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去年の年末に欲しいキットを列挙しましたが、それからこっち、膨大な調査と知識の貯蓄の結果、色々と心境の変化って奴がありまして、模型を造形として見るようになった私です。
「色気のある造形か否か?」
これが大事になってしまいました。
それもこれも、FSSの超絶キットたちのお陰なわけで、模型ってのはこんなに素晴らしいものでこんなに楽しいんだと思う反面、こんなにも面倒で大変で、莫大な労力と金のかかるものなんだと実感させられたわけです。
ま、遊びって本来、そういうものだと思いますけど。
お手軽に、適当にやるのが遊びって考えている人が多いですが、大間違いですな。
遊びは何でもそうですが、全身全霊でやるからこそ楽しめるんです。道楽の本質ですな。
遊びだからこそ、本気でやらなきゃいけないんだと思うんですけどね。
ずっと昔からの、私の持論です。
そんな訳で、ほんの4ヶ月弱の間に価値観に激変がありまして、もう一度欲しいキットを列挙してみたいと思います。
ってか、自分のためです。記憶だけでは整理できないものだから、形として残しておこうというわけです。
その前に、ちょっと見てください、これ。コトブキヤさんの新商品です。
5月。ビルトラプター
http://www.hobbystock.jp/item/gallery/HBY-ICF-00000190
6月。レイレナード
http://www.hobbystock.jp/item/gallery/HBY-ACF-00000221
7月。デモンベイン
http://www.hobbystock.jp/item/gallery/HBY-ACF-00000244
いや~。凄まじいですね。どれこれも素晴らしいキットだと思います。
毎月、よくもまあこれだけ素敵な造形のキットをリリースできるものだと思います。
バンダイを超えた果敢さではないかと。て、比べられないですな。
バンダイはいまや、ライバル潰しに躍起になるだけで、現状維持をしたがる覇気のない老人。
コトブキヤは若い挑戦者ですからね。
歴史は同じようなものかもしれませんけど。
なんだって、バンダイってのはガンダムしかリリースしないんだろう?
エルガイムとかダンバインとか色んな面白い物を独占しているくせに・・・。
さて、前回と同じように、☆でリビドー値を表しましょう。
☆☆☆:いつか必ず買う。
☆☆:おそらく買うだろう。
☆:お財布に余裕があれば・・・。
では、☆☆☆編から。
○ジェイド・テンプル(ワークショップキャストさんで) ¥24150
セイレイ・ジュノーンでもエンゲージオクターバーSR3でも何でもいいけど。
エンゲージSR1に匹敵するくらい美しいデザイン。生嶋さんの造形も秀逸。
生嶋さん。凄い人だよなあ。生嶋さんの作った造形、沢山欲しいけどお金が今はない。必ず、必ず買うから、在庫確保して待っててね、生嶋さん。
え?待ってられない?そうだよねえ。
○バッシュ・ザ・ブラックナイト(これもWSCさんで) ¥24675
大体の場合、WSCさんとボークスさんの被ったキットは甲乙付けがたいものがあるのです。
でもこれは、ハッキリと造形的に生嶋さんの方が好きですね。
ボークスさんの造形は全体的に細い傾向があるんですが、バッシュの場合はごつい方が素敵なのでね。
やっぱり生嶋さんのが鳩尾ズキンです。
これもすぐにでも欲しいんですけどね。お金が・・・。
これも必ず買うから。絶対につくって見せるからね、生嶋さん。待ってて~。
○レッドミラージュ(またまたWSCさんの) ¥24150
やっぱりねえ、レッドは特別なのよ。シリコントライブさんのレッドも素晴らしいものですが、レッドだけはそれだけで満足できないんですよ。
西山さんのと生嶋さんのを比べて見たいじゃないですか?なので、これも欲しいんですよ。
両者共に秀逸な造形のレッドです。これを見比べながら、オルガズムを得たいですね。
ワクワクしますよね。超絶造形ができる原型師さんのキットを見比べられるってのは。
FSS模型の醍醐味です。
○ナイト・オブ・ゴールド(ボークスさんのver3とWSCさんで迷う) ¥26500 or ¥36800?
ボークスさんのver3ができれば欲しいのですが、クリアレジンはレッドでもない限り、いらない私です。クリアは1.5倍くらいのお値段になりますしね。通常レジンで出してくれれば、それを買います。
WSCさんのKOGも秀逸なんですよねえ。
ほんと、どっちにしようかな?
○クラウドスカッツ(WSCさん) ¥23100
これ、いわばエルガイムMK2のFSSバージョンみたいな奴ですね。すんごく素敵です。
より凶悪になったシルエットが格好いいです。
ほっすー。
○ファントム・スカーレット(シリコントライブさん) ¥22000~23000くらい?
これはシリトラさんで欲しいです。ボークスさんのも格好いいんですけどね。個人的にはってことで、シリコントライブさんのが格好いいかな?
顔と肩がね、シリコントライブさんの方が好みなのです。ボディバランスも、細すぎないところも好き。あと、あの超絶ディテールを味わいたいですよね。
っつても、シリコントライブさんのキットは、簡単には買えませんけどね。
○キュベレイ(シリコントライブさん) ¥25000円くらい?よく分からん。
このキュベレイは凄いです。始めてみた時感動しました。こんなに素晴らしいキュベレイがあるのかと。
生嶋さんもキュベレイを作ってらっしゃるようですが、こっちは見たことがないんですよ。完成品を。素晴らしいとは聞きますが。
できれは、両者とも欲しいところですけどね。
○サーバイン(マックスファクトリーさん) ¥10000~15000くらい?
伝説のキットですね。いつか必ず買おうと思いながら、ヤフオクで出てきても手が出せないでいます。
結構、出品されてるんですけどね。ホント、コレクター御用達のキットとなっているみたいですね。
欲しいと思いつつも買えないのは、ソフビっていうのがネックになるんですよね。
メガハウスさんの出している完成品に手を加えてリペイントすればいいんじゃないかとか思ったり。
メガハウスさんのサーバインも素晴らしいですから。ってか、肩の大きさとかコンバーターのサイズ感とかは、マックスファクトリーさんよりメガハウスさんのほうが、個人的には好みです。
あとは表面の表現ですよね。生物っぽいゴツゴツしたメガさんと、ツルっとしているマックスさん。どっちが好み?って話になります。
私はどっちも好きです。
ゴツゴツ感が気に食わないんなら、極端な話、削ればいいわけですよ。
ソフビキットを綺麗に仕上げて、普遍的に保存するのは困難ですしね。
本当は、PMTさんのサーバインとズワウスも欲しいんですけど、イベント限定品だからでしょう。入手困難ですな。
PMTさんのオーラバトラー。本当にいいよ~。
○マシンメース・オージェ(WAVEさん) ¥26800だったけど・・・
物凄いデキのキットだと思います。本当に素晴らしい。
なんでこれを限定にしてしまうのでしょうかね?そうしないと売れないと思ったのでしょうか?
