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F-15Cのデカールがなかなか終わらないので、適当に穴埋めします。

雑記として、私が知る範囲での、いいキットが発売されたことにより救済された戦闘機と、いまだにキットに恵まれずに救済されていない戦闘機を纏めてみようかと思います。

あくまで、私が知る範囲です。
なので、ジェット戦闘機のみです。
私が興味のない機体も入りません。

以下、個人的な決定版と思われるキットの羅列。


<救済された機体>

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○F-16 
→タミヤ1/32、1/48。アカデミー1/72による救済。

完全に救済された機体と言っていいでしょう。
何度も書いているように、1/72はアカデミー。1/48と1/32はタミヤと、各スケールにおいて傑作キットがあります。
まあ、1/72のアカデミーは賛否両論となりそうですけどね。
32タミヤは神キットと言ってもいいでしょうが、48タミヤも凄まじいです。
価格的にも割安なので、エアモデル好きなら買っといて間違いないでしょう。
この両キットは、パーツを眺めているだけで幸せになれます。
ディテールフェチの私には堪らないキットなわけです。

あと、アカデミーの32も悪くないキットですよ。
ディテール再現の質はタミヤには全然及びませんが、F-16Iスーファをハイパーディテールで出してくれたことには、大きな意義があるでしょう。
兵装も豊富だし。
キネティックの48スーファもかなりいいらしいですが、見たことないです。間違いだらけだと言ってた人がいましたけどね。

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○F-22
→ハセガワ1/48、フジミ1/72による救済

最新型ゆえに最新技術によるキット化に恵まれ、救済された幸運な機体ですね。
イタレリがYF-22やF-22を出すのが一番早かったですが、どちらもいつものイタレリテイストなので、期待してはいけませんね。
フジミ72は一部間違っていたりするらしいのですが、そんなことは大きな問題ではありません。

ハセガワ48は、完璧なF-22ですね。
新型のアムラームやサイドワインダーの別売りウェポンセットもなかったため、ハセガワにしては珍しく付属兵装にも恵まれました。
モールド表現がある意味斬新な凹凸を持っての再現のため、受け入れられない人もいるとか。
72でやったらナシだったかもしれませんけど、48なら面白い表現だと私は思いますけどね。

ハセガワF-22は、外形はホントに一瞬でできるのですが、ウェポンベイやらに恐ろしいほどの細かいパーツを使っておりまして、説明書を読んで笑ってしまいました。
ウェポンベイやランディングギアを閉状態で組むなら、労力は半分以下で済むキットですよ。

最新技術と、設計者のひたすらなコダワリを感じられて、私は好きですよ、このキット。
このキットのお陰で、キライだったF-22も好きになってきましたから。


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○F-14
→ホビーボス1/48による救済。

ホビーボスの48に異議を唱える人も多いですが、私は何が悪いのか正直分かりません。
フォルムが間違っているらしいですが・・・
無駄に高いってのは私も納得できますけどね。
ただ、ハイパーディテールで、しかも美しくクッキリとしたモールドは、ディテールフェチの私を満足させてくれましたよ。

72ホビーボスは、ちょっと微妙です。ある意味救済と言っても良いのですが、ディテールが足りない!!
なぜ他のキットでできていたハイパーディテールが、F-14でできなかったのか?
モールドは最新キットですから、クッキリハッキリで綺麗です。
ハセガワ版と比して、組みやすいですしね。

が、ディテールは、残念ながらハセガワ72の方が細かいです。というか、ハセガワ版にはあるリベット跡が、ホビーボス版ではオミットされてます。
そのハセガワ72も、モールドが消えかかってますから(一部は完全に消えてる)、救済にはなりえません。まあ、20年以上前にキットですからね。

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○F-8
→ハセガワ1/48。アカデミー1/72による救済。

クルセイダーは、ずっとまともなキットに恵まれなかったらしいです。
ハセガワが72クルセイダーを出したのは86年・・・だったかな?当時の標準、凸モールドだったわけです。
フォルム自体はかなりいいと思うのですが、いかんせん凸モールドであることが大きな欠点です。
しかも、ディテール自体は時代的なこともあり、アッサリめ。
まあ、凸モールドでハイパーディテールを再現されても困るだけですけどね。
だって、ペーパーかけられないもん。

