その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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さて、本来なら、F-15の塗装をしているべきなのですが、今週は雨ばっかりだったので、全然作業が進んでおりません。
よって、雑記で間を埋めます。
ここ暫くエアモデルが私のマイブームでして、色々と調べてました。
結果、F-16LOVEな私は恵まれているのだなと痛感しました。
良いとも悪いともどっちとも取れることですが、エアモデルにおける人気機種の決定版と言われる物は、なぜか20年位前のキットが多いです。
F-14.15.16。これらのキットは、ハセガワさんの出しているキットが、1/72・1/48問わず、決定版扱いですね。
おそらくこれらのキットは発売はすべて、1988年前後です。
それだけこれらのキットが優れていたということでしょう。
なにせ、20年も決定版であり続けたわけですから。
ですが、やっぱりおかしいと思うんですよね。
同じキットが20年も決定版であり続けるってのは。
だからこそ、F-16ラブな私は恵まれていると思ったのです。
ハセガワ版F-16も、おそらく88年前後に発売されたキットだと思います。
このキットも長らく決定版であり続けました。
私も作ってみて、「なるほど、決定版だ」と思いました。
が、やはり最近のキットを見ると、物足りなく感じるのも事実です。
ついこの間発売された同じくハセガワさんのSu-33。本当に素晴らしいキットですね。
モールドも綺麗ですし、リベットもガッツリと入っております。
ディテールフェチの私には、勃起がとまらないキットです。
そういう目で見てしまうと、ハセガワ版1/72F-16も、「やはり20年前のキットだなあ」と思わずにはいられないのです。
88年当時の模型業界がどうだったのかは、私には分かりません。
が、私も当然物心付いておりましたし、90年前後に私もガンプラを作っておりましたから、なんとなく雰囲気は感じておりました。
やはり、今よりも元気でしたね。模型業界は。
おもちゃ屋に行くと、必ず模型コーナーはありましたし、ガンプラ、その他のキャラモ、スケール問わず、沢山の種類がありました。
スーパーにもキットは置いておりました。
そんな訳で、ハセガワさんも今よりも遥かに勢いがあったのでしょうね。
88年前後で、人気機種のF-14.F-15.F-16を各スケールで一気にリリースしたのも、その勢いによるところでしょう。
特に14と15は凸モールドの旧キットがあったのにもかかわらず、リメイクした訳ですから。
今では考えられないありがたい風潮です。
ま、売れない時代だからこそのありがたさも出てきているので(見向きもされなかったドマイナーなデザインのキット化とか)、模型野郎には複雑な心境ですが。
ともかく、そんな時代に作られたハセガワ版F-16は、1/72、1/48、1/32問わず、その後20年もの間、スタンダードであり続けたわけです。
ハセガワ版と前後して、フジミやイタレリが出したようですが、いずれもハセガワ版を脅かす内容のキットではありませんでした。
これは、各比較記事を見てもらえれば分かるかと思います。
フジミ版はコックピットが適当すぎるし、モールドも甘すぎるわけです。
イタレリは、おなじみのイタレリクオリティで、運河モールドなわけです。
イタレリのキットを私は吉野家キットと呼んでいます。全世界で私だけでしょうが。
早いの安いのそこそこの~♪
って感じなんですね。イタレリのキットは全部。
リリースは早いですが、行き届いてない。
モールドもいい加減だし、太いし、形状もなんだかおかしいし。
全体の雰囲気は出ているけど、それだけって感じですな。
その後、2000年ごろにドイツレベルが72でF-16を出します。
巷ではハセガワを超える決定版といわれたようです。
が、正直そこまでの違いを感じませんでした。
確かに、ハセガワ版よりもディテールなどはよくなっている部分はあります。コックピット周りとか。
でも、決定的な差があるかと言われれば、そこまでではないなって感じました。
結局、入手のし易さと価格面で、ハセガワ版がスタンダードであり続けたわけです。
そんな状態が15年ほど続いたあと、革命はまず1/32からやってきました。
2004年に発売された、タミヤ版1/32・F-16です。
これが半端ではないキットだったわけです。
フォルムが完璧なのはもう語る必要もないでしょうが、まさに21世紀の模型って内容です。
まず、ディテールが半端じゃないです。
モールドが美しいですし、リベットもね、凄いんですよ。箇所によるリベットの径の違いや、太さ、さらには二重の円になっているところまで再現しているんですよ。
エンジンが個別にディスプレイできるよう、ハイクオリティで再現されていました。
ファンやノズルなど、素晴らしいディテールです。
このエンジンを乗せる為の台車まで付属しています。
実機と同じように、レールでスライドさせて、エンジンを着脱できます。
また、兵装も翼端のランチャー部以外は、ポリで装備する形となり、兵装を変えたりすることができます。
今日はおフランスはパリのゴージャスな感じで。明日はイタリアはミラノのミラノのポップな感じでコーディネイトだ!!