売れますって。これは。もう一度出してほしいですよ。
ヤフオクでもまず見かけませんしね。あってもコピー商品というムカつく状態。
ほんと、これ欲しいです。
○ビルトラプター(コトブキヤさん) ¥3150
いいものですよ、このキットは。5月末に発売ということですが、買うでしょうねえ。
変形そのものにはあまり興味がなかったりしますけど。
○レイレナード03・AALIYHA(コトブキヤさん) ¥3990
全高が145mmくらいらしいのに、パーツ数が510個もあるみたいですよ?信じられないくらいのパーツ分けですね。MGサザビーよか多い?
だからこそ、あんだけのディテールを再現できるんですね。
こいつ、いいです。マジで格好いい。プラキットの限界に迫るようなディテールと、美しい曲線表現。
現時点で最高峰の、プラキットの立体表現なんではないだろうか?
必ず買うでしょう!!って、また公約違反だ。これを買ったら、ヴィクセンは要らないかも。シルエット似てるし。
これ、設定色よりももっと複雑に塗りわけ(色に濃淡を付けたりワンポイント入れたり)すると、さらに見栄えが良くなるものだと思います。
ってか、完成例は黒ばっかりで折角のディテールが見えにくい上に、シルエットまで消えかかってる。
しっかし、これを見てもガンプラにしか興味をもてない人って居るのかな?
そういう人って、模型が好きなんじゃなくて、ガンダムの立体が欲しいから買うってこと?
ガンダムだから買うのであって、格好いいメカに興味があるから、ガンプラを買っているわけではないということ?
格好いい、美しい、素晴らしい、面白い造形が欲しいんじゃなくて、ガンダムだけにしか興味をもてないってこと?
随分と広がりにかける頭脳だな・・・。応用性が・・・。
そういう人たちにとってのガンダムって何なんだ?
模型と言えばガンプラばっかりで、他のキャラクターモデルキットはそれほどでもないっていう現状が、個人的には信じられなかったりします。
どう考えてもバンダイよりも・・・。
とはいえ、私もキャラクター物ばかりですけどね。いずれ、戦闘機や戦車などにも手を出したいのですが・・・。
○クレスト・デュアルフェイスver(コトブキヤさん) ¥2940
そろそろ発売されますね。クレストに関しては3つくらいバリエが出ていて、どれが鳩尾ズキンか迷うところですが・・・。
本当に、コトブキヤさんのキットっていいですわ。
○ミラージュ・ガイア(コトブキヤさん) ¥2940
アーマードコアの第一弾のキットですね。
ずっと欲しいと思いつつも、優先順位やその他の衝動のお陰で買えていません。
ここの所、お高いFSSのGKを結構買ってしまったので、本当に貯金が減っている状態なんですよ。
なので、我慢せねばなりません。
次、☆☆編。
○ネプチューン(さらにWSC) ¥22050
ネプチューン大好きです。FSSのデザインの中で、最も好きなデザインの一つです。
実はボークスさんのは既に持っているんです。が、これもレッドと同じ理由で並べてみたいのです。
こういう「人によって造形や立体的解釈が違う」っていう面白味を味わえるのは、FSSだけですね。
写真でネプチューンを見る限りでは、肩が一番違いますね。生嶋さんと平井さんは。
○エンゲージオクターバーSR1(WSCさんで) ¥23100
2007年冬のワンフェスでシリコントライブさんのを買わせていただきました。
が、エンゲージもね、やはり好きなデザインなので、上と同じ理由により、比べてみたいのです。
でも、ただ並べるというためだけに2万もお金を払うのも馬鹿馬鹿しくないか?と自問自答。
結局、やるとしてもずっと先になりそうですね。欲しいものを一通り作った後でってことに。
でもいいんですよ。生嶋さんのエンゲージは。平井さんのも美しい造形なんですが、私には細すぎるのでちょっと優先順位は低いです。
○ガスト・テンプル(WSCさんで) ¥21000
大好きなデザインです。滅茶脇役ですけどね。
が、上に並んだ奴の方がさらに好きなので、この位置になってしまいました。
これも美しいですよねえ。
この禍々しさが堪らない。
○アシュラテンプル・プロトタイプ03(WSCさん) ¥未定
このゴッツイデザイン、好きなんですよ。生嶋さんが以前作られたアシュラも秀逸なデキでしたからね。
こっちはさらにブラッシュアップされてスンバラシイことになっているんでしょうね。
まだ完成されていませんが、早く見たいですよね。ワンフェスで仮展示をしていたんですけど、私馬鹿なのでそれを見つけられず、結局どんな風なのか分からず仕舞いでした。
残念。
○アルカナサイレン(ボークスさん) ¥36540
MM仕様ってのが気に食わないんですが、造形そのものに関しては、やっぱりガレキ大手のボークスさん。秀逸です。
大迫力のデザインですからね。立体を観察したいですよ。
○ジ・エンプレス(WSCさん) ¥20450
これもね、ボークスさんのと甲乙付けがたいんですけど、MM仕様ってのが好きじゃないので。
○プロミネンス(WSCさんでもボークスさんでも) ¥20750 or ¥22050
これも結構好きなデザインです。が、優先順位はちょっと低いかな?
ネプチューンを2騎買ってみて、気に入った原型師さんでそろえたいと思いますが・・・。
○テスタロッサ(できればマックスファクトリーさんで) ¥?
無理だよなあ、マックスさんのは。ヤフオクでも見かけたことがない。
ボークスさんのは結構見ますね。高いけど。コトブキヤさんのはたまに。
どっちがいいのか、画像がちょっとしかないので判断できないんですよね。
プラキットで出ないかなあ。
○レッドミラージュ・サリオン騎(WAVEさん) ¥3600円くらいだっけ?
Ver.3は持っているので、それと並べてみたいですな。それだけなんですけど。
ver.3も実はもう一体欲しかったり。
○R-GUNパワード(コトブキヤさん) ¥3150
無駄にでかいキャノン砲がイカス!!
