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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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強敵”とも”(愛すべき旧キットたち)、そして戦友(読者諸氏)へと捧ぐ・・・

現在、私はシェリル・リンのGot to be realを聴きながら、これを書いています。
まさに相応しい。

「はぁ~あっほーぉぉほっ!とぅーびーりぃ~る!!」

旧キット宣言を受けて始まったこのシリーズ。いよいよ独り逆襲のシャア祭りの最終回です。
ええ、本当に最後です。終焉です。クライマックスです。フィナーレです。
構想3ヶ月。実働半年。二つの季節を跨いでしまいました。

長かったようで短かった6年間~
って、そりゃ、小学校の卒業式だ。

ま、でも実際に作業していた身からすると、本当にこんな感じです。
本当は、
「すぐ終わるつもりが、長くなっちまった半年間」
なんですけどね。


最後の戦い

このキットの、このツーショットを見られる人は、日本広しと雖も、2807人くらいでしょう。

ブログを読み返していたのですが、逆シャア祭りの開始が2007/2/12らしいです。
今日が、2007/8/19。綺麗に半年ですね。

事の起こりは、逆シャアシリーズ再販の情報を得たことでした。第一次現役時代を卒業する時に作っていたシリーズだったので、そして唯一内容を知っているガンダムアニメだったので、作りたかったのです。
で、シリーズを揃えてしまいました・・・
これが2006年11月末。
そこから、Hi-ν発売の情報が次々出てきて、「こりゃ、Hi-νをトリとして、一気に作ったら面白そうだ」ってんで、年始早々にやろうと考えていました。
構想開始から考えると、10ヶ月近くかかったってことですか・・・。
フライルーさんの誘惑に負けて、開始が遅くなってしまいましたけどね。

最初は、Hi-νガンダムが発売するまでにシリーズを完遂させて、発売直後すぐにHi-νにかかるつもりで始めたこのシリーズでした。(まだ買ってないし、既に買うつもりもないけど)
が、意外や意外。時間がかかるではないか!!


ズラッと

この壮観を味わえるのは、日本広しと雖も、15人くらいでしょう。

どうしてこうなったのか?簡単に言えば、エアブラシを買ったからでしょうね。
やっぱり塗装をお手軽に、しかも綺麗にできるエアブラシってものは、圧倒的に模型のキャパを広げてくれます。
エアブラシさえあれば、理論上は何をしても帳尻を合わせられるってことですからね。

で、せっかく全塗装ができる環境になったのだから、色々とやってみたい。
できないしやり方は分からないけど、塗装だけじゃなく改造のノウハウも蓄積したい。
模型の世界を広げるために。

そう。このシリーズを始めた理由は、ノスタルジックな理由ともう一つ。実験台という意味もあったのですね。

MGなど高級なキットを改造するのは怖い。
だったら、ノウハウをまず蓄積しよう。そのために安いキットを作っていけばいいじゃないか。
元々格好悪いんだから、改造を失敗してもそれほど悪くはならないだろうし。
そこで蓄積した技術で、MGを作っていけばいいのではないか?

そういう建設的実験台という意味も込めて、このシリーズを開始したわけです。


戦友たちへ・・・

長かったようで永かった半年間

結果はどうだったのか?その判断は皆さんにお任せします。
個人的には、後のものほど、徐々に良くなっているとは思いますけどね。
それでも、ネットで見られる上手い人たちには圧倒的に敵いません。

きっと、そこは根性もあるでしょうが、ザックリと知識が足りないというのも大きいのでしょう。
ほとんどの人は模型雑誌を見て、それを参考に作っていますね。そこでノウハウを蓄積すると。
私のように、完全にゼロから自分で実験して行く人も余りいませんから。

ま、一番大きいのはセンスでしょうけど。


やっぱりでかい

そして、時代は200X年!!

