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今回で仮組み完了まで持っていきます。
では、早速組み立て。
ランドブースターです。要するに、ガンダムでいうところのバックパック・ランドセルですな。
白い板状のパーツは伸縮する構造になってますが、特に意味はありません。
短くしても格好よくはなりませんし、動かしまくっているとスチロール同士の摩擦なのですぐにユルユルになります。
で、こいつを背負わせます。
ん!格好よくなった。
やっぱり、何某かのパーツが本体にくっついていたほうが、格好よく見えますね。
さて、残りは武器です。
シールドとセイバーですな。
このシールド、ツェメリットコーティングがされていると言う設定らしいです。
戦車好きな永野さんらしいですな。
あと、画像左上の丸いパーツ二つ。これはSマインというものらしくて、化学反応で爆発する機雷らしいです。
化学反応なので、衝撃などによる誘爆はないそうです。
ということは、スイッチを入れてから何秒かしてから爆発するってことかな?
ん~、使い方が難しそうですね。
手榴弾の様に、ピンを抜いてから10数えて、敵に投げつけるとかなんでしょうか?
普通に銃で撃ったほうが早い気もしますね。こういうロボット同士の戦いだったら。
セイバーの持ち手は、パーツ確認の時にも書きましたけど、柄と一体成型です。
一体成型のため、ちょっと手が薄いのはこのキットの特徴といえましょう。
ま、要するに、造形面でちょっとまずいわけですけどね。
でも、持ち手が一体成型ということで、保持には困りませんし、角度も最初から付いているので、自然な感じになります。
私はMGガンプラなどの可動指が嫌いなので、こういう固定式ハンドにしてくれないかと思っております。
動く指で保持させようとするから保持力もよくないし、開いた時の表情も悪くなるんですね。
固定指の方がパーツも減らせるでしょうし、なぜ可動に拘るのか分からないんですよねえ。
可動でなくても、この間出たHGUCザク改のように(マシンガンとヒートホークの持ち手が共用。つまり、人差し指だけ伸ばした手で斧すらも持たせるという理不尽さ)、手に関しては徹底的に手抜きをする傾向があるバンダイですから、仕方ないのかもしれませんけど。
さて、早速、基本武装を装備させましょう。
ん~、格好よくなった。
やっぱり、何か持っていると、それだけで締まりますな。
次。エルガイムの基本飛び道具であるらしいパワーランチャー。
モナカ割りの単純構造です。
これは、合わせ目消しが面倒臭そうだな。
ちなみに・・・
エルガイムの飛び道具には、すべてこのようなコードを本体と接続します。
なんでも、本体から銃にコードを通してエネルギーを送るらしいのです。
こういう発想も、エルガイムが初になるのかな?
ガンダムだと、どこにエネルギーがあるとかそういう設定は、後付けで補完されたぐらいですから。
さて、これも装備させましょう。
ん!やっぱり、銃を持たせると格好いいです。
ガンダムと違い、上腕にそのまま接続させるってところもいかしてます。
私、手に持つよりも、腕に装着させるってほうがメカらしいと思うんですよ。
ロボットがイチイチ手に銃を持つってことは、戦車の砲塔に腕をつけて、その腕に大砲を持たせて、その腕が引き金を引くなりして漸く撃てる構造にするってことですからね。
つまり、恐ろしく回りくどいわけです。
別にリアリティ云々だけでなく、こういうデザインってあまりないんですよね。
ガンダムでは、NT-1アレックスやドライセン、他・・・なんだったかな?ま、そんなにないです。
あまり見ないからこそ、格好よく見えるのかもしれませんね。
あ、あとですね。結構ムカついたんですが、エルガイムはパワーランチャーやバスターランチャーを装備する時に、コードを本体のチンコの部分と接続します。これはキットでも忠実に再現されていますね。
が、このコードが問題児で、かなり応力があるんですよ。
なので、ちょっと動かすと、ランチャー部・チンコ部双方の接続部が外れます。ピン!って感じで抜けるんですよ。
どうしたって、安定して接続していられません。ほんと、イライラします。
ここでムカつくのは、説明書なんですよ。
説明書では、綺麗に接続し、ちゃんとポーズも取っているんです。
が、説明書のポーズをこのコードで取ると必ず外れるんです。
なぜ説明書では、コードを外すことなくポーズを取れるのか?