○ビルトビルガー(コトブキヤさん) ¥2940
ビルトラプターを買えば、これはいいかなとも思ったり。
でも格好ええんですよね。
結局買ってしまいそうですが、暫く様子見。
ってか、積みが増えすぎだからさ。
○サイバスター(コトブキヤさん) ¥3150
80年代風のデザインがイカス!!
基調はダンバイン?って感じにも見えますがね。生物的な顔や脚、全体のシルエットなどが。
ダンバインを尖らせるとこうなるんじゃないかと。
が、これはこれで、伝統的なデザインな気もしますね。
○デモンベイン(コトブキヤさん) ¥6300
ノンスケールらしいですが、22cmくらいあるそうです。
これ、ワンフェスで見たな・・・。一番目立つ形で展示してあった。
そういえばガレージキットでも販売してたような?
なんのキャラなのか分かりませんが、ちょっと気をひきつけられるデザインですね。
FSSの記号も入っているし。
80年代のスーパーロボットを現代風にアレンジしたらこんな感じになるって気がします。
コトブキヤさんとしては、この値段はかなり挑戦でしょうね。今まではMGよりも若干安い、3000円ちょっとの価格で展開してましたから。
これで成功すれば、もっと面白い商品を展開してくれるでしょう。
私も買おうと思います。ただ、5月にビルトラプター。6月にレイレナードと来て、7月にデモンベインとなると、作る方が追いつきませんね。
これ以上、積みは増やしたくないんですよ・・・。
大体、今やっているシリーズも終わらないし。
○R-1(コトブキヤさん) ¥3150
カトキさんぽいな・・・なんて思っていたら、やっぱりカトキさんがデザインした物のようですね。
変形にはさほど、ってかまったく興味がないんですけどね。
でも、顔意外はガンダムに見えるので買わないかも。顔も角がないだけでガンダムだし。
変形なんて、ほとんどZみたいだし。
○ファイティングファルコンF16CJ(タミヤさん) ¥13020
タミヤさんのエアクラフトシリーズは魅力的ですねえ。
スケールモデルを作るひとは、キャラクターキットを作る人よりも総じてスキルが上とか。
そうかもしれませんね。本物を元に模型を造っているわけで、適当な造形や色合いなどは許されないのかもしれませんね。
ま、私には関係ない世界ですけどね。考証なんて。
しかし、このシリーズはいいですよ。F15やF16なども欲しいですね。
値段がね、ガレキっぽい感じですけど。その分大きいし、精度も凄いみたいですからね。
○フェイ・イェン(ハセガワさん) ¥3150
近年稀に見る馬鹿キット(開発者の皆さん、ごめんなさい)。なので欲しいのです。
真面目に不真面目をやっている感が爽快なキットです。
○サボイア後期型・1/48(ファインモールドさん) ¥2940
これのキットが出ていると知ったとき、「えぇー!!」って驚きましたよ。
映画で見て、この飛行機素敵だなあと思いましたからね。
ファインモールドさん。漢です。
造形的にも、元のデザインの美しさを綺麗に出していますしね。
これ、いいものですよ・・・。必ずいつかは。
○キュベレイ ¥4200
永野さん繋がりというわけでもないが、好きなデザイン。でもやっぱり最も美しいMSとは思わない。
ってか、MSに美しいものはないと思ってます。MHは美しいと思いますけど。
ただ、上に書いたシリコントライブさんのを見てしまうとねえ・・・。
でもお値段は格安だから!!って、ガレキと値段を比べても意味ないよな。
プラキットとしては、最近では標準的なお値段か。15年前なら馬鹿高い値段だったけどね。
デザインではなく値段のことを書いてしまって、ごめんなさい。いろんな人。
○ガンダムGP03・ステイメン ¥3675
内容的には優れたキットだと思う。
ただ、顔が子供顔していて、それほど好きになれなかった。が、最近、これもありだと思い始めた。
カトキさんが起こしたデザインって典型的なカトキ顔でどれも同じだったわけだけど、それから脱却しようとすると、こういう子供顔になるよねえ。
ワンパターン。
それが、リデザインする才能は高いと思うけど、ゼロからクリエイトする才能はそれほどないと思う所以。
とはいえ、模型的表現をちゃんと理解している、稀有なデザイナーであることは間違いないと思う。
立体認識はダントツだと思う。変形とか考えさせると神がかってるし。
○サザビー ¥8400
この間、とある場所で素組みをみたんですが、写真でみるよりもずっと良かったことにビックリ。
とはいえ、やはり部分的に「どうもな」って箇所はあって、そこをどうするかだよね。
値段の割高感もあるし。Ex-Sと比べると、同じ値段とは思えない。ただでかいだけかよと。
でも格好いいよね。
○ボトムズ関連のプラキット ¥4000円前後?
こんな風に纏めてしまうと、ファンの方に失礼ですね。ゴメンなさい。
ボトムズに興味を持ち始めたのがごく最近なので、商品がいまいち把握できないんですよ。
デザインそのものは寝小便漏らしていた頃から知っているのですがね。
当時は格好悪いと思ってましたが、最近では「いいなあ」と。
ガンダムのデザインにそれほど興味を持たなくなったのも、みんな同じに見えるガンダムデザインのお陰ですな。
それに食傷した結果、色々な世界に興味を持てたので、十把一絡なガンダムデザインに敬礼!!
最後。
☆編。
○ジュノーン後期型(WAVEさんの1/100インジェクション) ¥3675
色々といわれていますが、ちゃんと丁寧に作れば、結構見栄えのするキットだと思います。
ただ、ちゃんと作るのが恐ろしく大変ですけどね。
エッチングパーツを溶かしたプラでくっ付けるとか。
やりすぎだ、WAVEさん。
○バッシュ(WAVEさんの奴で同上) ¥3675
内容も同上。
3代目バッシュを見てしまうと、こっちの優先順位は低くなりますね。どう考えても、3代目の方が格好いいですから。
でも、一回挑戦してみたいんですよね。上のジュノーンと共に。
ガレキよか大変といわれるプラキットですが、本当にそうなのかと。
造形的にも、回顧主義的にもそうですが、現在の目で見ても結構いいと思いますけど。
これは、ジュノーンも同じですね。
あくまで、「全体的なシルエットが」ですけど。
○R・ジャジャ
こいつの立体物って、これしかないのよね。
○ズサ
同上。
○ドーベンウルフ
同上
○ジオ
同上・・・でもないか。
○面倒なので、その他、新旧問わず、メーカーも問わず、色々なキットたち。
特に書くこともないねえ。
興味のあるキットが多すぎて、書こうとすると再調査だけで数時間かかりそう。
作ってみたいってだけなら、それこそ幾らでもありますからね。
B-CLUBの無駄に高いレジンキャストキットとか。特にナイチンゲールやディジェSE-Rとかね。
むか~しの面白いプラキットとかミリキテキですよね。
今現在の興味のベクトルは、大体こんな感じかな。
しかし、4ヶ月前とはえらい違いだ、おい。
ガンダム関連の模型がほとんど消えてるじゃないか!!