MGという高級なキットをもっと楽しむために始めたこのシリーズですが、買い揃えた直後の年末から年始にかけて、ガンダムとは異質のキットたちに出会い、そこから様々な物を見聞きした結果、皮肉なことに、現在、私の中でガンダムという模型カテゴリーは、プライオリティがかなり低下してしまいました。

というのも、面白いデザインというものが出てきてないからなんですよね。
保守的な固定客に頼るガンダムですから、どうしてもデザインが変わっていかない。(変えると批判が集まる)
よって、飽きてしまうのです。
かつて、カトキハジメさんがこれに対して苦言を呈していたみたいですね。
「保守的なことばかりしていたんでは、ガンダムデザインは近親配合によって死んでしまう」
正鵠を射ています。

様々な知識を得た私にとって、ガンダムデザインとは、
○デザインの美しさ、根本的造形美の次元は、遥かにFSSのモータヘッドに及ばない。
○ディテールやメカっぽさは圧倒的にアーマードコアに及ばない。

そして模型的視野としては、
○造形的魅力は、バンダイ製キットに勝るものが沢山ある(デザインということではなく模型的再現という意味で)。

こんな風に変わっていきました。
もともとガンダムにこだわりも思い入れも「思い込み」もない私ですから、そういう世界観の変化(考え方によっては進化)は必然であったのでしょう。
同じようなものばかりでは飽きてしまいますからね。

そうはいっても、やはりロボットデザインのなかで大御所ともいうべきガンダムは偉大です。大きな存在だから、目立つ存在だから、否定され易いだけです。根本的にダメでは、決してありません。いいところだって沢山あるのです。
ただ、最近の(といっても明確な分水嶺があるわけでもないが)デザインがまったくズキンとこないだけなんです。
よって、かつてのデザインはやはり好きです。

Z・百式・Ex-S・ν
そして、サザビー。

おそらくこれからも出続けるであろうガンダムデザイン。個人的な表現で分かりにくいでしょうが、これが「悪い意味でのガンダム的デザイン」から離れることを望んでいます。
私の中では、悪いガンダムデザインの代表格がSEEDシリーズでした。話などまったく知りませんけども、デザインは見ていて本当に退屈なのでした。
勿論、格好いいと思う人も多くいるでしょうから、この言い方は申し訳ないと思います。
が、私がデザインに面白さをまったく感じなかったのは事実です。
格好よさも美しさも感じない。

なぜなのか?よく分かりませんけどね。
新しくガンダムに入った子たちにはSEEDがファーストインプレッションなのだから、それでいいのです。
「これは格好いい」と言う人がいて当たり前で、それはそれで正しいのです

新しく始まるガンダム00。これのデザインは最近のものと比較して結構いいとおもいます。
ガンダムの記号からなんとか離れようとしているので。
まだまだ顔が思いっきりガンダムなのが難点ではありますが、それ以外はがんばっていると思います。
ガンダムらしからぬディテールも脚に入ってますしね。まだ足りないわけですけど。
でも、エヴァンゲリオン的なシルエット、細身で手足がかなり長いプロポーションは、あまり好きじゃなかったりします。

ちなみに、知ってます?エヴァンゲリオンって、イスラム語の「エウ・アンゲリオン」から来ているんですね。・・・多分。
「よい知らせ」という意味で、そこからキリスト教などでは「福音」などと意訳しますね。

ま、私はエヴァンゲリオンを本当に知らないので(知っていることはキモオタがフィギュアで萌え萌えしているという不愉快な状態)、そこから作者の意図を理解できないわけですけど。

ま、ガンダムデザインの話は無駄なので置いといて・・・


半年かかったこのシリーズ。漸く完遂することができました。
当初、「俺は絶対に挫折する」。本気でそう思っていました。特にギラ・ドーガさんらへん。
あの辺りは本当にやばかった。ギラさんに無駄に時間がかかっているのも、おそらくそのモチベ減少が原因でしょう。

その後、これじゃいかんということで、サクっとリガ、ヤクト、アルパを作りました。
模型ってのは、やっぱりサクサク作っているときが一番楽しいです。

「格好よくしたいが、面倒は避けたい」

常にこういったもののせめぎ合いなのでしょうね。模型って。
古いキットを作っていると、本当に実感します。

最近の、造形的にも構造的にも優れているキットは素晴らしい!!