海外製キットでは、フォルムはハセガワを超えるものがあったらしいです。
が、これもやはり凸モールド。

そんなクルセイダー冬の時代をぶち抜いてくれたのはハセガワの48だったわけですね。
美しいディテールで、棒に翼を付けたみたいな50年代特有のフォルムで、垢抜けないが格好いいクルセイダーをキット化してくれたわけです。

その1年後に、アカデミーがハイパーディテールで、クルセイダーを72でキット化。
パーツ配置などを見ると、ハセガワ48に幾らかディテールを加えて縮小コピーしたのだろうなあと思うのは邪推なのだろうか?
そう、実際パーツを仔細に見比べてみると、アカデミー72の方がハセガワ48よりもディテールが細かい。
さらにサイズも小さいので、余計にハイパーディテールに見える。
そして、兵装もハセガワ48はロケットランチャーしかついてないのに、アカデミーはサイドワインダーから爆弾から全部付いている感じでお得感あり。
メーカーの好き嫌いを抜きに考えると、どう考えてもハセガワ48よりもアカデミー72の方が満足度高いよな。

まあ、ハセ48もアカ72も、間違いなく傑作キットなので、クルセイダー好きなら買え。買ってしまえ!
私はクルセイダー大好きです。
この垢抜けない無骨な感じが大好きです。
ガキの頃は好きではなかったのに、なぜなんでしょうね?この嗜好の変化は。
胸に隠し持った4丁拳銃が、堪らなく男の血を騒がせます。


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○MIG-21
→レベル1/72による救済。 【追記:エデュアルド1/48による救済。後述】

実は私はレベルのミグ21を持ってないんですが、写真で見ていたくディテールフェチシズムを刺激されたんですよね。
当然、欲しくなります。
が、売ってない。

いずれ再販されるでしょうから、その時にでもね。

ちなみにフジミの1/72もかなりいいキットですよ。リベット跡などのディテールが全然ないため、レベルには全然追いつきませんけどね。
でも、パネルラインなどは綺麗に入ってます。
国内キットのため、入手しやすいのもありがたいです。
やはり50年代戦闘機は味があって素敵です。

【追記】
エデュアルドの1/48のMig-21bisを入手。
圧倒的なまでのディテールは、見ていて気持ち良いです。

端的に言うと、スーパーキット。

ただ、組立て難度が高そう。恐ろしく細かいパーツが多いから。
さらに、エッチングパーツも難易度を高めていると思う。だが、エッチングを扱わなければ、エデュアルド版フィッシュベッドを作る意味が無い。
エッチングパーツを捨てるくらいなら、アカデミー版を勝ったほうが安上がりだし。

パーツを見たところの短所は、リベット跡があまりにも精密すぎて、埋まるレベル。
正直、パッと見では見えないくらい細かい。
ここまで小さなリベット跡は、ハセガワでもタミヤでも見たことが無い。
その精密感は圧倒的。
が、精密すぎるゆえに、見えづらいは埋まりそうだわと、欠点が出てくる。
それゆえ、日本の両メーカーはここまでしないのか?

スーパーキットであるが、それゆえに、作り手にも高いレベルでのモチベと技術を要求するキットとなっている。


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○Su-33
→ハセガワ1/72による救済。

言わずと知れた、超絶キットですな。
やっと、やっとフランカーをハセガワが出してくれたよ。
そんな万感の思い出このキットを眺めている人も多いことでしょう。
まあ、Su-27は、ずっと前にハセガワも出しているのですが、どうにも形状が変。太いんですな。
しかも、売ってないし。

また、ロシアの兵装をウェポンユニットで出していないため、完全にキットに内包されたのも、意図しなかったにしても、このキットの長所。
やはりハセガワが本気を出したときのハイパーディテールは、一味違う。アカデミーとは一味違うのだ!!
そう思うのは、国産贔屓なのでしょうかね。

ホント不思議なのですが、なぜソ連・ロシア戦闘機は、なぜキットに恵まれないのでしょうかね?
まあ、東側の機体ゆえに日本は情報を入手しづらく、キット化し辛い、若しくは出しても変な形状になる(ハセガワのファルクラムみたいに)のかもしれません。
そして、東側やその周辺は、技術的に低かったですからね。ついこの間までは。
なので、まともなキットがなかったのでしょう。

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○Su-30
→アカデミー1/48による救済。

ついこの間発売になった新作キットですが、もとは以前出していた27のバリエーションキットです。
ディテールフェチとしては、「もう一声」って感じてしまいますが、それは2000年代後半のハイパーなキットを見たからでしょう。
このキットのディテールでも充分でしょう。