また、ランディングギアが金属製です。
50cm近くなるサイズによる重さと、中身もギッシリなキットなので当然重たいですから、ありがたい処置です。
この辺は32ではスタンダードな内容っぽいですけど。
タイヤもゴムですね。
ノーズコーンを外せば、中にはレーダーが入っています。エッチングで再現です。
翼の可動部も、ポリによって可動を再現です。勿論、水平尾翼も動きます。
これにより、駐機状態でも表情を変えられますね。私は伸ばした状態が好きなので関係ないですが。
コックピットの再現も素晴らしいです。
座席なんかは、射出をキットでも再現しているのか、ちゃんと着脱できますし、レールもあります。
そんな訳で、ヤヴァイくらいの超絶キットですが、欠点が3つありました。
まず、高いこと。
次に、パーツが多いこと。
最後に、でかいこと。
定価13000円ですからね。高いと言えば高いです。
内容を見れば、むしろ安いと思うのですが、小遣いの少ないお父さんには厳しい価格です。
そして、エアモデルの主要購買層はお父さんですからね。
パーツはね。仕方ないと思います。
徹底的なディテール再現のため、エアモデルとしては空前の500パーツ!!
もしエアモデルとキャラクターキットが同じパーツ数なら、エアモデルのほうが3倍は大変だってのに異論を挟む人はいないでしょう。
キャラモと違い、エアモはすべてのパーツに手を入れる必要がありますからね。
MGなどで500パーツと言っても、半分くらいは余計なフレームに費やされているわけで、フレームなんて極論、何にもしなくていいわけです。
見えるところだけチョイっと塗ってやればそれでOKなわけですね。
なので、このキットは凄まじく根気の要るキットとなってしまったわけです。
大きさはねえ・・・50cm近いですからね。日本の住宅事情に即しているとは言いがたいでしょう。
でも、大きさによる迫力とディテール再現がこのキットのウリなわけですから、一概に欠点とも言いがたいですな。
さて、考えうる限り完璧なF-16を再現した最強のキットでしたが、そこから数年後の2007年。32の欠点をすべて克服したキットが出たわけです。
またしてもタミヤから1/48F-16が発売!!
