その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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今日のVF-25・メサイアバルキリー・アルト機のお時間です。
今回は、素組み無塗装のVF-25を、様々な角度から撮ってみました。
ついでに、変形などもね。
まずは、ファイター形態から。
一気にいってみましょう!!
や、格好いいですね!ホント、惚れ惚れしますよ。
前回、ガトリングの組み立ての時に言及し忘れたんですが、説明書ではガトリングを機体下部に付ける時、同時に補助脚みたいなのも取り付けるように指示してあるんですね。
が、見た目上、これは余り宜しくないわけです。
こうした気持ちは分かるんですよ。
ギアのはめ込みだけでは自重を支えるのに不安があって、万が一ギアが外れてキットが壊れた、あるいはギアが折れた。弁償しろなんていうクレームが来たら面倒ですからね。
なので、こういう補助脚をつけて補強したのでしょう。
どこの世界にも、とんでもない阿呆っているものです。
その阿呆のせいで、良識ある人が損をするのも、これまたどこの世界も同じです。
このキットに関しては、損はしてませんけどね。
しっかし、どこから見ても格好いいなあ。VF-25。
あ、ちなみに、ガトリングをつけるとグラグラする場合がありますが、両腕をしっかりとあるべき位置に置けば、このぐらつきは軽減します。
つまり、ぐらつくのであれば、位置が悪いってことです。
さて、次はVF-25を飛ばしてみましょう。
飛ばすといっても、勿論ぶん投げるわけではなく、スタンドでそれらしくするだけですけどね。
バンダイから絶賛発売中のスタンドですが、もうかれこれ2年以上も前に買いました。
の割りに、一回も使ってませんでした。使うまでもないキットしか作ってないですからね。
ですので、今回は試しに。
SMS仕様のスタンドが別売りされていますが、別段必要ないと思います。
支柱がぶっとくて目立つってのは、どっちも同じですから。
さて、今度は飛翔しているVF-25を、様々な角度で眺めてみましょう。
同じような画像しか撮れなくてスマン。
飛行機の模型ってば初めてで、撮る時のお約束とかが分からないんだ。
個人的には、やや前からやや後ろの角度で、さらにちょっと上からみるのが1番格好よく見えると思います。
それにしても、美しい!!
こいつが、人型に変形するなんて、マクロスを知らない人が見たら信じないでしょう。
さて、色々と問題も多いキットです。
1番の問題は、ファイター形態の時、上面の装甲がイマイチ噛み合わないことでしょうか?
肩の装甲は、ハッキリ言ってこれが限界だと思います。
ですが、以前触れた、主翼付け根のやや前にある、バルカン砲っぽいモールドがなされたパーツは、やり方によってはかなり噛み合うようになります。
このパーツ。普通に組んだだけでは、まずずれます。凄くずれます。ずれるだけじゃなくて、斜めになってしまいます。
なので、1番の問題児です。
そんなパーツなので、ムカついている人も多いでしょう。
このパーツが与える影響で、買うのを控えている人もいるかもしれません。
そこで、ちょっとここでは、簡単な解決法を書いておきます。
まず、このパーツがなんでずれるかというと、意味不明なボールジョイント接続で腿に接続しているから、おかしな角度でずれるわけです。
それプラス。位置を安定させるためのものが何一つないってのも理由ですね。いや、あるにはあるんですが、余り役に立ってないです。
そして、ここは主翼と脚部の微妙なズレが1番大きく影響するポイントでもあります。
逆の言い方をすれば、これらを解消してやれば、結構良くなります。
上の画像を見てください。以前の画像に比べて、格段に噛み合いが良くなっていることが分かっていただけると思います。
噛み合いを良くする為には・・・
①バトロイド状態での股関節で、腿を思いっきりがに股にしておく。
これ、重要です。できる限り、がに股にしておきましょう。説明書では「やや開いて置いてください」なんて書いてありますけど、限界まで開きましょう。
こうすることで腿の1番上の部分(インテーク部)が、ファイター形態におけるそのすぐ上のパーツの斜めのラインとキッチリ噛み合いやすくなるので、ズレが起こりにくくなります。
