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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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海洋堂さん亡き後、FSSガレージキット牽引役であるボークスさん。
最近知ったのですが、ボークスさんのもう一つのウリ。SDなるもの。これがとんでもないことになっているんですね。

私にとってSDと言えば「スーパーディフォルメ」ですが、ボークスさんにとっては「スーパードルフィー」です。
これ、名前だけは知っていたんですよ。ボークスさんのサイトに行くたびに出ていますからね。
が、中身までは知りませんでした。
模型なんぞやってはおりますが、フィギュアとかドールとかにはまるっきり興味のない私。
調べるわけもありません。

で、なんだか知りませんが、ゴールデンウィークにこのSDのみ(?)のイベントをボークスさんがやってみたいで、目立つところに写真があったんですよ。
それ一本でイベントが成り立つほどに、このSDとやらは売れているんだろうか?
私もちょっとだけ興味を覚えました。

クリック・・・。

オイオイ、貴様ら!桁を間違えてねえか?
どんな心境でこれを買うんだよ?

お人形さん一体で、普通に10万以上するんですけど・・・・。

子供(サイズが小さい物)でも68くらい。
FSS
のガレキなぞ吹けば飛ぶような額ですね。
恐れ入った。

実際、この間買ったニューマイティシリーズと一緒に来たボークスニュースとやらでも、FSSキットの宣伝なんぞほんの1ページで、残りの数十ページはこのSDに割かれていました。
やっとわけが分かりましたよ。
利益率が全然違うでしょうねえ。

確かに良くできてはいるんです。
商品がどういう形態なのかは知りませんけど、おそらくアレは完成品でしょう。
その完成品の塗装が素晴らしいのですよ。肌の質感とか。
凄いなあとは思ってみていたんですが、まさかこんな値段だったとはねえ。

私、なぜなのかまったく分かりませんが、人形に興味がもてないのです。
立体物が欲しいのは、あくまで「ロボット」であり「メカ」なのです。ヒーローのフィギュアでも、綺麗な人形でも、裸の美少女でもないのです。
なので、こんな普通のサラリーマンの月給の半分が飛ぶような高額な人形を買う人がいるなんて信じられませんでした。
が、ここで気が付いてしまったのです。

いやいや、俺も同じだぞと

FSS
のキットは、SDに比べれば確かに圧倒的に安いです。
が、絶対値で考えれば阿呆の様に高いです
なんたって24もするわけですからね。現在、平均で25000円でしょうか?
とすると、そこらのお父さんの一月のお小遣いくらいすぐに飛んでしまうのです。
模型にまったく興味のない人からすると、これはどうしようもなく愚かな散財に他ならないでしょう。
もう少し安くして~。

ここで考えこんでしまうわけです。

「嗜好とは何なのか?」

人間、好きなものに対しては、お金を惜しみません。
彼女とホテルにしけこむ為に、高々2時間で4千円とか使ってしまうのが人間です。
これを阿呆という男は、そうはいないでしょう。

これを考えれば、3万だしても、チマチマと作って整形して塗装していけば、優に13ヶ月くらい遊べるガレージキットはコストパフォーマンスは高いと言えます。
作る楽しみだけでなく完成すれば、その後もずっと飾っておくことができるんですからね。
ホテルで楽しんでも、快楽にその後の持続性はありません。その場だけの楽しみですね。

ま、方向性はまったく違うわけで、ちょっと頭の固い人なら、
「そら、比べること自体がおかしい」
なんていうでしょうね。おかしいなんていっていること自体がおかしいんですけど。
だって、そこには個人的な価値観、というか好みが入っているわけで、そういうものすべてを包括して考えるのが統合理論なわけですから。

何に対して、幾らの金を使うか?

