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「君も4日で出来る、旧キット・リックドム2の改造」が題名であり命題ですから、巻いていきます。
本音を言うと、出来なくてもいいんですが、後で困りますから。
なんとか奴は今年中に終わらせたい・・・。
今日は上半身。
前回も言いましたが、見慣れてくるとバランスのまずい箇所ってのは見えてくるものです。
その一番大きな箇所は、肩だ!!
ようするに、撫肩に見えるんですよね。
最初は肩の曲線のせいかとも思いましたけど、違いますね。間違いなく撫肩です。
そんな訳で、この辺を直していこうと思います。
肩周辺の構造。
これは面倒ですねえ。最初に考えていたやり方が、以前ジェガンでやったやり方でした。
すなわち、肩と上腕の接続部を切り取り、肩の固定は胸から生えている棒によって成すということです。
肩と胸の接触部にパテを盛って、そのパテに上腕からでている棒と同じ径の穴を開けて固定するってことですね。
その穴の位置を下げてやれば、上腕の延長をせずに済むのではないかと考えたわけです。
が、それが出来そうもないことが分かってきました。
一番大きな原因は、ポリの径です。
見て分かるように、かなり太いです。こんな棒は家にはありません。この間の買出しで3mm径のプラ棒を買ったのが初めてでしたから。
それまでは、ランナーで誤魔化しておりました。
かといって、ランナーと同じ系のポリを移植するのはかえって面倒です。
次に考えたのが、上腕との接続部である、肩内部のダボを切り取り、下にずらすという方法でした。
実際、やりかけました。
が、スペースに余裕がなく、再接着の箇所がどうしても肩の終わり部分ギリギリになってしまうんですね。これは見てくれが良くない。
肩の内部ではなく終わり際から上腕が生えているように見えますからね。
で、どうした物かなあと考えながら、ふと胸に目をやると・・・。
閃いた!!
簡単なことでした。
胸の棒をそのまま上にずらせばいいじゃないかと。
こういう工夫が、改造なり改修なりの楽しいところですね。
切り取りました~。こういう細かい所には、エッチングソーが役に立ちますね。
エッチングソーはスジ彫りなどにも使えるので、模型野郎は一家に一個持っていると、私は確信しています!!
ってか、画像が上下逆になっていることに今気が付いたことは内緒だ!!
次、肩が上がってしまったのですから、当然成すべき処置が増えてきます。
上腕延長ですね。
いつも通りの方法で。
こういうのには、その辺に転がっているプラ板の破片を使うと節約になりますね。
模型野郎の机には、必ずプラ板の破片は転がっていると、私は確信しています。
元々、上腕はかなり短く感じましたから、肩を上げるか否かに関わらず、延長はしてあげたほうがいいかもしれませんね。
で、本体の 改造(というか改修)は終わりました。
あとは細かい所ですが、まあ後々ね。
全体像。
むむ!!肩を上げすぎたか!!
図ってみたら、4mmほども上げてました。
後でどんなもんだとおもって、肩を上腕との接続部で回転させて見たら、幾らか良くなりました。
要するに、外側の細いところが上を向きすぎているので、いかり肩が過ぎるように見えるんですね。
ま、それがなくてもやりすぎだったと反省してますけど・・・。
でも、直すの面倒だから、む~し~。
しかし、今回初めて気が付いたんですが、肩を上げてやるだけで、かなりスマートな印象に変わるんですねえ。
いやはや、ただのデブだと思っていたリックドム2さんですが、いかり肩にしてあげるだけで、鍛え上げられたバディ~に見えるから不思議。
そんな訳で、4日で出来る改造編は後半に入ります。
続きは次回。
では、今日のリックドム2はお仕舞い。
また。
今回から、いくばくかの改造をします。
仮組みの際に、「バランスいいわ~。弄るトコをないわ~」って言ってましたけども、暫く見ているとやっぱり欠点は見えてくるものです。
パッと見ですぐに分からない欠点も、暫く置いていると傾向と対策が見えてくるものですね。
なので、私は必ず仮組みの後に暫くの時間を置くようにしています。
で、見えてきた欠点を直します。できる範囲で。
かといって、後ろにはアレが控えているので、そうそう長引いた改造をしている余裕はありません。
今年はあと一月半しかないですからね。
って、終わる?終わらせられる?
違うのです。
終わらせられるかどうかではなく、終わらせるのです。
気合い一閃!!
で、ドムさんにあてられる時間は限られていますので、こうしましょう。
題して、
「4日で終わらせるリックドム2(旧キット)改修編」
面倒臭そうな顔の改造はやりません。透明アクリル板を買ってきて、サイズをあわせて接着して、顔も切り抜いて、内部でモノアイ固定を考えて・・・、なんてやってたら、4日で終わりません。
そんなことをする暇があるのならば、HGUCのリックドム2を買ってきましょう。(それを言ったら身も蓋も・・・)
ちゅーわけで、改造開始。
まずは下半身から。
股関節の構造です。
ずっとキットを眺めていて気が付いたのは、腿がくっ付きすぎていて、弱そうに見えるところです。
こういう太いデザインですから、もう少し股関節を開いたほうが、逞しく見えますね。
で、股関節基部を延長。
やってしまった。息抜きットなのに・・・。(デジャブ)
プラ同士をスチロール接着剤でくっ付けるので、補強の真鍮線を通さなくても大丈夫だろうと思いました。
が、なぜか向かって左側が何回やっても取れます。外れます。ネチャって感じで千切れます。
仕方ないので、真鍮線を通し、黒い接着剤で接着部を覆いました。
で、出来たのがこれ。
ちょっと延長しすぎたかも。まあ、いいや。
逞しさは増しましたね。
無可動の腰アーマーがこんな形になっているので、可動範囲が狭くなるかと思いましたけど、それほどでもなかったです。
ってか、股関節がむき出しで腰アーマーがない場合の改修を考えると、恐ろしく面倒なんですけどね。
見えてしまうから、そこも綺麗に均して、メカっぽい形にしなくてはならないと言う。
ンなことできるか!!
