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各社1/72・F-16キットの比較の、フジミ編です。
他のメーカーは、
アカデミー編
http://gunp.blog.shinobi.jp/Entry/833/
ハセガワ編
http://gunp.blog.shinobi.jp/Entry/832/
レベル編
http://gunp.blog.shinobi.jp/Entry/831/
イタレリ編
http://gunp.blog.shinobi.jp/Entry/830/
となっています。
また、総括編は、
http://gunp.blog.shinobi.jp/Entry/834/
です。
最初に書いておきますが、あくまでパーツレベルでの比較です。
パーツを眺めるのと実際に作るのとでは、根本的に違うのは皆さんご承知ですね。
どんなにパーツに叩き込まれたディテールが優れていようとも、合いが悪かったりすれば台無しなわけです。
そういった組み立てなければ分からないことは、私には分かりません。
まだ組み立てていないので。
また、比較の物差しは、私が実際に作ったハセガワ製となります。
フジミというとカーモデルという印象ですが、模型全盛期には、結構エアモデルも出していたようで、たまーにネットでエアモデルを調べていても、出くわすメーカーです。
最近、F-22とF-35を1/72キット化してくれたメーカーでもあり、またエアモデルファンの私としては、期待が高まっております。
さて、そんなフジミのF-16。発売はいつだか知りません。
一応説明書には1995年9月と書いてありますが、このバリエーションの発売日なのか、再販の日付なのか、詳細は不明です。
本当に、スケールモデルは発売日が分からない!!
さて、本題に入りましょう。
F-16のこのバリエでパーツを見ていきます。
まずは、全体の構成を。
エアモデルを作ったことのある人なら、これだけで構成はなんとなく分かるはず。
スタンダードであるハセガワと大きく違うのは、単座と複座の違いを、機体上面パーツ丸ごと取り替えではなく、コックピット周辺だけ別パーツ化して再現していること。
これをすると、低コストで単座複座を再現できるメリットはありますが、そのパーツ周辺だけパーツの合わせ目がモールドではなくなるので、随分と違う印象になりそう。
そんなことも考え、ハセガワさんは機体上面丸ごと取り替えたのかな?
あ、でもF-2は丸ごとじゃなかったな。
ピトー管が一体整形です。
ちょっと珍しいですね。
さて、それでは本レビューの本題、ディテールの確認に入ります。
機銃周辺。
ここだけ取って付けたようにポッコリと盛り上がっているのは、違和感ありますね。
F-16特有の機体上面のモールド。
ハセガワ並みに詳細に再現しているかな?
ただ、いかんせんモールドが甘いです。細いのはいいのですが、浅いです。
これは、作るときは彫り直してあげないと、確実に埋まるレベルです。
機体の裏側。
結構、あっさりした感じです。
そして、やはり浅いです。
次。翼。
モールドに関しては、明らかにハセガワの方が綺麗ですね。しっかりと入っていますから。
フジミ製は、浅い上に、ハセガワよりもディテールが少ないです。
次。足周り。
ハセガワ製と比較して作り易い構成にはなってますね。
ただ、やはりディテールが劣る。
ノズル。
どうなんだろ?良いのか悪いのかよく分からない。
まあ、こんなもんなのかなって気はする。
キャノピー。
スモークグレーです。
総合すると、モールドは、ハセガワに劣るものの、割りと丁寧に再現されてはいる。
しかし、浅いので掘りなおす必要があり、ちゃんと作るとなると結構大変なキット。
そんな印象です。
コックピットも、かなり適当なデキですしね。
兵装は、ハセガワ製にはないものが付いてます。けどまあ、あんまり意味ないかな。
ハセガワのウェポンセットを買えば、全部事足りちゃうし。
値段的にもたいした差はありませんし、これならハセガワ製がオススメかな。
今日のF-16のお時間です。
初めてのエアモデル。色々とありましたが、やっと完成です。
というか、完成してから気がつきました。
デカールを一部貼り忘れてる!
塗装を一部間違ってる!
まあいいや。
さて、F-16です。
私が愛してやまない戦闘機です。
どこから見ても、完璧に格好いいです。
架空の戦闘機なども沢山ありますが、私にとってはどこまで行ってもF-16が最高です。
マクロス。戦闘妖精。確かに格好良いです。
が、F-16が一番好きです。
なんと言えばいいのでしょうね?
