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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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「すべての選択肢のうち、ありえないものを消去法で消していけば、最後に残ったものがどんなに不合理に見えても、それが真実だ」

点数:9点。欠点がまったく見当たらない。
寸評:文章力とはこういうことかと教えてくれる。必要最低限かつ充分な文章で綴るミステリは圧巻。


久しぶりに読書覚書です。
ホームズ物。私は大好きです。

このシリーズと出会ったのは、私が小学生5年生くらいのことだったと思います。
学校の図書室に置いてたんですね。ハードカバーで。
で、そこで「シャーロック・ホームの冒険」を読んだんですよ。
初めてホームズに触れた時の感想は、「なんかつまらないな。ルパンの方が楽しいや」でした。
不遜ですね、非常に。

この頃の私の愛読書といったら、ジュール・ベルヌの15少年漂流記や神秘の島。海底2万海里。
さらには数年前に糞みたいなアレンジで映画化されたアーサー王と円卓の騎士だったわけです。
そして、西遊記。
随分と古風ですね。

つまり、かなりハチャメチャな物が好きだったわけですよね。
ま、ガキですから。
といっても、上の本は今で好きです。なんども読み返していますね。

上に挙げた本。ホームズもそうですが、子供の読むものとして、日本では考えられていることが多いです。
が、そう思っている人は、本当の本読みではなく、また熟読もした事のない人たちでしょう。
良質な物語というものは、不思議なことですが、大人向けに書かれた物なのに、いつの間にか子供が大人から奪ってしまい、子供の愛読書になってしまう傾向があるのです。

上の本の中で、純粋に子供向けに書かれた本は、「15少年漂流記」だけです。
他はみんな大人のために書かれた物語です。
本質として面白いものを見つけるのは、いつだって子供というわけです。
大人って、小難しい物を良質だとか高尚だとか思っているものですからね。

「私の友人ワトスン君は、その思考に限界はあるけれども、極めて執拗である」

さて、シャーロック・ホームズです。
沢山の本を読み、経験から頭が合理的になってきて初めて分かってくる面白さだと思います。
コナン・ドイルほど秀逸にして無駄のない綺麗な文章を書く人を、私は知りません。
本当に文章が上手いです。

推理物というと長編が多いものですが、ホームズ物はほとんどが短編です。
長編といっても、200ページ程度のペラペラなもので、しかも大体が2部構成になっており、1部とエピローグだけで事件を解決しているんですね。2部は事件の発端となったことを物語っているのです。
この辺、自称「歴史作家」のドイル面目躍如です。

そんな少ない情報量の中で、事件のあらましから背景、さらには推理から解決までを書いているのです。
如何に無駄がないか。如何にプロットが上手いか。如何に展開が上手いかがわかります。

ホームズ物は短編が主体ってのがあって、ここでは一個一個をレビューしていきません。
やり始めたら60個くらいの文章を書かなければなりませんからね。
私の文章を読む方より、本編を読んだ方が早いですから。

読んだ事のない人に、というか、文章に親しんでいない人に、ドイルの秀逸な文章力を伝えるのは困難です。
なので、一度読んでください。
一番上に書いた「消去法の結果が、不合理に見えても真実である」ってやつは最近出たゲーム、「逆転裁判」ってやつでも使われたセリフでしたね。
シナリオを書いた人の根底にあるミステリってのは、おそらくホームズなんだと思います。

「先の見通しがたたず、事態の展開にいちいち驚嘆するような者は、私のような人間にとって非常にありがたいのである」

私は先読みができることをある意味、矜持としております。
大抵の内容の物は、特に映画などですが、先が読めてしまうのです。前フリなどが特になくてもです。
材料からどんな料理を作るのか分かるように。

が、ホームズの物語は、そのほとんどが読めませんでした。
それも、やはりプロットの上手さにあるのでしょう。

ドイルの長所として、子供の頃は短所に思えていましたが、無駄に盛り上げようとせずに、淡々と語っていくところにあります。
小説というより、叙述に近いのです。
なので、よくできた落語と同じで、話をちゃんと聞いて理解していないと、オチが分からないってことにもなりますね。
これが大人になってしまった私には心地いいのです。
「うまいな~」とね。

「アイリーン・アドラーという名前ではなく、ホームズはただ”あの女(ひと)”とだけ呼ぶのである」

上手いのはそれだけではありません。
まずは物語の始め方。導入部分ですね。これが秀逸です。
関係なさそうなところから上手に発端を持ってくるわけです。
さらに終わりも上手いのですよ。