ま、模型に対する考えも、根本的に変わってしまったしね。仕方ないよ。
ガンプラに関しては、相当プライオリティが下がっています。欲しいものはある程度は手に入れたって(旧キットばっかだけど)のもありますが、それだけではないですね。
どうでもよくなったものも多いですから。
やっぱり、面白い造形ってのに興味が移ってしまうと、バンダイのガンプラへの興味は薄くなりますね。
ガンプラが駄目だということではなく、キャラクター模型の素材としてのガンダムに、もう面白味をあまり感じてないってことですね。
デザインそのものが随分前から変わってないですから。どれも同じに見える。
特にSEED関係にはまったくといっていいほど、食指が動かないんですよ。不思議なほどに。デザインが面白くないってのが大きいんでしょうが。
一部惹かれたのが、アストレイ関連。ゴールドフレーム・アマツってのは買おうかと思いましたね。
ただよーく見てみると、やっぱりFSSが入っているような・・・。尖り具合といい、曲線表現といい。
ま、今現在、ガンダム系デザインを逸脱したメカデザインの中で、唯一抜けているのがFSSだからでしょうかね。
ボトムズとかも素敵だと思いますが、スッキリ細身が好きな子供たちには受けないでしょうからね。基本的にボトムズはダサ格好いい存在ですから。
シャキーンという格好よさを求める人には向かないですよね。
あとダンバイン関連もいいデザインです。サーバインとか、もうステキすぎますよね。
でも、やっぱりメカ的デザインではないですからね。生物的。これをプラキットで綺麗に表現するのって難しいと思います。
やっぱりオーラバトラーは、ガレキの領域なのかな?
今現在は、版権が取れなくなっているみたいですが・・・。やっぱりバンダイ!!
乱暴な言い方で語弊がありますが、今現在持っているガンプラは、修行のために色々と実験するための教材と考えております。
勿論、いいキットはキッチリと作りますけどね。MGとか。やっぱり、MGはいいキットが多いですよ。
ガンプラの旧キットたちで幾らかの技術を身につけ、実験もして、その後MGなどで自信をつけて。
然る後、各社のプラキットにも手を出していこうと考えています。
んで、最終的にFSSのガレキに辿りつくと。
・・・コトブキヤさんやWAVEさんのプラキットに手を着けられるのは、一体いつのことになるやら。
いや、それ以上に、FSSのGKに到達するのは何年後だね?
一体、何年先に作るキットを、私は買っているんだろうか?こんなに積んで・・・。自分でも何がしたいのか分からなくなってきた。
まあ、それだけ、バンダイのキットは作りやすい物だってことですよ。色んな意味でね。
何だかんだ言ったって、バンダイ製のキットは親切ですから。
塗装に関しては、徹底したパーツ分けのコトブキヤさんの方が楽かもしれないけど。
ま、どっかでザックリと端折って、作りたいキット優先でやった方がいいだろうねえ。
じゃないと、実験ばっかで模型にウンザリしそうだよ。
好物を残す癖ってのが、模型では悪い方向に出そうだし。
作るのが惜しいとか怖いとかで後回しにしていて、結局モチベが冷めちゃあ意味ないもんね。
でも、好きだからこそ。貴重なキットだからこそ、美しく仕上げたいんですよね。
はてさて?
さて、欲しいキットの個数はかなり減ってはいますが、実際にはさらに高額になっていますよ。
これ全部を買ったら、一体幾らになるだろう?
☆☆☆と☆☆の領域だけに絞っても、40万は超えますね。んなに買いまくってたら、貯金が底をつくぞ。
模型って、どんだけ金がかかる趣味なんだろう?
健康にもよくないし、いいところの全然ない模型趣味。
はぁ~、変なの。
で、家政婦は見ました!!
ホントにメイドさんがいた~!!
なんかティッシュか何かを配ってました。
その女の所に行って、引っ叩いてやりたくなりました。
「貴様は馬鹿か」
とね。
需要があるから供給があるんだ、というのは実は間違いです。ただの企業の詭弁です。
供給があるから需要があるのが社会の本質です。これを分かっていない経営者が多いんですけどね。
メイドのことはいいです。
秋葉原に行ったのは3つの目的がありました。
1:ボークスショールームの秋葉原店を見物する。
2:コトブキヤの直営店舗を見物する。
3:まんだらけの中古キットの実体を見物する。
これです。
コトブキヤさんとボークスさんは同じビル、ラジオ会館に入っているので、一気に見ました。
で、感想。
ブキヤさん。頭悪いですか?
商品の幅が狭いのです。ガンプラなぞなかったのは別に気にもしませんでしたが、沢山あるはずのコトブキヤ製キットがほんの一角に押し込められていて、他もたいしたことがない商品ばかりなのです。
場所柄を繁栄してか、美少女フィギュアはそこそこあったようですが(ろくに見ていない)、他はなんだか分からないものばかりでした。
つまり、まとまりがない。
これは小売店としては最も大きな欠点です。
次。コトブキヤさんが出しているプラキットは一通りありましたが、それらがすべて「定価」。
おいおい。ちょっとは考えようよ。ガレキならともかく、大量生産品のプラキットを、しかも直営店で、定価販売はないだろう?
これじゃ、客足は遠のくぞ。
バンダイ製のプラキットだったら、再販に継ぐ再販でダダ余りになりますから、30%OFFとか当たり前になってきています。
でも、コトブキヤさんはそこまで大量生産する体力がないのか、再販もそれほどしていないみたいです。
なので、コトブキヤ製プラキットはそれほど値崩れしないものなんですが、それにしても他のところは10%くらいは引いているんですよね。
なのに、直営店は定価売り。
ほんの何百円の世界ですが、やっぱり心証は全然違いますよ。
ちょっと考えれば分かることですが、私の場合、秋葉原までの電車賃は往復1000円弱です。1/144ガンプラ一個分ほどしてしまいますね。
総額が結構高く付いてしまいますね。
そこで通販を使えばどうなるでしょうか?
