その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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「花田少年史」
点数:7点
寸評:無駄にシリアスではないところが素敵。
さて、花田少年史です。
これ、漫画でしたよね?人との待ち合わせ時に、なんとなくコンビニで立ち読みしたのが、そもそもの出会いでした。
って、出会いっていうほどのことはないんですけどね。
その後、見かけるたびに立ち読みしていた程度で。
で、漫画ですが、最高に愉快な漫画です。
なんというか、クソガキどもがちゃんと描けていて楽しいです。ノリもいい具合にギャグですしね。
その辺のノリは、映画もちゃんと引き継いでいます。
雰囲気としては、こち亀がたまにやるノスタルジック・ハートウォーミング・ストーリーに近かったですね。
で、映画になるって聞いたとき、興味があったんですが、面倒だったので見に行きませんでした。
それがこのたびTVで放送されたので、漸く見ることが出来ました。
漫画のストーリーをそのまま映画にしたのかはわかりませんけども、少なくとも漫画でよかった部分はすべて引き継いでいると思います。
主人公。まさにクソガキ。ガキ大将といった感じで、こういうガキが出てくると安心しますね。
ガキはこうでなくっちゃと。
子供はおとなしくなってはいけません。暴れまわって、山ほど無茶をしろと。
お勉強やらは高校生になってからしなさいと。ガキの頃は、ひたすら元気一杯に暴れまわってなさいと。
鳩尾ズキンだったのが、ヒロインとも言うべき、幽霊のネーチャン。
もう、いいです。こういう女性は好きです。安藤希さんというようです。調べました。
なんというか、雰囲気がいいですな~。
喋り方もいいですな~。
うーん。彼女となんとかならんものか・・・。
さて、この映画。基本的に馬鹿映画です。
が、同時にハートウォーミングです。
私、泣きました。こういう人の愛情をしっかり描く映画って好きです。「お前は独りじゃない。だから頑張れ」と。
粘液質な描き方ではないところも好感が持てます。
セリフをもう少し・・・って所がありますけどね。邦画の欠点で、セリフが決定的に格好悪い。直截的すぎ。
臭いことを言いたくはないですが、人って「生きている」のではなく、「生かされている」んだと思うんです。
そういうことを、鼻で笑ってしまう下らないノリに紛らせて描くってのは、ライターに力量があるからできることだと思います。
同じようにハートウォームを狙った「三丁目の夕日」がどこか鬱陶しさを感じたのとは対照的ですね。
「俺があんたの息子~」
「なにショックを受けてんだ、今更」
キャラも面白いですね。肝っ玉母ちゃん(漫画だと、思いっきり不細工だった)に、頼りないが切れやすい父ちゃん。いい加減なジイチャン。ドライな姉ちゃん。
姉ちゃんの出番がちょっと少なくて残念でしたけどね。もう少し、クソガキと姉ちゃんのかみ合ってない絡みを見てみたかった。
しかし、阿呆で頼りなさそうな父ちゃんの優しさ。いいですね。
男の優しさって、ああいうものですからね。なんつーか、判りにくいというか理解されがたいというか。
後になって、ボディブローの様に効いてくるもんです。
ヒロイン。親に捨てられ、少年の両親に少しの間面倒を見てもらったことを、いまだ感謝している人ですね。
ホント、子供を捨てるってことが信じられません。子供ほど心洗われる存在はありませんよ?
どうしようもなく身勝手で頭は悪いですが、愛情はちゃんと理解し、態度で示しますからね。
自分を守るため理屈を捏ね回し、人を信じようとしない大人なんぞより、遥かにまともです。
しっかし、この映画みたいに、ガキが元気一杯のお話に私は弱いです。
ほのぼのしてしまって、細かい欠点を許してしまいます。
なんにせよ、こういう映画をもっともっと作って欲しいですね。邦画は予算が少ないのですから、CGやら爆発シーンなんぞ必要のない、シナリオで勝負する映画を。
ついでに、
http://www.vap.co.jp/hanada/main_s.html
ここで、TVアニメ版のダイジェストが見られます。
私、これだけでボロボロに泣いてしまいました。駄目ですなあ。こういうお話。どうにも・・・
~追記~
まずこれを。
http://www.youtube.com/watch?v=l2gb_qOrdqc
初めて知ったよ。P献金なんて。
腐ってるなあ、世の中。
世の中でちゃんとしたことをしているのは、マイナーな存在でしかない。
まあ、常にそうなんだけどさ。
ってか、ダイサク、消えろ!!
幸運にも学会の人は私の知り合いにはいないのですが、色々と噂は聞いてますからね。
曰く、友達にダイサクビデオを見せて、しつこく勧誘するとか。
社会に浸透していくという意味では、麻原よりも遥かに賢いやり方ですけど、世の中を腐敗させる負の力はダイサクの方が上だよね。
しかも、ラジオを聴いていると分かりますけど、こういうシステムとしての腐敗を、政治の梃子にしているのが政治家なんですよね。
ダイサクだの麻原だの、宗教でのさばっている連中ってのは、どいつもこいつも腐りきってますよ。
こんな奴らのいうことを信じる人がいるてのが、私には理解の外です。
衆愚とは、こういうところから始まるんですよねえ。
そういえば、現代人が考えるよりも圧倒的な技術力と文化を持っていた大ギリシア文明が衰退した理由も、デマゴーグによる衆愚でした。
今の日本に自浄作用はあるのでしょうかね?
一人一人が知識を広げ、経験を積み、批判力と寛容性を磨かなければならないんですけど・・・、そういう教育すらしない方向に持っていっているからなあ。今の政治って。
ゆとり教育反対!!
最近は、文部省の官僚も、これが失敗だったと気が付きつつあるみたいですけどね。
やる前から分かれよ!!
今まで何度も書いてますが、知識は絶対善です。知識がなければ、人間は何にもできません。
が、知識だけではこれまた無意味です。
知識は所詮知識でしかないからです。
知識と経験を融合させて知恵を持たなければ、人は人たる意味はないと思うんですよ。
「賢者は歴史から学び、愚者は体験から学ぶ」
ビスマルク大先生のお言葉ですが、こと政治に関して言えば、これはある程度正しいです。
が、人間として考えれば、このお言葉は大嘘になりますね。
これが本当ならば、大学教授が最も優秀な実働部隊になってしまいますから。
実際はどうでしょう?教授なんぞ、理論を弄ぶだけの、ただの阿呆ですね。
経験がなく、同時に知恵を持っていないからです。
知恵とは個人で獲得するものです。体得するものです。
教えられればOKというものではないですからね。
ディスカッション。欧米などでは必ずある授業形態ですね。
これを日本でも取り入れろよと。
ディベートなんていうただの話術などどうでもいいから、判断するという根本を叩き込めよと。
議論するには知識は絶対に必要で、知識から何某かの答えを導くには経験が必要なんですよ。
そういう思考方法を、なんで教えようとしないのかなあ?
中国って凄い国ですよね?
文明発祥の地の一つですから、日本が竪穴式住居をシコシコと作り、野兎を追いかけていた頃から、彼の地では「孫氏」だの「韓非子」だのという、現代ですら通用する凄まじいものがあったのです。(これらの書物は、一回は読んでみることをお勧めします)
それがなんで、現在では衰退してしまっているのか?
ただのパクリ王国になってしまったのはなぜか?
簡単です。
教育が「知識偏重」になりすぎたから。
昔の科挙が由来ですよね。
ひたすら知識。意味分からないほどに知識を試し、知識を持っていれば、それは賢い人と見做す。
これ、中国だけではなく、韓国も台湾も同じです。
この影響が、日本にも根強く残っているのですね。
知識だけを重んじるから、前例至上主義になり、進歩もなくなる。
だから、中国は衰退したわけです。勿論、これだけではなく儒教の影響もありますけどね。
いずれにしろ、知識と実践を丁度良くミックスさせた教育をすべきではないでしょうかね?
それほど難しいことではないはずですよ?お偉いさん?