一番上の正面からの画像を見てもらうと分かり易いんですが、インテークの上に、斜めになっているパーツがありますよね。
こいつとラインがずれたままだと、絶対にずれますから。外側が下がろうとして、問題児パーツにテンションがかかり、結果ずれるんですね。
②ファイター形態で脚を収容する時、思い切って踵を上に上げておく。
ちょっと説明し辛いんですけどね。
股関節部分をはめ込むとき、なんとなく機体上部と平行にはめたくなるじゃないですか。これを止めましょう。
踵を後ろに跳ね上げたまま押し込みましょう。
すると、いい具合まで勝手に股関節が回転してくれるので、踵の位置が限界まで上になります。
すると、股関節へのテンションが少なくなり、ズレが起こりにくくなります。
ついでに、踵が上に上がっていると、ファイター形態でもベクターノズルがいい位置にくるので格好よく見えます。下がっているとダサいんですね。
③股関節を一番奥まで押し込むのは止めよう
やや股関節を引き出した状態ではめ込むのがいいです。
そうすると、①でも触れたインテーク上部のパーツに腿上部の突起が干渉するんですが、ここは股関節を押し込んではめるのではなく、なるべく押し込まないようにしてゴリっとはめましょう。
こうすることで、上部のパーツと腿のパーツが密着し、腿パーツが股関節可動に従って、外側に垂れてしまうことが少なくなります。
元々、問題児パーツのズレは、股関節の位置がベストの位置にないことが原因で起きてます。
④脚部を股関の中心線とキチンと平行にしよう
両脚が外側や内側に曲がっていると、無駄なテンションがかかってずれ易いです。
大体、以上のことをやれば、そこそこいい位置に来ると思います。
文章で説明するのはちょっと難しいですけどね。
さて、お次はガウォークです。
すいません、格好よく撮れません。
脚が開きにくい上に、前に脚を持ってきにくく、重心も前にあるため、倒れてしまいます。
よって、中途半端な立ち姿しかできませんでした。
といっても、格好いいガウォークの写真を見たことがあるので、おそらく私のバランス感覚とポージングセンスがないためと思われます。
さて、最後。きちんと変形しますよ。
そういえば、エルガイムMK2も変形キットだったな。2個続けて変形メカか。今気が付いた。
お約束の三面図ですね。
いや~、格好いいです。
あの美しい戦闘機が、こんな風になるなんて誰が(略)
あまりがに股にできないので、ちょっと決まりづらいですが。
それにしてもかっこうええですなあ。
銃の保持力は、かなり低いです。
折角の固定指だってのに、一体なにを考えてるんだ!!
グリップが回転すること。拳の穴に刺すだけの構造であること。
以上のことからかなり余裕を見たクリアランスを取ったのでしょう。
で、結局保持力が下がってしまったと。
バトロイド状態で飾るのなら、接着が1番簡単ですね。その際、グリップの回転もできないようにしておきましょう。
変形させて遊びたいなら、拳に真鍮線を仕込み、銃のグリップに穴を開けたほうがいいでしょうね。
穴を2個、真鍮線を二本にすれば、いい具合に保持できそうです。
最後に、構えの図。
さて、所感でも書きましょうか。
一言で言えば、本当に素晴らしいキットです。
バトロイド、ファイター両形態で、ベストともいえるプロポーションを再現しています。
全体のシルエットだけではありません。ディテールなども綺麗に彫り込まれており、キットを見ていて気持ちいいです。
全然ノッペリ感がないんですな。
今後10年作り続けられるキットになるだろうと思います。
が、素晴らしいが故に、細かい所が気になるのも仕方ないところです。
上にも書いたように、ファイター形態で、装甲の隙間・ズレが酷いですね。
これは、正直、何の工作もなしでは解消できない問題だと思います。
両手両脚など、沢山の可動部が動いて背中の装甲を形成しているのに、腕脚をあるべき箇所にキチっと納めるようなロック機構がないんですね。
なので、どうしても微妙なズレが生まれる。そのズレが、装甲のズレとなるわけです。
この問題は、ファイター形態だけです。バトロイド形態ではないもんだいですな。
結局、この問題を根本的に解決したければ、各装甲を接着するしかないです。
さて、私はどうしようかな?