どこも奇を衒っていないデザインが素敵なのです。
そして、美しいラインが最高なのです。
例えば、格好いい戦闘機があったとします。
でも、気に入らない箇所が必ずあります。
あそこをこうして、ここをああして・・・。
結局、イメージしているのが、F-16であることに気がつくのです。
F-16に出会ってから20数年。
最早、私の中で戦闘機の原風景です。
私の戦闘機への嗜好性を形作ったのが、F-16なのでしょう。
多分、現実も架空も含めて、これ以上に私の好みにピッタリの戦闘機は出てこないでしょうね。
というか、ステルスが主力になる以上、現用では絶対に出てこないな。
ステルス、格好わりーもん。
墨入れやデカールで大失敗しましたねえ。
あの時、本気で破棄しようと思いましたよ。
が、実験ですからね。
そこまで完成度を追求しなくてもいいだろうと、かなりハードルを下げての完成。
お陰で、エアモデルの作り方が大体わかりました。
技術的には理想とするイメージには全然追いついていませんが、そこに至る為の道は見えてきました。
コイツが完成して、やっとスタートラインに立った感じです。
スケールモデルは、戦闘機しかやるつもりはありませんが、それでも膨大なキットが出ています。
道程を思うほどに果てしないですな。
が、結局作りたい戦闘機は実際にはそこまで多くはなく、中でもクオリティに徹底的に拘って作りたいのは結構少ないです。
その一つが、やはりF-16なのですね。
といっても、同じのばっかり連続で作るのは疲れるので、またF-16に戻るときまでアチコチと寄り道してきます。
さて、キットの話です。
ハセガワさんのF-16の発売はいつなのでしょうか?
全然分かりません。
スケールモデルって、発売日が全然分からないのですよ。
いろんなメーカーが競作している厳しいカテゴリだからでしょうか?
元となるキットの発売日をどのメーカーも記載していません。
あっちのキットが20年前の、こっちのキットが5年前の。そういわれたら、大体の人が新しいほうを買いますものねえ。
それを避けるため?
もしかしたら、私が小学生の頃に作ったのも、このF-16だったのかもしれません。
おそらく20年くらい前に発売されたと思われるキットですが、なんの、現在でも通用する、傑作キットです。
バリはかなり出てますが、何とでもなります。細かいパーツだと、困りますけどね。どこまでがパーツで、どこからがバリなのか、分からないときがありますから。
それにしても、パーツがピタっと合いますし、モールドも綺麗です。
なにより、フォルムが格好いい!!
ハセガワさんの根本的な技術力の高さが伺えますね。
格好いいのに、作り易い。
そんな素晴らしいキットです。
が、あえて苦言を呈したいのです。
まず、どのメーカーさんもそうですが、説明書がすべて白黒なのはいただけません。
色指定のところだけは、カラーでやって欲しいです。
ドットの濃淡だけでは分かりづらくて仕方ないです。
説明書のカラー指定の部分だけは、カラーでやって欲しいです。
次。スケールモデルって、メーカーさんもちゃんと完成作例を載せていないことが多いですよね。
ハセガワさんもタミヤさんも、サイトを見ても小さな写真一枚あればいい方で、ない場合が多いです。
これは、特にハセガワさんですね。
新規パーツやデカールを付けた定番ではない限定商品などは、完成写真が一枚もないことがほとんどです。
箱に実機の写真をデカデカと載せて、それでお仕舞い。
そもそも、メーカーが完成写真の用意すらしていないのでしょうか?
今はネットの時代ですから、説明書に沢山の完成写真を乗せる必要はないかもしれません。
(私は乗せて欲しいですが。フルカラーで)
しかし、サイトにはちゃんと完成写真を沢山乗せてください。
どういうキットなのか、誰にでも分かるように。
そして、色の細かい配色も分かるように。
こういうところでユーザーに甘えて手を抜くから、初心者がスケールモデルに入っていかなくなるのです。
キャラクターモデル業界を見てください。
徹底的に写真を撮って、宣伝しようとしていますね。
スケールモデルもそうすべきです。
スケールモデルの一番駄目な所は、
「昔がこうだったから、今もこうでいいんだ」
という、メーカーの妥協です。
製品紹介もおざなり。
「スケモ作る人なら、他で情報を得て知ってるでしょ?」
こういう甘えを、メーカーはすべきではありません。
この甘えが、キットの構成にも及ぼしています。
すべて接着式にする必要があるのでしょうか?