点数:7点
寸評:無駄にシリアスではないところが素敵。
さて、花田少年史です。
これ、漫画でしたよね?人との待ち合わせ時に、なんとなくコンビニで立ち読みしたのが、そもそもの出会いでした。
って、出会いっていうほどのことはないんですけどね。
その後、見かけるたびに立ち読みしていた程度で。
で、漫画ですが、最高に愉快な漫画です。
なんというか、クソガキどもがちゃんと描けていて楽しいです。ノリもいい具合にギャグですしね。
その辺のノリは、映画もちゃんと引き継いでいます。
雰囲気としては、こち亀がたまにやるノスタルジック・ハートウォーミング・ストーリーに近かったですね。
で、映画になるって聞いたとき、興味があったんですが、面倒だったので見に行きませんでした。
それがこのたびTVで放送されたので、漸く見ることが出来ました。
漫画のストーリーをそのまま映画にしたのかはわかりませんけども、少なくとも漫画でよかった部分はすべて引き継いでいると思います。
主人公。まさにクソガキ。ガキ大将といった感じで、こういうガキが出てくると安心しますね。
ガキはこうでなくっちゃと。
子供はおとなしくなってはいけません。暴れまわって、山ほど無茶をしろと。
お勉強やらは高校生になってからしなさいと。ガキの頃は、ひたすら元気一杯に暴れまわってなさいと。
鳩尾ズキンだったのが、ヒロインとも言うべき、幽霊のネーチャン。
もう、いいです。こういう女性は好きです。安藤希さんというようです。調べました。
なんというか、雰囲気がいいですな~。
喋り方もいいですな~。
うーん。彼女となんとかならんものか・・・。
さて、この映画。基本的に馬鹿映画です。
が、同時にハートウォーミングです。
私、泣きました。こういう人の愛情をしっかり描く映画って好きです。「お前は独りじゃない。だから頑張れ」と。
粘液質な描き方ではないところも好感が持てます。
セリフをもう少し・・・って所がありますけどね。邦画の欠点で、セリフが決定的に格好悪い。直截的すぎ。
臭いことを言いたくはないですが、人って「生きている」のではなく、「生かされている」んだと思うんです。
そういうことを、鼻で笑ってしまう下らないノリに紛らせて描くってのは、ライターに力量があるからできることだと思います。
同じようにハートウォームを狙った「三丁目の夕日」がどこか鬱陶しさを感じたのとは対照的ですね。
「俺があんたの息子~」
「なにショックを受けてんだ、今更」
キャラも面白いですね。肝っ玉母ちゃん(漫画だと、思いっきり不細工だった)に、頼りないが切れやすい父ちゃん。いい加減なジイチャン。ドライな姉ちゃん。
姉ちゃんの出番がちょっと少なくて残念でしたけどね。もう少し、クソガキと姉ちゃんのかみ合ってない絡みを見てみたかった。
しかし、阿呆で頼りなさそうな父ちゃんの優しさ。いいですね。
男の優しさって、ああいうものですからね。なんつーか、判りにくいというか理解されがたいというか。
後になって、ボディブローの様に効いてくるもんです。
ヒロイン。親に捨てられ、少年の両親に少しの間面倒を見てもらったことを、いまだ感謝している人ですね。
ホント、子供を捨てるってことが信じられません。子供ほど心洗われる存在はありませんよ?
どうしようもなく身勝手で頭は悪いですが、愛情はちゃんと理解し、態度で示しますからね。
自分を守るため理屈を捏ね回し、人を信じようとしない大人なんぞより、遥かにまともです。
しっかし、この映画みたいに、ガキが元気一杯のお話に私は弱いです。
ほのぼのしてしまって、細かい欠点を許してしまいます。
なんにせよ、こういう映画をもっともっと作って欲しいですね。邦画は予算が少ないのですから、CGやら爆発シーンなんぞ必要のない、シナリオで勝負する映画を。
ついでに、
http://www.vap.co.jp/hanada/main_s.html
ここで、TVアニメ版のダイジェストが見られます。
私、これだけでボロボロに泣いてしまいました。駄目ですなあ。こういうお話。どうにも・・・
~追記~
まずこれを。
http://www.youtube.com/watch?v=l2gb_qOrdqc
初めて知ったよ。P献金なんて。
腐ってるなあ、世の中。
世の中でちゃんとしたことをしているのは、マイナーな存在でしかない。
まあ、常にそうなんだけどさ。
ってか、ダイサク、消えろ!!
幸運にも学会の人は私の知り合いにはいないのですが、色々と噂は聞いてますからね。
曰く、友達にダイサクビデオを見せて、しつこく勧誘するとか。
社会に浸透していくという意味では、麻原よりも遥かに賢いやり方ですけど、世の中を腐敗させる負の力はダイサクの方が上だよね。
しかも、ラジオを聴いていると分かりますけど、こういうシステムとしての腐敗を、政治の梃子にしているのが政治家なんですよね。
ダイサクだの麻原だの、宗教でのさばっている連中ってのは、どいつもこいつも腐りきってますよ。
こんな奴らのいうことを信じる人がいるてのが、私には理解の外です。
衆愚とは、こういうところから始まるんですよねえ。
そういえば、現代人が考えるよりも圧倒的な技術力と文化を持っていた大ギリシア文明が衰退した理由も、デマゴーグによる衆愚でした。
今の日本に自浄作用はあるのでしょうかね?
一人一人が知識を広げ、経験を積み、批判力と寛容性を磨かなければならないんですけど・・・、そういう教育すらしない方向に持っていっているからなあ。今の政治って。
ゆとり教育反対!!
最近は、文部省の官僚も、これが失敗だったと気が付きつつあるみたいですけどね。
やる前から分かれよ!!
今まで何度も書いてますが、知識は絶対善です。知識がなければ、人間は何にもできません。
が、知識だけではこれまた無意味です。
知識は所詮知識でしかないからです。
知識と経験を融合させて知恵を持たなければ、人は人たる意味はないと思うんですよ。
「賢者は歴史から学び、愚者は体験から学ぶ」
ビスマルク大先生のお言葉ですが、こと政治に関して言えば、これはある程度正しいです。
が、人間として考えれば、このお言葉は大嘘になりますね。
これが本当ならば、大学教授が最も優秀な実働部隊になってしまいますから。
実際はどうでしょう?教授なんぞ、理論を弄ぶだけの、ただの阿呆ですね。
経験がなく、同時に知恵を持っていないからです。
知恵とは個人で獲得するものです。体得するものです。
教えられればOKというものではないですからね。
ディスカッション。欧米などでは必ずある授業形態ですね。
これを日本でも取り入れろよと。
ディベートなんていうただの話術などどうでもいいから、判断するという根本を叩き込めよと。
議論するには知識は絶対に必要で、知識から何某かの答えを導くには経験が必要なんですよ。
そういう思考方法を、なんで教えようとしないのかなあ?
中国って凄い国ですよね?
文明発祥の地の一つですから、日本が竪穴式住居をシコシコと作り、野兎を追いかけていた頃から、彼の地では「孫氏」だの「韓非子」だのという、現代ですら通用する凄まじいものがあったのです。(これらの書物は、一回は読んでみることをお勧めします)
それがなんで、現在では衰退してしまっているのか?
ただのパクリ王国になってしまったのはなぜか?
簡単です。
教育が「知識偏重」になりすぎたから。
昔の科挙が由来ですよね。
ひたすら知識。意味分からないほどに知識を試し、知識を持っていれば、それは賢い人と見做す。
これ、中国だけではなく、韓国も台湾も同じです。
この影響が、日本にも根強く残っているのですね。
知識だけを重んじるから、前例至上主義になり、進歩もなくなる。
だから、中国は衰退したわけです。勿論、これだけではなく儒教の影響もありますけどね。
いずれにしろ、知識と実践を丁度良くミックスさせた教育をすべきではないでしょうかね?
それほど難しいことではないはずですよ?お偉いさん?
PR
「back to the future」
点数:8点
寸評:素晴らしき、現代冒険譚。
これを聞きながらお読みください。
http://www.youtube.com/watch?v=-NMph943tsw
ヒューイルイス・&ザ・ニュースですな。
大好きなバンドです。このパワーオブラヴ。昔からのファンにはそっぽを向かれたらしいですけどね。
「ヒューイらしさを失ってまで、全米NO1をとって欲しくない」
とかなんとか。気持ちは分かりますけど、この曲格好いいですよ?
渋滞中にかけていたラジオからこの曲が流れてきた時、それまでのイライラを忘れて、私はノリノリになってました。
音楽って素晴らしいですねえ。
というわけで、久々?の映画覚書です。
最近、本が進まない・・・。セレナさんが重たかったので、模型も本もってわけに行きませんでした。
その割りに、これは見てました。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
公開が85年ですか・・・。懐かしい。そこはかとなく憶えてます。CMとその異様な盛り上がり。
当時、恐ろしくヒットしたんですよね。
当然です。物凄く面白い映画ですから。
この映画。本当に安心して見られる、愉快な映画です。
というのも、最近の馬鹿なアクション映画みたいに、無駄に人を殺しまくったり、無駄に奇妙な生物が出てきて意味もなく人を襲ったりしないのです。
着眼点がよくシナリオがちゃんとしてれば、戦わなくても、警官も軍人もCIAもエイリアンも必要ないのです。面白くなるのです。
3でのドクと恋人の会話。
「子供の頃に読んで感動しました」
「あら、出版されたのは10年前よ?子供の頃のように夢中になったって意味ですのね?」
ってくだりがりますけど、本当に監督のロバート・ゼメキスさんはジュール・ベルヌが好きなんではないだろうかって思います
方向性が同じなんですよ。
私も子供の頃に読みましたねえ。ジュール・ベルヌ。憶えてますよ。小学3年生の頃に読んだ事を。
あの興奮は忘れられません。深夜まで読み続けて、親に怒られましたからね。
なので、バックトゥザフューチャーにコピーを付けるなら、
「現代に蘇った冒険譚」
って感じでしょうね。
ジュール・ベルヌの小説。今ではかなりマイナーでしょうか。
日本でいまだに大変な知名度を持っているホームズやルパン物と違って、それほど市民権は得ていないように感じます。
哀しいことです。
滅茶苦茶面白いですから、是非読んで下さい。
冒険譚でありながら、同時に科学小説。当時の最先端の科学を随所に使っているのです。
図書館に行けば、必ず2~3冊はありますから。
誰でも知っている「15少年漂流起」や「海底2万海里」の原作者ですよ。
お勧めは、「神秘の島(ミステリアス・アイランド)」と「氷のスフィンクス」。です。
って、話がずれた。
ジュール・ベルヌの読書覚書は、機会があったら・・・。
閑話休題。
手違いで過去に行ってしまい、未来(現在というべき?)を変えてしまった!!
これを修正せねば、自分の存在も消えてしまう。
落雷の瞬間までになんとかせよ!!
そういう映画ですね。
いい映画ってのは、常に荒筋を説明するのが簡単。
見たことのない人はあまりいないんじゃないかな。
いいですねえ。ほんと、見ていて幸せになれる冒険譚ですよ。
ワクワクドキドキ。そんな気持ちが、この映画ほど合うものはそうないですね。
色々とネタも入ってるんですよ?この映画。
分からない人には分かりませんけども。
ヒューイが出演していたり。
懐かしの名曲「Jonny B Goode」とかやってたり。
ごーじょにーごーごーご~
じょにびーぐ~
さらに、平成生まれの人は分からないかな?
「ロナルド・レーガンが大統領?じゃあ、副大統領はジェリー・ルイスか?」
なんてやってたり。レーガンって昔は俳優だったって有名な話ですよね。
近代史では、レーガンはかなり有能だった大統領として数えられてますけど。
なんでも「グレイト・コミュニケーター」というコピーまで頂いてね。ま、この辺はゴルバチョフにも依るのかな?
ペレストロイカ!!
まだまだあります。
最後のパーティでマービンが電話をかけてますね。
「john. john! it's Marbin. your cousin Marbin Berry.you know that new sounds you look'in for.
well,listen to this!!」
その相手こそが・・・
ま、推して知るべしですね。皆までは言いません。
面倒臭く、「タイムパラドックスがどう」とか言いたがる人がいますけど、どうでもいいことですよ。
ナンセンスです。
この映画、物凄く楽しいですから。そんな下らないことをグダグダいってると損します。
大体、タイムマシンなんてできっこありませんから。
人の力で光の速度を超えられるようになるまでに、人類は滅亡してますって。
あと、どうでもいいことですけど、デロリアンがタイムマシンに使われていますね。
これ、車会社からお願いされた結果だったとか。
作ったのに売れず、映画に使ってくれお願いして使ったら、あらま大ヒット!!みたいな。
ホントかどうか知りませんけど。
最後、パーティで親父がお袋にキスする瞬間。
思わずニッコリしてしまいますよね。「ああ、いい!」。そんな感じで。
しっかし、本当に脚本がしっかりした映画ですよ。
伏線がちゃんと引いてあって。唐突なことがないんです。
冒頭にある時計台のことといい、ドクが銃撃され、「まあ、いいじゃないか」って言うところとか。
んで、現在に戻って、みんな幸せになっていると。
悪役のビフを除いては。
気持ちいい終わり方です。ビフも小悪党らしく、ヘコヘコしてますしね。
この映画、本当はパート1だけで完結する予定だったみたいですね。
が、人気だ出て急遽予定変更。続編決定という。この辺は、アメリカの映画・ドラマではよくあることですね。
映画はともかく、ドラマでこれをやると、なぜ毎回グダグダになるんでしょう?
つまらなくなりすぎ。
Xファイル然り。24然り。
24なんて、もうムカつきましたからね。いい感じで面白かったのに、続編につなげるために無理矢理結末をあんな風にしてしまって。
見ていて、「ありえねえ!!」って怒鳴りましたよ。
ちゃんと見ている人には分かると思いますけど、あいつが裏切り者だとしたら、いままでやっていたことに山ほど矛盾が出てくるんですよ。
24のセカンドシーズンも見た気がするけど・・・よく憶えてません。やっぱり結末が次ぎにつなげる為にアレだったのははっきりと記憶してますが。
ついでに、何にも解決しておらず、お話として成立していなかったことも憶えてます。
なので、3以降は見てません。どうせムカつくだけだし。
またもや、閑話休題。
この映画には3までの続編があるわけですが、どれも面白いですよね。2は中の上って感じかなとは思いますけど、3は面白い。
大体、すべてに通じますね。1が革新的で、2で中だるみして、3でやっぱり面白いと思わせる。
3部作の作法なのでしょう。
2や3については、また今度書いてみようかな。
ま、見たことのない人は(少ないとは思いますけど)、是非見てください。
至福の90分間をお約束します。
見た事のある人は、色々とお勉強してから見ると、沢山のネタを理解できて、より一層楽しめますよ?
点数:8点
寸評:素晴らしき、現代冒険譚。
これを聞きながらお読みください。
http://www.youtube.com/watch?v=-NMph943tsw
ヒューイルイス・&ザ・ニュースですな。
大好きなバンドです。このパワーオブラヴ。昔からのファンにはそっぽを向かれたらしいですけどね。
「ヒューイらしさを失ってまで、全米NO1をとって欲しくない」
とかなんとか。気持ちは分かりますけど、この曲格好いいですよ?
渋滞中にかけていたラジオからこの曲が流れてきた時、それまでのイライラを忘れて、私はノリノリになってました。
音楽って素晴らしいですねえ。
というわけで、久々?の映画覚書です。
最近、本が進まない・・・。セレナさんが重たかったので、模型も本もってわけに行きませんでした。
その割りに、これは見てました。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
公開が85年ですか・・・。懐かしい。そこはかとなく憶えてます。CMとその異様な盛り上がり。
当時、恐ろしくヒットしたんですよね。
当然です。物凄く面白い映画ですから。
この映画。本当に安心して見られる、愉快な映画です。
というのも、最近の馬鹿なアクション映画みたいに、無駄に人を殺しまくったり、無駄に奇妙な生物が出てきて意味もなく人を襲ったりしないのです。
着眼点がよくシナリオがちゃんとしてれば、戦わなくても、警官も軍人もCIAもエイリアンも必要ないのです。面白くなるのです。
3でのドクと恋人の会話。
「子供の頃に読んで感動しました」
「あら、出版されたのは10年前よ?子供の頃のように夢中になったって意味ですのね?」
ってくだりがりますけど、本当に監督のロバート・ゼメキスさんはジュール・ベルヌが好きなんではないだろうかって思います
方向性が同じなんですよ。
私も子供の頃に読みましたねえ。ジュール・ベルヌ。憶えてますよ。小学3年生の頃に読んだ事を。
あの興奮は忘れられません。深夜まで読み続けて、親に怒られましたからね。
なので、バックトゥザフューチャーにコピーを付けるなら、
「現代に蘇った冒険譚」
って感じでしょうね。
ジュール・ベルヌの小説。今ではかなりマイナーでしょうか。
日本でいまだに大変な知名度を持っているホームズやルパン物と違って、それほど市民権は得ていないように感じます。
哀しいことです。
滅茶苦茶面白いですから、是非読んで下さい。
冒険譚でありながら、同時に科学小説。当時の最先端の科学を随所に使っているのです。
図書館に行けば、必ず2~3冊はありますから。
誰でも知っている「15少年漂流起」や「海底2万海里」の原作者ですよ。
お勧めは、「神秘の島(ミステリアス・アイランド)」と「氷のスフィンクス」。です。
って、話がずれた。
ジュール・ベルヌの読書覚書は、機会があったら・・・。
閑話休題。
手違いで過去に行ってしまい、未来(現在というべき?)を変えてしまった!!
これを修正せねば、自分の存在も消えてしまう。
落雷の瞬間までになんとかせよ!!
そういう映画ですね。
いい映画ってのは、常に荒筋を説明するのが簡単。
見たことのない人はあまりいないんじゃないかな。
いいですねえ。ほんと、見ていて幸せになれる冒険譚ですよ。
ワクワクドキドキ。そんな気持ちが、この映画ほど合うものはそうないですね。
色々とネタも入ってるんですよ?この映画。
分からない人には分かりませんけども。
ヒューイが出演していたり。
懐かしの名曲「Jonny B Goode」とかやってたり。
ごーじょにーごーごーご~
じょにびーぐ~
さらに、平成生まれの人は分からないかな?
「ロナルド・レーガンが大統領?じゃあ、副大統領はジェリー・ルイスか?」
なんてやってたり。レーガンって昔は俳優だったって有名な話ですよね。
近代史では、レーガンはかなり有能だった大統領として数えられてますけど。
なんでも「グレイト・コミュニケーター」というコピーまで頂いてね。ま、この辺はゴルバチョフにも依るのかな?
ペレストロイカ!!
まだまだあります。
最後のパーティでマービンが電話をかけてますね。
「john. john! it's Marbin. your cousin Marbin Berry.you know that new sounds you look'in for.
well,listen to this!!」
その相手こそが・・・
ま、推して知るべしですね。皆までは言いません。
面倒臭く、「タイムパラドックスがどう」とか言いたがる人がいますけど、どうでもいいことですよ。
ナンセンスです。
この映画、物凄く楽しいですから。そんな下らないことをグダグダいってると損します。
大体、タイムマシンなんてできっこありませんから。
人の力で光の速度を超えられるようになるまでに、人類は滅亡してますって。
あと、どうでもいいことですけど、デロリアンがタイムマシンに使われていますね。
これ、車会社からお願いされた結果だったとか。
作ったのに売れず、映画に使ってくれお願いして使ったら、あらま大ヒット!!みたいな。
ホントかどうか知りませんけど。
最後、パーティで親父がお袋にキスする瞬間。
思わずニッコリしてしまいますよね。「ああ、いい!」。そんな感じで。
しっかし、本当に脚本がしっかりした映画ですよ。
伏線がちゃんと引いてあって。唐突なことがないんです。
冒頭にある時計台のことといい、ドクが銃撃され、「まあ、いいじゃないか」って言うところとか。
んで、現在に戻って、みんな幸せになっていると。
悪役のビフを除いては。
気持ちいい終わり方です。ビフも小悪党らしく、ヘコヘコしてますしね。
この映画、本当はパート1だけで完結する予定だったみたいですね。
が、人気だ出て急遽予定変更。続編決定という。この辺は、アメリカの映画・ドラマではよくあることですね。
映画はともかく、ドラマでこれをやると、なぜ毎回グダグダになるんでしょう?
つまらなくなりすぎ。
Xファイル然り。24然り。
24なんて、もうムカつきましたからね。いい感じで面白かったのに、続編につなげるために無理矢理結末をあんな風にしてしまって。
見ていて、「ありえねえ!!」って怒鳴りましたよ。
ちゃんと見ている人には分かると思いますけど、あいつが裏切り者だとしたら、いままでやっていたことに山ほど矛盾が出てくるんですよ。
24のセカンドシーズンも見た気がするけど・・・よく憶えてません。やっぱり結末が次ぎにつなげる為にアレだったのははっきりと記憶してますが。
ついでに、何にも解決しておらず、お話として成立していなかったことも憶えてます。
なので、3以降は見てません。どうせムカつくだけだし。
またもや、閑話休題。
この映画には3までの続編があるわけですが、どれも面白いですよね。2は中の上って感じかなとは思いますけど、3は面白い。
大体、すべてに通じますね。1が革新的で、2で中だるみして、3でやっぱり面白いと思わせる。
3部作の作法なのでしょう。
2や3については、また今度書いてみようかな。
ま、見たことのない人は(少ないとは思いますけど)、是非見てください。
至福の90分間をお約束します。
見た事のある人は、色々とお勉強してから見ると、沢山のネタを理解できて、より一層楽しめますよ?
「ホーンティング」
点数:3点
寸評:何がなんだか・・・
さて、久しぶりに映画覚書です。
今回は、夏に相応しく(もう終わった?)ホラー映画です。
ホーンティングという映画。皆さん聞いたことがあるでしょうか?
私はTVでやるまで聞いた事もなかったです。おそらくヒットしなかったのでしょう。
監督は有名な方で、なんだっけ・・・スピードだかの監督ヤン・デボンか?そんな感じの人だったかと。調べるの面倒なので。
で、ザックリと言いますと。
クソ映画。
これしかないです。
いや~、なんだかクソ映画ばっかり見ている気がしてきましたけど、TVってあんまりいい映画ってやらないんですよね。
なんでしょう。放映料とかが高くなるのかな?でも、有名じゃなく安い映画の中にもいい映画ってあるだろうし・・・。オクトーバースカイとか。
ま、プロデューサーなりがセンスないってことでしょう。知名度と安い映画ばかりに目がいっていて。
で、内容ですが、ある辛い生い立ちをした女性が不眠症の実験と偽った、実は「恐怖における人間の行動心理」の研究に被験者として参加したところから始まります。
冒頭に、色々と姉夫婦との鬱陶しいやり取りがあるのですが、この映画にはまったく関係ありません。なんの意味もないです。
なので、最初の10分は飛ばして結構です。
んで、実験の場所として、ある館。地元では有名な幽霊屋敷という設定のなんとかハウスに行くのです。
そこで色々と霊現象に巻き込まれていくのですが、その現象を体験するのは主役の犬顔、もとい個性的な顔の女性だけなんですね。
なので、みんなこの女性がおかしくなっていると思うと。
ありがちですね。
「こうだったのよ!!」
そういうので調べてみると、特に何も出てこない。
「嘘じゃないのかい?」
みたいな。
で、段々と霊現象がエスカレートしていって、他のみんなも巻き込まれていきます。
もうね、これがおかしいんですよ。
ヒステリックになった被験者のひとりの男性が、霊のボスの肖像がを殴りつけると、なぜか絨毯が彼を運んでいって、そこに振り子みたいなのが飛んできて、彼の首をすっ飛ばしていくという。
どう考えても、死んだのは彼の反射神経のなさが原因です。
かわせるだろうと。
他にも、もう一人の女性被験者がいるんですが、これが良く分からない。
最初は、「生き甲斐はセックス」とか言い切るような女なんですよ。バイセクシャルでどっちもOKなんて自己紹介もしてしまうような女です。
が、後半に入ると霊現象に巻き込まれて追い詰められていく主役を気遣ったり、ヒステリックになるみんなを纏めたり。
なんだかリーダーみたいになってます。
おかしくねえ?あんたが一番ヒステリックになる要素を持ってるだろ?