簡単です。
付属のコードを使ってないから。
キット付属のコードの反発力がありすぎて使いづらいが故に、説明書の作例では別の物を使っているんですな。これは、ランチャーのコードだけでなく、膝裏のコードも同じです。
なので、スムーズにポーズが取れると。
これはまずいだろ?
模型誌の作例ならばダメなパーツを置換するというのは当たり前の選択でしょうが、キットの説明書にキット付属でないパーツを使うなんて、ちょっとした詐欺ではないか?ウン十年前ならいざ知らず、技術レベルも高まった最近のキットなら尚更ですよ。
ま、詐欺云々に関しては細かいことをウダウダいうつもりはありませんけど、こういう姿勢はムカつくんですね。
説明書の写真も、付属コードを使っているのなら「これは使いにくいです」くらいで終わるんですが、元以上によく見せるために付属ではないパーツにわざわざ置換しているからいらつくんですね。箱の写真も同じですから。
バンダイお得意の誤魔化しでしかないわけです。
ちゃんと、付属パーツだけでやりゃあ、文句も言わないのに。
こういう不満も、付属のコードがあまりにも使い辛いからこそ出てくるわけですが。
開発している段階から分かっている欠陥なんだから、何とかやりようもあったろうに・・・。
同時期に出たMGケンプファーにも同じような箇所がありますが、あっちはメッシュを使ってますからね。
サイズ的にメッシュが厳しいようなら、コードの素材をもっと軟らかい物にすればいいだけで、なんとでもなる範囲だと思うんですよ。
ホビー業界って、こういういい加減さが本当に目立つんですよね。バンダイだけではなく。
例えばボークスさんのスパロボ関連のアクションフィギュア。
実物を見るまでもなく写真レベルで、製品の質がかなり酷いのがわかります。サンプルや売り込みに使っている写真からの劣化が酷すぎるんですね。エッジもモールドのダルダル。塗装も酷いです。
バンダイも、出荷前に撥ねられるべきレベルのMIAやGFFを平気で売ってますし。
こんなのは、完成品市場では日常茶飯事であるんですよねえ。デモンベインのとかメガハウスのとか挙げればキリがないくらい。
基本的に、この手の品質劣化は組み立てキットではあまりありません。完成品などに多く使われるPVCなどの軟らかい素材を使っていないからってのが大きいのでしょうけど。
なので、完成品を買わない私にはあまり関係ないことなんですけど、やっぱり他人事でも腹が立つんですよ。
どこまでいったら、こういうユーザーを舐めた体質は改まるんだろうと。
話を戻します。
パワーランチャー二基は、こうしてシールドの裏面に装着できます。
こりゃあいいぜ!
さて、ここまで来て、私、気が付いたことがあります。
胸にパーツをつけるの忘れてた~!!
ってな訳で、今更装着です。
なんか変だと思ってたんですよねえ。
残す武器は一つ。エルガイムの世界で最強の火器。バスターランチャーですな。
これまた単純な構造で・・・。
しかし、この長さは半端ではありません。
どのくらいなのか?見てみましょう。
はい。長いですね。本体の身長を軽く超え、20cmくらいあります。
ちなみに、コードはもう使いません。ここで3本接続するのが正しいエルガイムの姿なのですが、どうやってもコードが外れるので二度と使わないことを決意しました。
ムーバルフレーム。
関節可動部の合理的デザイン。
メカとしてのリアリティ再現。
色々とエルガイムから始まったものってありますけど、このバスターランチャーもその1つだと思います。
つまり、長柄の得物を持たせると格好いい!!
これもまた、永野さんの発明でしょうな。
これは連綿と受け継がれ、Zではメガバズーカランチャー、ハメガランチャーなどと名前を変えて登場し、ガンダム00にも同じような長柄のライフルが出てきましたね。
他にも、脚を長くすると格好よく見えるというのも、永野さんから始まったことでしょう。
さて、漸く仮組み完了のエルガイム。
様々な角度から見てみましょう。
正面と横から。
バスターランチャーがあまりにも長くて、全体をフレームに収めようとすると、どうしても本体が小さくなってしまいますね。
よって、ランチャーはオミット。
ん~、滅茶格好いいですな。
やはり、永野さんのデザインは素晴らしいです。
俯瞰と煽りで。
どちらも素敵です。
エルガイムは格好いい!!