これが命題とすれば、SDもガレキもホテルも、みんな同じ土俵で語ることができます。

もっと言えば本です。
以前にも書きましたが、私、本当に本が好きです。模型に触らない日があっても、本を読まない日はありません。
寝る前に活字を眺めておかないと、なんだか落ち着かないのです。
ほとんど習慣ですね。本を読まないひとは、文字から情報を得て把握することがストレスなようですが、私はまったくストレスは感じませんね。
つまらない本ならともかく、面白い本なら何時間読んでいても草臥れませんから。

で、本ですが、文庫本でおおよそ700円くらいです。ここ10年の間に激しく値上がりしましたね。かつては500円前後だったんですけどね・・・。
ハードカバーで、おおよそ2000円前後。安いのだと、1000円ちょっとのとかありますね
これから考えると、SDはおろか、ガレージキットですら高いこと夥しいです。
文庫の30倍もかかってしまいます。

ここでは一個あたりの値段で高いかどうかを判断しましたが、今度はコストパフォーマンスで考えて見ましょう。

文庫本、一冊700円。
ガレキ、一体25千円。

本を読むとき、皆さんはどれくらいの時間がかかるでしょうか?
私は読む速度は結構速いようでして、ってか小学生の頃からず~っと読んでいるのですから当たり前ですが、以前調べた時は1時間に100ページほど読んでいました。
といっても、これは文字数が少なめの本だったので、新潮社の普通の本なら、あるいは60/1hくらいでしょうか?
で、700円くらの文庫本ですと、おおよそ400ページくらいです。
つまり、7時間ほどで読み終わってしまいますね。
小説などの読みやすいものではなく、もう少し記憶と把握は必要になる本、学術書だったりすると、倍くらいかかってしまうかもしれません。
なので、ここは10時間としておきます。

700円で10時間楽しめる。これが本のコストパフォーマンスです。

次にガレージキットです。
私、まだガレージキットを作ったことがありません。
が、プラキットよりも手のかかるものであることは知っています。
そこからいい加減に割り出します。

どこまで丁寧にパーツを整形するか、塗装にどこまで拘るかにも依りますが、大体の人はガレージキットを2ヶ月くらいかけて作っているようです。
私がプラキットを作るにしても、一日平均1時間~2時間くらいで、おおよそ半月かかっているわけですから、頷ける制作期間ですね。
モチベと慣れも大きく影響するのでしょうが。

で、ここで一日1.5時間と考え、それで2ヶ月かかるとすると・・・。
完成まで90時間。かなり長い時間を遊べることになりますね。

25千円で90時間楽しめる。これがガレージキットのコストパフォーマンスです。

ではここで、1時間ごとのコストを考えて見ましょう。

本:70円。
ガレキ:277円。

かなりガレキが高いことが分かります。
やっぱりガレキは高価なのです。
模型制作は、模型だけで完遂されるものではありません。ペーパーやらナイフやら塗料やらエアブラシやらが必要ですからね。
実際には、これ以上の額が投資されている計算になります。
が、その辺は考えないでおきます。具体的な数字を出すのが不可能なので。

ここで、
「模型は完成するまでが楽しいわけではない。完成し、飾っておくことが、最大の楽しみである」
と、この数字に文句をつけることもできます。
しかし、人によるのでしょうが、私の場合、面白かった本なら、何回も読みます。ええ、3回くらい当たり前。10回以上いくこともザラです。
なので、その後のことを考えても、私の場合はやはり費用対効果は変わらない気がするのです。
本を一回しか読まない人であれば、話は別ですけど。
漫画だと、圧倒的にガレキの方が安くなりそうですけどね。漫画は一冊を30分もかからず読み終えられますから。
私は漫画は読まないので、この辺のコストパフォーマンスはどうでもいいです。

本に対する形而上の価値を持ち込むと、もう理論ではなくなるので止めておきます。
模型に形而上の価値はないと思ってます。
ただ楽しいだけです。自己満足です。

さて、上の数字、特にガレキの方はかなりいい加減です。物によってパーツの数が大分違いますし、成型技術に依っても、労力は相当に変わってくるからです。
私を基準に考えれば、完成までおそらく3ヶ月くらいはかかると思うのですよ。
とすると、一時間あたり185くらいにまで下がりますね。

ちょっと面白いので、もう少しコストパフォーマンスを計算してみます。

が、長くなったので、続きは次回。
一応勢いに任せて全部を書いたんですけど、文字数が多いとか言われまして、投稿できません。

ではでは。

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