これ、シナリオが悪いのか、演じているキャサリン・ゼタ・ジョーンズが悪いのか、サッパリ分かりません。
ゼタといえば、最近なんだか売れ筋映画に出まくっていて、日本でもかなりの知名度がありますよね。
が、顔がどうにも美人に見えない。日本的美人ではなく、思いっきりアメリカ的美人なんですよね。グワッ、ビシッみたいな。(分からん)
スタイルはいいんですが。
んで、最終的に、主人公の犬顔女が、「私はこの家の血筋の人間だ。だから呼ばれたんだ」って、なんの伏線もなく突然理解し(一応演出はあるけど、意味が分からない)悪霊を「お爺ちゃん」呼ばわりし、「これは家族の問題よ。みんなには手出ししないで」とか言い始めて、みんなを、そして悪霊に捉われた霊たちを救うべく、まったく意味の分からないやり方で、悪霊を退治しましたと。
はあ?って感じのラストです。
なんでこれだけで悪霊は地獄に落ちるのかと。
なんで犬顔女は死んだのかと。
ホラー映画ですが、まったく怖くありません。
CGは良く頑張っているなとおもいますが、それだけです。
ゲームでいえば、PS以降のFFみたいなもんです。
とても、つまらない。
私、基本的に霊ってものを信じてないんですよ。
なので、上手に演出してくれないと、怖いとか感じる前に笑ってしまうんです。馬鹿馬鹿しいなあと。
もう少し頑張って欲しかったな。
ちなみに、ホーンティングは傑作映画のリメイクらしくて、元となる「タタリ」という映画の方は本当に名画らしいです。
要は、この監督が駄目だったってことかな。
ま、これを見たあとでは、元は傑作だよって言われても信じられませんけども。
ええ、見てません、タタリを。これからも見ることはないでしょう。
笑い話だと思って、暇つぶしに見れば楽しめるかもしれませんよ?
点数:3点
寸評:何がなんだか・・・
さて、久しぶりに映画覚書です。
今回は、夏に相応しく(もう終わった?)ホラー映画です。
ホーンティングという映画。皆さん聞いたことがあるでしょうか?
私はTVでやるまで聞いた事もなかったです。おそらくヒットしなかったのでしょう。
監督は有名な方で、なんだっけ・・・スピードだかの監督ヤン・デボンか?そんな感じの人だったかと。調べるの面倒なので。
で、ザックリと言いますと。
クソ映画。
これしかないです。
いや~、なんだかクソ映画ばっかり見ている気がしてきましたけど、TVってあんまりいい映画ってやらないんですよね。
なんでしょう。放映料とかが高くなるのかな?でも、有名じゃなく安い映画の中にもいい映画ってあるだろうし・・・。オクトーバースカイとか。
ま、プロデューサーなりがセンスないってことでしょう。知名度と安い映画ばかりに目がいっていて。
で、内容ですが、ある辛い生い立ちをした女性が不眠症の実験と偽った、実は「恐怖における人間の行動心理」の研究に被験者として参加したところから始まります。
冒頭に、色々と姉夫婦との鬱陶しいやり取りがあるのですが、この映画にはまったく関係ありません。なんの意味もないです。
なので、最初の10分は飛ばして結構です。
んで、実験の場所として、ある館。地元では有名な幽霊屋敷という設定のなんとかハウスに行くのです。
そこで色々と霊現象に巻き込まれていくのですが、その現象を体験するのは主役の犬顔、もとい個性的な顔の女性だけなんですね。
なので、みんなこの女性がおかしくなっていると思うと。
ありがちですね。
「こうだったのよ!!」
そういうので調べてみると、特に何も出てこない。
「嘘じゃないのかい?」
みたいな。
で、段々と霊現象がエスカレートしていって、他のみんなも巻き込まれていきます。
もうね、これがおかしいんですよ。
ヒステリックになった被験者のひとりの男性が、霊のボスの肖像がを殴りつけると、なぜか絨毯が彼を運んでいって、そこに振り子みたいなのが飛んできて、彼の首をすっ飛ばしていくという。
どう考えても、死んだのは彼の反射神経のなさが原因です。
かわせるだろうと。
他にも、もう一人の女性被験者がいるんですが、これが良く分からない。
最初は、「生き甲斐はセックス」とか言い切るような女なんですよ。バイセクシャルでどっちもOKなんて自己紹介もしてしまうような女です。
が、後半に入ると霊現象に巻き込まれて追い詰められていく主役を気遣ったり、ヒステリックになるみんなを纏めたり。
なんだかリーダーみたいになってます。
おかしくねえ?あんたが一番ヒステリックになる要素を持ってるだろ?
これ、シナリオが悪いのか、演じているキャサリン・ゼタ・ジョーンズが悪いのか、サッパリ分かりません。
ゼタといえば、最近なんだか売れ筋映画に出まくっていて、日本でもかなりの知名度がありますよね。
が、顔がどうにも美人に見えない。日本的美人ではなく、思いっきりアメリカ的美人なんですよね。グワッ、ビシッみたいな。(分からん)
スタイルはいいんですが。
んで、最終的に、主人公の犬顔女が、「私はこの家の血筋の人間だ。だから呼ばれたんだ」って、なんの伏線もなく突然理解し(一応演出はあるけど、意味が分からない)悪霊を「お爺ちゃん」呼ばわりし、「これは家族の問題よ。みんなには手出ししないで」とか言い始めて、みんなを、そして悪霊に捉われた霊たちを救うべく、まったく意味の分からないやり方で、悪霊を退治しましたと。
はあ?って感じのラストです。
なんでこれだけで悪霊は地獄に落ちるのかと。
なんで犬顔女は死んだのかと。
ホラー映画ですが、まったく怖くありません。
CGは良く頑張っているなとおもいますが、それだけです。
ゲームでいえば、PS以降のFFみたいなもんです。
とても、つまらない。
私、基本的に霊ってものを信じてないんですよ。
なので、上手に演出してくれないと、怖いとか感じる前に笑ってしまうんです。馬鹿馬鹿しいなあと。
もう少し頑張って欲しかったな。
ちなみに、ホーンティングは傑作映画のリメイクらしくて、元となる「タタリ」という映画の方は本当に名画らしいです。
要は、この監督が駄目だったってことかな。
ま、これを見たあとでは、元は傑作だよって言われても信じられませんけども。
ええ、見てません、タタリを。これからも見ることはないでしょう。
笑い話だと思って、暇つぶしに見れば楽しめるかもしれませんよ?
点数:5点
寸評:まとまりがあまりないが、好まれる要素が沢山入っている
さて、数年前に大ヒットした(?)邦画「always 三丁目の夕日」。数ヶ月前にTVで放送されていましたね。
それを録画してはや数ヶ月。漸く見たので、感想でも書いてみっかなと思います。
ざっと言ってしまえば、「描けていない」これに尽きるのではないでしょうか?
昭和30年代がもっとも自由な時代だったというのに、私も異存はありません。
その時代がもっとも分かり易かったと。
裏を返せば、混沌としていたってことなんですけどね。
今って、複雑になりすぎですから。ダイナミズムもなくなってしまったし。
不思議なことに、この時代に人となった世代は、ちょっと問題のある世代だと思うんですけどね。
戦後で大変だったとか、物がない時代に育ったから若者が羨ましいとか皮肉を言いますけど、この時代に苦労をされたのは、戦中派。それも戦後、既に大人となっていた人たちです。
戦後に物心がついた子供たちは、たいした苦労などしていません。
戦後の経済大国日本を作ったのは自分達だと戦後派は思っているわけですが、実際には戦中派の人たちが全部してくれたのです。
それを一丁前に・・・。
バブル崩壊によって、日本という国をカオスにおとしめたのは、間違いなくこの世代、戦後から団塊の世代なんですけどね。
ま、この辺は関係ないので置いといて、映画の話です。
この映画、様々な人たちが登場します。その時代を反映した生活をしています。
初っ端出てくる少女。金の卵と言われ、集団就職のために上京してきた人たちですね。私の知り合いでも、一人そういったオジサンがいます。
このオジサンの人生は羨ましいです。色んな職を転々としていますからね。
今では考えられないことですよ。
一回就職したら、そう簡単には辞められない。転職してばっかりいると信用してもらえないし。
キャリアもクソもなく、やりたいことができた時代ですね。
そういった自由奔放な時代に生きた人たちが老人となりつつある現在、若者が若者らしく生きられない社会を作ることに勤しんでいるのだから面白いです。
「ニート」だのという下らない差別用語を平然と作り、それを常用する。
定職につかないと駄目だなんていうけど、現在の企業の重役達の経歴を見てください。
今の会社に就職したのが20代後半から30台前半だったりする人、多いです。
それまで、お前は何をやっていた!!!
こういう人が、レールに乗っていない人を否定するのだから、やっぱり世の中不思議です。
他人の言動に、自分の行動を左右されてはいけないっていう、いい見本ですね。
また脱線しました。
ま、集団就職などといった時代背景を使い、それぞれの人生を上手に切り出してはいるのですけど、どうもねえ・・・。
何人かの中心人物を描き、楽しいことばかりではなく、それぞれの人生における地獄を描いているのにも好感が持てます。
お医者さんの家族の死。
ストリップ小屋から抜け出し、また戻らざるを得なくなった飲み屋のネーチャン。
15歳という、ほんの子供なのに、家族と別れなくてはならなくなった少女。
手放しでいい時代だったなんて言わず、この時代には相応の問題があったんだぜ?ってちゃんと言っているのいいと思います。
ただ、核となる文学と親無し子の絆。これはないだろうと思うのですよ。
普遍的な人情の有り様として、簡単に子供をあっちこっちにやって、しかも簡単に養って仲良くなって本当の家族になりましたとさ。なんて、無理ですよ。
子供が赤ん坊ならともかく。
最後に出てきた本当の父親。金持ちで、同時に横柄で。そんな子供だましの描き方で、文学と少年の絆が大事だなんて思えませんて。
このあたりは全然感情移入できませんでした。
もっと言えば、中心となる何人かの人生を、あまりにもバッサリと切り出しているので、その心のありようが見えてこないのですよ。
いや、見えては来るのですが、それがあまりにも簡単すぎて、人間てそんなもんじゃねえだろう?っていいたくなる部分が沢山あるのです。
惜しかったなってのが、正直な感想です。
今までの経験上、傑作小説を映画にすると「物足りない感」を感じたものですが、それに近いです。
小説にして、ちゃんと描けば、かなりいい物語になるとは思うのですけどね。
この映画でいいなあと思ったのは、薬師丸ひろ子。
いつも優しく、笑顔を絶やさず、子供や旦那に愛情を注ぐ。そして、いつも回りのバランスを見ていて、それとなく道を指し示してくれる、そんな女性。いいですね。
ま、見たことがほとんどない、イメージのなかの女性だからこそ、いいと思うのでしょうけど。
本当は、ここにこの映画の欠点すべてが集約されているのですけどね。
すべてがイメージで描かれていて、リアリティを感じない。
この映画の監督。おそらく昭和30年代に生きた人ではないんじゃないでしょうか?知りませんけど。
こち亀。ご存知。こちら葛飾区亀有公園前派出所。この作者、秋元おさむさんは、まさにこの時代を生きた人だったのですね。
なので、彼がたま~にかく人情物は、ほんとに泣けてくるのですね。ストーリーテリングの能力にも違いがあるのかもしれませんけど。
限られた時間、ページ。そういったもので人の人生を描くのなら、もっと上手く切り出さないと駄目ってことでしょうか。
ペリー来航があった日に、丁稚奉公している青年がなぜ涙を流したのか?それを書くのが小説家の仕事だ。
そんなことをある人が言ってましたけど、それができてないから、いまいちなのかも。
この映画でペリー来航といえば、集団就職であったりTVであったり冷蔵庫であったり東京タワーであったりですな。
そういう時代背景に捉われて、その時代に生きた人を上手く描ききれなかった。
実に勿体ない凡作です。
ま、見ても時間の無駄にはならないと思います。
そこそこは楽しめますしね。
寸評:まとまりがあまりないが、好まれる要素が沢山入っている
さて、数年前に大ヒットした(?)邦画「always 三丁目の夕日」。数ヶ月前にTVで放送されていましたね。
それを録画してはや数ヶ月。漸く見たので、感想でも書いてみっかなと思います。
ざっと言ってしまえば、「描けていない」これに尽きるのではないでしょうか?
昭和30年代がもっとも自由な時代だったというのに、私も異存はありません。
その時代がもっとも分かり易かったと。
裏を返せば、混沌としていたってことなんですけどね。
今って、複雑になりすぎですから。ダイナミズムもなくなってしまったし。
不思議なことに、この時代に人となった世代は、ちょっと問題のある世代だと思うんですけどね。
戦後で大変だったとか、物がない時代に育ったから若者が羨ましいとか皮肉を言いますけど、この時代に苦労をされたのは、戦中派。それも戦後、既に大人となっていた人たちです。
戦後に物心がついた子供たちは、たいした苦労などしていません。
戦後の経済大国日本を作ったのは自分達だと戦後派は思っているわけですが、実際には戦中派の人たちが全部してくれたのです。
それを一丁前に・・・。
バブル崩壊によって、日本という国をカオスにおとしめたのは、間違いなくこの世代、戦後から団塊の世代なんですけどね。
ま、この辺は関係ないので置いといて、映画の話です。
この映画、様々な人たちが登場します。その時代を反映した生活をしています。
初っ端出てくる少女。金の卵と言われ、集団就職のために上京してきた人たちですね。私の知り合いでも、一人そういったオジサンがいます。
このオジサンの人生は羨ましいです。色んな職を転々としていますからね。
今では考えられないことですよ。
一回就職したら、そう簡単には辞められない。転職してばっかりいると信用してもらえないし。
キャリアもクソもなく、やりたいことができた時代ですね。
そういった自由奔放な時代に生きた人たちが老人となりつつある現在、若者が若者らしく生きられない社会を作ることに勤しんでいるのだから面白いです。
「ニート」だのという下らない差別用語を平然と作り、それを常用する。
定職につかないと駄目だなんていうけど、現在の企業の重役達の経歴を見てください。
今の会社に就職したのが20代後半から30台前半だったりする人、多いです。
それまで、お前は何をやっていた!!!
こういう人が、レールに乗っていない人を否定するのだから、やっぱり世の中不思議です。
他人の言動に、自分の行動を左右されてはいけないっていう、いい見本ですね。
また脱線しました。
ま、集団就職などといった時代背景を使い、それぞれの人生を上手に切り出してはいるのですけど、どうもねえ・・・。
何人かの中心人物を描き、楽しいことばかりではなく、それぞれの人生における地獄を描いているのにも好感が持てます。
お医者さんの家族の死。
ストリップ小屋から抜け出し、また戻らざるを得なくなった飲み屋のネーチャン。
15歳という、ほんの子供なのに、家族と別れなくてはならなくなった少女。
手放しでいい時代だったなんて言わず、この時代には相応の問題があったんだぜ?ってちゃんと言っているのいいと思います。
ただ、核となる文学と親無し子の絆。これはないだろうと思うのですよ。
普遍的な人情の有り様として、簡単に子供をあっちこっちにやって、しかも簡単に養って仲良くなって本当の家族になりましたとさ。なんて、無理ですよ。
子供が赤ん坊ならともかく。
最後に出てきた本当の父親。金持ちで、同時に横柄で。そんな子供だましの描き方で、文学と少年の絆が大事だなんて思えませんて。
このあたりは全然感情移入できませんでした。
もっと言えば、中心となる何人かの人生を、あまりにもバッサリと切り出しているので、その心のありようが見えてこないのですよ。
いや、見えては来るのですが、それがあまりにも簡単すぎて、人間てそんなもんじゃねえだろう?っていいたくなる部分が沢山あるのです。
惜しかったなってのが、正直な感想です。
今までの経験上、傑作小説を映画にすると「物足りない感」を感じたものですが、それに近いです。
小説にして、ちゃんと描けば、かなりいい物語になるとは思うのですけどね。
この映画でいいなあと思ったのは、薬師丸ひろ子。
いつも優しく、笑顔を絶やさず、子供や旦那に愛情を注ぐ。そして、いつも回りのバランスを見ていて、それとなく道を指し示してくれる、そんな女性。いいですね。
ま、見たことがほとんどない、イメージのなかの女性だからこそ、いいと思うのでしょうけど。
本当は、ここにこの映画の欠点すべてが集約されているのですけどね。
すべてがイメージで描かれていて、リアリティを感じない。
この映画の監督。おそらく昭和30年代に生きた人ではないんじゃないでしょうか?知りませんけど。
こち亀。ご存知。こちら葛飾区亀有公園前派出所。この作者、秋元おさむさんは、まさにこの時代を生きた人だったのですね。
なので、彼がたま~にかく人情物は、ほんとに泣けてくるのですね。ストーリーテリングの能力にも違いがあるのかもしれませんけど。
限られた時間、ページ。そういったもので人の人生を描くのなら、もっと上手く切り出さないと駄目ってことでしょうか。
ペリー来航があった日に、丁稚奉公している青年がなぜ涙を流したのか?それを書くのが小説家の仕事だ。
そんなことをある人が言ってましたけど、それができてないから、いまいちなのかも。
この映画でペリー来航といえば、集団就職であったりTVであったり冷蔵庫であったり東京タワーであったりですな。
そういう時代背景に捉われて、その時代に生きた人を上手く描ききれなかった。
実に勿体ない凡作です。
ま、見ても時間の無駄にはならないと思います。
そこそこは楽しめますしね。
「ルパン三世 カリオストロの城」
点数:9点。満点はアレしかないので。本当なら、これも満点。
寸評:地沸き肉踊る冒険活劇。
「どっちに付く?」
「女~」
「だろうな」
今回の映画覚書は、ルパン三世から、最高傑作のレビューです。
前回にやった読書覚書で「カリオストロ伯爵夫人」を書いたのでね。いいタイミングだってんで、こいつも書いてしまいます。
ここんところ、屑映画しか見てなかったですからね。
さて、言わずと知れた、最高の映画の一つですね。
この映画、私が生まれたのと大体同じ時に公開された映画だと思います。随分と昔ですね。
そんな時代に(だから、こそかな?)これほどのクオリティの映画を作っていた宮崎駿さんは凄い人だったのです。
しかも、宮崎さんの初めての映画監督作だったというから驚き。
最近では、変に高尚な映画を作ろうとしすぎて、かえって下世話かつ面白くない物を作っていますけどね。
「さっすが昭和一桁。勤勉だこと」
この映画、何回見たのか分かりません。私にとって、ラピュタ、ナウシカ、カリオストロ。この3つは鼎の如く、心の中のベストとして屹立していますね。
好きすぎて、何を書けばいいのか分からないのは、以前のナウシカと同じですね。
だって、ノッケから凄まじい展開ですよ?