スナップフィットだからいいとは全然思いません。
が、楽に組み立てられることは事実です。
なにより、塗装、接着をしなくても、一旦は完成像をイメージできるってのは大きいです。
はめ込み式にすると、ピンとダボが必要で、これらを付けるとパーツにヒケが出てしまうのは分かります。
繊細なエアモデルにおいて、ヒケは大きな欠点となるでしょう。
だったら、ヒケが出ない部分だけでもはめ込みにできるようにすべきでは?
例えば、足回り。
例えば、翼の取り付け部分。
例えば、パイロン。
はめ込みで作っても、デメリットないですよね?
ヒケなんて出ませんよね?
剛性の関係上、最終的に接着するにしても、はめ込み式で作ってくれると、角度などが一発で決まりますし、作る側としては凄く楽なのです。
ヒケを気にしてはめ込みに出来ない部分なんて、本体とインテーク周辺、兵装、エンジンノズル周辺。そのくらいでは?
私が重要視するのは、はめ込みだと角度が一発で決まるからなんですけどね。
主翼も水平尾翼も垂直尾翼も、接着剤を付けてからある程度固まるまで、注意深く手で支えたりしていなくてはいけないんですよ。
手を離した後も、角度が曲がってしまっていないか、何度も確認する必要がありますし。
なんで、各メーカーさんは、こういうことを考えないのでしょうか?
昔と同じ事をやり続けるのはなぜでしょうか?
そんなんだから、スケールモデルは「難しい」というイメージのもと、どんどん衰退していってしまうのです。
実際は、全然難しくないのです。ただ、ちょっとだけ忍耐力と工夫が必要なだけなのです。
その忍耐力と工夫を、メーカーが補うことは簡単なはずです。
ユーザーフレンドリーという言葉を考えましょうよ。
模型のクオリティとは、なにも造型やディテールだけを言うのではありません。
作り易さ。これもキットのクオリティの重要な要素です。
勿論、ハセガワさんのキットは作り易いと知っています。
パーツがピタっと合うし、隙間も出来ないし、根本的に素晴らしい製品であることは重々承知です。
ですが、あと一工夫すれば、もっと広く受け入れられるのに・・・。
そう思います。
つい先日発売されたSu-33。本当に素晴らしいキットですね。
フォルムもディテールも。本当に高い技術と情熱で作ってくれたキットだと思います。
こういう素晴らしいキットが、傍流であり続けるのが勿体ないと思うのです。
スケールモデルを作っているメーカーさんは、なぜキャラクターキットが主流となりえたのか、考えて欲しいと思います。
次々と新しいデザインが出せる。確かにこれは、キャラキットの大きなアドバンテージです。
が、それ以上に、作り易さを追求してきたからなんですよ。
バンダイが、造型を劣化させてまでキットの作り易さを追求した結果、ガンプラ以外はほとんど傍流となってしまったのです。
みんな、楽に作れるほうが良いに決まっているのです。
現在、バンダイに追従できるのは、コトブキヤさんしかありません。
そのコトブキヤさんが何を追及しているか?
まず造型。そして、作り易さです。バンダイみたく、作り易さのために造型をダメにするようなことはしてませんけどね。
ハセガワさんも、やりましょうよ。
まず造型。そして作り易さ。
実際、フジミさんがF-22や35で、はめ込み式キットを出していますね。
いい姿勢だと思うのです。
スケールモデルが傍流となったのは、結局メーカーが工夫をしてなかったってのも大きいと思うのです。
不親切な説明書。
商品の写真など、ユーザーがイメージするのに必要な情報の少なさ。(写真が一枚も出てこないキットを、怖くて初心者が買えるわけないです)
そして、キットの構造。
硬派であることは、一つの美徳です。
が、独りよがりになってはだめです。
昔と少しずつ変えていきましょうよ。
じゃなきゃ、勿体ないですよ。こんなにいいキットを沢山だしているのに
以上、スケモメーカーへの苦言でした。
本当は、他にも苦言はあるのですが、そのときが来たら書きます。
さて、完成しましたF-16。
コイツを皮切りに、北斗三兄弟ならぬ、F三兄弟を作っていきます。
すなわち、F-14、F-15ですね。
80年代の傑作機ばかりです。え?70年代に実用化されたって?