32の縮小とも言うべきその内容は、32のハイパーディテールを受け継ぎ、しかも作りやすいパーツ数に抑えているわけです。
32で付加価値として付けた見せ場をばっさりとオミット。F-16固有のキットとして必要なところだけに集中し、低価格を実現したわけです。お値打ち価格の3780円。
更に、サイズは、大きさによる満足感と邪魔臭くならない手頃さが両立するギリギリの大きさなわけですよ(キットは30cmくらい)。
他、水平尾翼などは可動を残し(可動云々よりも、角度が一発で決められるところが私は嬉しい)、兵装も取り外しができるようになっております。
勿論、兵装も豊富に入っており、フル装備にできるので満足感もひとしお。
ディテールフェチとしてはね、32が48に縮小されると、ここまで密度感が出るのかと思いましたよ。
確かに、32では再現されていたリベットの径や種類の違いなどはできてませんよ。それはスケール上仕方ないことです。
空前の高評価を受けたのも納得の傑作キットです。
まとめて言えば、
32並の超絶ディテール。
作りやすいパーツ数。
低価格。(前回も書いたけど、ハセガワさんは20年前のキットを5000円以上で売り、ちょっと付属パーツを付けただけで7000円近くにして売っているわけです)
32の欠点をすべて克服し、完璧なF-16キットに求められる要素すべてを実現したわけですよ。
ま、どんなキットにも欠点はあるものでして、ここまでするんだったら、なんで32と同じようにノーズコーンをワンパーツ整形にしなかったんだろうと思いましたけどね。
左右分割にしちゃったから、ノーズコーンにある凸ディテールのど真ん中に合わせ目が来ちゃってるんですよ。
これ、合わせ目けしをすると、凸ディテールも消えるぞ。
説明書を見る限り、私が気づいた欠点はこれくらいでしょうか。
更にそこから2年後。2009年に、アカデミーが1/72でのF-16の決定版キットを出します。
これまた凄まじいディテール再現でして、48並といってもいいでしょう。
欠点は、ノーズコーンの形状くらいでしょう。実機をよく知らない私でもすぐに指摘できる欠点でしたね。
ま、詳しい内容は、各社比較を見てください。
つまり、F-16は現在的な目で見て、満足のいくすばらしい内容のキットが、72,48,32すべてのスケールであるわけです。
この現在的な目ってのが重要ですけどね。
私は常に願っております。
ニューキットが出るのなら、それは既存のキットを陳腐化するものであって欲しいと。
この願いはあまり叶えられることがありません。
叶えられないから、願いと呼ぶのかもしれませんが。
形而上的な話は措きましょう。
F-14,15はどうでしょうか?
発売から20年以上経過して、結局ハセガワさんのキットを陳腐化するものは出ておりません。
色んなメーカーが何度も出しているのにも関わらずです。
それだけハセガワ版が優れていたとも言えるわけですが、これらのキットも今の目で見れば、フォルムはともかく、ディテールは全然追いついてないわけです。
(レベルの1/48F-15Eストライクイーグルはハセガワ超えをしてるらしいけど、見たことないので。そこまで違うとは思えませんが。また、もしかしたら、ホビーボスの72,48はハセガワ版の同スケールを陳腐化してくれるかもしれませんが、これもまだ内容を見てません)
20年ですよ。20年。
この間、各メーカーは一体何をしていたのかと。
明らかに怠慢だとおもうんですよ。こういうのって。
キャラクターキットを見てみると、20年前とはまったく次元の違うことをしてますよね。
造型もディテールも構造もなにもかもです。当時と比較になりません。
常に新しさを追求し、作る側にオドロキを与え、新鮮です。
でも、エアモデルはどうでしょうか?