次。脛延長
短いとは思わなかったのですが、やはり幾らかバランスが悪い気がするので、ここも延長。
毎度のこと、やり方は同じで簡単です。
しかし、なぜ毎回、一回目ではなく二回目で失敗するのだろう?
これも、二本目の脚を切るときに失敗しました。
こういう曲線の付いた箇所を延長する時って、直径が短いところでやったほうがいいんですよね。でないとラインのズレが大きくなってしまうので。
が、二本目ではズレてしまいました。しかも、途中で断面が曲がったらしく、隙間も大きくなってしまっていますし。
このラインのズレ。パテで修正できるかなあ?
下手に削り込むと、穴が開くんですよねえ。パテ詰めもしてないし、ちょっと心配。
ま、そんな感じで、現状。
ま、バランスは良くなりましたね。
脚の整面は大変そうだ・・・
そんな訳で、今日のリックドム2はお仕舞い。
次は、上半身をやります。
また。
~追記~
コトブキヤさんのスパロボ新作。アルブレード・カスタム。沢山写真が出ていました。
http://www.1999.co.jp/image/10065102a/20/1
これを見てのファースト・インプレッション。
「10年前のアレンジかね?」
ん!どうしちゃったんだい?コトブキヤさん!!
なんだかこれ、凄く格好悪いよ?20年前のZやZZの旧キットと並べても、違和感なさそうだよ?
元デザインなんて知らないけど、元デザインよりも格好いい立体に起こすのが「コトブキヤマジック」でしょう?
ん~、彩色なしの試作品を見たときは、「そこそこ格好いいな」って思ったんですけどねえ。
コトブキヤさんの場合、どうにも色に問題があるようにも感じますね。
ACですら、もう少し・・・って感じる時もありますし。
これを買うならビルトビルガー高機動型とかビルトラプターを買うなあ。
まあ、元デザインにも問題があるんだろうなあ。
中途半端にガンダム顔。
羽なのかバインダーなのかよく分からない物体。
イマイチ格好よくないディテール。
どことなく間抜けな色分け。
それだけ難しいってことなんでしょうねえ。
設定画を立体に起こすってのは。
コトブキヤマジック。
終わらせないで~!!
昔、そんな映画があったな・・・。当然の助動詞「べし」で見なかったけど。
なぜか小説版を読んだ友人に聞いたところ、阿呆みたいな内容だったと言ってました。
そういえば、アマゾンでPGウィングガンダム・パールコーティングが、半額で売ってましたね。それでも16000円しますが。
こんなもん、80%OFFでもいらねえよ!!
1000円なら、買ってもいいかな。プレゼント用に。
子供を模型道に引き込むのには、いいアイテムだ。値段を無視すればだがね。
でも、でかすぎるのは邪魔なんだよなあ。
まあ、そんだけ売れなかったって事なんでしょうねえ。
アマゾンの割引って、需要と供給の兼ね合いを見るのに、最適なんではないかと思っております。
例えばコトブキヤさんやWAVEさん、ハセガワさんのキット。生産数自体がそれほど多くないためか、あるいは、アソートが小売店にとって必要な数だけ入荷し易いものであるためかは知りませんけども、ガンプラに比べて人気が低い筈なのに、割引率は低めです。高くても10%くらい。稀に15%以上の場合もありますけどね。
つまり、在庫と消費の兼ね合いが上手くいっているってことじゃないのかな?
一方、ガンプラは品にも依りますが、低くても10%くらい。物によっては37%OFF!!
最高記録は、ガンコレのアルパアジールで、69%OFFでしたね。私の知っている限り。完成品のハイコンプロでは、SEEDザク・ライヴバージョンが75%OFFでありましたけど。
1/100エクシアですら、発売前から37%OFFでしたからねえ。
ってか00関連が、軒並み30%OFFってのはどうなんだ?
ガンプラってものが、どれだけ供給過剰で、それが小売店を圧迫するものかってのがよく分かるのではないでしょうか?
いち消費者としては、安く買えるほうが良いに決まっていますが、小売店が圧迫されると、
「過剰供給→価格破壊→模型店閉鎖→模型環境悪化→模型人口減少→以後ループ」
こういう図式になってしまうこともまた、考えなくてはなりませんね。
量販店も便利ではありますが、キットしか置いてないなんて店ばかりになったら困るでしょ?(一部、量販店でも道具の品揃えがいいところもありますけど)
模型野郎としては、その辺も考えてあげて、模型店にお金を落としてあげないといかんかなあと思っております。
私独りでは、何の意味もないことかもしれませんけどね。
ま、バンダイのやり方が諸悪の根源なんだけどね。
なんでもいいけど、1/48のアーマードコアのキットが欲しい!!
想像してみてください。
22cmのアリーヤ、そしてテルス・・・。
その迫力。その存在感。MGサザビーやEx-Sを凌駕する。
これまで以上のハイパーディテール。
AC4のCGで見られたアリーヤの足首のメカニックが、すべてディテールとして再現。
勿論、目もダイオードが使われ、輝く。(これは要らんかな?)
想像だけで勃起が止まらん!!
一万でも買うね。
本当に出たら・・・作るのに、三ヶ月くらいかかるのかなあ。
パーツ点数1000個とかになったりして。
それもまた善し!!
ま、まず出ないから。コトブキヤさんにもACにも、スケール違いで展開するほどの体力も旨味もないし。
ガンプラとは違うからねえ。やっぱ、認知度って大事なんだなあ。
大体、ACキットはあの1/72でもコレクションキットではまったくなく、徹底的に拘った作りになっているしね。
でも、スパロボは1/100が出るけど?