スーパーパックを見た瞬間に確信したんですが、私、ファイター形態においては、おそらくノーマル状態が1番好きです。
ファイター形態だと、スーパーPの装甲を付けた場合、流れるような美しいラインがどうしてもスポイルされている印象を受けるんですね。
逆に、バトロイド形態だと、ノーマルが1番どうでもいいです。
式にします。
ファイター形態。
ノーマル>アーマードパック>スーパーパック
バトロイド形態
アーマード>スーパー>>ノーマル
こうなります。失礼ながら、ガウォークは1番どうでもいい形態だったりします。
アーマードに関しては、まだ製品としてどうなるか分からない状態ですから、なんとも言えませんけどね。
CGから受けるアーマードの印象で言うと、こうなります。
ということで、今回はノーマルとしてVF-25を完成させるわけですから、ファイター形態固定として作ることに決定します。
このタイミングで作ってるし、もしかしたらそろそろ発売になるスーパーパックをつけるんじゃないかと推測していた方がいらっしゃいましたら、すみません。
スーパーPは、また今度やります。いつになるか分かりませんけどね。
スーパー&アーマードは、おそらくバトロイド形態専用として作ると思いますが・・・。ま、アーマードのファイター形態が思いのほか格好よければ、ファイター形態固定版も作るかもしれませんね。
・・・何年後になるか検討も付きませんが。
装甲のズレだけでなく、他にも欠点はありますね。
コクピット内部の再現がヘボい。
ベクターノズル内部にメカディテールがなく、ただ関節があるだけ。
これらのことは、模型的観点から見ると、結構大きな欠点だと思います。
ハセガワさんは、ちゃんとやってましたからね。この点は。
そうそう。最後に、VF-25・バトロイド形態のサイズ比較でもしておきましょうかね。
MGグフさん。久々の登場。酷い仕上げだ。
見て分かるとおり、MGよりちょっと背が高いです。
が、かなり細いです。
さて、さっき私は10年作り続けられるキットになるのでは?と書きました。
上に上げたような欠点があるのに、なんだってそんなに人気が継続するの?って話になりますね。
思うんです。模型って、自分の理想の具現化が楽しいからやっている娯楽ではないかと。
つまり、自分の理想を投影できるキットこそが、「長く愛されるキット」だと思うんですよ。
タカラのスコープドッグの歴史を考えるといつも思うのですが、組むだけで完結してしまうキットって、「いいキット」という評価は貰えても、「愛されるキット」にはなれないと思うんですよ。
タカラのスコタコが長く作り続けられたのは、なにもインジェクションのボトムズキットがそれしかなかったからではありませんね。
第一条件として、キットが優れていたからというのは動きませんけど、それだけでは、同じ人が何体も買っては作った説明がつきません。
この間発売されたMG・シナンジュ。いいキットだと思います。
造形も良く、可動も優秀。模型を作る際にどうしても負担となる基本工作も、最低限に抑えられるように設計されていますね。
そこで、考えるんです。
だからといって、何体も作る人がいるのかな?
私の勝手な想像ですが、そんなに沢山はいないと思うんですよ。このキットを何度も作りたい人って。
色を変えてみよう。
武器を変えてみよう。
ちょっと改造してみよう。
そういうことをこのキットでやる人って、ほとんどいないと思います。
一回作って、「いいキットだったね」でお仕舞いだと思うんです。
なぜか?