わざわざ弄る必要もないほどに格好いいし、作る側がなるべくストレスを感じないで済むような構造になっていますものね。
バンダイを筆頭に、メーカーさんの研究心には感謝です。

ざっと、半年の歴史をおさらいしてみましょうか。

○第一弾・ジェガン
上腕回転軸追加と股関節をボールジョイントに替えた以外は、完全に素組み。
初エアブラシ。早速グラデを実験してみる。が、塗装そのものが下手すぎて、いまいち実感できない。

○第二段・ギラドーガ
モチベの危機

股関節BJ化・股関節を後ハメ化・腿延長・膝短縮。
パテでの整形の大変さの片鱗を味わう。
塗膜があまりにも簡単に剥がれる。後日、サフの舞い上がった粉(吹き付けたものではなく)が付着し、塗膜の剛性を阻害していることに気が付く。
以降、サフ後に必ず洗うようにする。
塗装方法は、ジェガンさんと同じ。
両脚の長さが変わってしまい、シークレットシューズで誤魔化す。

○第三段・リガズィ
MGよりも幾分増しな顔。
股関節BJ化のみ。顔も少し削ったけど。
腿の短さと膝下の長さが気になったが、後にそれも格好よく見えてきた。
黒が少なかったため、下地に黒鉄色を使う。
墨入れ最中にエナメル溶剤が原因不明の転倒。結構綺麗に塗装ができたのに、全体的に黒っぽくなってしまった上に、膝関節が割れる。

○第四段・ヤクトドーガ
股関節BJ化(流石にこの作業に飽きる)。
上腕回転軸を追加したかったが、構造レベルの問題ではなく設計レベルの問題で、パーツ新造をしない限り不可能だと悟り、断念
腰アーマーを延長。これ以外は素組み。
初のメタリックグロス塗装。非常に楽しかった。
いまだ輝きは衰えていないようにも感じるが・・・。ほとんど毎日見ているから、分からないだけ?
脹脛のフレアをハイコンプロっぽくしたかったが、三次曲線をパテで整形するという難易度の高さから断念(こればっか)。

○第五段・アルパアジール
簡単かと思いきや、構造があまりにも古く、辟易したキット。
完全に素組み。
腰アーマーのバーニアを簡単にディテールアップし、肩にプラバンを張り付けたのみ。
首のディテールはサボりすぎだ、バンダイさん。
今までで一番綺麗に塗装ができたと思った。

○第六弾・νガンダム
好きなデザインなので、ちょっと真面目に弄ろうと思った(が、あの程度)。
フェイスを少し削った。
肩バーニアもディテールアップパーツを張り付ける。
膝下を幅増し。それに伴う改修で、膝バーニアの新造、脹脛スラスターの取り付け構造を作る。
初めてまともな黒下地の塗装をする。
お陰で、かなり暗い色彩になってしまった。グラデも強すぎ。
が、個人的には結構満足した。

○第七段・サザビー
一番好きなMSデザインと言ってもいいものなので、頑張るつもりだったが・・・
あまりの大変さに、かなり疲れた
弄ったところは・・・
顔。原型をあまり留めていない。
首、原型を削っただけ。
胴体。乳首のエッジ出し。胸の幅つめ。腰前アーマーの切り離しと固定基部新造。横アーマーの形状変更。
上腕。回転軸追加。
腿。これも回転軸追加。
膝下。変な穴を塞ぐ。膝のエッジ出し。あとはちょっと削っただけ。
あとは、各所凹凸モールドを若干追加。プラバン貼り付けは失敗だった。筋彫りも下手すぎ。
本当は、肩を前後にもう少し薄くしたかったが、上腕固定などのすり合わせが大変だったので、断念
脹脛フレアももっと大袈裟に(上のハイコンプロヤクトと同じで)したかったが難しく、断念
ついでに、膝下のディテールアップもしたかったが、何にも思いつかず、断念
胸の突起ももっとシャープにしたかったが、~(中略)断念
ヘルメットの上下幅を詰めたかったが(略)、断念
整面をもっと綺麗にしたかったが、モチベの限界から、断念
断念ばっか!!この根性なしめ。
全部やったら、倍はかかったでしょうね、時間が。

ザックリと半年の歴史でした。
人あるところに歴史あり。そういいますね。が、こうもいえるのではないでしょうか?