あれって、試金石なんだろうなあ。
とまあ、関係ない話をしてから本題です。
冷静と情熱の間。
まあ、そんな感じで、現在冷静でありつつ、情熱も持ってます。
勿論、キットに対して。
以前、セレナを完成させた後、
「出来ることを徹底的にやったので、次にやりたいことが思いつかない。だから、いまいちモチベがわかない」
そう言ってましたね。
なんと言うか、燃え尽きた感があったからですが、今回は違います。
デュアルフェイスさんで見えた、新たな可能性が面白かったからです。
自分でも、質感がかなりいい感じになったと思いますが、それ以上に、エッジや凸ディテールを強調すると、こんなにまでクッキリとシルエットが浮き上がってくるんだと実感したからですね。
ドライブラシ。今現在、思考中です。
1:デュアルフェイスさんほどの労力を払わず、ドライブラシをする方法はないものか?
これ、デュアルフェイスさんでは全パーツの全エッジ、凸ディテールに対してドライブラシたから気が狂いそうになったわけです。
ここで、パーツの端っこはやらず、パーツの中にある角度が変わる部分にだけ施したどうかのか?そんなことを考えてみました。
つまり、デュアルフェイスさんの腰横アーマーでいえば、端っこにはやらずに、角度が変わっている箇所と凸ディテールにだけ施すということです。
そうすれば、ドライブラす場所がかなり減りますからね。
やって見ないと分かりませんねえ。
変な感じになりそうな気もしますけど。
デュアルフェイスさんでやりながら実験すればよかったのですが、私は毎回そうですが、一通り終わった後でないと疑問が出てこない人間なんです。
一回の作業に、沢山の実験的要素を盛り込むことが出来ないんです。
効率悪いです。頭も悪いです。
なぜか、一つ疑問が生まれたら、その解消に集中してしまい、その疑問と連鎖するあらゆる可能性を追ってみてから実験に入るってことができないんですよ。
これでは無駄にコストもかかりますねえ。
まあ、現在作っているリックドム2さんで実験してみようと思いますが、ドムさんは曲面主体でエッジもほとんどないため、効果のほどが良く分からなくなりそうです。
実際、デュアルフェイスさんだからこそ、あれだけ平面とエッジで構成されたデザインだからこそ、ドライブラシが大きな効果をもたらしたともいえますからね。
まあ、できる限り、リックドム2さんを人身御供にして見ますが・・・。息抜きットの本来のやり方ですね。
実験体として作るという。
脳内の想定では、一部にだけやると、面の変化は見えても、面の全体図は見えてこなくなる気がしてしまうんですけどね。
やって見ないと分かりません。
ジムコマンドさんでもウォッシングをやってみましたが、あれは良く分かりませんでした。
ウォッシングは艶消しトップコートをちょっと吹いてあげないと、色が残りませんねえ。
2:艶あり、半艶などで、ドライブラシの質感をよくすることは出来るか?
これは、全然想像が付きませんね。
考えてみれば、艶があれば、自然とエッジ部分は光を反射し、白っぽくなる気がします。
が、スケールの問題もあり、その反射が玩具っぽさを強調してしまうことがあります。
この辺が、私がギラギラのメタリック塗装をあまりしない理由ではありますが。
小奇麗になるし面白いんですが、長い目で見ると満足度が低いというか。
で、おそらくですが、いけると思うんですよ。艶ありでも。ドライブラシは。
ウェザリングではなくディテール強調としてのドライブラシの意味って、いわばスケール間を出すための艶消しを吹きながら尚且つ、光の反射を表現し、立体感を浮き立たせることにあると思うんです。
私の解釈では。
で、艶ありの場合は勝手に光が反射するから、ドライブラさないだけではないかと。
しかし、元が15cm程度のキットですから、艶ありでの反射はどうしても玩具っぽく見えますよね。
で、ある程度それを制御するために、エッジ部分などにドライブラす。
すると、その面だけデコボコするわけですから、その上から艶ありを吹いても、圧吹きしなければデコボコは残り、そこだけ艶は抑えられ、ドライブラシの感じはいい具合にでるのではないかなと。
ただし、この場合のドライブラシは、本当にエッジの先端にだけしないと駄目になる気もしますね。
物凄く、好意的な解釈ではありますが。
まあ、半艶ならば、間違いなくできると思います。
でも、根本的には、艶消しを一度吹き付けてあげてからやったほうが、色の乗りは自然になると思います。
デュアルフェイスさんで叩き付けるだけでは色が乗らなかったのは、おそらく艶消しを吹いてなかったからでしょう。
・・・とすると、艶ありでは厳しいということになるが・・・。
3:色の白っぽいパーツにドライブラシという手法は通じるか?
