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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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これは、私が大学生の頃、試験期間中に見た夢です。
最初にも書きましたが、私は現実に即した夢を見るタチのようで、これも試験というプレッシャーが見させたものでしょう。


私はなぜか誰か(不明な組織の集団)に追われている。
私は必死に逃げている。
場所は自宅(現実の)から程近い住宅地。

ムスカのごとく、私を追いかけている連中は、歩行速度が私の全速力と同程度に速いのだ。
このままでは捕まる。
角を曲がってすぐ目の前にあった家に隠れることにする。
連中には、家に入る所を見られない距離だ。

家の中には誰もいない。
連中に捕まらないように、みんな逃げてしまった後なのだ。
つまり、私は逃げ遅れた人間なのだった。
家に入ると私はとにかく隠れるところを探す。
家に入るところを見られていないのだから大丈夫だとは思うが、とにかく私は恐怖に駆られ、なるべく安心な場所に行きたいのだ。
家の二階への登る。

と、目の前に3人の女性が肩を寄せ合って震えている。
褐色の肌。インドっぽいというか、そんな感じの美人だ。
私は焦って言う。
「何をしている!!早く逃げろ。奴らが来るぞ」
彼女たちも逃げなければならない側の人間のようだ。

その時、家の玄関の扉が乱暴に開けられた音がした。
来た!!
「早く。こっちだ」
目の前にダストシュートがあった。
そこに入って落ちていけば、連中に捕まらず1階に出られるだろうと思う。下に落ちるわけだが、ここは二階なので、たいしたこともないだろうと。

私はダストシュートに入ろうとする。
その時、そこに書いてあった文字に、私は驚愕する。

下まで50m

ええ?ここ、2階じゃないの?
私は悩む。階段まで戻って奴らと鉢合わせになり捕まるか、一か八か50m落ちて運を試すか(まず死ぬ)。


覚醒。

後日、友人のこの夢の話をしたら、
「オチまで付いているなんて、珍しい夢だな」
と言われた。

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