「私自身、それほど大層な人間だとも思っていないが、お前が思うほど狭量ではないつもりだよ」

ちょっと前に私が読んでいる本の話になったとき60歳ほどのいオジサンにホームズを見せたら、眉根をひそめておりました。
きっと、子供の読むような本だと思い、蔑んだのでしょう。
可哀相になりました。
本当の面白味ではなく、形として、ポーズとして本を読むその姿勢に。

ホームズ物を読んだことも勿論ないのでしょう。
自分が知らない世界を、勝手に否定するのは大嫌いな私です。
好きになる必要はないが、否定したいなら、まずはちゃんと調べてからにしてくれと思います。
で、そのオジサンが私に見せてくれた今読んでいる本。それが・・・

「世界三大宗教の雑学」

こっちの方がどうしようもない気がしてしまいました。
雑学を蓄えるために雑学本を読む。これってオナニーではないかと。
私、こういう雑学本を読んだ試しがありません。面白くないからです。
が、雑学の量で負けたこともほとんどありません。ってか、実際には記憶にありません。私以上の人は確実にいるのでしょうが、体感として記憶に残ってないのです。

雑学本を読まないでも、様々な本を乱読し、色々なことに興味を持ち主体的に調べることで、いつの間にか雑学なんて身についているものです。

本は面白いから読むものです。誰かに読書していることを評価してもらったり、雑学の多さを褒めてもらうためにするものではありません。

この間、電車の中で椅子に座り、ホームズ本を取り出して読もうとしたのです。そしたら、私の前に立っていた人も本を読んでおりました。
ふとタイトルを見ると、そこにはシャーロック・ホームズと書かれていました。
なんとなく感動してしまいました。
同じ車両に乗った人間が、偶然にも時を同じくしてホームズを読んでいる。
ホームズ生誕からはや百数十年。イギリスからはるか離れた極東でも、こうしたことがいまだに起こるのです。

私も一年に一遍くらい全部取り出しては、読み返しております。
既に6回くらい読んでいるのですが、未だ飽きませんね。
この間も、緋色の研究から最後の挨拶まで、全部読んでしまいました。
延原謙さんの訳も、本当に秀逸ですから。これほど日本語として違和感のない訳は初めてでした。
変に硬い言葉遣いになったり、型にはまった語法で訳したりする人は多いですから。いくらプロとは言ってもね。

時代を超える作品とは、やはりちゃんとした理由があるのですねぇ。

「相変わらずだねえ、ワトスン君。時代は移り、人は入れ替わっても、君だけは変わらない」

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以前のハイドラミラージュ・シュペルターセカンドに引き続き、今回はレッドミラージュB4・デストニアスを適当に調査してみます。

漸く来たんですよ。エッチングパーツがね。

さて、写真を載せる前にこいつをデカデカとね。

(C)TOYSPRESS

まずは全景から。


デストニアス

見て分かるとおり、以前のハイドラミラージュよりも圧倒的にボリュームが小さくなっています。
このボリュームで、ハイドラと値段が5000円しか違わないなんて・・・。
このシリーズの値段設定は、一体どんな基準でなされているんでしょうかね?
ウリのエッチングパーツにしても、一番多いハイドラミラージュの2/3以下くらいになっているわけですし・・・。

キャストパーツにいたっては、一番多いレッドミラージュ・バビロンズが80個。
これに対し、デストニアスは56個です。
で、お値段は8000円しか(しかってこともないけど)違わないわけです。
ってか、根本的に、デストニアスの4万は高いと思います。

KOG.ver3のクリアレジンですら36000円くらいだったわけですし、それの半分くらいのボリュームのデストニアスが、エッチングパーツなどで拘りを見せているとはいえ、定価4万はね。
正直3万でいいと思うのですが・・・。

ま、私は3騎セットで10万で買ったので、1個あたり34000円程度でした。
なので、妥当な値段で買えたなって思いますね。

まあ、詳しいパーツ数はボークスさんのサイトに行けば載っています。
そこで確認するといいかと。

次はフレームパーツです。


フレーム

向かって右の袋にはカウンターウェイトとなんとかブレイドだけしか入っていません。

左の袋だけで、全身のフレームが作れるわけですね。
フレームに関しては、ガレージキットってのは固定キットが基本ですから、やっぱりパーツは少ない方がいいとは思います。
パーツ数が少ないほど、組み立ての労力も、パーツのすり合わせの労力も減るわけですから。
塗装に不便のない限り、ですけどね。