これ、難しいですよね。
デュアルフェイスさんだからこそドライブラシの効果が良く出たって話はさっきもしましたけど、それって色にも依るわけです。
暗い色合いだったからこそ、白で大きく強調されたってのが。
白に近くなればなるほど、ディテールやエッジは見えなくなると思います。
これは、真っ黒とほとんど同じ状態だと思います。
大きければ自然と陰影が付き、白でも大丈夫なんだとは思いますが、さっきも言ったように15cm程度のキットでは、それはあまり期待できませんしね。
で、白っぽいのに白をドライブラしても、意味はないと思うんです。
では、塗装したものよりも暗い色合いでドライブラすのかというと、これも見当違いなんではないかなと。
さっきも言ったように、私の場合は、面の変化の箇所が反射するであろう光を表現し、結果としてディテールを強調するという目的で、今のところドライブラシを考えています。
これ、もう少し応用性を拡げられないか、検討中ですが。
なので、反射で白っぽくなるはずの箇所に、塗装した色よりも暗い色でドライブラすのはおかしい気がします。
それだったら、エアブラシによるグラデ塗装の時に、超細吹きにするなりして、エッジのところだけ(周辺ではなく)上手に下地の暗い色を残すという方法でもいいはずですし。
ここまで言っておきながら、次の本気ットでドライブラシを使うかどうかは不明なんですけどね。
世の中って不思議なもので、こういう問いに答えてくれるものってほとんどないです。
ネットなどでハウトゥ模型の記事を読んでも、ドライブラシのやり方は書いてあっても、艶ありで映えるのかとか、より暗い色でドライブラすのはどうなのかとか、そういう実証的解答って見たことがないです。
おそらく趣味で模型を作っている人の多くは、好きな方法を延々とし続ける方が多いでしょう。
マックス塗り一辺倒だったり、発色の良い色合いで綺麗に塗装し続けたり。
あるいは、ウェザリングでみせることを前提としたり。
いろんな方のサイトを拝見させていただくと、傾向というものが如実に見て取れます。
ほとんど毎回、塗装方法は同じですよね。
ごくたまに、毎回意表をつく面白いものを作る方もいらっしゃいますが、ほとんどの方が同じやり方で作り続けていると思います。
私の様に、常に今までとは別のやり方をしてみることが面白いと考える奴が珍しいからかと思います。
なので、こういう疑問はあまり一般化されません。一般化されないということは、その疑問に答えられる人もいないということです。
アメリカの首都はどこかという問いに答えられる人は多くても、アメリカという国名はなんで付いたのかっていう疑問を持つ人は少ないので、答えられる人も少ないわけです。
おそらく、考えるのが面倒なんだと思います。毎回、新しい塗装方法を研究してみるのが。
毎回、慣れない作業を強いられますしね。
私も面倒です。いちいち「次はどんな仕上げにしようか」なんて考えるのは。
ですが、本気ットはなるべくいいものを作りたいので、どうしても次なるステージを目指さざるを得ないわけです。
私が求める「最高の仕上げ」を目指すためには、どうしてもいろんな方法論を実践しておきたいし、それによる応用も傾向と対策を練っておきたいのです。
要するに、いまだ見えない「俺式究極」を探すために、研究せざるを得ないって事ですね。
ま、私が下手だからこそやらざるを得ないわけですけどね。こういうことを。
ともかく、これからもひたすら実験の日々が続くでしょうねえ。
そして、結局、「俺式究極」なぞ幻想だってことにもなるかもしれません。
気分やキットによって、ベストと思われる仕上げは変わるんだよと。
いや、ベストなんてないんだよとも言えるのかも知れません。
ん~、模型制作って、やっぱ深遠だ。
本当は、ドライブラシだけではないんだよねえ。
山ほど疑問があって、それのすべてに解答を与えるとなると、10年くらいは模型を続けなくてはならなそうだねえ・・・。
「存在が本質を決定する」
サルトルだったっけか?
キットの仕上がりという存在が本質を決定してしまうと言うのならば、本質なぞ無いも同じだねえ。
パチ組みはともかく、塗装までやる人のキットは全部違うものになるだろうし。
ま、サルトルはキットに対して言ったわけではないけどさ。
点数:6点
寸評:同時的に語れなかったのか・・・
prologue as epilogue ということですね。どこかで聞いた事のある言葉です。
今回のローマ人の物語は、まあまあでしたねえ。面白くないと言うわけではないですが、密度というか熱と言うか、そういうものがなかったです。
著者の史観により、「賢帝の世紀」にはアントニウス・ピウスまで。次巻のこれには、ローマ最高の時代と言われたマルクス・アウレリウス・アントニウスからローマ崩壊の兆しの時代と言われるセヴェルスまでを描いています。
つまり、マルクス・アウレリウスの時代が最高潮と言われているが、実は崩壊の予兆は彼の時代からあったのではないか?
そういう考えの下、描かれているわけですね。
先に欠点を書いてしまいましょうかね。
著者。昔からそうなんですが、句読点の使い方が変なんですよ。「、」の入れる場所がね。
変な場所に「、」が入っているので、頭の中でそこで切って読むと「?」になります。
あと分かり辛い語法を使うんですねえ。
「黒いコートを着、シルクハットを被り、気取った物腰の~という名前男は、実は警官だった」
みたいな語り口が多いんですよ。(文章は適当に書いただけ)
主語を思いっきり後にするので、前に並んだ形容詞が頭に入らないんですよね。
だったら、
「その男は~という名の警官で、~という風体だった」
みたいに書けば、凄くわかり易いんですよ。
どうにも、著者は決定的に文才がない気がします。
ただし、所謂「説明のための文章」としては、かなり高水準です。
文学的な表現がほとんどないため、流れが的確に掴めます。
要するに、パラグラフとしては分かりやすく、センテンスは分かり辛い箇所があるということですね。
なんか矛盾してますが。
形としての欠点はそんなところですね。この欠点は著者特有のものなので、彼女の本を読むときは逃れられないわけですけど。
また、同時的なことを書く場合、片方を書き終わってからもう片方を書くという方法が気になります。
これをされると、読者はどうしても同時的に把握できないので、分かり辛いです。
さて、内容は、マルクス・アウレリウスの治世から始まっているわけですが、どうにも資料が少ないせいか、密度感がありません。これはさっきも書きましたけどね。
実際、資料はほとんどないみたいです。
