、各メーカーで顕著になってきた方向性ですね。
これも善し悪しですけども。
タミヤ1/32モスキート。
パーツ数900以上。
価格2万。
間違いなくスーパーキットでしょうね。
私もいずれ買うだろうと思います。同じスケールのスピットを持っていますし、やはり並べたいですし。
ただ、旧態然たる設計ゆえに、HKモデル版モスキートも捨てがたいものになってしまったのは事実で、この辺りがまだまだ私を悩ませてくれそうです。
そんなわけで、今日のモスキートのお時間です。
今回は接着からマスキング、整面までを書きます。
まずはタミヤをさっさと接着します。
いつも同じことを言うようですが、さすがタミヤ。パーツの精度は完璧です。
1999年のキットなのに、バリも歪みもなく、綺麗にパーツが合います。
ストレスなく接着を終わらせ、一旦形にします。
ここまで来ると、「あー、がんばったなー。嬉しいなー」という気分になりますね。
苦痛と達成感を感じるところが、エアモデルとキャラクターモデルとは全然ちがいますね。
次。ハセガワ版。
接着の前に、脚部の構造。
こんな構造をしているので、先に接着。これはあとからだとちゃんと接着できないし、位置もキチンときまるかどうか怪しいから。
んで、脚部固定。
と思うのですが、やはり何度仮組みしてみても、強度が不安な構造。
写真を見てわかりますかね?
脚部を接着した天面のパーツをエンジンナセルの後部に接着するのですが、その接着面が少ない上に位置も曖昧です。
一番荷重がかかるところですし、なんとかしたいと考えてやったのが・・・
天面の上に抑えるパーツを接着すること。
ガッチリの固定するために流し込み接着剤ではなく、ドロドロの方のスチロール接着剤をベッタリの塗りつけます。
んで、接着。
早速、タミヤと同じように、形にしてみようとしたら!!!
なななんと!!
天面の抑えとして接着したランナータグが胴体から生えている桁に干渉して入らなくなってしまった!!!
わかりますかね?翼の中に先っちょだけ見えている板が、桁とあたってしまっているのです。
こ、これはマズイ!
もう、胴体も翼もガッチリと接着してしまったぞ!
剥がせない!
では、タグをこの状態で切り取るか?
無理だな、ナイフが入らない。
散々悩んだ挙句、干渉している桁の下を斜めに削ってみました。
大工仕事と同じで、斜めに削って差し込めば、斜めの面がガイドとなってそのままタグが下に滑り込んでくれるんじゃないかと期待して。
・・・
・・・、・・・
・・・、・・・、・・・!!
できた!!!!
な、なんとか差し込むことができました。
ここは脂汗をながすほど焦っていたので、写真を撮り忘れております。
なんというか、運が悪いですねえ。
よくよく構造をみると、そこに接着しなければ大丈夫だったのにって感じなんですよね。
もうすこし、ずらして接着しておけば、こんなことにならずに済んだのになあ。
というか、剛性補完もできてない構造なのに、少し手を入れただけで組めなくなってしまうって、どんだけ設計に余裕がないんだよ!とも言いたくなります。
まあ、私が悪いんですけどね。本質的には。
あと、タミヤ、ハセガワともに翼は胴体から生えている桁に接着する構造なのですが、この接着面の取り方も、タミヤ版は両サイドをメインとし、上下には少しあるので、かなりガッチリと接着できます。
しかしハセガワ版は上にしかありません。下はご覧のように接着面が全くない状態ですからね。
う~ん。どうもハセガワってこういうところがあるなあ。
俺、エアモデルが大好きだから、AFVがメインのタミヤよりもハセガワに愛を感じていたんだが、タミヤのキットを作っていて、どうもタミヤの方がキットの設計がシッカリとしている気がしてきたぞ。
おまけに、キットのクオリティもタミヤの方が高くないか?
確かに昔のキットを見比べると、ハセガワの方がエアモデルのデキは数段上だけど、90年代以降は同じくらいハイレベルになってるし、2000年代以降にいたっては、タミヤの方が優れているキットが多いぞ。32はハセガワですらやったことのない次元をタミヤは独走しているし、それ以外のスケールでも、一つ一つのキットのクオリティはタミヤの方が高い気がする。
ハセガワの1/48F-22は素晴らしいキットだったし、1/72のSu-33は本当に見事なモールドだった。
でもなぜか、そのあとに出たユーロファイター・タイフーンは両者に比べて明らかに安く仕上げた感じだったよね。
結局、模型としての志は、やはりタミヤの方が上じゃないか?