それは、このシナンジュが、キット自身だけで完結してしまっているからだと思うんです。
色んな方向性を作り手に想像させるようなキットではないからだと。
色変え程度ならあるかもしれませんが、妄想を刺激し作らせるような「なにか」が、決定的にシナンジュには不足していると思います。
かといって、これは欠点ではありません。むしろ、キットとしての美徳です。
キットが進化してきたからこそ持ちえた、「完結性」ですから。
そう。「完結性」。これがなかったからこそ、タカラタコは20年以上にも渡り、作り続けられてきたのではないでしょうか?
全体的に凄くいいキットだ。
でも、ここをもうちょっと。
あそこをもうちょっと。
こんな感じにしたら、今までとは違う面白いものが作れそうだ。
そんな風に、作り手の想像力を刺激するものがあったからこそ、タカラタコは「愛されるキット」となり得たのではないでしょうか?
これはそのまま、VF-25に当てはまると思うんですよ。
スーパーはまだ作ってないし、アーマードは発売すら決定していませんから何とも言えませんが、ノーマル形態に関して言えば、こうです。
全体的に凄く優れている。
プロポーションもいいし、個々の形状もいい。
オマケにディテールもしっかりしているし、変形もほぼ完璧。
組み立てて基本工作をして塗装をするだけで、充分満足できるキットだ。
だが!細かく見ると、惜しい箇所がある。
ファイター形態での、装甲の隙間とズレ。これが1番大きい。
ここをなんとかするとなると・・・
つまり、これなんですよ。作り手の想像力を刺激するところって。
元のままでもいいけど、ここをちょっとこうすると、もっと良くなるんじゃないかって妄想をさせるんですね。
なので、
ファイター形態固定で作ってやろう。ちゃんと隙間もなくして。
戦闘機がモチーフなんだから、もっと現実的&どっかの部隊の色に塗ってしまっても面白いかも知れんな。
更に、現用戦闘機のように、羽に沢山武器を付けてみてはどうか?ミサイル・ロケットランチャーその他。格好よくなりそうだ。
難しいけど、戦闘機としてあるべきディテールを、このキットで再現してみよう。インテークを開いてその中に内部メカを再現してみよう。ベクターノズルの噴射口も作ってみよう。
次は、バトロイド形態だ。
以下エンドレス。
これらの想像に、スーパーパックやアーマードパックなどをも考え合わせていくと・・・。
果てしなく妄想は膨らみますね。
どうですか?作ってみたくなりませんか?こういうの。
完結していないところを、ユーザーが想像力で補っていく。それが楽しい。
だからこそ、作り続ける。何度も。
VF-25は、タカラタコ同様、「愛されるキット」になりそうな気がします。キット自身が完結していないという、ちょっとした欠点によって。
さて、色々と書きましたが、やっぱり考えてしまうのは、
「各形態の固定モデルも出して欲しいな」
これですね。
ファイター形態固定でのキットがあれば、装甲の隙間もちゃんとしているでしょうし、コクピットも作りこんであるし、ベクターノズルやインテーク内部も作りこんであるでしょう。
まあ、絶対に出せませんけどね。各形態すべてにおいての決定版を目指して設計され、実際に細かい所はおいといて、それは果たされたといってもいいくらいのクオリティですから。
模型と玩具は似て非なるものですが、VF-25に関しては、両方に求められる要素を、かなり高いレベルで融合させているのではないでしょうか。
でも、やっぱり考えちゃいますよね。
「VF-25のファイター形態をハセガワさんが出したら、どうなっていたかな?」
できれば出して欲しいですが、これも無理な注文でしょう。
バンダイが許すはずもないし、ハセガワさんも既製品でいいキットがあるようなリスキーな製品は作りませんって。
ま、そういうことで、VF-25は、おそらくファイター形態固定で作ると思います。
その際必要な小改造が、私に出来ればですけどね。肩関節やらを弄らなきゃならなそうだし。
そんな訳で、今日のVF-25はお仕舞い。
エルガイムMK2に戻って、1番面倒な整面作業に入ります。
では。
今回は、素組み無塗装のVF-25を、様々な角度から撮ってみました。
ついでに、変形などもね。
まずは、ファイター形態から。
一気にいってみましょう!!