この皇帝は「哲人皇帝」と言われたのに、実際には戦争ばかりをせざるを得ない時代だったようです。
何よりも哲学を愛する男。哲学(認識一般ではなく学問としての)を言葉遊びだと考えている私は、そういう価値観が理解できません。
私はリアルな思考方法、実践論に価値を見出している人間なので、理論のための理論になってしまう哲学には、あまり愛着をもてません。
性善説なんて嘘の皮で、性悪説が正解に近いと、歴史が証明していますからね。
法律そのものが、性悪説から生まれたシステムなわけですから。
中国でいう諸子百家の時代に生まれた法家によってね。
法律のチカラが、秦という国を史上初の中国全土統一まで導いたわけですから。
マルクスの治世のほとんどを費やした戦争。パルティアからゲルマニア戦役まで。
これらの戦争が、どういう流れで行われたのか、ここの戦闘の繋がり。そういうものが、ほぼ資料として残っていないので、語りようもないらしいですが、なんとか頑張っていますね。
マルクスといえば、後漢に使者を送り、アントン(漢字忘れた)という名の皇帝として、後漢書にも残っています。
ま、当時のローマは、それくらいに凄まじい世界だったのです。
まさに、「ローマ世界」といえるでしょう。
地中海全域、西ヨーロッパ全域、東ヨーロッパの一部、アフリカの地中海沿岸地域、小アジアの西側。
これらを統べていた訳ですから、その領土がどれだけ大きいか分かります。
さらに凄まじいのは、この地域には四大文明のうち、2つまでも入っているということです。
つまり、様々な民族、宗教、価値観、風習。そういったものがあきれるくらいに混在する世界を、ローマは内包していたわけです。
それを考えれば、中国の統一国家など霞みます。
ローマは悪の帝国。そう断ずる人も多いですが、ちゃんと歴史を知り、世界観を把握すれば、むしろ現在の世界よりも遥かに優れた自由国家だったと分かる筈です。
人種や宗教などによる偏見や差別はなかったわけですからね。
大体、皇帝自身が、本国イタリアから出た者以外のほうが多いのです。スペインとかそういうところからの出身者がね。
さらに驚くべきは、日本人の価値観ではちょっと理解しがたいのですが、皇帝という存在は「独裁者」「専制君主」ではなく、ただの代表者なのですね。
市民が平気で皇帝に文句を言えるのです。それをちゃんと聞かないと、皇帝は皇帝たる資格がないと断じられるのです。
前巻に書かれているハドリアヌス。町を歩いていたら、ある女に呼び止められ、要望を聞いてくれるように言われます。
が、ハドリアヌスは忙しかったので(皇帝は常に多忙を極めます)、「また後にしてくれ」。そう言ったそうです。
すると、
「市民の要望を聞かないのならば、あなたには皇帝たる資格はない!!」
そう言われ、仕方なくハドリアヌスは引き返し、女の要望を聞いたそうです。
皇帝というと、東洋人の我々はいかめしい権力者を想像してしまいますが、ローマにおける皇帝とは、そういう存在です。
ローマ世界の全権を委ねられる人物ですが、その権力を放棄または自分のために使おうとするや否や、さっさと排除されます。
さらに、ローマでは皇帝の世襲というものが基本的にはありません。勿論、ローマが衰えてきた時代では世襲となっていますが、カエサルからマルクス・アウレリウスまでは世襲ではないのです。
これは、アジア圏に属する我々には、ちょっと分からない価値観ですけどね。血が正当性を証明するってのが、アジアの価値観ですから。
血ではなく、能力や人物としての資格によって、代表者を決定したのが、ローマなわけです。
だからこそ、中国の様に、漢の時代になって以降の進歩がなくなったりすることもないのですね。
血が正当性を証明し、それ以上がなく、しかも皇帝が独裁者という文明は、ある程度以上大きくはなれませんし、寿命も短くなるわけです。
こういう体制は、もって300年です。歴史が証明しています。
さて、マルクスが死んで以降は、悪帝として有名なコモドゥスが皇帝になります。マルクスの息子ですね。
コモドゥスといえば、映画「グラディエーター」で、徹底的に悪役として描かれていますが、あそこに書かれていることのほとんどすべてが「嘘・創作」であることが、読めば分かります。
最後すら、大嘘ですね。
剣闘試合で殺されることに映画ではなっていますが、実際には暗殺されているんですねえ。
そして、コモドゥスが死んで以降は、ローマは腐り始めます。
皇帝が出ては殺され、内乱が起こり、最後に勝ち残ったセヴェルスが皇帝として君臨します。
が、このセヴェルスこそが、オリエント、アジア的皇帝の端緒だったわけです。
つまり、皇帝という存在を独裁者にし、世襲制を取り入れ、ローマ世界のダイナミズムを失わせてしまったという・・・。
だからこそ、prologue as epilogue なわけです。
ローマ的価値観がなくなり始め、ダイナミズムも失われ、固定化した世界へと・・・。
こういう歴史を読んでいると、かならず落日に出会います。
そして、寂しくなるんですよね。
三国志なども、孫策の死で哀しくなり、曹操の死で決定的となり、劉備の死で救いがなくなり、孔明の死で終わりを迎えると。
要約すると、そんなことが書かれているわけですね。
やっぱり、歴史ってものは、最も面白い物語です。
最後に、文庫のタスキに書かれていたのですが、「2007年以降、文庫は毎年一巻づつでます」とありました。
つまり、この本は文庫で完結するまで、あと4年はかかるわけです。完結は2010年になるわけです。
はぁ・・・、なんだってさっさと出してくれないんだよ!!
~追記~
キター!!
クレスト・デルタ四脚。
http://www.amiami.com/shop/?vgForm=ProductInfo&sku=TOY-RBT-0071&template=review.html
大変結構ですな。
メカだ。マジでメカだ。馬鹿馬鹿しい位にやる気でメカだよ、母ちゃん!!
こんなもんが存在していたら、絶対に動かないし、動いてもとろくさいからいい的にしかならない筈だ!!
だが、そこがいい。
いいんだよ!面白ければ!!
キャラクターキットには、そういう開き直りが必要だ。
ホント、これってどういう風に歩くんだろうな?
こんなんだったら、タイヤかキャタピラで良いじゃん!!って突っ込みはご法度だぜ?模型野郎諸君。
うーん。作りたい。
仕方ないことですが、価格帯も現行プラス1000円ということで、4500円ですか。
これだけのボリュームがあれば、私は安いと感じますけどね。
最早、多くを語ることもあるまい。
これは漢のキットだ。
漢ならば、燃えるはずだ!!
アサシン・降・臨!!