模型あるところに歴史あり

作った本人しか分からない思い入れ。拘り。苦楽。そして自己満足。
こういったことが、模型の楽しさですよね。

まとめとして、今回学んだこと。

○ラッカーは塗膜が強い
当たり前ですが、ちょっと爪があたったくらいでは、塗膜は剥がれません。
当然、マスキングテープによって荒らされることもないし。
ただ、やっぱりエナメル塗料でも冒されるようですね。サザビーさんの足裏で実験したのですが、アクリルよりは圧倒的に耐久力はあるものの、やはり溶けます。
注意しましょう。

○テープの端っこにイガイガがあると、剥がす時に塗膜が持っていかれる
塗膜の厚さそのものもあるのでしょうけどね。
やっぱりテープを切るときは、新しい刃に替えた方がいいです。
これはアクリルにはなかったことなんですけど、塗膜が硬く、粘りがラッカーは劣るってことなんでしょうね。

○発色は勝る
これも当然です。

○シャドウでも発色は悪く感じるようになる
錯覚なんでしょうが、暗い部分があるとそう見えるようです。

○下地にメタリック塗装をしておくと、面白い質感になる
これ、もう少し研究していこうと思います。


さて、終局への宴。そろそろ終わりです。

これ以降、こういった試みは多分しません。モチベが続きません。

シリーズ完遂するまで、他のキットには目もくれない!!

これは辛いです。作りたいキットに触れない日々。
これは積みが沢山あるので、これからも同じですが・・・。
が、旧キットは沢山あるので、これからも作っていきます。
といっても、これ以降の旧キットは、逆シャアシリーズよりも新しい時代の物ですが。
これらのキットを見ていけば、ガンプラがどう進化してきたのか、よく分かると思います。

現役時代のトリを飾った逆シャアシリーズ。(ちょっとポケ戦も作ってましたけど)
そこからもう一度リスタートして、私が作ったことのない、が旧キットと分類されてしまうガンプラを、時代順に作っていきたいと思います。
何度もいいますが、一気にはやりませんよ
この半年間。本当にモチベとの戦いでしたから。
最後のサザビーの時なんて、「HGUC化?」見たいな情報まで舞い込んできて・・・
ま、今ではHGUC・サザビーが楽しみではありますけどね。

このあとは、ずっと作りたかったシリーズ。アーマードコアに突入する予定です。
ACをメインに制作し、その裏で(接着待ちの時間などを利用して)気楽に旧キットガンプラを作っていこうと思っています。逆シャア以降は、構造的にも楽なキットが多いですから。

アーマードコアにしても、一気に、それも全部を作るわけでもないです。
その時に作りたいキット。これを優先させた方が、精神衛生上よいことだと思いますから。

さて、文字地獄終了。
終局への宴も終了。

今までお付き合いくださって、ありがとうございました

私は暫く模型休暇をとって、完成したキットを眺める日々を送りたいと思います。
すぐに作り始めるでしょうけどね。一週間くらいはやすもっかな。
ブログ更新はしようとは思っていますけど。


では、独り逆襲のシャア祭り・・・

FIN!!