や、格好いいですね!ホント、惚れ惚れしますよ。
前回、ガトリングの組み立ての時に言及し忘れたんですが、説明書ではガトリングを機体下部に付ける時、同時に補助脚みたいなのも取り付けるように指示してあるんですね。
が、見た目上、これは余り宜しくないわけです。
こうした気持ちは分かるんですよ。
ギアのはめ込みだけでは自重を支えるのに不安があって、万が一ギアが外れてキットが壊れた、あるいはギアが折れた。弁償しろなんていうクレームが来たら面倒ですからね。
なので、こういう補助脚をつけて補強したのでしょう。
どこの世界にも、とんでもない阿呆っているものです。
その阿呆のせいで、良識ある人が損をするのも、これまたどこの世界も同じです。
このキットに関しては、損はしてませんけどね。
しっかし、どこから見ても格好いいなあ。VF-25。
あ、ちなみに、ガトリングをつけるとグラグラする場合がありますが、両腕をしっかりとあるべき位置に置けば、このぐらつきは軽減します。
つまり、ぐらつくのであれば、位置が悪いってことです。
さて、次はVF-25を飛ばしてみましょう。
飛ばすといっても、勿論ぶん投げるわけではなく、スタンドでそれらしくするだけですけどね。
バンダイから絶賛発売中のスタンドですが、もうかれこれ2年以上も前に買いました。
の割りに、一回も使ってませんでした。使うまでもないキットしか作ってないですからね。
ですので、今回は試しに。
SMS仕様のスタンドが別売りされていますが、別段必要ないと思います。
支柱がぶっとくて目立つってのは、どっちも同じですから。
さて、今度は飛翔しているVF-25を、様々な角度で眺めてみましょう。
同じような画像しか撮れなくてスマン。
飛行機の模型ってば初めてで、撮る時のお約束とかが分からないんだ。
個人的には、やや前からやや後ろの角度で、さらにちょっと上からみるのが1番格好よく見えると思います。
それにしても、美しい!!
こいつが、人型に変形するなんて、マクロスを知らない人が見たら信じないでしょう。
さて、色々と問題も多いキットです。
1番の問題は、ファイター形態の時、上面の装甲がイマイチ噛み合わないことでしょうか?
肩の装甲は、ハッキリ言ってこれが限界だと思います。
ですが、以前触れた、主翼付け根のやや前にある、バルカン砲っぽいモールドがなされたパーツは、やり方によってはかなり噛み合うようになります。
このパーツ。普通に組んだだけでは、まずずれます。凄くずれます。ずれるだけじゃなくて、斜めになってしまいます。
なので、1番の問題児です。
そんなパーツなので、ムカついている人も多いでしょう。
このパーツが与える影響で、買うのを控えている人もいるかもしれません。
そこで、ちょっとここでは、簡単な解決法を書いておきます。
まず、このパーツがなんでずれるかというと、意味不明なボールジョイント接続で腿に接続しているから、おかしな角度でずれるわけです。
それプラス。位置を安定させるためのものが何一つないってのも理由ですね。いや、あるにはあるんですが、余り役に立ってないです。
そして、ここは主翼と脚部の微妙なズレが1番大きく影響するポイントでもあります。
逆の言い方をすれば、これらを解消してやれば、結構良くなります。
上の画像を見てください。以前の画像に比べて、格段に噛み合いが良くなっていることが分かっていただけると思います。
噛み合いを良くする為には・・・
①バトロイド状態での股関節で、腿を思いっきりがに股にしておく。
これ、重要です。できる限り、がに股にしておきましょう。説明書では「やや開いて置いてください」なんて書いてありますけど、限界まで開きましょう。
こうすることで腿の1番上の部分(インテーク部)が、ファイター形態におけるそのすぐ上のパーツの斜めのラインとキッチリ噛み合いやすくなるので、ズレが起こりにくくなります。
一番上の正面からの画像を見てもらうと分かり易いんですが、インテークの上に、斜めになっているパーツがありますよね。