まあ、数が揃って主力になったのは80年代ですよ。
いや、それにしても楽しかった。
キャラクターモデルとは一味違った内容で、刺激的でしたよ。
ガキの頃に作りましたが、きったねえもんでしたから。
大人になって、ある程度綺麗に作れましたよ。
これでエアモデルにスイッチが入ってしまったので、ガシガシと戦闘機を作っていきますよ。
そんな訳で、今日のF-16はお仕舞い。
また。
今回から、またF-16です。
面倒な整面と、楽しい塗装をやっていきます。
まずは、合わせ目消しから。
思ったよりも、合わせ目が少ないですね。エアモデルって。
大体、機首やインテーク周り。後は垂直尾翼あたりと兵装くらいでしょうか。
厄介なのが、機首ですね。
折角綺麗なモールドが入っているのに、ペーパーがけで消えてしまいますから。
彫りなおーし!!
さて、合わせ目を綺麗に消したら、次は下地塗装です。
エアモデルを塗装するにあたって、私にとっては、下地が一番の難関でした。
「何が?」
そう言われてしまいそうですが、私にとっては、一番悩ましいのです。
まず、エアモデルはパネルラインやリベット(なのか?)の再現のため、モールドが半端ではないくらい入っております。
そして、そのモールドは繊細です。
細く浅いのですね。
細いのは理解できます。
エアモデルの基本は1/72ですから、モールドの幅が1mmだったとすると、実物は72mmってことになってしまいますね。
どれだけ隙間風の涼しい機体なんだと。
なので、できるだけ細く彫るのはいいことです。
実際、モールドは細いほうが精密感があって、見栄えもしますしね。
問題は浅さです。
なぜどのキットを見ても、浅いのでしょうかね?
金型の抜きの関係でしょうか?深いと綺麗に抜けないとか?
あるいは、深くすると表面が汚くなるのでしょうか?
または、金型鋳造のコスト削減のためでしょうか?
いずれにしても、この浅さが私を悩ませるのです。
浅いので、ちょっとペーパーをかけると、消えてしまうし。
当然、サフなんかちょっと厚塗りしたら、埋まってしまいます。
だから、下地が怖いのですよ。
サフだと怖いので、下地は黒でやります。
光の透けを最小限にしながら、なるべく薄い塗膜って考えると、やはりサフではなく黒しか思いつきませんでした。
真っ黒。
なんだか、2年ぶりに模型を作り始めてから、ずっと下地黒ですね。
もう少し、塗装で楽したい・・・。
皆さんはどうしているのでしょうかねえ?
普通に、いきなる目的色を塗装するのでしょうか?
それに、下地黒にする弊害としては、中塗りを入れないと発色が悪くなってしまうのですが、なるべく塗膜を薄くって事を考えると、中塗りもできませんしね。
アンビバレント。
さて、目的色を塗装していきます。
説明書の指示に従って、色を塗っていきます。
ちなみに、私が一番最初(勿論、大人になって模型に復帰してからという意味ですが)に買ったエアモデルは、何を隠そうタミヤさんの1/32・F-16CJなのですね。
いきなり1/32から買うなんて腕白にもほどがあるとお思いでしょうが、これも愛なのです。
当時、まだエアブラシなどもっていないときでした。
が、F-16愛に突き動かされた私は、衝動買いしてしまいました。
筆で塗ればいいんダヨ!!
信じがたい薄ら馬鹿です。
とんでもなく不器用な私が、筆で綺麗にぬれる分けないのです。
エアモデルの繊細さをまったく理解していない、阿呆の所業ですな。
結局、買ってみてパーツや説明書を見てその凄まじい内容を漸く理解し、色々と検討した結果、
「こりゃ、経験がない俺には綺麗に作れん。他で経験値を積もう」
ということになり、エアモデルの基本スケールである1/72でもF-16を買ったのです。
勿論、タミヤさんの不親切も原因の一つです。
タミヤさんのキットは、なぜか塗装の指定色が、タミヤカラーのみなんですね。
わかんねえよ!!