アマゾンなら、1500円以上買うと送料無料です。代引き手数料も200円程度で安いですし、定価で買うにしても通販も方がお徳です。
さらに、アマゾンなら10%くらいは引いてくれるんですよ。
なので総額としては、商品の定価と同じかそれ以下で手に入れられるんですね。
これじゃ、誰も直営店で買わないだろう?
もうちょっと営業を考えた方がいいかと思いました。
で、次にボークスショールームに行ってきました。
秋葉原店に行けば、近郊のショールーム、池袋、新宿をすべてを制覇したことになります。
で、感想。
池袋よりも大きく品揃えも豊富に見えるが、新宿とは大差がないなと。
工具に関しては、池袋が一番揃っていたような気も・・・。
コトブキヤさんとは違って、ボークスさんは直営店に他社製品(バンダイキットとか)も置いているんですね。しかも、ちゃんと2割引。
うんうん。小売業ってのを分かっているね。
最低限の数しかありませんでしたけどね。
で、目的のFSSコーナーに行きます。
おお、池袋よりも展示されている商品は多いな。
ぬお、ここには1/35のレッドミラージュもナイト・オブ・ゴールドも両方展示されているのか・・・。凄いな。
でもガレキの在庫はどこも大体同じで少ないね。
レジンキャストキット=ガレキがどれだけ売れるものなのか、私にはちょっと想像が付きません。
大体、最も有名なガンプラのMGやHGUCの販売数すら謎なのですから。
でも、ほとんどが受注生産や予約での生産をしているのがボークスのガレキです。
不良在庫を抱えないように。リスクを少なくするために。値崩れを防ぐために。こういうやり方をしているんですね。
それでも、少しですが(表向き、並べてある在庫は)余るわけですから、如何にレジンキットが売れないか、如実に分かりますね。
多くても、初版の販売数は2000個程度だろうと思います。
ま、そりゃあそうですよ。
たかがキット一個で2~4万なんて、興味のない人が見れば気違い沙汰でしょうし、FSSが好きな人でも躊躇しますって。
その証拠に、GGIはアレだけ手のかかるキットなのに、3500円という定価が受けて、かなり売れているじゃないですか。
難しくても、素晴らしい造形を手に入れたいと願う人はいるんですって。
あとはお値段の問題ですね。
一回やってみてくれないかな?
レジンキットの量産の限界に迫るくらい作りまくって、一般販売店にも卸売りして、徹底的に値段を下げたガレキ販売。
1個が、そうだなあ・・・定価8000円で。
それをやってみても売れないってんなら、素材がプラではなくレジンだからってことになって、レジンキャストキットってのは一般化し得ない模型なんだなって理解して、一個3万も仕方ないと思います。
でも、まだそれをしたことがないんですから、やっぱり2~4万は厳しいなって思いますよ。
いつもの倍以上売れれば、利益は同じなわけですし、チャレンジしませんか?
って、やらないだろうなあ。絶対にね。
原型のメンテナンスも大変になるでしょうしね。ガレキ自体、そんなに沢山は作れない製造工程の模型ですしね。
やろうと思えばできるとは思いますけどね。
ま、その展示してあったFSSキットの中で一際目を引いたのが・・・。
ナイト・オブ・ゴールドVer.3
これが滅茶苦茶格好いい!!
KOGのVer3って、ネットとかでもそれほど作例がなくてあまり見たことがなかったのですが、本物を見ると、それまでのものよりも全然格好よくなっていますね。
それまでのKOGではここまで格好いいとは思わなかったのに、一体何が違うんだろう?
側に展示してあった普通の(?)KOGと見比べてみました。
全体のシルエットが微妙に違う。
これは、各部分を太めにしたりして、メリハリをつけているんでしょうね。より色気のあるシルエットになっていました。
個々のデザインが微妙に違う。
一番違うのは肩でしょうか。
腰周りも若干変わっていて、上と被る要素ですが、腰の装甲がワンパーツ成型ではなく別パーツになっているようで、装甲の重なりや太さがまして、より格好よく立体的な造形になっていました。
一番違うのは顔。
フェイスもそうなんですが、それを取り巻くフェイスガードみたいなのとか、頭の形(ライン)がかなり変わっていますね。
これによって、より美しく立体栄えする造形となっています。
KOGといえばあのノアの箱舟をモチーフにした(と個人的には思っている)頭が特徴的ですが、この難しいラインをこんなに綺麗に造形するなんて凄いなと。
本当に、こんなに格好いいKOGは初めてでした。
これ、欲しいなあ。そう思ってお値段を見てみたら・・・
38000円!!
ええ、何で?何でそんなにするの?ボリューム的には25000円で充分だろう?
なのに、なんでオージェと同じ値段なの?
おかしくねえ?
冷静になって考えてみると、おそらくクリアーレジンが多いからなんでしょうね。
ほとんどのパーツが透明樹脂らしいですから。
これ、相当手間隙かかるらしいですし、クリアーですから少しの気泡も許されませんもんね。製造工程で、相当沢山のものが不良品扱いとして捨てられているんだと思います。
個人的には、レッドミラージュはクリアーの方がいいけど、KOGはゴールドなので半透明である必要はないんですよ。
なので、通常レジンで出して25000円で買わせてくれないかなと。
でも、この商品てボークスのサイトを見ても載ってないんですよねえ。
もしかしてなにかの限定品?再販されないとか?
それは辛いなあ。
ま、ボークスさんは限定品を何度も再販するという有名なメーカーですから、これもドサクサに紛れて通常販売してくれないかな。
通常レジンで!!
で、その後まんだらけに行きました。
初っ端からうろたえます。
道がわからねえ!!
結果論から言うと、地図がおかしいんですよ。
地図上の通りの名前と、実際に表記されている名前が違ったり。
目印となる建物などが既になかったり。
散々行きつ戻りつをした後、漸くたどり着きました。
で、感想。
びみょ~。
中古キットで一番期待していたのが、FSSのガレキですよ。
これがね、見つけられたものは2つしかありませんでしたよ。それもレジンキャストキットではなく、海洋堂がだしたアクションフィギュアのバラバラバージョンのやつ。PVC製なのかな?