デストニアスを担当したのは、ボークスさんのMH造形を中心的にやっておられる平井さんなわけですが、この方が人気を博したのも、やはり秀逸な造形だけでなく、ユーザーの方を向いて作りやすいパーツ分けを意識しておられるからだと思います。


フレーム2

本体のフレームアップです。
3騎で原型師さんが違うとはいえ、シリーズとしてのマイティですから、やはりディテールなどの造形は統一感があります。

ちょっと比べてみたのですが、シリコントライブさんのレッドミラージュとこのデストニアス。やはりフレームのディテール情報量は、デストニアスの方が上手でした。
が、マイティシリーズ全般が面の凹凸やモールドでディテールを再現しているのに対し、シリコントライブさんのレッドミラージュは以前にも書いたように、パイプの束などを捻れも入れて造形しておられるので、立体的に見せます。よって造り込み自体は、シリコントライブさんの方が大変だったと思います。
積層モールド表現にしても、シリコントライブさんのも凄いですしね。
さすがに積層表現が売りのマイティにはかないませんけど。

極端な話、フレームのディテールを丁寧に一個一個塗装していくことまで拘ったとすると、このマイティシリーズよりもシリコントライブさんの方が、圧倒的に見栄えがすると思いますね。
マイティシリーズは、面の凹凸が主なので、特に塗りわけする箇所がないように感じるんですよ。
でも、シリコントライブさんのレッドミラージュはパイプの束やそれを支える支柱などが造形されているので、ここは色が明らかに違うだろうというのが見えてくるのです。

なので、シリコントライブさんの方が、「物凄い労力を持ってして、ディテールすべてを塗装した場合」っていう付帯条件が付きますが、ディテールの意図が感じられるので上だと思います。

ま、よく分かんないで言っているんですけどね。こういったフルスクラッチをしたこともないですし。
ってか、どうやっているんだろうなあ?ガレージキットの超絶ディテールを見るだに、毎回思います。
なにか専門的な機械があれば、こういったディテールも作れるようになるのでしょうか?
それとも、ごく一般的な道具、彫刻等やナイフなどを使って、あとは努力で克服しているのでしょうか?

理解できない世界です。

次。装甲パーツ。


装甲

相変わらず、写真では捉え辛いです。

やはりボリュームが小さいです。これ一袋だけです。他は二袋でしたからね。
調べてみると、デストニアスはハイドラミラージュと比べても、それほどパーツが少なくなっているわけではないんですよね。エッチングパーツはかなり違いますけど。

つまり太さなど、ボリュームに関するものが圧倒的に違うから、ここまで小さく感じるわけですね。

次、エッチングパーツ。


エッチングパーツ

構成としては、他のキットと同じ3枚のランナーですが、使われる枚数は結構少ないみたいです。
エッチングパーツに関しては、あまり書くこともないです。
この辺は実際に作業をしてみないと分からない世界ですね。


メタルパーツ

メタルパーツ。
やっぱり使用するか否かは悩んでしまいますね。
普遍的展示と言う観点から見れば、レジンキャストのパーツの方が圧倒的に性能がいいです。
メタルパーツを使いたいと思う根拠は、「折角、豪華で高そうな金属パーツが付属しているんだから・・・」という気持ちの問題だけになってしまいますね。

おそらく使わないだろうなあ、これ。
そういえば、ヤフオクでマイティシリーズのメタルパーツを3騎まとめて1000円で売ってましたね。出品者は「使わないので」って言ってました。
落札されたんですけど、入札者は何に使うんでしょうかね?このキットを持っていなければ、保有している意味はないと思うんですけど・・・。
旧マイティでも必要ないでしょうし。
何かの実験にでも使う予定なんでしょうかね?

きっと凄い腕の持ち主で、恐ろしく丁寧に作る人なんだと思います。
じゃなきゃ、買う必要なないはずなので。

こんなことを言うのもどうかと思うんですけど、マイティシリーズの中で、デストニアスが一番どうでもいいデザインでした。
あまりに細すぎるので、個人的趣向からすると、「ちょっとなあ」って感じなんですよ。
じゃあ、なぜ買ったのか?