32の徹底したリサーチと模型のクオリティを追求しつつ、立体が持つ面白さをより広げるギミック表現とか。
1/48イリューシン・シュトルモビクで見られるようなコクピット内の表現と、それをより効果的に演出するためにパイロットフィギュアを付けるとか。
1/72でも、超絶なデキの零戦とF-16。このクオリティのキットを、ハセガワは出せるのだろうか?
商品展開も、タミヤの方が攻めているよなあ。
30年前のキットのデカール替えばかりハセガワに対して、数は少ないにせよタミヤは出してくれているじゃないか。スーパーキットを。
なんというか、模型を模型として楽しむための根本的な精神を持ち続けているのは、タミヤのような気がしてきたよ。
ハセガワが大好きなのになあ。
ん~、是非ともハセガワにも頑張ってもらいたい。
さて、オマケのスピットも作っていますよ。前回はまったく触れなかったけども。
ガッチリ接着。
ハセガワ72スピットは、もう3機目。
やっぱり72スピットはハセガワだよね。一番格好いいよ。精度も高いし、モールドも綺麗。
さて、接着剤硬化待ちの間、効率的に作業を進めておきましょう。
いつもならここで他のキットを作って待つのですが、今回は時間が厳しいので、待ちの間にできることはやっておきます。
まずは、エアモデルを作る上で一番の鬼門となるキャノピーのマスキング。
ここでやらかしました。
これはタミヤ版。キャノピーがこういう構造になっているのですね。
左右の膨らんだところが別パーツになっているのは構わないのですが、位置を決めるためのガイドが上にしかないのですよ。下がプラプラなので、うまく決まりません。
ちゃんと位置を決めたつもりで胴体に接着したら、左右のパーツがずれていたらしく、胴体とキャノピーの間に隙間が出来てしまいました。
おかしいなあとやり直したのですが、やはりダメ。
瞬間接着剤は接着材ですけど、その前にパテなんですよね。
何度も繰り返していては、接着面がガタガタになってしまい、余計に隙間が出来てしまいます。
しかも、瞬着の宿命、白化が起こってしまって汚くなってしまうんですね。
焦る私。
が、それをあざ笑うようにまったくうまくいく気配を見せないキャノピー。
何度も位置を丁寧に合わせ、胴体に合わせるも、できる隙間。
接着に失敗するたびにナイフで瞬着を削り取り、リスクだけが高まっていく。
いい加減汚くなってきて危機的状況になってしまったので、やむを得ず、力づくでくっつけてしまおうと押し付けたら・・・
ピキッ!!
パーツが外れました。
ブチッ!!!
切れる私。
キェー!!!!
キャノピーを机に叩きつける私。
いやはや、あんなヒステリーを起こしたのは久しぶりでした。
苛立ちに我を忘れて、思いっきり投げつけてしまいましたよ。
もう、こんなキットを作るのはやめよう。こんなに必死に丁寧にやっても答えてくれないキットなんて作る価値ねーよ!