20年以上前のキットがいまだに決定版なんて言われているわけです。
メーカーもそれに甘んじて、あるいは挑戦しようともせずに、既存のキットを売ることばかり考えているわけです。
勿論、エアモデルはエアモデルなりの進化をしていることは知っています。
ハセガワ版F-16とタミヤ版F-16の隔絶された内容が、まさにこの20年の進化の差なわけですから。
それに、エアモデルはキャラモと違い、構造的に進化させるにも制約があるのは分かります。
実機の再現が前提ですからね。
再現性が最初にあてられる定規ですから、キャラモのように「格好良ければそれでいいじゃん」って開き直りができませんしね。
ですが、20年という歳月は、それを言い訳に出来ないくらいの重さがあるわけです。
実際、やろうと思えばできることをタミヤさんが証明しているわけですからね。
やる気がないってだけです。
やる気があれば、インジェクションの経験がほとんどなかったコトブキヤさんでも、あれだけ素晴らしいアーマードコアのキットを造れるわけです。
創世記のACは、欠点は色々ありましたが、それを補って余りある魅力を持っていますからね。あのキットシリーズは。
売れないから新作が作れない。
そうメーカーさんは言うのでしょうね。
でも、新作を作らなければ更に売れなくなりそうですけどね。
特に、20年前のキットが馬鹿高い値段であれば尚更。だって、1年前に出たハセガワさんの傑作キットの1/48F-22ですら、6000円ですからね。
そう、F-22ですよ。やればハセガワさんはできるんですよ。超絶キットを作ることが。
ただ、ペースが遅いし、既存キットのデカール替えばかりするのが悪い癖です。
スケールモデルが売れない時代と言われますが、メーカーの努力不足もその原因の一つだと思いますよ。
誰だって、実物があるほうが、模型を眺めるときに熱くなると思うんですよ。
ですが、スケールモデルは、昔からのやり方を踏襲しすぎていて、作り易さなど敷居を下げる努力を怠ってきたと思うんですね。
だから、ユーザー離れが進んでいるという一面にも、眼を向けて欲しいと思います。
ま、メーカーさんも気づいているから、最近のキットは何とか工夫しようとする跡は見られますけどね。
そんなことを、F-16のキットを眺めながら思ったのでした。
F-16ラブな私は恵まれていると。
そして、沢山の魅力的な戦闘機があるのに、なんと恵まれない機体の多いことかと。
あ~、超絶ディテールの完璧なF-15。どっかのメーカーが出してくれないかなあ。できれば1/72で。1/48でもいいや。
でも、どこも既にF-15は既存キットがあるんだよなあ。
そいつに引っ張られて、なかなか出す気にならんのだろうなあ。F-15をリメイクするぐらいなら、別の機体を出そうって感じなんだろうなあ。
いや、まて。バトルスカイシリーズという企画を始めているフジミなら、あるいは・・・。
よって、雑記で間を埋めます。
ここ暫くエアモデルが私のマイブームでして、色々と調べてました。
結果、F-16LOVEな私は恵まれているのだなと痛感しました。
良いとも悪いともどっちとも取れることですが、エアモデルにおける人気機種の決定版と言われる物は、なぜか20年位前のキットが多いです。
F-14.15.16。これらのキットは、ハセガワさんの出しているキットが、1/72・1/48問わず、決定版扱いですね。
おそらくこれらのキットは発売はすべて、1988年前後です。
それだけこれらのキットが優れていたということでしょう。
なにせ、20年も決定版であり続けたわけですから。
ですが、やっぱりおかしいと思うんですよね。
同じキットが20年も決定版であり続けるってのは。
だからこそ、F-16ラブな私は恵まれていると思ったのです。
ハセガワ版F-16も、おそらく88年前後に発売されたキットだと思います。
このキットも長らく決定版であり続けました。
私も作ってみて、「なるほど、決定版だ」と思いました。
が、やはり最近のキットを見ると、物足りなく感じるのも事実です。
ついこの間発売された同じくハセガワさんのSu-33。本当に素晴らしいキットですね。
モールドも綺麗ですし、リベットもガッツリと入っております。
ディテールフェチの私には、勃起がとまらないキットです。
そういう目で見てしまうと、ハセガワ版1/72F-16も、「やはり20年前のキットだなあ」と思わずにはいられないのです。
88年当時の模型業界がどうだったのかは、私には分かりません。
