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銀河最速のガラクタ。それがミレニアム・ファルコン!!

今晩は。皆さん。模型道を楽しんでおられるでしょうか?
今回は雨のため、塗装ができませんでした。
その穴埋めのためというわけでもないのですが、今回はこの間衝動買いしてしまったキットのご紹介でもしましょうかね。

資料を徹底的にあたり、精密かつ再現性の非常に高いキットを作ってくれるメーカーさん。
社員は僅か10人にも満たない規模なのに、その品質の高さは海外からも絶賛され、多くの模型マニアの方から信頼され、支持され続けるメーカーさん。
版権には厳しい宮崎駿さんが、紅の豚の飛行艇のプラキット化を許した唯一のメーカーさん。

それがファインモールドさんですね。
数々の伝説に彩られたメーカーさんです。

今回ご紹介するのは、そのファインモールドさんが出した世紀のキット
間違いなく、模型史に名を残すキット。
これ以上の大ボリュームのあるキットはほぼないといっていいほどの、大物キット。
国内限定販売だったのに、個人売買などで海外に渡り大絶賛を受け、ドイツの年間模型最優秀賞を貰ってしまったこのキット。

1/72 ミレニアム・ファルコンです!!

このキットの詳細は、メーカーさんのサイトを見ると一番手っ取り早く分かるかもしれませんね。

http://www.finemolds.co.jp/nextsw.html

ファインモールドさんのページです。

総パーツ数900点!!
映画に使われたプロップ(撮影用に使われたモデル、つまり実物)を徹底取材!!
さっきもいたけど、個人売買のレベルでしかないのに、ドイツで最優秀賞を貰ってしまったキット!!

模型野郎ならば「作ってみたい!!」と、激しく心揺さぶられるキットに間違いありません。

しっかし、なんだってこのキットを買ってしまったのか。
簡単に言えば、衝動買いです
でも、真相は違います。

実は、一年以上も前から、このキットが欲しかったのです。
ある時、私がある模型店に行きました。初めてそのお店に行ったのですが、そのショーケースには綺麗に仕上げられたミレニアムファルコンがありました。
それを見て私は、その大きさ、その精密さ、その格好よさに惹かれました。

その後も、アチコチのショーケースでこのキットを見かけ、その都度、私のリビドーを刺激しました。
何度、私はその欲望に身を任せようかと思ったことか。
何度、理性の堤防を、自らぶち破ろうと思ったことか。

ですが、買いませんでした。
なぜか?

簡単です。道具と技術が足りなかったからです。
まず、当時はエアブラシなぞ持っていなかった。
次に、そこまで模型に嵌るとは考えていなかったため、塗装をほとんどしなくてもいいキット、つまりガンプラ的キットしか作るつもりがなかった。
エアブラシを買った後は、技術面んでの不安があった。ウェザリングなどどうしていいかわからないですからね。今でも。
最後に、高かった!!

そうです、お値段なんと19950円!!(税込み)

万を超えるプラキットって、そうそうないです。現在の原油高のこのご時世でも、あんまりでないです。
なぜなら、購買層が思いっきり限られてしまうからでしょうね。
万を超えるってことは、パーツ数や大きさなどが相当のボリュームになっているわけで、作る側もかなりの根気と気合いと愛情が必要になってきます。
つまり、模型野郎でなくては作る気がしないキットってことです。
これだけでも範囲が相当絞られるのに、お値段がさらに購買層を狭めます。
模型大好きな人でも、家庭の事情なんかで、一個の模型に万も使えない人は多くいるでしょう。

そんな敷居が恐ろしく高いキットを、小さなメーカーが出しているのです!!
これを奇跡の結晶と言わずに何と言おう!!

はーはーはー・・・

ちょっと興奮しました。

話を戻します。
定価19950円。これだけで、どんな内容のキットか、ある程度模型を作ってきた人ならば想像は付くでしょう。
ま、詳細は上に書いた宣伝文と詳細ページを見ていただければ、そのお値段にも納得・・・というかむしろ「安くね!?」となることでしょう。

去年末にも1/48Xウィングがでて、さらに同社のスターウォーズ製品が拡充されています。
楽しみですねえ。

ずっと買いたかったわけですが、スターウォーズにそれほど思い入れのない私が作っていいものだろうか?という疑問もあったのです。
そう、私はスターウォーズがたいして好きではありません。旧三部作は多分全部見たと思うのですが、それほど面白いと感じませんでした。
あまり憶えてませんし。あ、ミレニアクFはちゃんと憶えてましたよ?キットを見て、「あ、スターウォーズだ!」ってすぐに分かりましたし。
スターウォーズのメカデザインって割と好きなんですよ。
新三部作も、「へー」くらいなもんでした。