さて、これで仮組みは終わったわけですが、ここまでの所感を例によって書いておきましょう。
○組み立てづらい箇所が幾つかある。
特に脚に多いかな?前腕もそう感じますけど。コの字型のパーツをプラのしなりを利用してはめ込むって箇所が多いのですな。
組み立てだけならまだいいんですが、このあとバラすとなると、かなり厄介な気がします。
○手の造形がイマイチ
ワンパーツで無理に作ったからでしょうな。かなり薄くて、違和感があります。
○関節部の構造が単純。
ま、私はこんなものでいいと思いますけど、昨今のガンプラと比べると、圧倒的に見劣りする構造になっております。
8年近く前のキットですから、当たり前ですけどね。
よって、可動域自体もそれほど広くはありません。
あ、腕と肩の可動範囲。載せるの忘れたな。
まあいいや。
○首が動かない。
顎を上下させることもほとんどできませんけど、横に振ることもほぼできません。
○全体的にディテールが頑張っている。
これは感じますね。特に露出するフレーム部。ランダムスレート内部とか。
元デザインがそうだったからでしょうけど。
○ボディバランスが秀逸。
これ以上のエルガイムのキットってあるかな?って感じです。
この間のキャラホビでwaveさんが出したガレキもカッコいいですが、アレよりも造形は好きです。
アレはまた別の設定画を元にしているから、かなり違うだけなんですけどね。
オフシュートなどで出たエルガイム、メガハウスから出たものよりも、全然造形は優れていると思います。
両方ともこのキットより後発なのに、あのクオリティは不思議です。
唯一、これよりも優れた造形だなって感じるのは、超合金魂スペックのエルガイムですな。
アレは肩のラインが色っぽいですよ。
○割と塗装し辛い構造。
仕方ないとは思いますけどね。当時の技術で13cmサイズのキットにフレームを盛り込んだわけですから。
それでも、流石にバンダイ。他のメーカーに比べれば、イージーキットですよ。
ざっとそんなところですかね。
細かな部分での欠点はありますけど、全体的に見て相当いいキットであることは間違いないです。
さて、話は変わるんですけど、なんだってこの時期にエルガイムMK1を作ることにしたのか?
一言で言えば、R3でエルガイムMK2と並べられるMK1を出して欲しいからです。
新作リファインされないと思って旧キットを作っていると、発売が決定してゲンナリするって話をよく聞きますけど、私の場合はそれが特に酷いです。
逆シャアなんて、数年はないと思っていたのに、根こそぎリファイン。
ポケ戦だって、ザク改もケンプファーも当分HGUCで出ないと思ったのに、シリーズを開始すると発売情報が出る始末。
つーわけで、私が作った旧キットの類は、大体リファインされてしまったわけです。
わざわざ旧キットを作った意味がないのです。ザク改に関しては、旧キットの方がデキがいいと思いますけど、そういう問題ではありません。
このジンクスを逆手にとってやろうと。
もし私がエルガイムを作ってジンクスが発動すれば、滅茶格好いい1/100エルガイムが出るってことになりますからね。現在、エルガイムを出すとなるとR3枠しかないでしょうし、そうなるとMK2と同じサイズで無ければ意味はないわけですし。
実は、ジンクスは既に発動済みともいえるわけですけど。
そろそろエルガイムを作ろうと思っていた矢先に、魂スペックでリリース決定ですからね。これはもう発売されたかな?
ともかく、私はMK2と並べられるような造形と同じサイズのMK1が欲しいのですよ。
ジンクス。発動せ~い!!
そんな訳で、今日のエルガイムはお仕舞い。
次回から基本工作に入るのかな?