こいつとラインがずれたままだと、絶対にずれますから。外側が下がろうとして、問題児パーツにテンションがかかり、結果ずれるんですね。
②ファイター形態で脚を収容する時、思い切って踵を上に上げておく。
ちょっと説明し辛いんですけどね。
股関節部分をはめ込むとき、なんとなく機体上部と平行にはめたくなるじゃないですか。これを止めましょう。
踵を後ろに跳ね上げたまま押し込みましょう。
すると、いい具合まで勝手に股関節が回転してくれるので、踵の位置が限界まで上になります。
すると、股関節へのテンションが少なくなり、ズレが起こりにくくなります。
ついでに、踵が上に上がっていると、ファイター形態でもベクターノズルがいい位置にくるので格好よく見えます。下がっているとダサいんですね。
③股関節を一番奥まで押し込むのは止めよう
やや股関節を引き出した状態ではめ込むのがいいです。
そうすると、①でも触れたインテーク上部のパーツに腿上部の突起が干渉するんですが、ここは股関節を押し込んではめるのではなく、なるべく押し込まないようにしてゴリっとはめましょう。
こうすることで、上部のパーツと腿のパーツが密着し、腿パーツが股関節可動に従って、外側に垂れてしまうことが少なくなります。
元々、問題児パーツのズレは、股関節の位置がベストの位置にないことが原因で起きてます。
④脚部を股関の中心線とキチンと平行にしよう
両脚が外側や内側に曲がっていると、無駄なテンションがかかってずれ易いです。
大体、以上のことをやれば、そこそこいい位置に来ると思います。
文章で説明するのはちょっと難しいですけどね。
さて、お次はガウォークです。
すいません、格好よく撮れません。
脚が開きにくい上に、前に脚を持ってきにくく、重心も前にあるため、倒れてしまいます。
よって、中途半端な立ち姿しかできませんでした。
といっても、格好いいガウォークの写真を見たことがあるので、おそらく私のバランス感覚とポージングセンスがないためと思われます。
さて、最後。きちんと変形しますよ。
そういえば、エルガイムMK2も変形キットだったな。2個続けて変形メカか。今気が付いた。
お約束の三面図ですね。
いや~、格好いいです。
あの美しい戦闘機が、こんな風になるなんて誰が(略)
あまりがに股にできないので、ちょっと決まりづらいですが。
それにしてもかっこうええですなあ。
銃の保持力は、かなり低いです。
折角の固定指だってのに、一体なにを考えてるんだ!!
グリップが回転すること。拳の穴に刺すだけの構造であること。
以上のことからかなり余裕を見たクリアランスを取ったのでしょう。
で、結局保持力が下がってしまったと。
バトロイド状態で飾るのなら、接着が1番簡単ですね。その際、グリップの回転もできないようにしておきましょう。
変形させて遊びたいなら、拳に真鍮線を仕込み、銃のグリップに穴を開けたほうがいいでしょうね。
穴を2個、真鍮線を二本にすれば、いい具合に保持できそうです。
最後に、構えの図。
さて、所感でも書きましょうか。
一言で言えば、本当に素晴らしいキットです。
バトロイド、ファイター両形態で、ベストともいえるプロポーションを再現しています。
全体のシルエットだけではありません。ディテールなども綺麗に彫り込まれており、キットを見ていて気持ちいいです。
全然ノッペリ感がないんですな。
今後10年作り続けられるキットになるだろうと思います。
が、素晴らしいが故に、細かい所が気になるのも仕方ないところです。
上にも書いたように、ファイター形態で、装甲の隙間・ズレが酷いですね。
これは、正直、何の工作もなしでは解消できない問題だと思います。
両手両脚など、沢山の可動部が動いて背中の装甲を形成しているのに、腕脚をあるべき箇所にキチっと納めるようなロック機構がないんですね。
なので、どうしても微妙なズレが生まれる。そのズレが、装甲のズレとなるわけです。
この問題は、ファイター形態だけです。バトロイド形態ではないもんだいですな。
結局、この問題を根本的に解決したければ、各装甲を接着するしかないです。
さて、私はどうしようかな?