お金の問題ですよ。コストパフォーマンス。
欲しかったのはハイドラミラージュ・シュペルターセカンドとレッドミラージュ・バビロンズです。この二つは素直に格好いいと思いましたから。
が、この二つを単品で買ったとすると・・・。
ハイドラ¥47250
バビロンズ¥50400
なんですね。合計97650円也。

だったら!!
当然思いますね。特別価格の10万5千円で3機セットで買ったほうが、明らかにお得なわけです。
3騎を並べられるというオルガズムも得られますし。
デストニアスのデザインも、MHの中では順位が低いというだけで、やっぱり素敵なデザインに変わりはないわけです。

おっと、最後にもう一度。

(C)TOYSPRESS

そんな訳で、レッドミラージュB4・デストニアスでした。

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リ・ガズィさんが完成したことにより、3機が完成したことになります。
独り逆襲のシャア祭りを始めてから早2か月半たつわけですが、遅いですね。


三機勢揃い

勢揃いと。
こうして見ると、ギラドーガさんが一番格好いいような気がします。
リガズィさん、やぱり腰高すぎて、バランスがね。

リガズィさんの塗装で、最後かなり追い込んで一気にやりました。かなり疲れましたが、お陰で一番早く完成しました。
が、罠が待っていたことで、どっと疲れが出ました。

学んだことと言えば、

○MAX塗りって、それほど凄くない。
やり方が間違っているからだとは思うのですけどね。

○塗装技術って、物凄く大事。
これ、どうやればいいのかすんごく悩みます。上手いやり方を知識として知らないので、超大変ですよ。
本当に試行錯誤。

○溶剤の取り扱いには注意。
泣きそうでしたからね。

そんなところでしょうか。

最後に、リガズィさんで気が付いたこと。


上から

リガさん。上から見ると、格好いい!!

そんだけ。

では。

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・・・今日のリ・ガズィのお時間です・・・

折角完成したってのに、テンション低いです。
何でか?
それはま、おいおいね。

ま、とりあえず完成写真の三面図をば。

三面図

こんな感じですよ。

よーく見ると分かると思うんですが、左の乳首がおかしいです。
これ、スクラッチです。なんでかって言うと、塗装の最中に左乳首を失くしたからです。
もうね、うんざりですよ。
なんだってこんな小さいが大事なパーツが紛失するのかと。

塗装に入る前に洗浄してたんですよ。
したら、パーツを入れていた箱がなんでかバランスを崩しまして落っこちたんですね。
細かいパーツがバラバラになってしまいました。
スラスターのパーツとかは見つかったんですが、肝心の乳首がない!!
スラスターノズルならまだしも、乳首はガンダム系のチャームポイントですよ?
ないと不自然ですよ。

必死に探しました。が、なぜか見つからない。
諦めて、スクラッチしました。こんな小さなパーツは無理だろうと思いながら・・・。
ま、形が変ですし、微妙に寸法の合っていないのですが、もういいです。

次、墨入れしてたら、なんでか分かりませんけど、エナメル溶剤がバランスを崩して倒れて来まして、パーツがビチャビチャ。
オイオイと。

これのお陰で塗膜がちょっと剥げるし、汚くなるし。
今までで一番塗装を丁寧にやったのに、最後の仕上げでどんでん返しかよと。
なんとか綺麗にふき取っても、パーツが全部溶剤に浸ってしまったわけですから、やっぱり汚くなってしまいましたよ。

で、なんとか墨入れを終了し、最後の組み立てをしていたら・・・。
膝関節部のパーツが「ヘニャ!!」
割れましたよ。
オイオイと。さっきのエナメル溶剤が原因ですよ。エナメルはプラに浸透して、脆くしますからね。
泣く泣く接着です。

んで、さらに組み立てていたら・・・
塗膜がグニャ!!
指で強く押したりすると、剥げるんですよ。指紋の形にね。
これもエナメル溶剤のお陰です。
エナメルはアクリルを侵さないといいますけど、これって程度のことです。
実際には侵します。経験上。

溶剤のせいで塗膜が緩くなっていて、強い力がかかったことにより、ずる剥けたわけです。

最後の最後で、ここまで罠が待っていたなんて思いもしませんでした。
塗膜が剥げたところはちょっと大きかったので、もう一度エアブラシでリタッチしましたけど。
それ以外のところは、もう汚いままです。あちこち溶剤と指紋とで黒ずんでしまいましたよ。