あまり興味がないです。
普通のキットはなかったですねえ。
ってか、メカ物のガレキなんてほんのちょっとですよ。ガレキ全体の2割くらい。
あとはみんな美少女フィギュアのガレキですよ。
つまんね。
あとは、プラキットを調べてました。
これまた面白くもない。ほとんどがガンプラ。値段も思ったほどに安くはないです。大体が半額もいきませんし。
その中にWAVEさんが出している1/100プラキット・バッシュ・ザ・ブラックナイトがあって、これは半額以下の1575円だったんですよ。
食指が動きました。動きましたが止めておきました。
で、色々と見て回っていたら、バンダイのHGAB・ズワァースがなんと525円で売られていました。定価の3分の1。これ、前からちょっと欲しかったんですよ。
箱に傷がありましたが、この値段の前には無力です。買ってしまいました。
HGABは色々と文句を言われるだけあって、完成度もそれなりなんだと思います。
でも、オーラバトラーのプラキットって、このシリーズか24年前にでたシリーズしかないので、仕方ありませんね。
最近ではABのガレキもほとんど出ない・出せない状態みたいですしね。版権の問題で。
やっぱりバンダイってのはなあ・・・。
この辺も、バンダイのつまらないところですよね。
FSSみたく色んなメーカーが出したら、さぞ面白いだろうに。
ま、そんな訳で、私のアキバ見学ツアーは終了しました。
それぞれの中身を見れたんで、そこそこ面白かったです。
でも、模型が目的の人は、わざわざ秋葉原に出る必要はないなとおもいました。
新宿で完璧です。
池袋で充分です。
ああ!!今年はもう模型は買わないって言ってたのに、また買ってしまった・・・。
エアブラシ。
長年(嘘。約半年)の夢でしたよ、ええ。
人間は欲しくても手に入らないものに対しては、変に対抗意識を燃やし、必死になって否定することがあります。
私もそれでした。
こんな高いものを買えるか!!
で、頑張って筆塗りをやってみました。が、部分塗装ですら、かなり危ういです。
ま、私が下手だからでしょうが、塗膜は分厚くなってデコボコするわ、スジができるわ。
どうしようもないなってのが本音でした。
で、そこでであったのが、WAVEのレッドミラージュでした。あまりにも格好よかったため衝動買いしたのですが、これの塗装はどう考えてもエアブラシが必要だとわかりました。
スプレーなどでできないこともないですが、結局スプレーって高くつくんですよね。
なので、手を出すつもりはありませんでした。
筆で塗れないかと、説明書を見ながら考えてみました。
が、私の筆塗り技術では、どうしても汚くなること請け合いです。キットは凄く綺麗な造型ですから、汚い塗装で台無しにしたくありません。
その後、FSSの世界のメカにはまっていくにつれて、これらを作るには、絶対にエアブラシは必要だと分かってきました。
そしてついに購入してしまいましたとさ。
しっかし、アレですね。FSSのメカが好きな人は、幾らお金があっても足りませんな。
キットはほとんどが超高価なガレキだし、エアブラシが必須だし、塗料もお高いメタル塗料が必要になるし。
じっくりコツコツと作るべき模型なんでしょうね。
ま、FSSのガレキが綺麗に塗れる様になるため、ガンプラで修行していきまっす。
そんな訳で、次回からジェガンさんで塗装の実験開始です。
エルガイムmk2に燃え盛っている昨今の日本列島。
皆さん、俺ガイムしてますか?
私はまだまだできません。
さて、エルガイムmk2がR3で待望の発売のになり、次回作が気になるところ・・・ですが、ちょっとガックリした人も多いと思います。
というのも、R3の次回作はレイズナー強化型だからです。
いや、強化型に問題があるわけではありません。
問題は、バンダイの商品展開にあるわけです。
R3の第一弾が何を隠そうレイズナーだったわけですよ。で、第2段がエルガイムmk2。
そして第三段がまたレイズナーですよ。ほとんど金型流用の強化型です。
これは・・・どうなんでしょうか?
エルガイムMK2によって、ようやくユーザーの方を向いてくれたかなと思ったら、また自社本位でユーザー離れを起こしそうな展開。
何がしたいのでしょうね?目先の小金が目的なのでしょうか?
充分な期間が開いてますから(レイズナーの発売は9月だったかな?)、フルクロスの時のような阿漕さは感じませんが、シリーズ3つ目で早速、お得意の金型流用では・・・。
このシリーズを楽しみにしている人の期待を裏切ることになると思うのですがね。
元となったレイズナー。マニアの間ではちょっとな不評のようですな。
私は名前と大体の形しか知らなかった(例によって原作を知らない)訳で、別にどうと言うこともありませんでしたが。
私は例によって原作を知らず、旧キットを見て欲しかった時期がある、といった程度ですから、大体の形しか知りません。
その私からみると、結構いいキットだとは思うのですが。
ただでさえ、「知っている」購買層には不評なレイズナー。
で、思いっきり金型流用。
一体、どれだけ売れるでしょうか?
この商品展開がR3の息の根を止めなければいいのですが・・・。
バンダイさんて、商品展開。もっと言えば、商品そのものが悪いのに、ユーザーのせいにしたり、このシリーズは売れないんだと自己正当化して、さっさとシリーズを打ち切っちゃうメーカーなんですよね。
大体、「ご意見ください」って説明書に書いておきながら、葉書一枚入れた事のない会社なんですけどね。
阿呆な展開の一番いい例が、HGHMです。
ハイグレード・ヘヴィーメタルと読みます。
エルガイムの世界では、ガンダムで言うところのモビルスーツをヘヴィーメタルというのですな。
永野護さんが音楽好きだったからこうなったとか。
そういえば、モーターヘッドも。
HM(ヘヴィーメタル)とMH(モーターヘッド)。むむ。逆なだけ。
エルガイムは5つの惑星系のお話。
そして、ファイブスター物語。
やっぱり5つ。
このHGHM。エルガイムのキットを、最近の技術でリファインしたものなんですな2001年あたりに開始したシリーズです。
が、シリーズと言っていいものか?