スーパーパックを見た瞬間に確信したんですが、私、ファイター形態においては、おそらくノーマル状態が1番好きです。
ファイター形態だと、スーパーPの装甲を付けた場合、流れるような美しいラインがどうしてもスポイルされている印象を受けるんですね。
逆に、バトロイド形態だと、ノーマルが1番どうでもいいです。
式にします。
ファイター形態。
ノーマル>アーマードパック>スーパーパック
バトロイド形態
アーマード>スーパー>>ノーマル
こうなります。失礼ながら、ガウォークは1番どうでもいい形態だったりします。
アーマードに関しては、まだ製品としてどうなるか分からない状態ですから、なんとも言えませんけどね。
CGから受けるアーマードの印象で言うと、こうなります。
ということで、今回はノーマルとしてVF-25を完成させるわけですから、ファイター形態固定として作ることに決定します。
このタイミングで作ってるし、もしかしたらそろそろ発売になるスーパーパックをつけるんじゃないかと推測していた方がいらっしゃいましたら、すみません。
スーパーPは、また今度やります。いつになるか分かりませんけどね。
スーパー&アーマードは、おそらくバトロイド形態専用として作ると思いますが・・・。ま、アーマードのファイター形態が思いのほか格好よければ、ファイター形態固定版も作るかもしれませんね。
・・・何年後になるか検討も付きませんが。
装甲のズレだけでなく、他にも欠点はありますね。
コクピット内部の再現がヘボい。
ベクターノズル内部にメカディテールがなく、ただ関節があるだけ。
これらのことは、模型的観点から見ると、結構大きな欠点だと思います。
ハセガワさんは、ちゃんとやってましたからね。この点は。
そうそう。最後に、VF-25・バトロイド形態のサイズ比較でもしておきましょうかね。
MGグフさん。久々の登場。酷い仕上げだ。
見て分かるとおり、MGよりちょっと背が高いです。
が、かなり細いです。
さて、さっき私は10年作り続けられるキットになるのでは?と書きました。
上に上げたような欠点があるのに、なんだってそんなに人気が継続するの?って話になりますね。
思うんです。模型って、自分の理想の具現化が楽しいからやっている娯楽ではないかと。
つまり、自分の理想を投影できるキットこそが、「長く愛されるキット」だと思うんですよ。
タカラのスコープドッグの歴史を考えるといつも思うのですが、組むだけで完結してしまうキットって、「いいキット」という評価は貰えても、「愛されるキット」にはなれないと思うんですよ。
タカラのスコタコが長く作り続けられたのは、なにもインジェクションのボトムズキットがそれしかなかったからではありませんね。
第一条件として、キットが優れていたからというのは動きませんけど、それだけでは、同じ人が何体も買っては作った説明がつきません。
この間発売されたMG・シナンジュ。いいキットだと思います。
造形も良く、可動も優秀。模型を作る際にどうしても負担となる基本工作も、最低限に抑えられるように設計されていますね。
そこで、考えるんです。
だからといって、何体も作る人がいるのかな?
私の勝手な想像ですが、そんなに沢山はいないと思うんですよ。このキットを何度も作りたい人って。
色を変えてみよう。
武器を変えてみよう。
ちょっと改造してみよう。
そういうことをこのキットでやる人って、ほとんどいないと思います。
一回作って、「いいキットだったね」でお仕舞いだと思うんです。
なぜか?