ん~、どうしようかな。もうちょっと仮組みの姿を見ていたい気もするし・・・。
多分、改造はしないと思うけど。私には直すべき箇所が分からないので。元から格好いいですから。
拳の改修は技術的に追いつきませんって。
また。
今回で、本体完成を目指します。
早速、組み立て開始。
まずは拳から。
ワンパーツです。
ワンパーツ一発抜きだとガレキのようなパーツを想像してしまいますが、このキットの拳は見て分かるように、かなりラインがよれています。
ABSという材質と、ヒケなどによる形状変化なんでしょうかね?
やはり、カッチリとした造形には、たとえABSといえど役不足ってことなんでしょうね。PVCなら尚更ってところでしょう。
メカ物には、どうしてもプラかレジンキャストが向いているのでしょう。
ちなみに、この拳はかなり薄いです。
これもヒケ対策なのかもしれませんね。
上腕です。
ここは組み立てが面倒です。ってか、組み立て自体は普通なんですが、ABS製フレームにスチロール樹脂の装甲をはめていくので、ばらすのが骨です。
次。上腕と肩です。
ここもABSフレームに装甲をはめていく形になりますが、弄るのは楽です。
結局、はめたところが全然動かせないから外せないわけで、ちょっとでも動かせると外したりしやすいんですね。
で、これらを組み合わせると。
腕の完成です。
上腕装甲は、MGや最近のHGUCなどでもよく見られる、筒状のパーツにフレームを通すという構造です。
ここで面白いのは、腕にポリを使っていないところです。一昨年のF91さんやクロスボーンガンダムさんで宣伝文句として使っていた「ポリキャップレス」。
これが、2001年当時でもガンプラ1/144サイズでできたって訳です。
多分、完成度や確実性が求められるガンプラではできない実験・冒険を、非ガンプラでしているってことでしょう。
これは前回も書きましたけどね。
HGHMで実験したABS関節と13cmサイズでのフレーム構造。
ボトムズ関連でのエッチングパーツやリベット構造など(これはガンダムには応用できなさそうですが)。
ファンが小うるさいガンダム系ではなく、非ガンダム系でこういった思い切った実験をするってのは、考え方によってはガンダム以外を舐めているともいえますが、私は実験的姿勢ってのは好きなので別にいいです。
ガンダムというカテゴリで思い切った実験ができないってことは、それだけガンダムカテゴリが老衰しているってことですからね。
ただ、邪推でしょうが、実験のためにデザインが消費されて、結局ガンダムの人柱にされてないか?って考えてしまいますね。
ガンダムに必要な技術模索のために他のメカをキット化してみて、ある程度ノウハウが溜まったらそのメカシリーズは止めてしまう。
こんな循環になってないか?
こう考えてしまいます。
つまり、新しい実験のために非ガンダム系をキット化しているのであって、ハナから完遂するつもりもなく、必要な技術を実験できた段階で終了にすると決めていると。
多分、そこまでの悪循環を意図している訳ではないでしょうが。
普通に売れれば、実験のためだろうがなんだろうが、続けるでしょうしね。
ただ、問題は、シリーズをキチっと続けてくれないところなんですよねえ。バンダイって。
売れないからっていうけど、ただの言い訳ですからね。ガンプラだって、深刻売れない時期もありましたし、売れない個体だってありますから。
結局、数々の悪行をしてきたバンダイだから、こんな邪推をしてしまうんですよ・・・。
邪推でなかったとしたら・・・、いずれマクロスのVF-25も人柱にされて、変形その他のノウハウを吸収したら、シリーズ途中でさっさと止めてしまうのでしょうかね?
そうならないことを祈りますが、まず無理でしょうね。人柱云々以前に、モンスターなどをバンダイがキット化するとは思えませんし。
超合金でマクロス・クォーターが出るそうですが、キットで出してよ!!
御託が長くなりました。
で、腕を本体に付けます。
上半身のバランスがよくなりました。
んで、次は頭です。
合わせ目の無い秀逸な構造となっています。
ってか、全身に渡って、あまり合わせ目は無いんですけどね。このキット。
なかなかに二枚目です。
ただ、前から感じているのですが、このキットの頭は若干長く、フェイスカバー(?口のところの奴ね)が、ちょっと前に出すぎている気がしてしまうんですよ。
これは、好みの問題だと思いますけどね。キットのままでも相当いい造形ですし。、
さて、これを本体に組み合わせ・・・
本体の完成です。
いや~、エルガイムは格好いいです。エノレガ仏。
シンプルでいながら味わい深く、昨今のメカデザインが失ってしまったものを持っていますね。
そんな訳で、今日のエルガイムはお仕舞い。
次回で、仮組み完了までいけるかな。
では。
といっても、たかが6日間休暇を取っただけなんですけどね。
俺って、勤勉?
