[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私、食事よりも睡眠よりもゲームよりもガンプラよりも好きなものがあります。
読書です。
私にとっての本当の意味での趣味は、ガンプラなどではなく読書です。
旅と読書。この二つが自由にできれば、56億7千万年生きても、おそらく私は退屈しないでしょう。
で、ここ半年ほどはまっているのが、塩野七生の「ローマ人の物語」です。
私、歴史物が読書の中心なんです。なので、この本も10年位前に発見してからずっと読みたかったんですな。
でも、当時はハードカバーしかなく、1冊のお値段も高かったわけです。2500円前後とね。
で、待ちました。文庫化されるのを。
それから10年が経ち、文庫がある程度出揃ったのを見てもう我慢ができず、買ってしまいました。
ざっと説明すると、ローマ建国から滅亡までの1千年を叙述していった本です。
この本。作者の塩野七生が1年に1冊ずつ書き下ろしていって、15年目の今年の年末に、おそらく最終巻の15巻がでて完結する模様です。
今、文庫はハードカバーの半分くらいまでしか出ていません。といっても、ハードカバー1冊を、文庫では2~4冊に分けているため、文庫は20冊を大きく超えていますが。
この本にはまった真の原因は、ハンニバルにありました。
「ハンニバル」といってもアンソニー・ホプキンス主演の映画ではなく、世界戦史上最高の戦術家といわれた男の名です。
高校生の頃、山川出版が出している世界史単語帳で、彼の名に出会ったのが始まりでした。
その説明書きを読むと敗者に属した人間なんですな。なのに、最高の戦術家とか書いてあるし、死後2千年以上経つのに単語帳に出てくる男。で、興味を持ったんですな。
「こいつは一体何者なのか」
と。
で、アレは2006年の4月ごろ。「ローマ人~」の第3集。「ハンニバル戦記」で、彼の姿をやっと見ることが出来たわけです。
いや~、本当にね。久しぶりでしたよ。本を読んで血が滾ったのは。文庫本2百ページちょっとが3冊の内容でしたが、一晩で読んでしまいました。
そっからまんまとはまってしまい、文庫をすべて揃えてしまった訳であります。
でも、ローマ人~は完結してないしってんで、塩野さんのほかの本にも手を出してみました。
まあ、本読みなら当然の行動ですな。面白いと思った作家は、他のも読んでみる。
読んだのが、「レパント海戦」「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」とかです。
塩野さんのファンには申し訳ないのですが、正直つまらなかったです。
書いてある内容は興味深いのですが、文章が下手。極端な話、同人小説を読んでいるような気分でした。
血生臭い戦記物を書いているからなのでしょうが、所々に詩的な描写を挿入するんですね。恋愛とかそんなのを。これが下手。
書いている本人が一人で盛り上がってしまって、読者である他人に分からせようとする冷徹さがないという感じ。
正直、白けました。
でも、ローマ人~の文章は上手いのです。所々怪しい部分もありますが、問題になりません。
レベルが全然違うのです。
なんでしょうね。ローマ人~を書き始める前に、カルチャーセンターとかにでも行って、文章の書き方でも習ったんでしょうか。
いずれにしても、ローマ人~は傑作だと思います。
特に第3集の「ハンニバル戦記」。
1冊目から読むことが本当は望ましいのですが、この本は綺麗に区分けされているため、興味のある集だけ読んでもちゃんと話が分かるように書いてあります。
なので、一度ハンニバルのお話に触れてみるといいと思います。
いや~、この本。滅茶苦茶面白いは。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |