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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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私。現役時代に、このキットを2回くらい作っているような気がするのです。
よく覚えていませんが、確か一個はこれで、もう一個はグレーだかそんな色だったと思います。
でも、グレーの奴は、バンダイの製品一覧で見ても、載っていませんな。何だったんでしょう?記憶違いではないです。同じくグレーのガンキャノンも持っていましたから。
なんかの特別企画だったのか?

さて、サクサクと組んでいきましょう。

26年前のキットだけあって、かなりバリがあります。
バリとは、金型の磨耗が原因なのか、金型に元々ある隙間なのか知りませんが、端っこにイガイガと薄くはみ出た部分のことです。
最近のMGなどではお目にかかれないものなので、記念に写真に撮ったのですが、如何せんデジカメの性能がね。ぼやけるか、色が飛んで見えないかの2択なので、結局、写真では確認できない。なのでアップは諦めました。
バリを丁寧に処理してあげないと、綺麗になりません。

ですが、バリごときで驚いていては、旧キットは作れません。
見てください、この画像を。

ズレ放題

パーツが噛み合っていませんね。
パーツ同士が、「くっ付いて一つの部品になろう」という気持ちがありません。これが26年前の限界なのです。

左は頭を下から見たもので、右は足を下から見ものです。凄まじい勢いで、ずれています。
MGならほとんど完璧に噛みあいますもんね。
ま、旧キット基準の私は、なんということもないんですが。「こんなもんでしょ」くらい。
むしろ、MGを4体作った今ですら、MGの精度と緻密さに、毎回驚嘆しています。
この辺の精度の低さは、パテを盛って修正してあげないといけませんな


考えてみれば、MG・ファーストガンダムが発売されたのが1995年。それまでの20年間、1/100ガンダムのキットといえば、これしかなかったのです。ガンダムが欲しければ、みんなこれを作ったのです。
一体、何体売れたキットなんでしょう。

作っていて驚いたのが、肩の構造です。
1/144旧キットだと、プラプラでまったく固定できなかったのですが、こいつは気持ち、固定することが出来ます。

肩内部

白が飛んで見づらいですが、腕の方に棒状の出っ張りがあって、肩には凹みがあります。
これにより、腕を上げてもロックしてくれるんですな。
同様の機構は、肩と胸の接続部分にも仕込まれています。
さすが1/100。前回の反省を踏まえて、進化しています。
ただ、スチロール同士なので、ちょっと動かすと、削れてヘタること必至ですがね。

とか褒めてやると、すぐ調子に乗ってやっちゃいますな、バンダイは。

やる気の無い下半身

最大の問題点
。下半身です。

写真左を見れば分かりますが、足首だけではなく、股関節も固定なのです。
腰パーツに腿をベタっと接着する構造になってます。ハナから可動なんて考えていません。1/144では動かすことができたのにです。
ま、たしかに144では腰アーマーが邪魔して、動かせるというより、ずらせると言った方が正鵠を射ていますが、大事なのは気持ちです。
退化と言わざるを得ないでしょう。

右の画像は、下半身の限界可動範囲です。
腿と足首が完全固定なので、後ろに反ることしかできません。確実に倒れますな。


上半身と下半身が完成したところで説明書を見ていると、コアファイターがなくても合体させられることが分かりました。
で、やってみました。

意味不明な機構
変なピンを上下半身で挟み込みます。
するってえと・・・・

スッカスカな腹

出来上がりました。コアファイターなんてなくても、我らがガンダムさんは合体できるのです。
ですが、腹がスカスカですな。向こうの景色が透けて見える。

コアファイターと一緒に、自立したガンダムをディスプレイさせることを目的としたんでしょうが、ちょっと見っともなさ過ぎです。
こうして飾っておく人は、誰もいないでしょう。

美的感覚のない私でも、これはちょっと嫌です。
仕方ないので、コアファーターを作ってあげましょう。

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さて、全米の生温かいリクエストにお答えして、今回のお題は、「旧キット1/100ファーストガンダム」です。

懐かしい箱絵

考えてみれば、作り出す前の、一番初めの状態から記録を取っていって、ブログに残していくのは、このキットが初めてですな。
つまり、今この瞬間にこそ、ファーストガンダムは相応しいわけです。
きっと彼も、それを見越して言ったのでしょう(えー?)。

まずは箱絵から。
いや~、ノスタルジックですな。今の箱絵なんて、基本的にCGです。一見綺麗に見えますが、温度が感じられません。
しかし、この絵はいいですな。水彩画みたいな淡い感じで。