自社製品を売りたいのはわかりますが、クレオスの色も載せて欲しいです。
これでは、ごく一般的な塗料であるクレオスを使っている人がみんな困ると思うのですが。
ホントに不親切ですなあ。
そんな訳で、F-16の色をクレオス準拠で指示してくれているのがハセガワさんなので、それもあって購入したのです。
色を知るため。
そして、経験を積むため。
このハセガワ版1/72・F-16には、様々な意義があるのです。
ハセガワさんの指示に従って、機体色を買い集め、結局私は、キャラクターモデルではほぼ使う必要のない、そして、パッと見では色の違いがほとんど分からない、クレオスさんの300番代のグレーを大量に持っております。
ま、イチイチ調色しなくて良いってのは、ラクですけどね。
下地黒からの塗装ですが、正直色味が暗くなっているのかどうなのか、私には分かりません。
元々、この色を普通に使ったことがないのですね。
まあ、雰囲気が出たからいいや。
私が作る場合、それが凄まじく再現度の高いスケールモデルであっても、雰囲気で作ります。
申し訳ありませんが、そこまで知らないのです。実機のことを。
なので、筋金入りのスケールモデラーの皆さんには不快に感じさせることもあるかもしれません。
が、勘弁してくださいね。
それに、実機再現のためにあーだこーだとやり始めると、多分私には完成させられません。
資料を集めるのも億劫ですし、改造するなんて、技術的にも追いつきません。
「ここのモールドが間違ってる!直すべきだ」
なんて私にはできません。
模型は雰囲気。
これでお腹一杯です。充分。
このF-16はA型準拠のキットらしいですね。だから、C型とはモールドが違うとか。
でも、私にはかなりどうでもいいです。
格好良くて、精密で、作りやすければ、私には良いキットですから。
つまり、ハセガワさんのF-16は良いキットですよ。
結局、スケールモデルであろうが、私はキャラクターモデルと同じように捉えて作っているわけですね。
さて、次は墨入れとデカールです。
いや~、失敗しまくりましたよ。
元はと言えば、塗装から失敗していたのです。振り返ってみて、よく分かりました。
塗装するときに、塗料を濃い目に希釈してしまったのです。
これがすべての失敗の元でした。
エアブラシを使う人なら分かると思うのですが、濃い目に希釈すると、梨地になりますよね。
すぐに気がついたのですが、まあ艶消しにするつもりだし、梨地でいいやと進んでしまったのです。
そして、墨入れの段階になって、まず絶叫。
艶消しってのは表面の凸凹ですね。
つまり、その凸凹に墨が染み込んでしまって、拭き取れない!!
凸凹に墨を残すってのはウェザリングの基本ですが、それにしたって限度があります。
これじゃ、汚しではなく汚れだ。
必死に拭き取ると、今度はモールドの浅さが災いして、モールドの中まで拭き取ってしまう。
仕方なく、もう一度墨を入れる。
そうするとまた汚くなって必死に拭き取る。
ドロドロになってましたよ。一時。
このループを延々と繰り返してましたよ。
何度目かでうんざりして、放置。
このとき、初めて破棄を考えましたよ。もう、このキットいらね!と。
1日置いてもう一度作業を再開したら、
「あれ?思ったよりも汚くなくなってる?」
私の固定観念になっていたのか、はたまた見慣れたのか。
いずれにしても許せるレベルだったので、続行。
しかし、今度はデカールでやられました。
艶消しとは凸凹ですから、デカールが表面に密着しないのですね。
つまり、シルバリングしまくり!!
かなりゲンナリです。
まあいいや。実験だったし・・・。
次からは、艶アリのような平滑な塗膜で塗るぞ!!
現在、ドライブラシを少ししているので、もうちょっとで完成ですね。
兵装も塗装してないのは少しだし。
やっぱり、浅いモールドは扱いが難しかったですよ。
そんな訳で、今日のF-16はお仕舞い。
次回、完成予定です。
また。
ってことで、次のキットはこいつです。
今日のKOG.ver3のお時間です。
こいつの購入時期は、確か2007年2月です。
初めての、そして今のところ最後のワンフェスのチケット(ガイドブック?)を買いにいったら置いてあったので、購入したのですな。
かつて、waveさんがモータヘッドのインジェクションキットを出してくれる、唯一のメーカーでした。
そして、そのインジェクションの第一弾は、おそらく1/100KOGです。
おそらくと言うのは、バンダイ以外のメーカーって、キットの発売時期を商品紹介にあまり書いてないから、不明なのです。
商品紹介といいましたが、1/100KOGは紹介もされてません。
絶版です。
どうも、デキがかなり悪かったようですね。
当たり前です。
インジェクション初参戦で初MH、おまけに簡易金型ですからね。
デキは推して知るべしです。
その後、現在でも発売されているジュノーン初期型、バッシュ・ザ・ブラックナイトが出て、その後にやっと本金型を使ったレッドミラージュが出るわけです。
ここまできて、waveさんもノウハウの蓄積に自信を持ったのか、1/144でインジェクションMHを出します。
これが、KOGです。
発売時期は、やっぱり不明です。
レッドの数年前ではないかと思われるので、1990年代の後半ですね、きっと。
バンダイは丁度MGを開始した頃と重なるのかな?