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漸く主役機完成にまで漕ぎつけた、独り逆シャア祭りです。
今までで、一番ちゃんとできたかなって思ってます。
それでも細かい所をかなり手抜きしているんですけどね。


比較

アムロの乗ったガンダム比較。

νが如何にでかいが分かるかと思います。同じ1/144ですけど、模型の身長差は2.7cmくらい。
立体で2.7cmも違うと、かなり存在感は変わりますね。
しかも、上の写真、νが相当脚を開いているのに、FGガンダムさんはあまり開いていませんから。

νのこのキット、以前にもどこかで書きましたけど、第一次現役時代に作ったことがあります。
もうかれこれ16~7年前でしょうかね。
その当時は塗装なんて考えたこともなく、素組みで満足していました。

それを今、大人の財力で集めた道具と、大人の根性で作ってみたら、あらまあ。随分とクオリティが上がりましたこと。
ま、でも全然下手なんですけどね。根性も足りないし。
もう少し上手い人の技術を知りたいものです。
模型雑誌講読しないと駄目?やだなあ、それ。お金が勿体ない。

さて、今回実験したことですが・・・。


下地塗装の意味

これです。
画質の問題でかなり分かりにくいですけど。

盾が黒立ち上げ塗装。ファンネルが下地無しでいきなり白。サフも白です。サーベルの柄が未塗装です。

随分と質感が違いますね。

上塗り白のところに真っ黒下地を作ったのは間違いなんでしょうけど、それにしても重ね塗りとグラデの効果がまざまざと見られます。

今回学んだこと。

○下地塗装とグラデは、やはり偉大である。
エアブラシでしかできない、やりづらい技術ですけどね。

○マスキングテープを張った後にできるのは、糊でもなんでもなく、塗膜が剥がれかけているだけである。
これ、驚きました。アクリル塗料がこんなにも弱いものだったなんて。
このνさんでも、腹とか腿とか上腕とか、かなり塗膜が痛んでしまいました。剥がれかけて汚くなるだけでなく、下地の黒が見えそうになってるんですな。
しかも、テープが張り付けられた箇所がそうなるんで、張ってない箇所と直線の境目があるんですよ。
ちょっと間抜けになります。

νは好きなデザインでしたので、かなり楽しんで作業ができましたね。
途中、エアーホースがやられてからモチベが下がりましたけど。
ほとんど脚ばっかり弄っていたし、塗装は今までで一番時間かかったし。
それなりに疲れました。

近々、ハイコンプロのスペシャルペインテッドとして、νが出るみたいですね。
お値段なんとMGと同価格の5000円!!
阿呆か・・・と言いたくもなってしまいます。だったらMGを買うよって人、相当数いると思うのですけど。
サザビーと違って、νはMGでも割と良いデキだと思いますから。それに、MGならほとんど塗らなくても問題ないくらい色分けできてますからね。

今回のνは20年ほど前のキットですが、見てのとおり、造形そのものは結構良いと思います。
塗装するのは面倒ですが、これで1000円ですから。ファンネルなしなら800円。
ハイコンに5000円払うより、全然お得だし、面白いと思いますけどね。

その辺も価値観かな。

そんな訳で、主役機完成しました。
あとはサザビーのみ。


主役は格好よくあるべし

あ!!今気が付いた。

シール貼ってねえじゃん!!

では。

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さて、独り逆襲のシャア祭り、第五段であるα-アジールさんも完成しました。

色々と大変なキットではありましたが、おそらくその感想は最初に持っていた所感と違っていたから起こったことだと思います。
はなから分かっていれば、おそらくはもう少し楽な気分で作れたことでしょう。

アルパアジールさんといえば、クェスの乗機ですね。
この餓鬼に関わった奴はみんな不幸になっています。
魔女か!吊るし上げろ!!火を掲げ、杭を打て!!


関わりあった、可哀相な人々

みんな死んじゃえー!!
クェスは誰にも渡さない。
クェス、顔を見ればそんなイライラ、すぐに忘れるよ。
ハサウェイ、離れなさい!その娘は危険よ!

ってな感じで、なんというか、ドロドロしているというか、勝手にしてくれというか。
富野さんが人間ドラマだと思っているものは、こういった鬱陶しいものなんでしょうね。
彼はきっと、かなり恵まれた人生を歩んできたんだと思います。
ギリシャの貴族たちが、みんな悲劇を求めたように。

辛い思いをしてきた人は、こういった暗い内容よりもサッパリとした、美しいものを求めるものですから。

引き篭もりのアムロ。
エキセントリックで仕舞いには狂ったカミーユ。
最初は父の復讐を目論み、最後は地球潰しまでしようとするシャア。

どうでもいいというのが、私の感想です。

さて、アルパさんのお話です。


禍々しいデザインって好き

こういう禍々しいデザインって好きです。
しかし、人一人が操縦する兵器の大きさが100m以上あるってのは、やっぱり不合理だと思ってしまいますね。
旅客機じゃないんだから。

って、今、この写真を見て気が付きました。
腰のパイプをくっ付けてないじゃん!!