今回で完成です。
一言で言えば、
「今回もしんどかった・・・」。
それだけですね。
ホント、全塗装までキッチリとこなすとなると、最高レベルでの作業量を強いるプラキットだと思います(キャラクター物の中で)。アーマードコアは。
それでも、完成したときの快感はひとしお。
「頑張って良かった」。本気でそう思わせてくれるキットだと思います。
皆さん。道具と根気があるのなら、是非とも修羅の道を歩み、最後に得られるこのオルガズムを味わってみてくださいね。
さて、ACキット。やっと2体目。
こんなに頑張っても、まだ2体目。
2体目なのに、やぱり実作業は一ヶ月かかってしまうキット。
習い性なんて受け付けない。
キットごとのデザインを考えた仕上げを工夫させられるキットですね。
と言うわけで、今回のデュアルフェイスさんのモチーフは、冒頭にも書いたように、「暗殺者」です。
アサシン。黒装束を思わせる夜間迷彩で忍び寄り、背後からグサっと・・・。
デュアルフェイスさんに相応しいイメージではないでしょうか?
まあ、私がそれを具現化できたかどうかは別問題ですけどね。
さて、お約束の三面図。
いいですねえ・・・。惚れ惚れしますよ。マジで。
以前、仮組み段階で、「どちらかと言うとセレナが好みかなあ」なんて言ってましたけど、こうして完成した姿を見せられると、ググっとこっちに引き寄せられてしまいます。
何というか、変な話ですが、ってか当たり前か?
接着作業の時にばらして以降、こうして組み上げるのが初めてなんですよ。
つまり、ほとんど半月振りに、デュアルフェイスさんに再会したのですな。ずっとパーツ状態しか見てこなかったですから。
なので、塗装中も全体像が分からないままやっていたってことです。
「これで色のバランスはいいのだろうか?」
ずっと、疑心暗鬼でした。
結論から言えば、「思ったよりはいいけど、あくまでベター。ニアリーベストでもないし、ましてやベストなんて・・・」。
そういう感想ですね。
グレー部分の色をもう少し変えれば、ズンと良くなった筈です。
例えば、脚の鱗部分の色。綺麗なすみれ色ですね。
これ、本体色パープルに白を混ぜただけなんです。
これをグレーの代わりに塗っていたら・・・、まあ綺麗過ぎるのでアサシンではなくなってしまいますけどね。
そういうのもありだと思います。
では、顔周辺。
特徴的なお顔です。ガンダムでは金輪際見られないデザインの方向性。
徹底的にメカ。機械に表情など必要ない。機能だけあればいい。
そういうスタンスですね。
今回、本当はグラデーション塗装をするつもりは無かったのです。
なぜなら、ドライブラシをするつもりだったから。
ダイレクトにドライブラシの効果を体感したかったわけですね。
が!!最初に塗ったパープルがあまりにも暗すぎて、肉眼でしかパープルっぽさを確認できない。
写真だと、なんとなく変な色合いの黒でしかなかった。
これはマズイ!!ってんで、急遽、それに幾らか白を足した色を作り、それを重ね塗り。
イメージした色にかなり近くなったものの、結局はグラデになってしまいました。
が、ドライブラシの破壊力はそれすらも一刀両断しました。
ドライブラシをほとんどすべてのパーツの、ほとんどすべてのエッジに施したことで、グラデがあるのか無いのか、いまいち分からないレベルになってしまいましたね。
というか、これほど色味が全体的に変わって見えるもんだと思わなかったです。
かなり白!!
実際、ドライブラシにはホワイトを使いました。
本当ならば、段階を踏んで、元の色から段々と白っぽくしていくのが基本のようです。
が、私の目的としては、ディテールとエッジの強調がしたかったわけであり、ドライブラシによってグラデを付けたかったわけではありません。
なので、一気に強調が出来る白でやりました。
最初は金属感をだすべくシルバーでやったのですが、いまいちでしたね。
所詮は金属粒子ということでしょうか?
色が全然乗らない!!
やり方が悪いのだとは思いますが。
色々とメカ部分。
ここはメカを強調したかったのと、全体的に暗い色合いが多いので、明るめにゴールドで。
っていうか、ブラックを50%くらい混ぜたゴールドですけどね。
やっぱり、アサシンにキンキラキンは似合わないというわけで暗く。
渋めの色味を目指しました。
結果、いいアクセントになったのではないでしょうか~。
当初、塗装に関しては、セレナさんと同じくらい時間がかかる見込みでした。
そして、実際に同じくらい時間がかかりました。
っていうか、より一層かかったかもしれません。
記事回数的には、セレナ10回に対して、デュアルフェイスさんは9回ですけどね。
これは、単純に無理しただけです。
セレナさんで下地塗装、中塗りをやらない代わりに、こっちはドライブラシがある。
初体験なのでどの程度の労力がかかるものなのか分からないが、おそらく最低でも二日はかかるだろうと踏んでました。
実際に二日でやりきりましたけど、これも無茶です。最低でも三日はかけた方が、精神衛生上いいでしょう。
その他、他の誤算もありました。
上にも書いたように、パープルが濃すぎて重ね塗りしなければならなくなったり。
これは意外と省労力でできましたが。
斜に構え、尚且つアオリ。一番、ロボットが格好よく見える角度?
そういった誤算を無理で乗り越え、辿り着いた初めてのドライブラシ。
塗装を暗めの色彩にすると決めたときから、これはやろうと思っていたのですけどね。前にも書きましたが。
ずっと思っていたんです。
グラデ塗装で端に暗い感じを残すと、色の情報量が増えて面白いのは事実だ。
しかし、これはどうなんだろう?車や戦闘機などは、端が黒くなってはいない。
むしろ、光の反射で白だ!!
そんな訳で、今回はリアリティを追ってみました。
セレナさんでは「鈍い金属感」を追求しましたが、デュアルフェイスさんでは「実際にこいつがあったら」というリアリティを考えてやってみました。
なので、今回のドライブラシはウェザリングではないつもりです。あくまで「ディテールやエッジの強調」です。
結果については、皆さんのご判断に任せます。
それにしても、ドライブラシは辛かった!!
さっきも言いましたけど、二日で終わらせる作業量ではないです。
かかった時間で言えば、組み立て完了までよりもずっと重たいです。
しかも、組み立ての様に変化に富むものではないんですよね。
延々と「ゴシゴシ・・・・」。それだけ。
まさに精神修行です。
しかし、やってよかった!!この威力は素晴らしい!!