そんな訳で、今日のエルガイムのお時間です。
以前からの続きで組み立てをしていきますよ~。
では、腰から再開。
ま、割と普通です。
一番左の上下のパーツは、外腿に付けるのを、前回忘れていたものです。
腰横アーマーの接続部はポリですが、ポリ♀に差し込むピンが棒ではなく「板」です。
これはちょっと、可動式プラモデルとしては問題なんではないか?
板だとどうして問題なのかは、ガンプラを作った事のある人なら大体分かるとは思いますけど、要は、ポリが削られて痛めつけられて、保持力がなくなるんですよね。ピンが円形でないと。
しかし、なんだってこんな仕様にしたかなあ?
手抜きってほどでもないし。大体、こんなところを板にしても、作業が楽にはならんだろうし・・・。
あ、分かった!
ヒケ対策なんじゃないかな?
現在のガンプラでも結構見られますが、はめ込み式に拘った結果、ポンとダボのところがひけるんですよね。
そのピンを棒ではなく板にすれば、面積は減るわけですからヒケも小さくなるとかそういうことでは?
これははめ込み式の宿命ですけど、こういうのを回避したくて、ガンプラではなかなかできない冒険を、商品自体が少なくて、そこそこの物を出せば大体満足してもらえるような非ガンダム系キットで試したのかもしれませんね。
ま、それはどうでもいいですけどね。私はどうせ動かしませんから。
で、組み立てると・・・
こうなります。
考えてみれば、エルガイムMK2以前に、腰周りに装甲のなかった(フンドシっぽい感じだった)ロボットデザインってあるんでしょうかね?
ま、探せばきっとあるんでしょうが。
ファーストガンダムのころって、結構大袈裟な腰アーマーが主流だったと思います。
さて、次は上半身です。
胸と腹です。
かなり簡単な構造ですね。
ここで特筆すべきは、首パーツ(ブラウンのやつ)がそのまま胸を貫いて、腹との関節部となっているところです。
なんだか、このキットはかなり実験的というか、面白い構造が多いですね。
少ないパーツで多くの可動部をって考えた場合、こういう構成になったってことですかね。
で、これを下半身に合体。
ん、締まってきた!
次回で本体完成までいきたいです。
そんな訳で、今日のエルガイムMK1はお仕舞い。
また。
武神装甲・降・臨 !!
竜巻斬艦刀!!!
今回で、逸騎刀閃も最終回となります。
いや~、永かった。
まさしくお前も強敵(とも)だった!!
ま、御託はともかく、ざっとダイゼンガーさんとアウセンザイターさんが合体した様子でも観察してみましょうか。
つう訳で、騎馬武者姿のお二人です。
こういうところが、スパロボっていかしているわけです。
リアリティ云々ではなく、単純なハッタリのみ。
面白ければいいじゃん!
なんだか分からないけど、格好よく感じればそれでいいじゃん!!
こういう姿勢は好きです。
どちらかと言えば、アーマードコアのように、リアリティ溢れるディテールに、デザインを乗せていくというやり方の方が好きですけど。
ただ、ガンダムみたいに、リアリティを微塵も感じさせないものなのに、どうでもいい設定ばかり作って「リアルでしょう?」って顔をするのが嫌いなだけです。
元々、ガンダムの設定ってのは、「設定遊び」だったみたいですけどね。
それがアレな人たちにとっては心地よかったらしく、遊びをマジにしてしまった。
そして、「整合性が」とか、「公式年表はどう」とか、「この時代のMS概念は」とか、「ミノフスキー粒子の応用で」とか言い出すわけです。
ここから、ガンダムの鬱陶しさって始まるんでしょうね。
やかましいわい!
面白ければそれでいいんじゃい!!