私が酷いなと思ったのは、パーツの荒れと梱包方法です。

胴体上面に、金型のキズと思われる荒れがいくつかあります。
ペーパーだけでは追いつかない深さのキズです。パテが必要です。

これよりも致命的だったのは梱包の拙さによるキズです。
ほとんどのランナーは袋に入れて重ねているのですが、一番上に胴体パーツを裸で置いているのです。
これが拙い。
裸で一番上におかれたお陰で、箱の天面と胴体上面の一部がこすれて削れてしまっているのです。
韓国から遥か日本まで輸送されてきた間に、ゴリゴリとあたり、紙にプラが負けてしまったのでしょうね。
キャノピーと胴体の境目のところが削れてしまって、本来曲線を描くところなのに、平らになってしまっていましたよ。
これを修正するのは億劫だなあ。3次曲線ですからねえ。

他、以前出したキットの形状がおかしかったからなのか、無茶な工作をやらされますね。
詳しくは、説明書が見られるネットショップに行ってみてもらえれば分かるかと思いますけどね。
機首周辺を切り取って、新規パーツを接着したり。
垂直尾翼の端を切り取って、新規パーツを接着したり。

ハセガワF-16CJの、パイロン切り取り→新規パーツ接着ってのと概念は同じですが、工作レベルが違うだろ!!
特に機首。

いきなりグチから入ってしまいましたが、ともあれいいキットです。
現状、48でこれ以上のSu-30は存在しませんしね。
美しいフランカー系のフォルムをキチンと再現していますよ。
ディテールもなかなか綺麗ですしね。

ハセガワが48で出さない限り、これ以上のSu-30は無理だろうなあ。

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○Su-27(J-11B)
→トランペッター1/72による救済

発売時期とメーカーの前科から推して、ハセガワSu-33のコピー&改造キットかと思ったが、違うみたいだ。
これもスーパーキットだと思う。
ハセガワSu-33ほどの徹底したディテール再現とその質には及ばないが、それでも素晴らしいモールドは快感である。
長きに渡り、フランカー愛好家は虐げられてきたが、2011年において、かなりの愛好家達が救済されたことと思う。

カナード無しのフランカーとしては、間違いなく現行ベストキット。

余談だが、ほぼ同時期に発売されたフジミの1/72・F-15Eは、単体としてみればベストキットであるが、サイズがまったく違うので、存在意義を自ら放棄してしまったキットである。
ゆえに、20世紀最強戦闘機のライバル同士の対決は、エアモデルにおいては、フランカーの勝ちになってしまった。
あくまで、フジミ版ストライクイーグルは、単体としてみればベストキットである。
ただ、1割ほど大きいがゆえに、並べて楽しむという、そして、兵装の組み換えなどが難しいということが欠点なのである。


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○A-10
→ホビーボス1/48による救済。

まだこのキットを買ってないのですが(売ってない)、写真で見る限り、凄まじいディテールです。
ただ、ホビーボス特有の無駄な割高感は否めませんな。
F-14といい、何だってこんなに高いの?童友社が、中間マージンをボッタクってんの?

愛すべき「えーてん」なんですが、書くことねえな。

あ、そうそう、えーてんは稀有な機体で、1/72ではイタレリがベストキット扱いですね。
イタレリがベストって・・・、どんだけ恵まれてないんだ。えーてん。
とはいえ、確かにイタレリえーてんは、悪くないですな。兵装も豊富だし。
ただ、やっぱりイタレリテイストのモールドなので、その点は不満ですけどね。

かといって、でかくて高い48をそうそう沢山買うわけにもいかんしなあ。

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○ドラケン
→ハセガワ1/48、1/72による救済。

72よりむしろ48のほうがデキがいい気がするドラケンですが、どちらにしても素晴らしいキットです。
ドラケンなどを見ると、ハセガワさんは、ディテールを意図的に省く傾向があるのかなと思ったりもします。
いや、私には、ドラケンのすべてを知っているわけではないので、あるべきモールドやリベットが省かれているかどうかなんて知りませんよ。
ただ、くど過ぎるほどにディテールを彫りこんでくる最近のアジアメーカーのキットを見ると、ハセガワさんのキットは割りとアッサリめが多いなと。