さて、そんな流れを経て発売されたKOG。早速内容を見ていきましょう。
まずは、足。
パーツ分割が少ないですね。サクっと完了しますよ。
足裏のディテールは、キチンと入ってます。
なかなかよろしいかと。
パーツが少ないがゆえに、ディテール省略が目立つのでは本末転倒ですが、この時代にしては、かなり頑張っていると思います。
次、脚部。
かなり一体整形が目立ちますね。
レッドだと3つとも別パーツにしていたイレイザーエンジンが、すべて一体整形。
おまけに、足首アーマーも一体なので、ちょっと立体感が乏しいです。
ともあれ、組み立て完了。
ま、レッドと比較するのはちょっと無理があるのかもしれません。
作っていて実感するのが、パーツ構成や構造、造型が、KOGからレッドの進化が半端ではないと言うことです。
なるべく一体整形をしてコスト削減ってのは、90年代後半までキャラクターモデルの主流でしたが、レッドはことごとく別パーツ化しているのですね。
コトブキヤさんの鬼分割も、MGのマスキングいらずも、レッドが源流なのでは?
まあ、キャラクターモデルに限らず、現在はスケールモデルも、なるべく別パーツ化が基本となっていますからね。
価格を抑えて子供向けに作るよりも、高額帯になっても、造型を優先させて大人向けに作るほうが、売れ行きがよいのでしょう。
次。腰。
非常に作り易い構成です。
面白いのが、タコ足みたいなポリ。
ユルユルなのですぐに取れてしまいますが、まあね。しょうがないです。
下半身完成。
次。胸部。
やはり、できるだけ一体整形。
肩軸が不思議な構造ですね。
挟み込んで接着するんですよ。
なんで、こんな風にしたんだろう?
腹と胸部の接合面になんのガイドもない上にピッタリと面が合わないので、真鍮線を通します。
次、肩。
やっぱり、一体整形が目立ちますね。
むしろ、よく抜けたなって思いますが。
さて、はっけーん!!
左右で形が違いますね。
向かって左側。こいつが湯流れ不良のパーツです。
もう片方の肩のパーツはちゃんとしてましたから、個体差でしょうかね。
肩完成。
凄まじく厚みのある肩ですな。
次。腕部。
肘関節が、ポリにポリを挿すという構成で、かなりユルユルです。
さて、はっけーん!!
さっきの湯流れ不良とは違い、これは完全な管理不足による不良パーツです。
写真だと分かりづらいので説明すると、上のパーツ。上腕です。そして、手首間接のためにポリを細いほうに入れるんですが、その部分にでかい塊があるのです。
多分、金型がこの部分が砕けているのでしょうね。
お陰でポリを入れるスペースにプラの塊が詰まっているので、ポリが入りません。
これ、両手共になっております。
完全に、管理放棄ですな。何年も前からこの欠点は放置されているんですよ。
仕方ないので、ナイフでゴリゴリ削ります。
さて、腕も完成です。
次、頭部。
KOGのキモとなる、重要な部分ですな。
あんだけデカイ頭だったら普通アンバランスで格好悪くなるはずなのに、なぜか格好いいのがKOG。
デザインの妙なのでしょうな。
永野さん。メカデザイナーとしては、超一流だと思います。
あくまでメカデザイナーとしては、ですけどね。
ゴリっと男らしい分割。
頭頂部のディテールが、下手したら合わせ目消しで死んでしまうよ!!
ボークスさんのGGIみたく、頭頂部だけ別パーツにすりゃいいのに。
あと、フェイスも合わせ目があるのは厳しいんでは?