が、私も当然物心付いておりましたし、90年前後に私もガンプラを作っておりましたから、なんとなく雰囲気は感じておりました。
やはり、今よりも元気でしたね。模型業界は。
おもちゃ屋に行くと、必ず模型コーナーはありましたし、ガンプラ、その他のキャラモ、スケール問わず、沢山の種類がありました。
スーパーにもキットは置いておりました。
そんな訳で、ハセガワさんも今よりも遥かに勢いがあったのでしょうね。
88年前後で、人気機種のF-14.F-15.F-16を各スケールで一気にリリースしたのも、その勢いによるところでしょう。
特に14と15は凸モールドの旧キットがあったのにもかかわらず、リメイクした訳ですから。
今では考えられないありがたい風潮です。
ま、売れない時代だからこそのありがたさも出てきているので(見向きもされなかったドマイナーなデザインのキット化とか)、模型野郎には複雑な心境ですが。
ともかく、そんな時代に作られたハセガワ版F-16は、1/72、1/48、1/32問わず、その後20年もの間、スタンダードであり続けたわけです。
ハセガワ版と前後して、フジミやイタレリが出したようですが、いずれもハセガワ版を脅かす内容のキットではありませんでした。
これは、各比較記事を見てもらえれば分かるかと思います。
フジミ版はコックピットが適当すぎるし、モールドも甘すぎるわけです。
イタレリは、おなじみのイタレリクオリティで、運河モールドなわけです。
イタレリのキットを私は吉野家キットと呼んでいます。全世界で私だけでしょうが。
早いの安いのそこそこの~♪
って感じなんですね。イタレリのキットは全部。
リリースは早いですが、行き届いてない。
モールドもいい加減だし、太いし、形状もなんだかおかしいし。
全体の雰囲気は出ているけど、それだけって感じですな。
その後、2000年ごろにドイツレベルが72でF-16を出します。
巷ではハセガワを超える決定版といわれたようです。
が、正直そこまでの違いを感じませんでした。
確かに、ハセガワ版よりもディテールなどはよくなっている部分はあります。コックピット周りとか。
でも、決定的な差があるかと言われれば、そこまでではないなって感じました。
結局、入手のし易さと価格面で、ハセガワ版がスタンダードであり続けたわけです。
そんな状態が15年ほど続いたあと、革命はまず1/32からやってきました。
2004年に発売された、タミヤ版1/32・F-16です。
これが半端ではないキットだったわけです。
フォルムが完璧なのはもう語る必要もないでしょうが、まさに21世紀の模型って内容です。
まず、ディテールが半端じゃないです。
モールドが美しいですし、リベットもね、凄いんですよ。箇所によるリベットの径の違いや、太さ、さらには二重の円になっているところまで再現しているんですよ。
エンジンが個別にディスプレイできるよう、ハイクオリティで再現されていました。
ファンやノズルなど、素晴らしいディテールです。
このエンジンを乗せる為の台車まで付属しています。
実機と同じように、レールでスライドさせて、エンジンを着脱できます。
また、兵装も翼端のランチャー部以外は、ポリで装備する形となり、兵装を変えたりすることができます。
今日はおフランスはパリのゴージャスな感じで。明日はイタリアはミラノのミラノのポップな感じでコーディネイトだ!!
また、ランディングギアが金属製です。
50cm近くなるサイズによる重さと、中身もギッシリなキットなので当然重たいですから、ありがたい処置です。
この辺は32ではスタンダードな内容っぽいですけど。
タイヤもゴムですね。
ノーズコーンを外せば、中にはレーダーが入っています。エッチングで再現です。
翼の可動部も、ポリによって可動を再現です。勿論、水平尾翼も動きます。
これにより、駐機状態でも表情を変えられますね。私は伸ばした状態が好きなので関係ないですが。
コックピットの再現も素晴らしいです。
座席なんかは、射出をキットでも再現しているのか、ちゃんと着脱できますし、レールもあります。
そんな訳で、ヤヴァイくらいの超絶キットですが、欠点が3つありました。
まず、高いこと。
次に、パーツが多いこと。
最後に、でかいこと。
定価13000円ですからね。高いと言えば高いです。
内容を見れば、むしろ安いと思うのですが、小遣いの少ないお父さんには厳しい価格です。
そして、エアモデルの主要購買層はお父さんですからね。
パーツはね。仕方ないと思います。
徹底的なディテール再現のため、エアモデルとしては空前の500パーツ!!