初めてでありながら、こんなに綺麗にディテールを強調できるとは思いませんでした。
最初はかなり戸惑いましたけどね。色が上手く乗らなかったり、ラインを強調できてなかったり。
筆をトントンとたたきつけるよりも、横にしてゴシゴシと擦りつける方がいいような気がします。私は。
臨戦体制で。
まあ、ドライブラシは結果として、とても面白いものでした。
が、ここにも誤算がありましたね。
グラデが消えている!!
まあ、ある程度想定通りではありましたけどね。
それでも、グラデを意識した塗装の時にこの陥穽に嵌らなくて良かったと思いますよ。
怪我の功名ではありますが、今回はグラデ塗装をしてましたしね。
それで分かったこの事実は、後に生かされるでしょう。
ってか、ドライブラすのならば、かなり強めのグラデを残したほうがいいですね。
綺麗な仕上げを目指して、気持ち残したグラデでは簡単に消えます。
まあ、綺麗な仕上げを目指す時に、ドライブラすことは無いと思いますけど。
そして狙撃!!任務完了。ターゲット消去。
もう一つ。今回のドライブラシの実験で学んだこと。
それは、「艶消し以外には使いにくい」ということです。
断定ではありません。まだ艶アリでやったことは無いですからね。
が、出来上がったデュアルフェイスさんを見ていると、艶消しだからこそ映えるのがドライブラシではないかと思います。
艶ありだったら、むしろ不自然になりそうですね。
端っこだけ色味が安定せず、他はツヤツヤ。どうなんだろう?今度、実験してみるか・・・。
漢の背中。ACは背中で物を語る。
以上、アクション終了。
ポーズが少なくてスマン。
ってか、動かしてバランスの良い体勢にするのって、かなり面倒なんですよ。
そしてそれ以上に、私自身が決めポーズを見たいと思っていないのが原因ですね。
基本的に、格好いいメカは素立ちが一番格好いいと思ってますし。特に何もしていなくても、どの角度からみても格好いい。それが秀逸なデザインの証です。
実際、私はブログにいくつかの数少ないポーズの画像を載せるため以外には、動かしてません。
セレナさんなんて、完成して一通り写真を撮った後は、1mmも動かしてませんし。
たまに手に取り、つらつらと眺めて楽しむ。激闘の日々を思い出し、悦に浸る。
それが私の、作り終わったキットの楽しみ方です。
現在、デュアルフェイスさんも、綺麗な素立ち(意外とこれって難しい)に戻して、飾ってあります。
おそらく、一生このままでしょう。
ふと思うことがあります。
一月もの間、必死になって作りこんできたキット。
この後、どれだけの間私を楽しませ、そしてどれだけの間生き残るのか?
まさか20年後も生き残っているとは思えないのですけどね。
現在、16年物のキットが、私の部屋にはありますけど。
劣化してしまうのは哀しいけど、それよりも飽きるのが先なのだろうか?
どんどんと次のキットを作っていきますし、優れたキットも次々発売されますからね。
今のところ、ACキットの造形に飽きる筈はないと信じておりますけど。
さて、色々と書いてきましたけど、実は全部戦略だったってオチで終わりにします。
デュアルフェイスさんを始めるにあたって書いたこと。
「今年最後の大輪の華」
これ。つまり、レイレナード・アリーヤのことです。
アリーヤさんを、今年最後の本気ットにしようと目論んでいます。
ですが、アリーヤさんはこれまでのACキット以上に、細かいディテールが叩き込まれています。
これ、ただ塗るだけでは目立たなくなってしまう質のものです。
勿体ないですね。
で、このディテールを強調し、よりメカメカしさを出したい。これをどう解決しようかと考えた時に思いついたのが「ドライブラシ」でした。
これを使えば、細かいディテールも強調できる筈だよなあと。
で、ドライブラシが効果を発揮するのはどういうときかと考えると、暗い色合いのときだよなあと。
こういったことから、AC第二段はデュアルフェイスにし、その塗装はこういう色彩になったわけです。
なんとなくデュアルフェイスを作ったわけでもないですし、結果的にこういう色にしたわけでもないのです。
アリーヤさんへの道しるべです。
そして、実験が終了したわけです。
デュアルフェイスさん個体として考えれば、実験は成功し、出来にはかなり満足しています。
が、ドライブラシのノウハウとしてはどうか?
難しい問題です。
まだアリーヤさんの色や仕上げの艶をどうするかまではまったく決まってないです。色すらも分からないですから。
ですが、仮に設定よりも明るくした場合。そして、艶ありにした場合。
ドライブラシはどうにも合いそうにない手法であることに気がつきました。
まあ、エッジ強調にドライブラシを使うのではなく、細かいディテールにだけ使えば、あるいは艶ありでもOKなのかもしれません。
この辺は、実験してみないと分かりませんけども、多分いけるでしょうね。細かいディテールだけなら。
さて、本文は大体書き切りました。毎度のこと、文字地獄でしたね。
お次は、恒例。キットレビューです。
○キットの造形:9点
前回のセレナさんと同じことを書きます。
10点でもいいと思ったけど、現在はそれ以上のキットがあることを知っているので、あえてこの御点で。
アリーヤやテルス。ああいった造形がありますからね。
好みの問題もありますけど、あっちの方が好きなので。
○どれだけ簡単に綺麗に作れるか度:6点
セレナさんと比べて、割と作り易い気もする。
まあ、組むだけなら、小学生にだって出来るキットですけどね。充分に親切です。
ただ、胸のシルバーのパーツは、なぜかはめ込みにくい。
ってか、はめ込みにくいパーツは、アチコチで散見される。
まあ、これはACキットの恒例行事ではあるが。
あと、全体的に、合わせ目がセレナさんよりも少ないので、パチ組みでも気にならないレベルにはなる。
毎度のことだが、パチ組みでの完成度はMGを超える。
塗装に関しては、セレナさんと同レベルの作業量。
覚悟して修羅に入るべし!!