折角、今までで一番塗装を頑張ったのに・・・。

最後、股関節を差し込もうとしたら、いきなり割れました。
ええ、棒に2mm径のピンバイスで穴を空けた所がです。これもエナメルの呪い。
直すのも面倒臭いので、そのまま無理矢理差し込みました。
お陰で、プラプラです。保持力がありません。

模型に復帰して以来早半年以上。
ここまでウンザリしたのは初めてです。
そこまで裏切らなくてもいいじゃないかと。

・・・リガさん。トラウマです。

そんな訳で、最後の最後に無茶苦茶になってしまった、リガズィさんでした。


ポーズは一個だけ

お後はキットレビューをば。


○キットの造形:6点
結構いいと思います。完成して眺めていると、「格好いいじゃん」って思いますね。
ただやっぱり、全体のバランスがちょっと悪いですからね。
やはり、脚のバランスがちょっとね。
でも、それ以外のフォルムはかなりいいと思います。顔なんて時代不相応の小顔ですし、上半身や肩などのバランスはかなり良いデキです。腹が少し短いですが。

で、欠点を直そうとすると、今度は相当煩雑な作業をせざるを得ません。ギラドーガさんみたく、結構簡単には改修できないと思います。
改修しなくても格好いいとは思いますが、改修するとなるとかなり煩雑になるので、この御点。


○どれだけ簡単に綺麗に作れるか度:5点
まあ、普通だと思います。
長所としては、意外と成型色の色分けがキッチリとしているので、部分塗装だけでかなり映えるデキになるところですね。
ですが同時に欠点もあります。
年代物の金型だからなのか、時代的に仕方なかったのかは知りませんが、パーツにかなりバリがあります。
小さい物なんですが、こいつのせいで、噛み合わせが悪くなる箇所が結構あります。
次に、パーツの継ぎ目の噛み合わせがちょっと悪いです。隙間ができるとかではなくて、段差になったりズレていたりするんですよ。
これの修正がかなり大変です。正直、隙間ができる方が、ずれるよりもずっと修正は楽です。パテ盛りしてあげればいいだけですから。
ずれるとかなり削り込まなければならないんですが、それをすると、パーツが歪むんですね。
なので、本当に綺麗に作ろうとすると、今までのキット以上に大変だと思います。

○可動範囲:4点
ギラドーガさんと同じくらいにしか動きません。
下半身の腰アーマーは後ろ以外全部可動式になってはいるんですが、あまり意味が無いです。
腰アーマーに干渉するのではなく、腰アーマー基部に干渉するからですね。
時代的には普通のキットだろうと思います。

 
○関節:・武器保持力:4点
 相変わらず意味の分からない項目ですが、今回から武器の保持力も考慮します。
関節はいいと思います。ってか、今まででどうしようもなかったポリ仕様のキットはありません。
ですが、リガさん。武器をまともに保持できません。ライフルを全然持てないんですよ。
今作っているヤクトドーガの方がやばいとは思いますけどね。
なので、この御点。


○プレイバリュー:5点
これまた普通です。特に何もありません。動くわけでもないし、ギラさんみたく、色々換装できるわけでもありません。
元々こんなものなんですけどね、模型なんてのは。
私は動かして遊ばないので、この項目が一番どうでもいいんですけど。

○置物的価値:6点

 造形その物は結構いいと思います。あくまで「結構」ですが。それも「ガンプラ」というカテゴリの中で。しかも「旧キットという分野で。
そういう意味で、今日的視点から見れば、平均程度のデキだと思います。

○総合評価:6点
 それほど悪いキットではありませんね、リガズィさんは。
根本的に顔と脚だけが問題で、それ以外はかなりいい感じにまとまっていますから。
武器の保持力も問題だったな・・・。
ま、セロハンテープで頑張ってくっ付けてください。


○お勧め度:5点

お金があるなら、これの数倍のお値段をだしてMGを買った方が遊べますし、飾っておくにも面白いと思います。あっちは変形もできますしね。顔の酷さはドッコイドッコイですから。
が、顔の大きさという点では、こっちの方が明らかにいいです。
MGリガズィはでかいんですよね、頭が極端に。しかも不細工。
旧キットは小顔なんですよ。しかも、胸とかのバランスが良く取れているので、角度と距離によってはかなり格好よく見えます。
MGは斜め煽り専用のキットでしたから。
そんな訳で、丁寧に作ることを苦にせず、色も塗ってあげられる人にはMGよりもコストパフォーマンスは高いです。