それにしても、ドラケンの決定版キットがあってよかったですよ。
大好きですからね。
ハセガワが出さなかったら、ドラケンのキットってないんじゃないの?
まともなの、一つでもあるの?
最近は1/144で出たり、完成品があったりしますが、所謂通常のサイズのドラケンって、海外メーカーは出しているんだろうか?
ハセガワ様様ですな。

私はF-16が一番好きな機体ですが、2番目って難しいんですよ。
その2番目候補の最右翼が、ドラケンとなぜかクルセイダーなんですよね。私。
なので、どちらも決定版キットがあるのは幸せ。

航空機の歴史を見ると、その存在価値は計り知れないドラケンですが、意外とその辺のことは知られていない気がします。
50年前に設計製造された機体とは思えないほど、美しく未来的なフォルムばかりがクローズアップされてしまっていて。
まあ、私もフォルムが好きだからドラケンが好きなわけで、圧倒的に先進的だった設計思想や、その後の影響など二次的なものに過ぎません。
が、ドラケンの意義を知ると、より一層ドラケンに対する愛情が強くなりますよ!!

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○F-2
→ハセガワ1/72、1/48による救済。

まあね、日本のメーカーとしては、出すべき責任があったといってもいいでしょうが、タミヤは無視してますね。
ハセガワが出さなきゃ、世界中どのメーカーも出しませんよ。
世界に冠たるローカル国家、日本の戦闘機なんて。
アメリカ人に聞いたら「知らない」というでしょうし、知っていても「F-16まんまじゃん」というでしょう。

ぐぁ!!
そうなってしまったのは、アメリカの力尽くの横槍のせいなんだ!!!

なんにしても、最近のキットなので、美しいモールドがいかしてます。
同じハセガワのF-16と比較すると、まったくディテールが違いますな。
いずれ並べたいものです。

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○F-4
→ハセガワ1/72による救済。48は見たことない。

いつ発売なのか知りませんが、かなりいいキットだと思います。
というか、あまりファントム愛が深くないため、ハセガワ72で充分満足できます。私は。
兵装が付いてないのが最大の欠点です。

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○F-35
→フジミ1/72による救済。

F-22と同じく、最新の機体ゆえのアドバンテージで、これからも内容に恵まれるキットとなるでしょうね。
STOVL型を再現したかったゆえかB型のみのキット化ですが、A型も出して欲しいですね。
今後、もっといいキットが出そうだけど、まあ充分秀作キットの称号はあげられるのでは?

しかし、F-22はともかく、35は高性能には見えないなあ。
VTOLができるってところは、私のフェチシズムを刺激するのですけどね。

ちなみに、イタレリ版は最低のデキですな。
なんだ?あれは。

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○ラファール
→ホビーボス1/72による救済。【追記:レベル・モノグラム=エース1/48による救済。後述】

90年代から2000年代に実用化された次世代戦闘機(というべきか?)は、完全に二分化されますね。
すなわち、救済された機体と、まったく救済されない機体と。
タイフーンやグリペンなどを尻目に、なぜかラファールは救済されました。

ホビーボスの超絶ディテールにより、素晴らしいキットとなっております。
兵装もフル装備できるようになっており、満足感もありますね。

あまりラファールが好きではなかったのですが、このキットを見て好きになって来ました。

ラファールって、正面から見ると漫画のキャラクターみたいですよね。
こんな顔したやつ、いた気がする。
ほっぺたが横にビヨーンと出っ張ってて、顎が細いやつ。

滑らかな三次曲線で、美しいんですけどね。ラファール。
角度付けて見ると格好いいんですけどね。ラファール。
名前も素敵なんですけどね。疾風ラファール。

でも、横から見るとダサい。

これは、次世代機の共通点ですな。
F-22もF-35もユーロファイター2000も(こいつはどの角度から見て格好悪いけど)。
ステルス性を重視すると、格好悪くなるのだなあ。

☆追記☆
その後の調査により、ホビーボスのラファールはレベル・モノグラム1/48のコピーの可能性が高いことが判明。同社の1/72はそのコピーの縮小版。
確かに、相当のディテールが叩き込まれているが、モールドは甘い感じだ。
海外製エアモデルをいくつか持っている人なら分かると思うが、モールドの端のエッジが立っておらず丸い感じだ。
コピーを繰り返したせいだろうか?