それにしても、頭頂部のプラ、分厚いですね。5mmくらいあります。
ここまで分厚いプラパーツを見たのは、アラレちゃんのファンタジーライオンくらいだな。
ヒケとか大丈夫か?
意外と、ヒケてないですけどね。
最後、スタビライザーと武装です。
武装といっても、KOG.ver3は弓しか持っていないので、少ないですけどね。
一応、使わないパーツに、バスターランチャーのパーツの一部があるんですけど、あくまで一部なので、ランチャーは作れません。
さて、全景。
弓のすべてを取ろうとするとこんなになってしまうので、もっとアップにします。
三面図。
かなり良いかと思います。
確かに、レッドと比べると相当落ちますが、それでも格好良いKOGにはなっているのではないでしょうかね。
今のところまだ、いつでも帰るインジェクションのKOGはコイツのみですし、造形的にもどうしようもないものでもないです。
私にとって、最高のKOGは、同じwaveさんが2007年末に発売した超絶GK、syujyuさん原型の1/144KOGなんです。
あれに比べると圧倒的にクオリティが違いますが、そもそも両者は比べるものではないですね。
最高の造型を目指して徹底的なコダワリで作られた最新のガレキ版KOGと、インジェクション技術がまだ熟練したとは言いがたい頃の本キットですから。
これで批判されたら、後出しジャンケンですな。
それよりも、品質に問題があると思います。
手首の金型、修正しないとまずいと思いますけどね。明らかに確信犯だし。
あと、このKOGを作って実感したのが、WSCの生嶋さんの言葉。
以前、生嶋さんがアシュラテンプルを作り直すときに、
「足をヒールにしたお陰で、ほとんどすべてのパーツのバランスを変えなくてはならなくなった」
って仰ってたんですよ。
そのとき、たかがヒールにするだけで、そんなに印象に変化がでるもんかな?って思ってたんですが・・・。
正面の写真を見ると、明らかにバランスがおかしいですね。下半身の。
なるほど、こういうことかと。
今になってやっと分かりました。
ま、私は、基本的にFSSのキットは改造しないと決めているので(その時代の限界や、その原型師の解釈が面白いと思うので)、このまま完成させますけどね。
最後に、サイズ比較。
でかいな。KOG。ヒールにして、余計にそう感じる。
こうして並べると、やはりレッドのデキの良さが伝わりますね。
どうして、こんなに一気に進化したんだろ?
まあ、造型的には圧倒的にレッドに対してKOGの完敗ですが、作りやすさという意味では、かなり楽ですよ。
何しろ、パーツが少ないですからね。
構造も考えられていて、完全に工作と塗装を分離できます。
なので、ストレスなく進んでいけますね。
さて、KOGの仮組みも終わったので、次はF-16の仕上げだな。
しっかし、ネタを貯めて一気に更新すると、回数が少なくて楽だが、その分一回の量が多いので、疲れますね。
そんな訳で、今日のKOGはお仕舞い。
また。
前回、私にとって、最高の戦闘機はF-16だと言いました。
これには続きがあるんですね。
私にとって、最高の戦闘機は、F-16。
私にとって、最強の戦闘機は、F-15。
私にとって、至高の戦闘機は、Su-27(から連綿と続くフランカーの系統)。
F-16が最高というのは、デザインが一番美しいのがF-16ということです。
F-15が最強というのは、そのまま。キルレシオ100対0を叩き出したF-15にこそ相応しいでしょう。まさに、信頼と実績のイーグル先生。
フランカー系が至高というのは、美しさと強さの両立ということです。実際に強いかは不明ですけどね。
いや、そもそも戦闘機の戦闘力というものは・・・。なんて語りだしたらいつまでたっても終わらないので、これでお仕舞い。
要は、私の中にある戦闘機の原風景とも言うべきものですから。
実際の性能とか戦術とかテクノロジーなんてことは一切無視した、少年の日に胸に焼きついた景色なのです。
この私の感覚は、これらの戦闘機を知ってから20年近く揺るぎません。
たとえ、F-22が実用化されようと、F-16の後継機F-35が開発の最終段階を迎えようと。遅れまくってますが。
なんでしょうねえ。この80年代的な感じは。
でも、私にとっては、これらの三機が、戦闘機として一番重要なのです。
一番、輝きを放っているのです。
あと10年もすれば、こいつら皆、多分退役するのでしょうね。
それでも、少年の頃の憧れ、憧憬の念は消えることはないのです。
エアモデルに手を出してしまった以上、事あるごとにこいつらを作り続けることでしょう。
幸いなことに、素晴らしいSu-33をハセガワさんが出してくれましたからね。
そんなことから、エアモデル一発目にF-16を持ってきたのですね。
ただの練習ですから。一発目は。気楽に。流れを理解することに集中するのみ。
そもそも手順も分かっていないキットを上手に作れるはずがありません。
なので、複数回作っても飽きないキット。F-16がトップバッターなのです。
そんな訳で、ラオウ、トキ、ケンシロウという北斗三兄弟ならぬ、F-14,15,16というF三兄弟の末弟。F-16を今日も作っていきましょうか。
若い人には、ダンゴ三兄弟の方が分かりやすいのかな?