「平和だね~」
カーチェイスに巻き込まれる。
「次元、乗れ!!」
チャ~ラチャッチャッチャ
いや、このオープニングで持っていかれなかった人はいないでしょう。本当に上手い引き込み方です。
「大きくなりやがって・・・」
んで、可憐な少女クラリスのために、ルパンおじ様が孤軍奮闘、獅子奮迅、粉骨砕身の働きを見せると。
女の子のために、男が頑張るって内容。宮崎さんは好きですよね。
未来少年コナンもそうでしたし、ラピュタそうでした。紅の豚だってそうです。
「どなた?」
「泥棒です」
「泥棒さん?」
「忘れ物ですよ、お嬢さん」
「このためにわざわざ?伯爵に見つかれば、殺されるというのに。
何か私にお礼が出来ればいいのですが、今は囚われの身。
・・・これを」
「私の得物は、悪い魔女が高い塔のてっぺんに閉じ込めた宝物。
どうぞ、この泥棒めに盗まれてやってください」
「わたしを?」
「金庫に閉じ込められたダイヤを救い出し、女の子は綺麗な野に放してあげる。これ、みんな泥棒の仕事なんです」
「あなたは伯爵の力をご存じないのです。どうぞ、このままお帰りください」
「ああ、なんということだ。その娘は、悪い魔女の力は信じるのに、泥棒の力を信じようとはしなかった。
その娘は信じてくれたなら、泥棒は空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに!!」
そうです。このブログの説明文であるべきところに、その内容を考えるのが面倒であり、また書いてもありきたりなことになりそうであったが故に、このルパンの台詞を拝借したのです。
特に意味はありませんけどね。このセンテンスがすきなのです。
漢の心意気、これにあり!!って感じで。
「今はこれが精一杯」
このやり取り、大好きです。
本当に、宮崎さんてのはセリフのやり取りにセンスがあるんですよね。
ルパンの声優もクリカンではなく、当時は山田康夫さんでしたから。物凄く上手いんですよね。
おちゃらけながらも、格好いい。
クリカンのルパンは、山田康夫さんのルパンよりもIQが50くらい低い感じですね。
ドスも品もないし。
「あ、き~いちゃった~、きいちゃった。お宝目当ての結婚式。お宝目当ての伯爵の、言うことやること、すべて嘘。
女の子はとっても優しい、素敵な娘」
「おじ様?おじ様!!」
「は~い、オジサンはここですよ~。女の子が信じてくれたから、空だって飛べるさ。
オジサンがきっと盗み出してあげるから、待ってるんだよ~」
「はい・・・」
いいですねえ、こんなに頼もしく格好いいオジサン。
でも、これを見て、男と女で持つ感想が違うと思うんですよ。
女ならおそらく、こんな男が身近にいてくれたらなあって思うだけだという気がするんです。他力本願。
一方、男は、あまりの格好よさに、自分もこんな男になりたいと思うはずです。
根本的に、幸せは与えられるものだと考える者と、掴み取るものだと考える者と。
世の中は常に2種類の人間がいます。
それで、バランスは取れているわけですね。
あ、ルパンと関係なかったですね。
ってか、これだけの名作をレビューするのが間違っているんですけどね。ここまで出色のデキだと、
「格好いい」とか
「面白すぎる」とか
「素晴らしい」とか
そんな子供みたいな表現しか出来ないのです。
ほんとねえ、全編にわたっての優れたセリフのやり取りと、上手な音楽の使い方。
可憐で感情移入しやすい女の子と、ふざけながらもがんばっているルパンとその一味。
阿呆なんだけど、律儀な銭形。
どこか愛嬌のある悪役、伯爵一党。
この組み合わせは、見ていて飽きませんよ。
まさに王道。ドラクエ3みたいなもんです。
「次元様だとよ」
「可憐だ・・・」
「へ?」
いいですよね。脇役がちゃんと自分の役割をこなしているってのは小気味いいです。
「今宵の斬鉄剣は、一味違うぞ!!」
「おじ様・・・」
「よお、気が付いたか。見てみな。
ローマの遺跡をあんたのご先祖さんが受け継いだってわけだ。正に人類の遺産ってやつだ。
俺のポケットには大きすぎらあ」
いいですねえ。こういう、自嘲というか諦念というか、そんなセリフ。
所詮、自分は泥棒さ。こんなに美しいものをかっぱらう資格はないんだぜって感じで。
「行ってしまうの?」
「ん・・・うん。こわーいオジサンが一杯来たからね」
「私も連れて行って!まだ泥棒は出来ないけど、きっと覚えます。
私、私・・・一緒にいたい!!」
子供じみたことを一生懸命言う少女。心が洗われますね。
「馬鹿いうんじゃないよ。やっとお日様の下へ出られたんじゃないか。また暗闇の中へ逆戻りしたいのか?
そうだ!困ったことがあったらね、いつでもオジサンにいいな。地球の裏側からだってすーぐ飛んで来てやるから」
ここにカールが来て、そっちにクラリスが気を取られている間に、ルパンは消えようとするんですね。
これこそ、ハードボイルドですよ。
女の子が素敵だからこそ、泥棒は相応しくないんですよ。
「おじ様!!」
「またなー」
銭形登場。
「くそ~。一足遅かったか。ルパンめ!まんまと盗んでいきおった」
「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくださったのです」
「いいえ、奴はとんでもない物を盗んでいきましたぞ。
あなたの心です」
「・・・はい!!」
現実ではないからこそできる、この素敵な風景。
涙が出てきますよ。
そう。昔の宮崎さんが作った物語って、みんなこうだったんですよ。
現実ではないからこそ美しいエッセンスの結晶。
でも、それが現実に出来たらどんなにいいだろう。
そんなことを感じさせられたものです。
今の宮崎さんの映画は、あまりに単刀直入で、しかもメッセージばっかりに気をとられて、結局、物語の楽しさを忘れているように感じます。
「ルパン。また会える気がする・・・」
ルパン。自分が何者で、クラリスとの思い出を語らなかったわけですよ。
これこそ漢!!