マジメに遊ぶ、ふざけるってのは大好きですが、遊びやおふざけを本気にするのは嫌ですな。
野暮ってものです。
その「なんとなく」感は、40m以上もあるというロボット同士が合体するという不合理さだけでなく、デザインにも現れていますね。
前回にも書きましたけど、ディテールが少ないんですよ。
なので、精密感やスケール感を感じさせないのが、このキットの欠点です。
ただでさえサイズがデカイキットですから、目立ってしまう欠点ですね。
これは、コトブキヤさんではなく、デザインの問題なんですが。
でも、実際にキットを目の前にすると、そんな欠点も吹き飛びます。
何しろ、その迫力が半端ではないですから。
後ろから。
マントのお陰で、後ろから見ても、かなり格好いいと思います。
ちなみに、馬のタテガミ・尻尾・マントは塗っておりません。
塗ろうかとも思い、塗装プランも考えたんですが、塗料の食いつきが悪そうで剥がれてしまいそうですし、大体、PVCなので熱に弱いんですよね。
気温などによってかなり変わりますけど、経年で変形するんです。
その時に塗装をしてあると、塗膜が割れて見っとも無いことになりそうだなあってんで、塗装を止めました。
私の本質的好みとしては、大スケールだけどノッペリよりも、小スケールだけと精密なキットの方が好きです。
本当は、大スケールで精密なのが一番ですけどね。しかし、大体において大きなキットになると精密感は薄れるものですから。ガレキでもない限り。
どちらか選べと言われたら、上のようになります。
が、先ほどもいったように、このキットはハッタリ感を楽しむためのものであって、精密さやスケールモデルのように「よく再現されてるな」ってのを楽しむものではないと思うんですよ。
説明書に載っている絵自体、かなり変に感じましたし。アレをよくもここまで格好よくしたなって思います。
物事ってのは、同じ種類のものでも方向性が大きく異なる場合が多いです。
音楽でも、クラシック・ジャズ・ロック・ソウル・ファンク・レゲエ・ヒップホップ・ラップ。全然違いますね。
こういう方向性が違うものに出会ったときに、自分と嗜好性が違うってだけで撥ねてしまうのは勿体ないわけです。「俺はロックしか聞かない」とか。
これを狭量というのです。
嗜好性ってのは大抵の場合、慣れ親しんだのと違うから落ち着かないってだけですし。
私は音楽はジャンルを問わず好きな物は好きです。
勿論、ヒップホップやラップなどは駄目なことが多いですが、それでも格好いいと思う曲は沢山あります。
つまり、視野を広くもって、よいものを探すってことですね。
嫌いなジャンルの中にも、いいと思えるものはあるってことです。
斜め煽りと俯瞰両方から。
どっちも魅力的に見えますな。
斬艦刀の関係で、右からみると色々と隠れてしまうのが難点ですが。
視野のお話ですが、私は、先ほども言ったように、ACのようにリアリティの上にデザイン美を置いたり、FSSのようにデザイン美を追及した物の方が好きです。
が、その嗜好性と違うこのデザインもまた、好きです。
というのも、方向性がハッキリしているからです。
「なんとなく格好よければ、それでいいじゃん。この迫力を楽しめよ」
それがこのデザイン、キットの方向性だと思いますが、この価値観に共感できるからでしょうね。
画像ではほとんど伝わりませんが、先ほどもいったように立体を目の前に置くと、説得力が違いますから、満足してしまうんですよ。精密感がなくても。
それを補ってあまりある迫力なので。
ま、方向性云々以前に、根本的にそれを格好いいと感じるってことが大事なんでしょうが。
1/144ダイゼンガーさんは、迫力は半端ではないでしょうが、造形がイマイチに感じるので欲しくならないってことですよ。
というわけで、模型的に非常に面白いこのキット。
アマゾンで絶賛投売り中なので、買って組んでみては如何?
自分でも、一体何を書いているのかよく分からないし、イマイチ纏まってない感じですが、このキットを作っていて強く感じたことなんで、書いておきました。
最後に、素組み無塗装との比較。
やっぱり、塗装の威力ってば凄いね。
精密感のあるキットであればあるほど、塗装は威力を発揮するものですが、このキットでもやはり魅力が倍増します。
そんな訳で、5ヶ月にも及んだダイゼンガー・逸騎刀閃は完成。
製作記事は幕となります。
当分は、これ以上に手間のかかるキットを作ることはないでしょうな。
世の中にはもっと面倒なキットがありますし、実際に私もそういうキットを幾つか持っています。
が、やはりそうそうないですよ。こういうボリュームのキットは。ACよりも段違いに手間がかかりますから。
これからずっと、このキットは制作の思い出と共に、私の部屋に佇むことになるでしょう。
さらば、愛しの逸騎刀閃。安らかに眠れ!!
で、どこに置こうか・・・?
では。
黒・王 降 臨 !! (黒王って知ってます?)
いやいやいや。完成ですよ。逸騎刀閃。
長かった~。いつから作っているんだっけ?ゴソゴソ(過去記事調査中)。
5ヵ月半ですか・・・。
ははは、二つの季節を跨いでしまったぜ。
そりゃ、疲れるって!!
体調不良があったり忙しかったりしてかなり遅くなりましたけど、漸く完成です。
しかし、なんで五ヶ月もかかってしまったのか?
ま、パーツ数が多いからってのが、一番でしょうね。
全体で500ものパーツがありますからね。
MGなどで400パーツといえば、かなり多い部類です。が、MGの400なら、ここまで手間はかからないんですよ。
何でかと言えば、フレームがあるから。
MGの場合、完成時に隠れてしまうフレームに多くのパーツを費やしているため、基本工作から塗装までするべきパーツは全体の2/3~半分くらいまで減るんですよね。
塗装する際にも、装甲ほど気を使ってやる必要がない分、楽です。
が、コトブキヤさんのキットの場合、完成時に見えなくなるパーツってほぼないんです。
逸騎刀閃も例外ではありません。
つまり、500のパーツすべてを、整面などの基本工作から塗装まで、すべてしてやる必要があるんですな。
これが大変。
しかし、ですよ。
パーツ数だけなら、俺アリーヤさんと大差ないわけです。俺アリーヤさんは、色々とパーツを付けてしまったため、結局あれも500近いパーツになりましたから。
では、なんで、アリーヤさんよりもずっと長い時間がかかったのか?
デカさですよ、奥さん。
単純にでかいから、すべての作業量が圧倒的に増えるんです。
整面にしても塗装にしても。
塗装に関して言えば、アリーヤさんの方が圧倒的に面倒なことをしています。
アリーヤさんの場合、
「サフ+下地黒+中塗りシルバー+目的色+ブルーパール+トップコート」
というわけで、6層にも塗り重ねているわけです。
一方で、逸騎刀閃さんの場合、
「サフ+目的色+端にグラデ効果塗装+トップコート」
ですからね。
塗装に関しては、アリーヤさんの工程よりも2つも少ないわけです。
それでも逸騎刀閃の方が長かったってのは、やっぱり、デカさが最大の理由でしょうね。
なにせ、ワンパーツでガンプラ1/144並の大きさがあるのが、ゴロゴロとあるわけですよ。
そんなパーツを一個一個整面して塗り重ねていったら、やはり手間の桁が違いますよ。パーツ数に大差がなくても。
だからこそ、5ヵ月半もかかったってことでしょう。
まあ、小さくて精密なパーツを整面するよりも、大きなパーツをやるほうが技術的ハードルは低いんですけどね。
他の理由としては、モチベでしょうか。
1つのキットに時間がかかればかかるほど、モチベは低下していきます。
これは仕方のないことです。
が、それでも作り続けるために必要なものがあります。
それは、「愛」です。
手間のかかるキットには、特にそうです。簡単に終わるキットなら、愛なんて必要ありません。勢いだけでいけます。
愛がなくては、複雑で煩雑で面倒でいつまで経っても終わらないキットを作り続けることは出来ません。
エンブレム。
エンブレム周辺のみ塗っていないって、意外と分からないですね。グラデっぽく見えて。
割と上手に誤魔化せたかと思います。
このエンブレムは剥がしたくなかったですからね。折角、こんなに綺麗なものなのに。
コトブキヤさん!タンポ印刷なんかじゃなく、デカールにしようぜ!!
モチベの話ですが、時間がかかれば目新しさもなくなり、作業に飽きてきてしまいます。
新作キットも出て、そっちに興味が写ってしまうこともあります。
そもそも、他にも作りたいキットが山ほどあります。
では、なんだって、そんな面倒なキットを牛歩の如きペースでもやり続けたのか?
それは、この大迫力のキットを塗装した時に得られる存在感を体感したかったから。
ガンプラ1/60ですら目じゃないボリュームを味わいたかったから。
この造形美を手元に置いておきたかったから。
その答えが目の前にあります。
これを味わいたかったから、5ヶ月間、一心不乱に自分を走らせてきたんだよ!!
ペースは遅かったけどな。
自分で作ったもののみが味わえる、この至福の特権。
堪りませんな。
画像では、この大きさが醸し出す迫力を感じられませんから。
それでは、恒例のキットレビューでもします。このレビューはアウセンザイター・プフェールトモードのレビューです。
ダイゼンガーさんのレビューは、完成時に書きましたので。
○キットの造形:8点
このキットの最大の欠点は、ディテールのなさであると思う。
これは元のデザイン時点からあることで、メーカーやキットのせいではないが、面に対するディテールがかなり少ない上に、キットのサイズが相当大きいため、ノッペリとした印象を受ける。
つまり、模型的精密感がほとんどないのが欠点。
これを払拭するため、塗装でグラデをし、面情報を増やそうと思ったが、それだけでは追いつかないようだ。
なので、自分で適宜ディテーリングするなり、ウェザリングで更なる質感塗装をすると良いかも。
ま、このキットは、細かいことを言わず、迫力とハッタリ感を味わうためのものなので、私は満足している。
○どれだけ簡単に綺麗に作れるか度:8点
かなり考えられた構造なので、素組み部分塗装までなら簡単。
全塗装の場合、馬の肘・膝などかなり立体的なマスキングを迫られることが多いので、ここはちょっと難しいかも。
といっても、マスキング自体ほとんどしなくていいキットなので、全体的に技術的ハードルは高くない。
いつまで経っても終わらないという精神的ハードルは高いけど。
○可動範囲:8点
このキットに可動は意味があるのか分からないが。
それでも、以外と動く、特に肘・膝などは二重関節になっており、かなり曲がる。
ただ、クリック式関節の影響で、関節部の塗装が剥げることを知った私・・・。
フレームはトップコートのみで塗装しないほうが無難かも。
分かっていても塗装してしまうのは、模型野郎の性というものだが。
○関節・武器保持力:9点
かなりガッチリと保持する。
これだけ大きく、また重いキットでありながら(PVCが更に重くしている)、まったく揺るがないのは凄い。
○プレイバリュー:7点
このキットは、遊ぶものなのかは不明だが。
ま、しかし、このサイズで馬なので、色んな組み合わせで遊べる気もする。
○置物的価値:9点
上で書いたように、ディテールなどが劣るため、模型的面白味にはかけるかもしれないが、それでも大迫力なのは素晴らしい。
デザイン上、五月人形にすることもできるし(できないだろ)、アイキャッチも抜群なので、床の間や玄関などに置くのもスタイリッシュ!!(いや、知らんけど)
○総合評価:8点
欠点らしい欠点はない。
ディテールなどの得失に関しては、人それぞれだろうと思う。
○お勧め度:8点
模型的に面白いデザインだし、造形レベルも高水準。
つまり、デザインが気にいればお勧め。
現在、アマゾンで絶賛投売り中なので、そこで買えば滅茶苦茶お買い得。
そんな訳で、レビューはお仕舞い。
凛々しいご尊顔。
ってな訳で、アウセンザイターさんは完成しました。
が、逸騎刀閃モードにするのにまた手間がかかるので、それは次回。
逸騎刀閃モードをアップして初めて、真のエピローグとなるのであ~る。
そんな訳で、今日のダイゼンガー・逸騎刀閃はお仕舞い。
次回は本当の最終回。逸騎刀閃モードの公開です。
また。
10 | 2024/11 | 12 |
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