でも、ダンゴ三兄弟はドラマがないよねえ。
ノズルです。
見て分かる通り、外円と内円が違いますね。ま、どうでもいいことですが。
どうでもよくないのは、C-12パーツ、エンジンノズルのディテールパーツですが、こいつがこのままはまらないんですね。
焦りました。何事かと。
どうやってもおかしなはまり方しかしない。凄く隙間ができるんです。
弄っていて、やっと分かりました。
ディテールパーツの方の突起が邪魔なんだと。
要は、綺麗にはめるには、C-12の突起を綺麗に切り取ってやる必要があるわけです。
オイオイ。説明書に書いとけよ。そういう重要なことはさ。
てか、何のための突起だったんだ?これは。というか、デザインナイフをもっていない人は、どうやってこれを整形するんだ?
スケールモデルを作る人でデザインナイフを持っていない人はいないでしょうが、如何なものかと。
ちょっとイラつきました。
さて、本体がほとんど形になったので、また少し塗装を進めます。
本体を接着しましたので、ついでに兵装の類も接着です。
プラ用接着剤は接着部分が強固になる反面、硬化が異常に遅いですからね。本当なら、硬化待ちは1週間でも足りないくらい。
ストレスなく上手に硬化時間を捻出するのは、快適な模型ライフの重要なファクターです。
だからこそ、サイクルが必要なんですね。
こいつの硬化待ちでアレを仮組みして、タイミングを合わせて整面に入って・・・
これをやると、開始から完成まで一気に進めないというデメリットはありますが、塗装するまでに考える時間があるのと、いろんな工程を行きつ戻りつするので飽き辛いこと。さらに、他のキットも擬似同時進行できるのがいいと思います。
ま、模型に触る時間がなくなると、二個のキットが一気に死ぬんですけどね。
嗚呼!VF-25。sv-51γ。
さらに、足回りとノズルの塗装もしました。
ついでに、車輪格納庫も。
格納庫。今塗装する必要あったか?あとでマスキングしてやった方が、絶対に効率いいだろ?
なんか、格納庫ハッチまで接着しちゃって・・・。
順番間違ってるぞ!!
そうなんですね。あとで思い返せば分かるんですが、なにぶんエアモデルの手順を分かっておりませんから、こういう見当違いなことが頻発するわけです。
こういうところもスケールモデルに気後れを感じていたポイントですね。
慣れていないことをするという。
でも、慣れていないからこそ面白いともいえますしね。
その分、ストレスもありますけど。
ストレスのない模型制作など、ありはしない!!
更に更に。
キャノピーマスキングまでしておきました。
写真には撮り忘れましたが、勿論キャノピーの塗装もしましたよ。
5回くらいやり直しましたけどね。
なんかおかしいんですよ。
塗ってできたかな?って思うと塗膜が乾いてない。
触って汚くなってしまったので、シンナーで綺麗にふき取ってもう一度塗装。暫く放置してから様子を見ると、こんどはなぜか塗膜が垂れてる。
おや?そんなに厚吹きしてないぞ?
乾かないから、こういうことになるんですね。
透明パーツだからこそ起きた、経験したことのない事態だったのでしょう。
これも良いお勉強です。
透明パーツの塗膜は乾かないのか?だから、裏から塗装しろと指示されているのか?
さて、接着も済んだことだし、硬化待ちとして、いつも通り次のキットの仮組みへと進みます。
そんな訳で、今日のF-16はお仕舞い。
また。
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