もしエアモデルとキャラクターキットが同じパーツ数なら、エアモデルのほうが3倍は大変だってのに異論を挟む人はいないでしょう。
キャラモと違い、エアモはすべてのパーツに手を入れる必要がありますからね。
MGなどで500パーツと言っても、半分くらいは余計なフレームに費やされているわけで、フレームなんて極論、何にもしなくていいわけです。
見えるところだけチョイっと塗ってやればそれでOKなわけですね。
なので、このキットは凄まじく根気の要るキットとなってしまったわけです。
大きさはねえ・・・50cm近いですからね。日本の住宅事情に即しているとは言いがたいでしょう。
でも、大きさによる迫力とディテール再現がこのキットのウリなわけですから、一概に欠点とも言いがたいですな。
さて、考えうる限り完璧なF-16を再現した最強のキットでしたが、そこから数年後の2007年。32の欠点をすべて克服したキットが出たわけです。
またしてもタミヤから1/48F-16が発売!!
32の縮小とも言うべきその内容は、32のハイパーディテールを受け継ぎ、しかも作りやすいパーツ数に抑えているわけです。
32で付加価値として付けた見せ場をばっさりとオミット。F-16固有のキットとして必要なところだけに集中し、低価格を実現したわけです。お値打ち価格の3780円。
更に、サイズは、大きさによる満足感と邪魔臭くならない手頃さが両立するギリギリの大きさなわけですよ(キットは30cmくらい)。
他、水平尾翼などは可動を残し(可動云々よりも、角度が一発で決められるところが私は嬉しい)、兵装も取り外しができるようになっております。
勿論、兵装も豊富に入っており、フル装備にできるので満足感もひとしお。
ディテールフェチとしてはね、32が48に縮小されると、ここまで密度感が出るのかと思いましたよ。
確かに、32では再現されていたリベットの径や種類の違いなどはできてませんよ。それはスケール上仕方ないことです。
空前の高評価を受けたのも納得の傑作キットです。
まとめて言えば、
32並の超絶ディテール。
作りやすいパーツ数。
低価格。(前回も書いたけど、ハセガワさんは20年前のキットを5000円以上で売り、ちょっと付属パーツを付けただけで7000円近くにして売っているわけです)
32の欠点をすべて克服し、完璧なF-16キットに求められる要素すべてを実現したわけですよ。
ま、どんなキットにも欠点はあるものでして、ここまでするんだったら、なんで32と同じようにノーズコーンをワンパーツ整形にしなかったんだろうと思いましたけどね。
左右分割にしちゃったから、ノーズコーンにある凸ディテールのど真ん中に合わせ目が来ちゃってるんですよ。
これ、合わせ目けしをすると、凸ディテールも消えるぞ。
説明書を見る限り、私が気づいた欠点はこれくらいでしょうか。
更にそこから2年後。2009年に、アカデミーが1/72でのF-16の決定版キットを出します。
これまた凄まじいディテール再現でして、48並といってもいいでしょう。
欠点は、ノーズコーンの形状くらいでしょう。実機をよく知らない私でもすぐに指摘できる欠点でしたね。
ま、詳しい内容は、各社比較を見てください。
つまり、F-16は現在的な目で見て、満足のいくすばらしい内容のキットが、72,48,32すべてのスケールであるわけです。
この現在的な目ってのが重要ですけどね。
私は常に願っております。
ニューキットが出るのなら、それは既存のキットを陳腐化するものであって欲しいと。
この願いはあまり叶えられることがありません。
叶えられないから、願いと呼ぶのかもしれませんが。
形而上的な話は措きましょう。
F-14,15はどうでしょうか?
