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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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武神装甲 降・臨!!


ダイゼンガー

今日のダイゼンガー・逸騎刀閃のお時間です。

今回で、ダイゼンガーが完成しました。
早速、三面図、否、4面図を。


4面図

正直な私の感想を言えば、「配色に失敗したな・・・」て感じですねえ。
塗装している時から予想はしていたのですけど、実際には最後で失敗したようです。
私としては、青がいけないのではないかと思うんですねえ。
この色彩の中に青を入れるのであれば、もう少し白を足して、淡い青にすべきだったなと。

元の設定色のチャチさは払拭できたとは思います。
当初の目的である白装束のイメージも、なんとなく達成できたと思います。
が、青がいけなかった。そして、濃いグレーはもう少し白に寄った色でよかった。

白を基調とした塗装ってものの経験がまだまだ薄く、しかも白から黒のグラデで基本的な色分けをするなんざ、初めての経験でした。
よって、このレベルでも仕方ないかな。


斬艦刀

斜に構えて。

にしても、格好いいですね。ダイゼンガー。
思いっきりスーパーロボットなデザインですけど、私はデザインが琴線に触れるかどうか、それだけが重要なので、嘘臭さはまったく気にしてません。

それにしても、二ヶ月振りのキット完成ですか・・・。遅いですねえ。
本当なら、馬込みで6月中に完成予定だったのですけどね。
ま、忙しかったんですよ。色々と。


いつものポーズ

背負ってみた。

パーツ数的にはHGUC並みだから、結構サクっと作れるかと思ったのですが、基本工作などを含めると、昨今のMG並みの手間がかかるキットかも知れません。
でも、造形で言うならば、やはりコトブキヤさん。一線を凌駕していますねえ。
色気のあるラインとバランス、ディテールが、その存在感を高めています。

やっぱり、コトブキヤ製キットはいいわぁ。


上半身

上半身アップ。

コトブキヤさんというと、これまでACしか作ってなかったのですが、今回初めてスパロボのキットを作ってみて、コトブキヤさんのフォーマットってのはどの種類のキットでも同じだって分かりました。

元のデザインがその特色を分けていますけど、基本的にはディテールはなるべく別パーツで再現。
マスキングは必要最低限で作れるように。
合わせ目は当然の助動詞「べし」で存在。
その代わり、無駄なフレームパーツがほとんど無く、関節も合理的。
可動はいいとは言えないが、その分、関節部などスカスカになりがちな箇所の造形もしっかり。
はめ込みピンとダボの形状から、ヒケが多い。

等ですかね。

ちなみに、もう一個の刀は作ってません。
刀を持つ手は右手にしか付いてませんし、斬艦刀の大きいのは必ず持たせたいしで、結局作ってもちっこい方は持つことができないんですね。
造形はいいので、なにかのキットに再利用することにします。


あおり

にしても、いいキットでした。造形云々はこれまで繰り返し言ってきたので繰り返しませんが、作る側の便を考えている、実に作り甲斐のあるキットです。
例えば、マスキングをまったくしなくても塗装ができます。こんな複雑なデザインでありながら、これは驚異的な事実です。
ガンプラなどのように、フレームを使っていないですしね。

結局、パーツ分割の工夫さえすれば、MGの様に無駄なパーツを使わなくても、色分けはできるし、作る作業の手間を減らせるわけですね。

勿論、コトブキヤさんのキットは基本工作が必須なキットです。これが嫌だという人にはどうしたって向かないのでしょうけど、最終的にコトブキヤさんのキットは「最後までやる人」向けに作られていると感じるので、そういう人には、ガンプラと大差はありません。
確かに、合わせ目消しは、場合によっては面倒なんですけどね。


斜

さて、これで2つのキットが入っている逸騎刀閃のうち、ダイゼンガーは完成したわけです。
残りはアウセンザイター・プフェールモードとなりますが・・・、これがかなり手間なキットとなりそうです。
なにせ、一次接着の段階で、接着すべき箇所の半分も接着できていませんからね。
塗装の便を考えると、どうしてもこうなってしまうのですけどね。

塗装する面もかなり大きく、綺麗な塗膜を貼るのはなかなかに大変そうです。
ダイゼンガーをオリジナルカラーで塗装してしまいましたから、当然アウセンザイターもこうしないとおかしなことになるでしょう。
これも、難しそうです。