○可動範囲:6点
上半身の可動範囲はセレナさんに劣るが、下半身では遥かに勝る。
基本的に表情を付けるには上半身などある程度動けばいいのだし(肘など90度で充分)、下半身の可動のほうが大事だ。
よって、一点アップ。
肩周辺がもう少し動くとなお良かったかも。
立ち膝は出来るけど、どうでもいいやね。
○関節・武器保持力:7点
全体的に悪くない。上半身の関節はかなりカッチリとしている。
あくまで、付属の武器を支える程度ならということだが。セレナさんはバズーカでかなり苦戦。
ただし、股関節が外れ易い。なんだか阿呆みたいに外れる。
やはり、差込が甘いんだと思う。
よって、充分ではあるがハイレベルではないということでこの御点。
○プレイバリュー:6点
これもセレナさんと同じかなあ。
組み替えをすれば8点でもいいと思うし、今後さらに遊びの幅は増えるでしょうね。
○置物的価値:10点
大変素晴らしいキットです。
作りこめば尚更。滅茶苦茶格好いいキットに変貌します。
現在、セレナさんとデュアルフェイスさん。どっちが格好いいのか分からなくなってます。
どっちも素敵!!
○総合評価:9点
今回はポリ割れがなかった。これは大きい。
やはり、ポリの色が違ったのは、改善の跡だったのだろう。
当たり前の改善ではあるが。
ともかく、今回は欠点らしい欠点が見つからない。どこをとっても秀逸。
誰にでも素晴らしいクオリティを与えてくれるキットであることは間違いない。
○お勧め度:9点
だが、これを見れば一目瞭然。スバ抜けた造形であることは分かってもらえると思う。
コトブキヤさんの熱意に感謝。
誰でも難易度でハイクオリティに到達できるというのは、模型に求められている最大の命題だが、それをここまで追求してくれたキャラクターキットはあまりない。
ガレキならハイクオリティはあるが、あれは「誰にでも」というわけには行かない。
やはりプラキットでという但し書きが付いてしまう。
そういう中で、ガレキなみのディテールを見せてくれるACキットは、誰にでも勧められるものだと確信しています。
ということでね。
今回は、ポリ割れが無かったお陰で、すんなりといきました。
良かった~。
現時点での最高を目指すという、本気ットの第二段。そしてACでも第二段に当たるデュアルフェイスさん。
実作業一ヶ月という、実に作り応えのあるキットでした。
そして、その労力に見合うだけの素晴らしいキットでした。
今回もデキには満足。やっぱり、やっただけの成果を見せてくれるキットってのは有難いぜ!!
しっかし、今回もよく遊んだなあ。
ほんと、トコトンまで模型を作ったという充実感がありますよ。
こんなに心地よい充実感を与えてくれたデュアルフェイスさんに、そしてコトブキヤさんに乾杯!!
はぁ~。楽しかった。
あとは眺めて暮らそうっと。
最後に、ちょっとだけ・・・
並べてみました。
デブとアサシン。どっちがお好み?
こうして並べてみると、デュアルフェイスさんの方が性能が高そうに見えますね。普通なら、太くてデカイ方が強そうに見えるのに。
セレナさんはどことなく古き良き旧式を思わせるデザインだからでしょうかね?
ん~、どっちも格好いいですねえ。
しっかし、両極端な仕上げだよなあ。我ながら。
同じACキットなのに、統一感がない。
まあ、始めから統一感なんて考えてないんですけどね。
デザインにあった仕上げを考えたいだけで。
セレナさんは、シルバー部はメタリックそのままだし、レッド部はメタリック透過をして金属っぽさを追求。
さらに、ほぼ艶あり(テカテカになる2歩手前でストップしましたが)のトップコート。
「新品」って感じですな。
一方で、デュアルフェイスさんは、メタリック塗料は最低限。フレーム露出部(でかいピストンとかって金色っぽく見えるでしょ?アレを狙ってみた)だけ。
装甲色はメタルを使わず、普通の塗装で。ドライブラシのお陰で、汚しまではやってないつもりだけど、少し痛み始めた感じに。
さらに、思いっきり艶消しなので、ドライブラシと相まって、思いっきり「歴戦の機体」って感じになってしまった。
ま、アサシンがモチーフだからいいかな。
しかし、セレナさんに比べて、デュアルフェイスさんはどう見ても、「血の通わない冷血漢」って感じですよね。
そこがいい!!
殺戮兵器。感情のない戦闘マシン。デスマシン?そういやサガでいたな。そんな奴が。
やっぱ、暗殺者。
そんな訳で、今日のクレスト・デュアルフェイスはお仕舞い。
今回は、早く仕上げるために、かなり無理したぜ。
また。
~追記~
今回も、セレナと同じように、高画質版をアップしてみました。
毎度のことですが、重たいので順次消します。
では、一気に。
素晴らしいキットです。マジで。
ACキットがこれからもドンドン発売されて、もっともっと一般的になって、上手な人が上手い作例をネットに載せてくれたらなあ・・・。
今一番の悩みどころってこれなんですよ。
素組みでのクオリティが高いもんだから、ほとんどの人が部分塗装だけで満足してしまって、全塗装する人がほとんどいないと。
なので、AC的塗装の妙というものを、上手な人から盗めないのが困り物です。
全部、自分でアイデアを調達するしかないですからねえ。
まあ、他のキットからでもアイデアは盗めますけど。
しかしなあ~。ガンプラ作っている上手い人は沢山いるのに、そういう人はガンプラの塗装や改造には情熱を燃やすけど、ACキットには手を出さないってのはどうしてなんだろう?
有名ではないから?
デザインが複雑だから?
あれだけ上手いんだから、デザインなんて選ばずにいいものが出来るでしょうに。
みんな。ACキットを作ろうぜ!!
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