カリオストロの城。私の中でベストの映画の一つです。
高校生以上の日本人にはいないとは思いますけど、もし見たことがない人がいらっしゃるのなら、是非見てください。
心が洗われ、元気になれる映画ですよ。
私も、元気がなくなったときに、これを見ています。
ほとんどセリフの羅列で終わってしまいましたね。
こういうのはレビューとは言いませんけども、愛しすぎたものを評価するなんて不可能なんですよ。
では。
点数:9点。満点はアレしかないので。本当なら、これも満点。
寸評:地沸き肉踊る冒険活劇。
「どっちに付く?」
「女~」
「だろうな」
今回の映画覚書は、ルパン三世から、最高傑作のレビューです。
前回にやった読書覚書で「カリオストロ伯爵夫人」を書いたのでね。いいタイミングだってんで、こいつも書いてしまいます。
ここんところ、屑映画しか見てなかったですからね。
さて、言わずと知れた、最高の映画の一つですね。
この映画、私が生まれたのと大体同じ時に公開された映画だと思います。随分と昔ですね。
そんな時代に(だから、こそかな?)これほどのクオリティの映画を作っていた宮崎駿さんは凄い人だったのです。
しかも、宮崎さんの初めての映画監督作だったというから驚き。
最近では、変に高尚な映画を作ろうとしすぎて、かえって下世話かつ面白くない物を作っていますけどね。
「さっすが昭和一桁。勤勉だこと」
この映画、何回見たのか分かりません。私にとって、ラピュタ、ナウシカ、カリオストロ。この3つは鼎の如く、心の中のベストとして屹立していますね。
好きすぎて、何を書けばいいのか分からないのは、以前のナウシカと同じですね。
だって、ノッケから凄まじい展開ですよ?
「平和だね~」
カーチェイスに巻き込まれる。
「次元、乗れ!!」
チャ~ラチャッチャッチャ
いや、このオープニングで持っていかれなかった人はいないでしょう。本当に上手い引き込み方です。
「大きくなりやがって・・・」
んで、可憐な少女クラリスのために、ルパンおじ様が孤軍奮闘、獅子奮迅、粉骨砕身の働きを見せると。
女の子のために、男が頑張るって内容。宮崎さんは好きですよね。
未来少年コナンもそうでしたし、ラピュタそうでした。紅の豚だってそうです。
「どなた?」
「泥棒です」
「泥棒さん?」
「忘れ物ですよ、お嬢さん」
「このためにわざわざ?伯爵に見つかれば、殺されるというのに。
何か私にお礼が出来ればいいのですが、今は囚われの身。
・・・これを」
「私の得物は、悪い魔女が高い塔のてっぺんに閉じ込めた宝物。
どうぞ、この泥棒めに盗まれてやってください」
「わたしを?」
「金庫に閉じ込められたダイヤを救い出し、女の子は綺麗な野に放してあげる。これ、みんな泥棒の仕事なんです」
「あなたは伯爵の力をご存じないのです。どうぞ、このままお帰りください」
「ああ、なんということだ。その娘は、悪い魔女の力は信じるのに、泥棒の力を信じようとはしなかった。
その娘は信じてくれたなら、泥棒は空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに!!」
そうです。このブログの説明文であるべきところに、その内容を考えるのが面倒であり、また書いてもありきたりなことになりそうであったが故に、このルパンの台詞を拝借したのです。
特に意味はありませんけどね。このセンテンスがすきなのです。
漢の心意気、これにあり!!って感じで。
「今はこれが精一杯」
このやり取り、大好きです。
本当に、宮崎さんてのはセリフのやり取りにセンスがあるんですよね。
ルパンの声優もクリカンではなく、当時は山田康夫さんでしたから。物凄く上手いんですよね。
おちゃらけながらも、格好いい。
クリカンのルパンは、山田康夫さんのルパンよりもIQが50くらい低い感じですね。
ドスも品もないし。
「あ、き~いちゃった~、きいちゃった。お宝目当ての結婚式。お宝目当ての伯爵の、言うことやること、すべて嘘。
女の子はとっても優しい、素敵な娘」
「おじ様?おじ様!!」
「は~い、オジサンはここですよ~。女の子が信じてくれたから、空だって飛べるさ。
オジサンがきっと盗み出してあげるから、待ってるんだよ~」
「はい・・・」
いいですねえ、こんなに頼もしく格好いいオジサン。
でも、これを見て、男と女で持つ感想が違うと思うんですよ。
女ならおそらく、こんな男が身近にいてくれたらなあって思うだけだという気がするんです。他力本願。
一方、男は、あまりの格好よさに、自分もこんな男になりたいと思うはずです。
根本的に、幸せは与えられるものだと考える者と、掴み取るものだと考える者と。
世の中は常に2種類の人間がいます。
それで、バランスは取れているわけですね。
あ、ルパンと関係なかったですね。
ってか、これだけの名作をレビューするのが間違っているんですけどね。ここまで出色のデキだと、
「格好いい」とか
「面白すぎる」とか
「素晴らしい」とか
そんな子供みたいな表現しか出来ないのです。
ほんとねえ、全編にわたっての優れたセリフのやり取りと、上手な音楽の使い方。
可憐で感情移入しやすい女の子と、ふざけながらもがんばっているルパンとその一味。
阿呆なんだけど、律儀な銭形。
どこか愛嬌のある悪役、伯爵一党。
この組み合わせは、見ていて飽きませんよ。
まさに王道。ドラクエ3みたいなもんです。
「次元様だとよ」
「可憐だ・・・」
「へ?」
いいですよね。脇役がちゃんと自分の役割をこなしているってのは小気味いいです。
「今宵の斬鉄剣は、一味違うぞ!!」
「おじ様・・・」
「よお、気が付いたか。見てみな。
ローマの遺跡をあんたのご先祖さんが受け継いだってわけだ。正に人類の遺産ってやつだ。
俺のポケットには大きすぎらあ」
いいですねえ。こういう、自嘲というか諦念というか、そんなセリフ。
所詮、自分は泥棒さ。こんなに美しいものをかっぱらう資格はないんだぜって感じで。
「行ってしまうの?」
「ん・・・うん。こわーいオジサンが一杯来たからね」
「私も連れて行って!まだ泥棒は出来ないけど、きっと覚えます。
私、私・・・一緒にいたい!!」
子供じみたことを一生懸命言う少女。心が洗われますね。
「馬鹿いうんじゃないよ。やっとお日様の下へ出られたんじゃないか。また暗闇の中へ逆戻りしたいのか?
そうだ!困ったことがあったらね、いつでもオジサンにいいな。地球の裏側からだってすーぐ飛んで来てやるから」
ここにカールが来て、そっちにクラリスが気を取られている間に、ルパンは消えようとするんですね。
これこそ、ハードボイルドですよ。
女の子が素敵だからこそ、泥棒は相応しくないんですよ。
「おじ様!!」
「またなー」
銭形登場。
「くそ~。一足遅かったか。ルパンめ!まんまと盗んでいきおった」
「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくださったのです」
「いいえ、奴はとんでもない物を盗んでいきましたぞ。
あなたの心です」
「・・・はい!!」
現実ではないからこそできる、この素敵な風景。
涙が出てきますよ。
そう。昔の宮崎さんが作った物語って、みんなこうだったんですよ。
現実ではないからこそ美しいエッセンスの結晶。
でも、それが現実に出来たらどんなにいいだろう。
そんなことを感じさせられたものです。
今の宮崎さんの映画は、あまりに単刀直入で、しかもメッセージばっかりに気をとられて、結局、物語の楽しさを忘れているように感じます。
「ルパン。また会える気がする・・・」
ルパン。自分が何者で、クラリスとの思い出を語らなかったわけですよ。
これこそ漢!!
カリオストロの城。私の中でベストの映画の一つです。
高校生以上の日本人にはいないとは思いますけど、もし見たことがない人がいらっしゃるのなら、是非見てください。
心が洗われ、元気になれる映画ですよ。
私も、元気がなくなったときに、これを見ています。
ほとんどセリフの羅列で終わってしまいましたね。
こういうのはレビューとは言いませんけども、愛しすぎたものを評価するなんて不可能なんですよ。
では。
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