そんな訳で、シリーズ最速で終わらせたリガズィさんでしたが、様々な罠が待っておりました。
よって、テンションが下がりまくりの私です。
一瞬、本気でこのシリーズを止めてやろうかとも思いました。
が、もう少し頑張ることにします。

次はヤクトドーガかあ・・・。ちょっと草臥れてきたなあ、おれ。

ああ、最後にお顔を撮っておきましょう。
ほとんど唯一の改修点ですからね。

尊顔

こうして見ると分かりますね。エナメル溶剤で汚くなってしまったってのが。
今まで一番、グラデーションが上手くいったのになあ・・・。

では。


~追記~

地上デジタル放送について。
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-123311-01.html
これを読むと、まったくその通りだと思うんですね。
極端な話、TV局ってのは日本で最強の権力を持つ機構だと思うんですよ。
TV局を敵に廻して勝った者っていないんです。

ここに書いてあることはまったくその通りだと思うのですが、世の中バランスです。
TV局の反対尋問も聞いてみたいですよね。

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今日のリ・ガズィのお時間です。

今回は、本体色2「濃い方」を塗りました。
なんでも、インディブルーとネイビィブルーを足すんだそうです。
で、運良く両方とも持っていたので、適当に調色。インストとは微妙に違う色になってしまいました。


本体色2

こんな感じ。

リ・ガズィさん。色分けがパーツレベルでかなりなされているので、基本的にマスキングが楽です。
このシリーズでは、今までで一番楽だったな。

胴体も、胸の濃いのと、腹の薄いので別れています。
が、それを別々に塗装すると、胸の合わせ目が消せないんですね。
しかも、このキットはパーツの合わせ目の勘合が時代相応に悪く、結構ずれているんですよ。
よって、ペーパーで均して上げないと、合わせ目目立ちまくり。

しかたないので、瞬接で接着しました。

あとは細かい色分けパーツの塗装です。
○スラスターノズル
○コクピット、脹脛・背面スタビライザーの赤。

で、これが終われば墨入れ→完成となります。
あと少し!

塗装って楽しいから時間を忘れてやってしまうけど、疲れるね。

では、今日のリ・ガズィは終了。

また。


~追記~

この間、適当にyou tubeで遊んでいたら、衝撃の出会いを果たしてしまいました。

El Condor Pasa

「コンドルは飛んでいく」ですよ!!

http://www.youtube.com/watch?v=jpJkDZ9g9z4&mode=related&search=

いや~。涙が出ました。マジで。
この曲。20年位前。まだ私が一桁年齢だったころに出会って以来ずっと好きな曲です。
が、CDを買えずにいました。だって、誰が演奏しているとか知らなかったわけですからね。
たまにTVで流れるたび、強烈に欲しくなっていたのでした。

パソコンを手に入れて5年。そういえば、なんでネットで調べなかったんだろう?
記憶の片隅で、たまに浮かんでくるもの、決して忘れない記憶。そんな存在になっていたんでしょうねえ・・・

この曲を聞くと、本当に涙が出てきます。
これほど優しい旋律を、私は他に知りませんよ。
南米の音楽って好きなんですよ。優しく、同時にリズムもあると。
「悠久」。これを一番感じさせてくれる旋律ですよね。中国の胡弓の音も悠久を感じさせてくれます。

こういう曲を聴いてしまうと、不遜な意見かもしれませんけど、そこらに氾濫している音楽が滓だと確信しますよね。
発売後数ヶ月だけ売れて終わり。1年後には誰も聞いてない。ただの消費。
何の才能もない人が作っている、下らない音の連なり。

エルコンドルパサ。
この旋律を聞きながら目を閉じてください。
浮かんできませんか?

天空に羽ばたくコンドルの姿。
ぬけるように高い空。
夕焼けに染まったアンデス山脈。
かすかに聞こえる、遠雷。
体を包む優しい風、風、風・・・

駄目だ。また滂沱の涙が・・・。

かつて、エルコンドルパサという馬がいました。
彼は日本で最強を証明し、フランスへ。サンクルー賞を勝ち、勇躍凱旋門賞へ。
惜しくも2着負けてしまいました。
その後、日本で種牡馬となりました。
期待されていたのですが、2年後に腸捻転で死亡・・・。
飛び去っていってしまいました。

かつて、ある人がこの曲を愛しておりました。
その人は息子にこの曲を教え、若くして亡くなりました。
息子は今でも、あなたとこの曲を愛しています。
きっとこれからも、その思いは変わらないでしょう。

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