ま、頑張りますよ。
なんにしても、手を動かさなければキットは完成しませんし、完成すれば苦労も吹き飛びますから。特にコトブキヤさんのキットはね。

逸騎刀閃というまとまったキットではありますが、ダイゼンガーは単品でも発売されているので、一応レビューしておきます。
以下は、ダイゼンガー単体のレビューです。

 

○キットの造形:9点
デザインの時点からそうなのだろうが、幾らかいい加減な箇所がある。
が、それを立体物として魅力的なものに起こしているのは、流石といえる。
造形として一番の見所となる装甲の重なりなどは、プラキットとは思えないほど立体感がある。
また、関節などの密度感もコトブキヤクオリティ全開で、見ていて気持ちいい。
また、全体のボディバランスは本当に素晴らしい。各部のハッタリの利いたバランスは超格好いい。
大きい肩。大きい脛。細いウエスト。これらの難しいラインを取り込みつつもまったく破綻しておらず、むしろそれが格好よく見えるのはプロの原型師さんの力だろう。
バンダイにはまず出せない色気だなあ。


○どれだけ簡単に綺麗に作れるか度:7点
ただ組んで基本工作はせず部分塗装で終了とすれば、9点でもいいと思う。
が、全塗装をするとなると合わせ目を消さなくてはならない。
この合わせ目消しをするのが厄介な箇所が多い。肩のエッジ部分、前腕の青のパーツなどがそれ。
そういうところで、幾らか原点かな。
ま、この辺はコトブキヤさんのキットなら付き物なので、私はもう慣れました。



○可動範囲:6点
私は充分だと思うが、まだまだガンプラなどには敵わないので。
元々コトブキヤさんのキットは、可動やギミックよりも造形に重きを置いているので、割とどうでもいい評価だと思うけど。

 

○関節・武器保持力:7点
基本的には、関節や武器の保持力は充分。
ただし、斬艦刀が重すぎるため、ポーズが限定される。どうしても腕一本では持てない重さだからだ。
というか、刀を前に出すと、腕どころか両足首も曲がって前のめりで倒れる。
この辺が原点ポイント。

 

○プレイバリュー:7点
ダイゼンガー単体で見れば、普通に「模型」しているが、遊ぶに充分な玩具とも言える。
可動にしても、ある程度の自由度はあるので、動かすのも問題ないだろう。
本当は、左手にも刀の持ち手を付けて、二刀流ができたりすると良かった。
というか、コトブキヤさんのスパロボキット全般に言えることだが、なぜか武器のい持ち手が右手しかないことが多い。
ACの様に、左手にも付けて欲しいもんです。



○置物的価値:8点
見た目で思いっきり鎧武者している上に、ハッタリの利いたデザイン&造形なので、アイキャッチはいいだろう。
ただし、元ネタを知っているものは割と少ないと思う。
私だって、プラモに復帰してから知ったくらいだし。
 

○総合評価:8点
玩具としてはちょっと物足りないかもしれないが、「自分で作る模型」としては魅力充分なキット。
ガンプラに飽きたら、こういうキットもいいかもしれない。
 

○お勧め度:7点
デザインがあまり子供っぽい部分も見られるので(ハッタリ偏重とか)、一概に万人向けとも言いがたいが、スパロボの中ではかなり格好いいほうだと思う。
元からの色分けもほとんどなされているため、塗装しない人にも向いている。
作り手に依っては、色んな遊び方(作り方として)があるだろう。例えば、和ではなく洋の甲冑をここから作ってみるとか。
私も技術の蓄積が充分になり、モチベがあって、機会があれば、改造して西洋風の甲冑にみえるように弄って二体並べてみたいと思っている。

以上、恒例のレビューでした。

以下、オマケ。



比較

これも恒例行事ですが、素組みとの比較。
色が全然違うように見えて、実はポイントポイントで同じ系統の色を使っているのが分かりますね。

そして、やっぱり塗装すると、質感段違い!

そんな訳で、今日のダイゼンガー・逸騎刀閃はお仕舞い。

暫く充電期間を置き、今年上半期のまとめをしてから、アウセンザイター・プフェールモードに取り掛かりますが・・・。
もしかしたら、合間に旧キットを作るかも。
旧キットのいいところは、サクっと作れてしまうところなんですよねえ。改造しなければですけどね。

では。


~追記~

ダイゼンガー。やっぱり色合いが気になったので、塗りなおしました。


ダイゼンガー
86b5142e.jpg
ダイゼンガー3

ちょっと色を変えただけで、このマッチング。
やっぱり、色合いって難しいです。こういうセンスが欲しい。
ってか、造形センスも欲しい。

ああ、模型道は深遠なりき。

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