発売から20年以上経過して、結局ハセガワさんのキットを陳腐化するものは出ておりません。
色んなメーカーが何度も出しているのにも関わらずです。
それだけハセガワ版が優れていたとも言えるわけですが、これらのキットも今の目で見れば、フォルムはともかく、ディテールは全然追いついてないわけです。
(レベルの1/48F-15Eストライクイーグルはハセガワ超えをしてるらしいけど、見たことないので。そこまで違うとは思えませんが。また、もしかしたら、ホビーボスの72,48はハセガワ版の同スケールを陳腐化してくれるかもしれませんが、これもまだ内容を見てません)
20年ですよ。20年。
この間、各メーカーは一体何をしていたのかと。
明らかに怠慢だとおもうんですよ。こういうのって。
キャラクターキットを見てみると、20年前とはまったく次元の違うことをしてますよね。
造型もディテールも構造もなにもかもです。当時と比較になりません。
常に新しさを追求し、作る側にオドロキを与え、新鮮です。
でも、エアモデルはどうでしょうか?
20年以上前のキットがいまだに決定版なんて言われているわけです。
メーカーもそれに甘んじて、あるいは挑戦しようともせずに、既存のキットを売ることばかり考えているわけです。
勿論、エアモデルはエアモデルなりの進化をしていることは知っています。
ハセガワ版F-16とタミヤ版F-16の隔絶された内容が、まさにこの20年の進化の差なわけですから。
それに、エアモデルはキャラモと違い、構造的に進化させるにも制約があるのは分かります。
実機の再現が前提ですからね。
再現性が最初にあてられる定規ですから、キャラモのように「格好良ければそれでいいじゃん」って開き直りができませんしね。
ですが、20年という歳月は、それを言い訳に出来ないくらいの重さがあるわけです。
実際、やろうと思えばできることをタミヤさんが証明しているわけですからね。
やる気がないってだけです。
やる気があれば、インジェクションの経験がほとんどなかったコトブキヤさんでも、あれだけ素晴らしいアーマードコアのキットを造れるわけです。
創世記のACは、欠点は色々ありましたが、それを補って余りある魅力を持っていますからね。あのキットシリーズは。
売れないから新作が作れない。
そうメーカーさんは言うのでしょうね。
でも、新作を作らなければ更に売れなくなりそうですけどね。
特に、20年前のキットが馬鹿高い値段であれば尚更。だって、1年前に出たハセガワさんの傑作キットの1/48F-22ですら、6000円ですからね。
そう、F-22ですよ。やればハセガワさんはできるんですよ。超絶キットを作ることが。
ただ、ペースが遅いし、既存キットのデカール替えばかりするのが悪い癖です。
スケールモデルが売れない時代と言われますが、メーカーの努力不足もその原因の一つだと思いますよ。
誰だって、実物があるほうが、模型を眺めるときに熱くなると思うんですよ。
ですが、スケールモデルは、昔からのやり方を踏襲しすぎていて、作り易さなど敷居を下げる努力を怠ってきたと思うんですね。
だから、ユーザー離れが進んでいるという一面にも、眼を向けて欲しいと思います。
ま、メーカーさんも気づいているから、最近のキットは何とか工夫しようとする跡は見られますけどね。
そんなことを、F-16のキットを眺めながら思ったのでした。
F-16ラブな私は恵まれていると。
そして、沢山の魅力的な戦闘機があるのに、なんと恵まれない機体の多いことかと。
あ~、超絶ディテールの完璧なF-15。どっかのメーカーが出してくれないかなあ。できれば1/72で。1/48でもいいや。
でも、どこも既にF-15は既存キットがあるんだよなあ。
そいつに引っ張られて、なかなか出す気にならんのだろうなあ。F-15をリメイクするぐらいなら、別の機体を出そうって感じなんだろうなあ。
いや、まて。バトルスカイシリーズという企画を始めているフジミなら、あるいは・・・。
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