ちなみに私が一番好きな箱絵は、旧キット1/100ニューガンダムです。
思いっきり油絵しましたって感じで、熱いです。

一覧

さて、ランナー一覧です。
少な!!
脅威の4枚です。パーツ数、全部で80個前後です。
今で言うところの、HGUCくらいのパーツ数です。

昨今のMGが、いかにパーツが多いか、これで分かりますな。
同じ1/100サイズなのに、MGは200~300個ほどありますから。Ex-Sなんて630個。ランナーは20枚くらいありましたな。
まあ、比べちゃいけません。
Ex-Sは8400円。このキットは700円ですから。同じサイズなのにですよ。
むしろ、パーツが少ない方が楽だったり・・・するわけないんですがね。
脚が・・・

さて、気になるランナーを見て行きましょう。
顔がありますな。人形は顔が命。何度でもいいます。

ここで問題となるのは、脚です。チラ見するだけで、今そこにある問題が分かります。
脛と足が一体成型!!
驚異的です。足首を動かす気ゼロです。
これより数ヶ月前に発売されていた1/144シリーズですら、足首は動いたのです。
そりゃ、あの可動範囲は動いたというレベルではないことは、私だって知ってます。
しかしです。それより後発である筈のキットで、しかもスケールが1.5倍くらいになっているのに、可動に関しては明らかに劣化しているのです。
なんでしょうね。

おそらくですが、コアファイターを内臓するところで技術者がくたびれてしまって、もういいよとなったのでしょう。
いや、それ以前に、可動を仕込むと、値段が跳ね上がってしまって、子供のオモチャに適さない価格帯になってしまうからだったのでしょうか。
そうすると、MGは明らかに子供のオモチャではないですな。普通に3000~4000円ですし。
ターゲットは明らかに、私のような大人の出戻りなんでしょう。

ってか、MGはとてもいいキットで私は大好きですが、値段がね。旧キットに比べて、2~3倍って・・・。
まあ、内容はそれだけ詰め込んでいるし、クオリティも高いので、値段に相応しいキットではありますが。
お陰で弄るのが怖い。

ま、弄りたければ、旧キットを買えってことですな。
うん、納得。でも、旧キットはほとんど出回っていないんですな。
人気ないのは想像できるんですが、再販もほとんどされないし。

旧キットは、見つけたらその場で買え。
って諺が古くからありますが(えー)、その機会を逃したら、次にいつ出会えるかわからんのですよ。
といっても、意外と勇気いるんですよね。
旧キットでも、それなりのお値段であること。
旧キット1/100・Zは2100円。MG・Zは、ver1なら3000円。ver2なら5000円。ver2は高いですが、ver1なら、プラス1000円ですし、こっちの方が全然いいわけです。かっこよさとか、塗装が必要ないパーツ分けと色分けのお陰でね。

さらに、旧キットは、スタイル面で明らかにMGやHGUCに劣るので、改造、改修必須になるが、それをすると、改造に使うパーツ代がそれなりに取られるんですよ。
間接新造をするために、別売りパーツで数百円。塗装その他でまた数百円。その他消耗品などで数百円。
結局、改造すると、MGと同じくらいの金がかかってしまったりするんですな。
だったら、始めからクオリティの高いMGを買うか、改修するなって理屈の方が正論なわけです。

でも、「そこに旧キットがあるから」と、かつて偉い人が言いましたが、思わず食指が動くのですよ。

赤すぎ!


祝、2色成型!!
ってわけで、おそらく当時としては色分けは驚くべきことだったことでしょう。
今ですら、戦闘機などのキットは2色成型くらいですから。
MGの「これでもか」ってくらいの色分けとパーツ分割には、ホント感心します。

でも、ちょっとまって。このランナーの赤。おかしくねえ?
ビームライフルって赤かったっけ?バックパックってレッド?角って紅蓮?パッケージ参照。
細かく見ていくと、どうやら、盾と角の要の所の色再現のため、他のパーツも巻き込んで赤くしてしまったみたいです。
その意気や好し!!
漢です。
「蚊を殺すのに大砲は要らぬ」って中国の諺がありますが、バンダイにはそんな教訓は蛙の面に小便です。
蚊を殺すためなら、核だって使いかねません。

バネ?

最後に気になるパーツを。
シールはまあ、いんですが。
バネ?バネがあるよ?なんに使うの、これ。

まあ、作っていくうちに、おいおい謎は解かれていくことでしょう。
忘れなかったら、言及します。

さて、部品チェック終了。
いよいよ次回からは、製造に入りたいと思います。

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