何しろ、3つしか発売されていないのですから。
エルガイム→アトール→オージ。これで終わり。エルガイムmk2すら出さない始末。
他にももう一個、試作までしていたらしいのですが、試作品の写真が公開された後に発売に至らず、打ち切りになったということです。
ネットって便利ですね。私は去年の9月に模型に復帰したばかりですから、その辺のことはリアルタイムでは知らないわけです。
が、今のご時世、ネットで簡単に調べられますから、一瞬で知識が増えます。
エルガイムのキットが売れなかったから打ち切ったのだ。そうバンダイさんは思っていることでしょう。
が、違うのです。
ちゃんと宣伝しなかったから、そしてユーザーの方を向かず、自社本位で展開をしたから、HGHMは売れなかったのです。
キットそのものはかなりいいデキですからね。
ガンプラがなぜ売れるのか?簡単です。終始、ゲームや宣伝番組を作成し、次々と商品を増やしているからです。
シリーズ物という付加価値は、コレクション癖のない私には想像もできないくらい大きいものですな。
一方、エルガイムのHGHMは、放送当時に発売された旧キット(84年くらいに発売)しかなかった状態から、いきなり出したのです。
なんの宣伝もなく。
それは売れませんよ。模型から遠ざかっていた大人たちに知らしめるための行為をしていないのですから。戻ってくる筈がありません。
そして、エルガイムを知らない子供たちに、イメージを喚起させることをしていないのですから。何だろうこれ?まあいいや、知っているガンダムを買おうっと。ってなりますよ。
これは、エルガイムの魅力云々ではなくて、バンダイの商品展開の甘さ。
もっと言えば、ビジネスに必要な根本的なことを理解していないから、起こったことです。
へヴィーユーザーしか読まない模型雑誌での宣伝は、宣伝とはいいませんし。
以前に書いたようなこと。ホビーサイトで、メカが戦っているCGムービーを公開すればいいじゃないですか。ちょっとした手間を惜しんで、売り上げを逃しているわけです。
そして、エルガイムのHMのリファインに喜んでいた大人たちの希望の芽を摘み、模型からさらに遠ざかる要素を作っているのですな。
さらに酷いのは、アトールです。
これ、アトールV(ファイブ)ってのがあるらしくて、アトールの強化型のようですが、そいつを再現するには、アトールのキットを買うだけでは駄目で、15年前に発売された旧キットを幾つか買って、そいつらのパーツを流用しなければならなかったのです。
つまり、パーツ流用のためだけに、幾つかの旧キットを買わなければならなかったのです。
これは酷いやり方です。本人は一つの商品で幾つも売れて、賢い展開だと思っているのかもしれませんが、ユーザーのやる気を削ぐ阿漕な展開以外、何者でもありませんね。
ここまでユーザーに甘える企業も珍しいですな。
今回、エルガイムmk2の発売に合わせて、HGHMやその他エルガイム関連のキットが再販されます。
が、これもおかしなやり方でして、エルガイムmk2が発売されたのは2月8日。HGHMの再販が2月26日なんですな。
なぜ同日に発売しないのか?
物事には勢いと言うものがあって、これは大事なことです。
おそらくですが、前にも書いたとおり、Hi-νの売り上げを削ぐL2を早めに出しておきたかったからでしょう。
L2の発売を思いっきり前倒しした結果、流れが不自然になったのです。
しかもです。
HGHMのエルガイムとオージだけメタルコーティングにして、新製品として発売するのです。
新製品ではなく、ただメッキ仕様にしただけですが。
ただの在庫処分でしょうか?
それだけのことに、エルガイムの値段は1・5倍。オージに至っては2・5倍になっているのです。
そんだけ手の込んだことをしているのかは知りませんが、未だにメッキ仕様の画像も公開されていません。
大体、バンダイがメッキにすると、なぜか値段が倍近くになるのです。ハイコンプロのサザビーしかり。
変な話ですよ。これだけのことで、倍の額を取ろうとするのは。
ハイコンのサザビーのメッキ塗装は秀逸でしたけどね。
オージが4500円って、MGの平均的価格よりも若干上ですよ?1/144サイズなのに。
どれだけ買う人がいるんでしょうね?
正直なところ、ここ15年くらい、バンダイのキットはガンダムばかりで面白くありません。
他にもっと沢山あるわけです。
ダンバインとかドラグナーとか。
ダンバインはHGABとしてかなり展開しましたが、これまたいいデキではなかったようで、散々ユーザーから叩かれたようです。
その時、設計者?どういう立場の人か知りませんが、模型誌のインタビューでこう答えたようです。
「ユーザーの熱意が足りない」
もう阿呆だと言うしかないのですが、つまるところ、気に入らないのなら、自分で弄れ。改造しろ。俺は間違っていない。そういいたいのでしょう。
改造が必要な模型が、既に欠陥品だということにすら目を向けないのです。
改造とは、本来、個人的趣向や現代的構造を盛り込んでみるという趣旨で成されるものであって、デザインのミス、構造やバランスの間違い、つまり欠陥箇所を修正するためになされるものではありません。
まあ、これがバンダイの体質をよく表した一言であるわけですが、ユーザーとしては、バンダイくらいしかメカの模型を出してくれていないので(最近はコトブキヤさんが頑張っている。応援しましょう)、どうしてもバンダイの製品しか買えないのです。
だから、こんな思いあがったことを言えるのでしょうが。
ついでにダンバインはMGでも発売されました。
一部のマニアには相当ウケが良かったようですが、やっぱり数が捌けなかったようです。
発売が2000年6月とかだったかな?それ以降、再販がないという貴重なキットとなっています。
勿論、ダンバインに続くオーラバトラーのMG化はなされていません。
これも、ダンバインの魅力がないのではなく、宣伝をしていなかったからに過ぎません。
バンダイのやり方が間違っていただけのことです。
リアルタイムでガンダムを知っている世代なら、ダンバインも知っているとは思います。好きか嫌いかはともかくとして。
が、それより下の年代は、ほとんど知らないと思うんですよ。私にしたって、超偶然に知って、ガンダムとは違った方向性が格好いいデザインだなと、子供の頃に思っただけですから。
一般大衆って、愚かです。
自分で調べようとしないのです。
有名なのがベストとみんな思っているのです。
自分で調べて、自分なりに世界を広げたり、価値観を洗練させていく人なんて、ほんの一握りです。
みんなが集まるところに、行きたがるのです。
通販ならアマゾン。
検索するならグーグル。
携帯電話ならドコモ。
何の疑問もなく、こういう馬鹿の一つ覚えばかりをしているのが、一般大衆なんですな。
だから、今の時代、宣伝というものが凄まじく重要になっていて、ネコも杓子も必死で宣伝しているのです。
その中で、まったく宣伝もせずにいきなり商品展開をして、売れなかったら即打ち切り。売れるガンダムだけ展開していればいいや。
こういうことをしているバンダイは、本当にビジネス感覚がないのだなと思わざるをえませんね。
顧客開拓って言葉を知らないんだと思います。
この先、メカ物がまったく売れなくなったら、バンダイの模型を作っている部門はどうなるんでしょうね?