そんな私が、ここまでの愛情と血と汗と涙の結晶とも言うべき世紀の傑作キットを作っていいものだろうか?
そういう疑問があったのですね。

が、まだまだ短いながらも一年間を私なりに全塗装を心がけて模型を作ってきた結果、考えたことがあります。

模型作りというものは、実物やら設定画を再現したものであるが、それとは離れて自分で勝手に楽しんで作ってもいいのではないか?
そういうことです。
色々と作ってきたガンプラですら、アニメは見たことがありません。
大好きなアーマードコアのキットですが、ゲームなど一度もしたことがありません。
知っているのはPV程度ですが、私はそのデザインと造形に惚れて作っているだけです。
私が望むフィニッシュを心がけているだけです。実際はどうあるべきか?なんてことは、これっぽっちも考えずに。
それで満足しています。

それでいいのではないか?
模型は、既に独立した遊びなのではないだろうか?
スケールモデルですら、現物を忠実に再現することが至上命題なのではなく、自分の好みで作ってしまっていいのではないか?

そういう手前勝手な理屈で理論武装し、いつかミレニアムファルコンを買ってやろうと思っていました。
と、そこへ・・・

アマゾンでミレニアムFが投売りされている~!!

既に一週間ほど経過し、現在もまだやっているようですが(3/20現在)、なんと定価の40%OFFの12000円で売られています。
8000円もお徳だよ!!

知らず、私はポチっていました。
そして気が付いたら、キットが届いていました。

届いて、その箱の大きさにビックリ!!
ってことはなかったんですけどね。私がよく行く模型店に、ミレニアムFの在庫がずーっとありますから。
売れないの?
ま、ライトユーザーがほとんどですからねえ。現在の模型事情。

とまあ、長い前置きを経て、漸く紹介です。
まずはボックスアート。


ボックスアート

横に置いたFG1/144ガンダムがサイズ比較です。
いかに大きいか分かりますね。
公式サイトでは箱のサイズが書いてあります。その長さを手を広げてあらわしてみてください。
それの立体が目の前にあると想像してください。
圧倒的破壊力です。

・・・といっても、バンダイのEx-Sならば、容積なら若干劣る程度かなって感じです。
ミレニアムFの箱は厚みが薄いので。

早速、箱を開けてみます。そう、ドキドキしながら・・・。
これはパンドラの箱なのですから。
圧倒的パーツ群とご対面~。


参考資料

!?
おやあ?

いつも見るキットの感じとは違いますね。
箱を開けると、そこにはキットの完成写真(実物大)と、撮影に使われたプロップの詳細写真が並んでいます。
これを基にして、自分なりの最高のミレニアムFを作れということだな?

いつも思うのですが、ファインモールドさんの説明書は、こういうところが本当にユーザーフレンドリーです。
キットの説明も沢山書いてあって、読み物としても面白いですし、作るにあたってモチベを高めてくれます。
さらに、こういう写真によってイメージを与えてくれる。
本当に、作り手の側に立った製品構成にしてくれますネエ。

ミレニアムファルコン、格好ええ~。
そんなことを思いつつも、次に出てくるはずのパーツの群れ(だって900)にビビリながら、中蓋を取ります。


カラーガイド

!?
おやあ?

まだありました。

これは、詳細なカラーガイドとデカール説明です。
大きな画像で、しかもカラーでやってくれるのはありがたいです。
全方位からの画像なので、細部の色なりが分からないなんてことにもなりませんしね。

もう覚悟が決まったあとは、コイツをどかします。

修羅に入る!!


漸くパーツお目見え?

!?
おやあ?箱の中に箱が!!

余りにも多きいパーツと、余りにも精密で膨大なパーツ量ゆえでしょうか?
さらに箱3つに分けられています。

一体、私は何度、修羅場を覚悟したことでしょうか?
900点にも及ぶ、史上稀に見るボリュームを目の当たりにする覚悟を・・・。
ロシアンルーレットで、何度も死ぬ覚悟をしたみたいな疲労感です。

精神的に追い詰められ、今回はパーツの詳細を見るのを止めました。
もっと元気な時に、その膨大なパーツをご対面をし、

「俺、本当にこんなキットを作れるのか?
ってか、どれくらいの時間と労力と根気を費やせば、完成するんだよ?」

って及び腰になりたいと思います・・・。


マトリョーシュカ?

箱のセットの仕方がニクイですね。
一番上のパーツを見えるようにし、箱を開けた瞬間、その迫力が伝わるようにするなんて。
1/144ガンダムと比較すればいかにでかいか、わかると思います。

プラキットとしては、間違いなく最も熱い、やばいくらいに熱すぎるキットの一つ。ミレニアムファルコン。
パーツ詳細はまた今度。

いや、マジで恐いんですよ。箱を開けるのが。
とんでもないボリュームですからね。苦労したアリーヤさんだって、コイツの半分くらいのパーツ数しかないわけだし。

では、また機会があったらパンドラの箱を開けます。
その時まで、封印・・・

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