ラファールの決定版キットは、間違いなくレベル・モノグラムの1/48なのだが、現在絶版。
絶望・・・かと思いきや、同じ金型で韓国のメーカー「エース」が、金型を引き取って(買い取って?)販売している。
レベル・モノグラムとエースの両方を持っている人のレビューによると、違いは無いとのこと。(自分で見たわけではないので断言は出来ないが)
単なるコピーではなく、オリジナル金型をエースが所有しているっぽい。経緯の想像ができないが。OEMってやつなんだろうが。

つまり、大本がレベル・モノグラムの1/48ラファールがスーパーキットであったわけで、そいつをコピーしたホビーボス版は48、72ともにディテールは一見同じに見えてもモールドの質が劣るってことだろう。
そして、エースがオリジナル金型を所有しているみたいだってことだね。
類推だけど。

なので、ラファールの決定版が欲しければ、現在ではエースの1/48を買っとけば間違いない。
少なくとも、エースのキットを生で見た限りでは、モールドのダルさや丸っこさ、甘さはまったく感じられない。
次世代機(実用化されてるから、最新鋭機?)の中では最も格好いい機体なので、価格の高さに負けず、買って作ろう。

ラファールとF-16って、なんとなくアウトラインが似てるよね。
ラファールの中翼配置や胴体形状がブレンデッドウィングボディっぽいし。
ただ、F-16がすっきりスマートな体操やスケートの選手みたいな雰囲気に対して、ラファールはガチガチ筋肉質の短距離ランナーっぽい感じがするけど。


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○BACライトニング(イングリッシュ・エレクトリック・ライトニング)
→トランペッター1/72による救済。エアフィックス1/48は更に凄いらしいが、見たことない。

今となっては超絶マイノリティに属するBACライトニングですが、私は好きです。
50年代特有の、機首をまんまインテークにしたデザインがイカス!!

そんなマイノリティなBACライトニングなのに、トランペッターが素晴らしいディテールのキットを出してくれたことによって、救済されました。
これまでは、ハセガワ72とタミヤの100という中途半端なスケールのキットしかなかったのでは?海外製は知らんけど。

イギリスが単独開発した、最後の超音速機。
50年代特有の胴体に、ライトニング特有の大後退翼。そして、ポッコリお腹。
愛すべき機体です。

今でも民間で使われているのは、ひとえにこの愛すべきデザインのお陰でしょう。

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○F/A-18A・C
→アカデミー1/72による救済。

書いてる順番が、ホントにでたらめだなあ。なんの規則性もない。ただ思いついた順番。
酷いもんだ。

いわゆるレガシーホーネット。
48は、ハセガワ版もなかなかいいキットですが、いかんせん90年代前半。当時としては頑張っていますが、現在的な目で見れば、あと少し。
そんな中、アカデミーがまたもやハイパーディテールで72をだして、傑作キットの仲間入り。

ホーネットは、本当に数奇な運命の機体ですなあ。
いらない子扱いされたと思いきや、エンジンが双発だからという中途半端な理由で海軍制式採用になったり。
開発メーカーが艦載機開発の経験がないから別のメーカーに委託され、そしたら契約違反の売り方をされ訴訟になったり。
発展型のE・Fは戦闘機という扱い以上に雑用までやらされていたり。

面白い機体ですなあ。

この機体、あんまり好きではなかったんですよ。
が、大好きなF-20の血を受け継ぐ機体(正確にはF-5ですが)というのを知ってから、好きになってきました。
世の中、何が理由でどう転ぶか分かったもんじゃないな。

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○F/A-18E・F
→ハセガワ1/48による救済。

この機体もあまり好きではないのですよ。ストレーキが大きすぎて、こんな爬虫類いたよな?って感じがダメなんです。
が、それを打ち破るほどのハイパーディテールがいかしてるキットなんですな。

戦闘力は知りませんが、私にとってスーパーホーネットは雑用戦闘機です。
ジャミングをやったり、空中給油までやらされてる戦闘機って他にあるのか?