漫画にあわせた糞つまらないゲーム販売だけでは、到底生きてはいけませんよ。
みんな知っているわけですから。バンダイが作ったゲームは糞だと。
キャラクター商品だけでのし上がってきた企業ですが、そのキャラが玩具に合わないものばかりになったら、バンダイは終わりです。
現に、今現在はやっている(らしい。私は漫画を読みません)漫画って、ほとんど玩具化できないようなものばかりですよね。
これから、この傾向は強くなっていくと思います。
独占しているだけで商品を展開しないのなら、他のメーカーに版権を売ってくれないかなと思ってしまいます。
どうなっているのか知らないで言っているのですが、コトブキヤさんにエルガイムやダンバインの模型作成権(?)を売れよと。
そうすれば、ちゃんとしてくれそうな気がするんですよね。
今現在、コトブキヤさんはスーバーロボット大戦やアーマードコアなどのゲームのメカを模型化して好評を博していますが、これに昔のメカも入ってこれば、バンダイを凌ぐ模型メーカーになり得ると思うんですよ。
色分けパーツ分割などのクオリティは、既にバンダイを凌駕していますからね。
そんな訳で、自社本位で展開しているバンダイにウンザリしてしまい、ユーザーの方を見て、できる範囲で展開しているコトブキヤさんに、今は期待しています。
あと、バンダイだけに言えることではなく、模型メーカー全般がそうなのですが、キットの単価が上がりすぎですな。
元来ニッチ産業であるガレキ業界は仕方ないとは思いますが、大手のプラキットも私が第一次現役時代(15年前)に比べて3倍となっているのは、ちょっと問題だと思います。
大人たちをターゲットにして作っているのは分かりますが、それではドンドン先細りになっていって、やがて模型業界は滅びることになると思います。
子供も取り込んでいくために、低価格路線を増やすことが大事なのではないかと思うのです。
模型なんて、これからも長く続く必要のない「遊び」だという人は、世の中の大半だと思います。今現在、模型が一番熱い時代に少年だった30代~40代の世代以外、ほとんどの人が作ったことがないか、あったとしても数個だけとか、そういう世界でしょうから。
なんでこうなるかと言えば、模型って面倒臭いからです。
組み立てが終わるまで相当な時間がかかりますし、綺麗に作ろうとしたら(基本工作だけで)、その倍の時間はかかります。
ちゃんと作ろうとしたら、塗装などが出てきて、相当敷居は高くなります。
これらをこなす道具をそろえるだけでも、結構なお値段がかかってしまいます。
だったら。
プラス1000円出してもいいから、まったく手のかからない完成品で欲しいって気持ち、分かりますよ。
簡単に完成度が高い立体物が手に入るわけですからね。
でも、模型ってそういう価値観ではないと思うのです。
如何にして綺麗に作るか。
如何にして格好よく見せるか。
そういった工夫が楽しいのではないかと思うのです。
受動的なものではなく、自己を主体とした能動的行動の娯楽なのです。
だからこそ、模型作りって、長く楽しめるのだと思います。
今現在の模型業界を見ていると、何がしたいのか分からなくなってしまうのです。
目先の利益ばかりで、これからのことを考えるとしなくてはならないのと逆のことをしています。
これから先、造型とか模型という世界は美少女フィギュアばっかりになってしまうのかもしれません。
しかし、そんな面白くもなんともない世界になってしまうのは困りますな。
もう少しユーザーの方を向いた商品展開をして欲しいものだと思います。
今、ガンプラを作っている人間の約2/3が、出戻りの大人だと言われています(嘘。でも本当っぽい)。
その大人たちをガンプラに引き戻したのは何か?決まっています。新シリーズのアニメでも、バンダイがザク以上に量産しているガンダム関連の糞ゲーでもありません。
MGです。間違いありません。
では、なぜMGが大人のふやけちまった心を鷲掴みにしたのか?
凄まじいまでのクオリティだったから。
あの時、誰もが目指していたものを、だが届かなかったものを、そこに見つけたからです。
見つけたぞ
何を?
永遠を
それは太陽に溶ける海だ
パーツを一つ組むごとにその進化(進歩ではない)を体感し、「伊達じゃない!!」と喚き散らした大人は、全国に3000万人以上いたといわれています(リクルート調べ)。
しかし、いい大人ですから、いまさらもう一度ガンダムアニメを見ようとは思わなかった人は、その80%だったといわれています(リクルート略)。
MGの進化を体感した人で、2~3個も作ってやめてしまった人は、60%だといわれています(リクルー略)。
その凄さに捉われた残りの40%の中で、MGやHGUCなどの最新キット群ばかりを作り続けた人たちは30%だったといわれています(リク略)。残りの10%のうち、最新キットの改造、改修まで始めてしまった凄腕の人は5%だといわれています(リ略)。
では、最後の5%は何をしていたのか?完成したMGを眺めつくし、ただ絶頂に達していただけなのか?
消費税反対運動を展開していただけのか?
今更、スーパーファミコンCDーROMの発売を任天堂に懇願していたのか?
違います。そうではありません。
あの日、あの時、あの娘の横顔が心を埋め尽くし、胸が張り裂けそうになったのです。
記憶によって、ついに精神が刻を超えたのです。
「思い出そう。あの日、僕らが何者であったのかを」
こうした一連の心理状況を、フロイトは「ダムる」と呼びました。ダムるとは、「ガンダムを作る」の略です。
ダムった結果、大人はヲトナと化し、髪は金髪となりました。
ザクのことかー!!
星を壊せても、たった一人の人間の心を壊すことなどできないのです。
そして目指すのです。
旧キットを。
漢の道筋を。
夜空に浮かぶ、冷たい月を目印として。
それこそ、あの日の僕らですから。
MGのデキに一喜一憂している人達を尻目に、黙々と旧キットと不毛な格闘を開始するのです。
足首が動かなくても、股関節が存在しなくても。
タレパイだろうと短足だろうと、意に介さないのです。
それが、ダムった漢のあるべき姿なのですから。
ノスタルジーに浸っているわけではありません。
安いからではありません。
顔で笑い、背中で泣くことが漢の究極の美学だからなのです。
デキの悪い旧キットを、父さんが残した熱い思いで弄りながら。母さんが残した優しい眼差しで見つめながら。今日も漢は戦う、否、闘うのです。
強い向かい風の中、うつむいて耐え続けるのです。
かならずこの逆風もやむときが来る筈と信じて。
あの娘の面影だけを、心の支えとして。
そして少年は、風が吹き去ったあとの日差しの中で、顔を上げて微笑むのです。
だからこそ、大人は旧キットを造るのです。
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