本気でそう思いました。
が、プレゼントは約束してしまったので作らなくてはならないし、どうせ作るのならここまで作った自分用を放棄すると後で後悔しそうだし。
タバコを吸って精神を落ち着かせたあと、続行することにしました。
んで、叩きつけた時にキャノピーの小さいのが一つ飛んでいってしまったんですね。これがないと完成しません。
なので、探しました。
見つかりません。
あんな小さなパーツで、しかも透明です。
みつかりっこありません。
仮に見つかったとしても、瞬着のせいで接着面がガタガタになってしまっています。
うーん。やむを得ん。
取り急ぎパーツが必要なので、もう一つ注文しました。
新しく買った方からクリアパーツだけ取って、今回のキットに使うことにします。
ただ、そうすると不完全なキットができてしまい、それが性格的に許しがたいので、やむを得ずタミヤのアフターケアセンターに電話します。クリアパーツのランナー注文をするために。
これやると、無駄に値段が高いんですよね。
このキットは割引込みで1200円程度で買えるんですよ。が、ランナー注文すると、それだけで700円取られるんです。
納得できないんですよね。
が、不完全な連鎖はどこかで断ち切らねばならず、それは早いほうがいいわけで、是非に及ばず。
電話してみると、親切なオジさんが出て色々と教えてくれました。
なんでも、現在品切れで、再生産してから発送となるが、海外で作るので、発想するまで月単位でかかるので覚悟してね!と言われました。
まあ、当座のところは追加で買ったキットでなんとかなるので仕方ないかと思い、結構です。お願いしますと電話を切りました。
なんというか、モスキートは手強いキットですね。
桁は入らなくなるし、キャノピーはうまくいかないし。
しかも、キャノピーのマスキングが終わったあとに問題が起きてしまったから、精神的にも辛い。
またあのフレームだらけのキャノピーをマスキングするのかよと。
タミヤ2回にハセガワだから、計3回もやるのかよと。
待ち時間を効率的に使うつもりが、思いっきり自分で自分の精神と財布を叩き潰しただけでは飽き足らず、時間まで失ってしまいました。
とりあえずリフレッシュするためにキットが届くまでの間は作業をしませんでした。
このところ貇を詰めて作業をしていたので、疲れてしまったのです。
2日。休みました。
スケジュールを作ってみましたが、結構ギリギリになりそうです。
ともかく2日後、キットが届いたので、作業再開。
今まで苦労して作ってきたパーツが、まっさらな状態で入っているのをみると、えづいてしまいますな。
完成した充実感の中、いいキットだったなあ、もういっかい作りたいなあ、今度はこうしたいなあって考えるのは快感ですが、うまくいかないために補填で買った欲しくもない2つ目のキットだと、中々きますな。心に。
ともかく、今回は失敗できないので、試行錯誤をします。
左右の小さなパーツのガイドがないからやりづらいんですよ。
例えば、大きい方をまず胴体に接着して、そのあとに小さい方を接着できれば凄く簡単なんです。
が、上にしかガイドがないからそれをやると、小さいほうが滑って中に落ちてしまうんですな。
決めるために、小一時間も予行演習をしてみました。
大きい方を胴体に固定して、小さい方を上から滑らせていって、あるべきところで止めるという方法でね。
が、成功率が低すぎです。
これはダメだ。
かと言って、前みたいに説明書通り、大きい方に小さいのを付けてキャノピーを組み立ててから胴体につけると、また隙間が出来そうで怖い。
なので、こんな方法でやってみました。
最終手段です。
要は、ガイドがないから失敗するわけで、なればガイドを自分で作ってしまえと。
セロハンテープを細く切って、内側に貼り付け。これで小さい方が簡単に中に落ちることはなくなるはずです。
見栄えは悪くなりますが、おそらくよーく見ないとわからない程度でしょうし、失敗することが何よりも今は怖いので、これでいきます。
ホント、俺って不器用だな。
んで、再度マスキング。
赤マジックは、マスキングしたという確認です。
セロハンテープだと判り辛いですから。
こっちも気合いでマスキング。
キャノピーのマスキングって、一番嫌いだよ。
最後はスピット。
モシーに比べたら、スピットのキャノピーなんて簡単簡単。
あとは、塗装のために、他の箇所のマスキングも済ませておきます。
ここまでやっているうちに1週間が過ぎてしまったので、合わせ目消し開始。
タミヤ版の面倒なところ。
翼後方の三角形のところに対処しづらい合わせ目ができます。
まあ、エッジに合わせ目が来るよりマシでしょ?ってことでこういう設計になったのでしょうけども。
久し振りに光硬化パテを使ってみました。
んで、切削。
使いやすいっていう感想をよく聞くんですけど、私は使いづらいなあ。
そんなに早く硬化するわけでもないし、なんというか、いつまでたっても完全に硬化しない感じなんだよなあ。
オマケに食付きがあまりよろしくない。
んで、ハセガワ版も。
スピットは写真を撮り忘れました。
ともかく、これで塗装の準備が終わりました。
ここからが本番。
エアモデルを作る上で面倒な作業はこれまでで大体終わったので、かなり精神的に楽になりました。
あと面倒なのは細部塗装だけだしと。
さて、かなり長くなってしまったので、続きはまた今度。
ちなみに、今回の記事に書いた作業だけで、やはり10日もかかってしまいました。
遅いなあ、俺。
そんなわけで、今日のモスキートはお仕舞い。
では。
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