F-14がどこまでもお高くとまっていられたのに、後継機の18は色々と大変ですな。
でも、悲しむ必要ないよ。みんな、生きるために必死だからね。キミだけじゃないよ。
頑張っていれば、きっと誰か見ていてくれるさ。

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○F-105
→トランペッター1/72による救済。

BACライトニングといいサンダーチーフといい、トランペッターはマイナーな機体を秀作キットにしてくれるので、助かりますな。
パクリ模型メーカーという称号はなかなか消えませんけどね。

まあ、正直、サンダーチーフのほかのキットは知らないんですけど、古い機体だし、これ以上のキットはまずないでしょうな。

サンダーチーフといえばベトナム戦争。
そして、独特のインテークが格好いいわけです。

50年代。ジェットエンジンが当たり前になったとはいえ、いまだにレシプロ機の頃の設計思想を引きずっているところが、なんともレトロな感じでたまりません。
ランディングギアの収納方法やその場所、棒みたいな胴体など。
MIG-17・21、BACライトニング、サンダーチーフ、セイバーなどなど。
これらの古い設計思想の極限まで洗練させ、そこに新しい発想を盛り込んで、近代戦闘機の礎を作った機体の一つが、クルセイダーだと思ってます。
ショックコーンによる高速化、高い位置に配置する翼、一部ではなく翼全体が可動する水平尾翼など、クルセイダーの影響は大きいですな。

航空機の設計思想を細かく追うのは大変ですが、デザインラインから読み取れるものだけでも充分にいろんなことが伝わってきて、面白いですな。

そんなことを考えながらドラケンを眺めると、あまりにも革新的過ぎて、スウェーデン技術者の素晴らしさが伝わってきます。
ドラケンからビゲン→グリペンという直系だけでも面白いですが、ドラケンから派生する欧州機の定番クロースカップルドデルタ。
更にはF-16やF-18に受け継がれたブレンデッドウィングボディとストレーキの発想などなど。
ドラケンのダブルデルタは偉大なわけです。
ダブルデルタだけではありませんね・・・って、サンダーチーフの話はどこ行った?

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○アパッチ
→ハセガワ1/48による救済。

なぜかヘリまで入れてしまいました。
ハセガワアパッチは半端ではなくいいキットです。ディテールが凄まじい。
その分、パーツ割りが尋常ではなく、ラダーの一個一個まで別パーツという、拷問に等しい組立てをやらされます。

ま、実際に作ってみれば、案外難しくないのかも。

ソ連のハインドもこのクオリティでやってくれないかなあ。
ハインド。ろくなキットがないんだよなあ。イタレリは凸モールドだし、1/32でもどこか出してたけど、内容がサッパリ分からん。
やっぱり、ロシアは恵まれないなあ。

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○F-5E
→AFVクラブ1/48による救済。

いくらエリア88に出ていようと、時代遅れで、しかも今まで数々のキットがリリースされてきたF-5など、いまとなってhどこのメーカーも見向きもしないのでしょうね。
が、台湾の新興メーカーがやってくれましたよ。

いや、もうね。すんばらしいキットですよ。
パーツレベルでこれだけ興奮したのは、タミヤのF-16やアカデミーのF-16以来かも。
凄まじいまでも詳細なモールド。リベット跡。しかも、リベット跡はタミヤF-16みたいに大きさの違いまで入れてる。
これらのディテールが、本当に綺麗に入っているのです。クッキリハッキリと。

本当に素晴らしいキットです。

AFVクラブ。名前の通り、AFVのキットだけを出していたようです。
F-5E・タイガーⅡが初めてのエアモデルらしいですな。
が、この素晴らしさはどうだい?

このクオリティを維持して、更なるキットを出していって欲しいところですな。
他のメーカーが見向きもしない機体、既にキット化しているけどイマイチなキットしかない機体などなど。

タイガーⅡはあんまり好きではなかったんですよ。
エンジンノズルが格好悪いし、変に太い胴体もイマイチな感じでした。
というか、F-20・タイガーシャークが好きだったもんで、そのシャープなラインをスポイルしている感じが好きになれなかったんですな(私の出会った順番がF-20→F-5だったってのが大きな理由でしょうが)。

が、このキットを見て、F-5が好きになりました。
って、このパターン多いな。

同時代的に見ても、確かに高性能じゃない。
速度だって速くない。
でも、機動性は高いし、整備性も高いし、コストも安いし、いい機体じゃないか。

無骨で華はないけど、確実に一定の結果を出してくれる。
そんな職人肌のタイガーⅡは素敵ですな。

-------------------------------------------------

以上、救済された機体は終わり。
長くなってしまったので、救済されなかった機体は、また今度。
そっちの方が面白い文章書けそうだな。その分、エネルギー必要だけど。

他に秀作キットを見つけたら、また追加します。

もし他に救済された機体を知っている方がいたら、是非教えて欲しい。
勿論、個人的価値観にもよるだろうが、いいキットは模型野郎の心を癒す、貴重なオアシスなのだから。

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