それは、このシナンジュが、キット自身だけで完結してしまっているからだと思うんです。
色んな方向性を作り手に想像させるようなキットではないからだと。
色変え程度ならあるかもしれませんが、妄想を刺激し作らせるような「なにか」が、決定的にシナンジュには不足していると思います。
かといって、これは欠点ではありません。むしろ、キットとしての美徳です。
キットが進化してきたからこそ持ちえた、「完結性」ですから。
そう。「完結性」。これがなかったからこそ、タカラタコは20年以上にも渡り、作り続けられてきたのではないでしょうか?
全体的に凄くいいキットだ。
でも、ここをもうちょっと。
あそこをもうちょっと。
こんな感じにしたら、今までとは違う面白いものが作れそうだ。
そんな風に、作り手の想像力を刺激するものがあったからこそ、タカラタコは「愛されるキット」となり得たのではないでしょうか?
これはそのまま、VF-25に当てはまると思うんですよ。
スーパーはまだ作ってないし、アーマードは発売すら決定していませんから何とも言えませんが、ノーマル形態に関して言えば、こうです。
全体的に凄く優れている。
プロポーションもいいし、個々の形状もいい。
オマケにディテールもしっかりしているし、変形もほぼ完璧。
組み立てて基本工作をして塗装をするだけで、充分満足できるキットだ。
だが!細かく見ると、惜しい箇所がある。
ファイター形態での、装甲の隙間とズレ。これが1番大きい。
ここをなんとかするとなると・・・
つまり、これなんですよ。作り手の想像力を刺激するところって。
元のままでもいいけど、ここをちょっとこうすると、もっと良くなるんじゃないかって妄想をさせるんですね。
なので、
ファイター形態固定で作ってやろう。ちゃんと隙間もなくして。
戦闘機がモチーフなんだから、もっと現実的&どっかの部隊の色に塗ってしまっても面白いかも知れんな。
更に、現用戦闘機のように、羽に沢山武器を付けてみてはどうか?ミサイル・ロケットランチャーその他。格好よくなりそうだ。
難しいけど、戦闘機としてあるべきディテールを、このキットで再現してみよう。インテークを開いてその中に内部メカを再現してみよう。ベクターノズルの噴射口も作ってみよう。
次は、バトロイド形態だ。
以下エンドレス。
これらの想像に、スーパーパックやアーマードパックなどをも考え合わせていくと・・・。
果てしなく妄想は膨らみますね。
どうですか?作ってみたくなりませんか?こういうの。
完結していないところを、ユーザーが想像力で補っていく。それが楽しい。
だからこそ、作り続ける。何度も。
VF-25は、タカラタコ同様、「愛されるキット」になりそうな気がします。キット自身が完結していないという、ちょっとした欠点によって。
さて、色々と書きましたが、やっぱり考えてしまうのは、
「各形態の固定モデルも出して欲しいな」
これですね。
ファイター形態固定でのキットがあれば、装甲の隙間もちゃんとしているでしょうし、コクピットも作りこんであるし、ベクターノズルやインテーク内部も作りこんであるでしょう。
まあ、絶対に出せませんけどね。各形態すべてにおいての決定版を目指して設計され、実際に細かい所はおいといて、それは果たされたといってもいいくらいのクオリティですから。
模型と玩具は似て非なるものですが、VF-25に関しては、両方に求められる要素を、かなり高いレベルで融合させているのではないでしょうか。
でも、やっぱり考えちゃいますよね。
「VF-25のファイター形態をハセガワさんが出したら、どうなっていたかな?」
できれば出して欲しいですが、これも無理な注文でしょう。
バンダイが許すはずもないし、ハセガワさんも既製品でいいキットがあるようなリスキーな製品は作りませんって。
ま、そういうことで、VF-25は、おそらくファイター形態固定で作ると思います。
その際必要な小改造が、私に出来ればですけどね。肩関節やらを弄らなきゃならなそうだし。
そんな訳で、今日のVF-25はお仕舞い。
エルガイムMK2に戻って、1番面倒な整面作業に入ります。
では。
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