ま、写真を取り直すのが面倒なので、このまま押し通ります。
雰囲気が分かればいいんだよってことで。

アルパさんは格好いいデザインというより、面白いデザインだと思います。
両方とも、色気のある造形に結びつくものなんですけどね。
ただ、出渕さんのデザインの特徴として、曲線が多く、それが無機質さと有機的なものを含んでいないので、場合によってはメカメカしさを感じさせないデザインになって仕舞いがちです。
曲線を多用しても上手にメカメカしさを出せる人って、私は永野さんしか知りません。

ま、そんな訳で、上手にディテールアップをしてあげるといいと思います。

開始から丁度4ヶ月。ここまで来ました。
残すところは主役機2機です。

ここからが大変なんですけどね、実は。

今回学んだこと。

○タミヤ製のマスキングテープでも、塗膜に糊が付く。
これ、本当は糊じゃないのかも知れません。もしかしたら、水性塗料であるが故の乾燥の遅さから出る何かかもしれません。
艶消しにしているんですが、所々目だっています。
困るなあ。

○プラ板貼り付けディテールアップは、凹モールド追加よりも簡単で、効果も大きい。
これ、楽しいですよ。ちょっと研究する価値ありますって。

○色合いを考えろ。
サンドブラウンの中に金色を入れても、そりゃ目立ちませんって。
ちょっとは考えてから塗ろうぜ、ボーイ?

○MAX塗りは是か非か?
これ、難しいですね。わざわざ黒にする必要もない気がするし。色が乗りづらいから、どうしても塗膜が厚くなってしまうし。
難しいです。

○瞬接をパテ代わりにするな。
バックパックで失敗しましたね。かなりデコボコですよ。
こういうところは、やっぱり研磨しやすいポリパテがベストかな?

そんな訳で、アルパアジールさんを持って、etc部門は終了しました。
ここから重要な奴らのお出ましってわけです。

絶対に今月中には終わらないな、こりゃ。

ああ、そうそう。毎度毎度白々しいですが、Hi-ν記念でやってますが、Hi-νは買っておりません、私。買うつもりもないです。
ってか、エルガイムmk2以降、バンダイ製キットを買ってないですし。
なんつーか、無い金、積まれた在庫を押してまで欲しいってほど、魅力的に見えないので。

そんなことはいいですね。
そんな訳で、終盤戦凸ν・・・もとい、突入です。

気合い入れてかかれよ、俺。

では。

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途中、マスキングテープが切れて塗装ができないなど、一悶着がありましたが、漸く完成しました。
ヤクトドーガさんが完成したことにより、シリーズは折り返し地点を迎えたわけです。
・・・まだ半分か・・・。いい加減草臥れたよ。最近の、造形も構造も優れたキットを弄りたい・・・。

揃い踏み

これで、このシリーズも4機目が完成ですか。
そして、開始から3ヶ月と半月くらいと。
開始の時の予想通り、初夏までかかりそうですね。

こうしてみると分かりますが、ヤクトドーガさん。一番ボリュームがありますね。
身長はリガズィさんとほとんど変わらないのですが、幅がね。
やっぱりリガさん、膝下が長すぎるかな。

さて、ヤクトドーガさん。ネオジオンのエース機らしく、ロンドベルのエース機であるリガズィさんと対等というべきデキの造形でした。
全体的に情報量の少ないキットですから、モールド追加とかディテールアップとかしてあげれば、相当格好よくなると思います。
曲面への直線モールド追加ってのは、結構難しいとは思いますけど。これがあって、私も手抜きしました。


エース機同士

ただ、リガさんの頭が小さくて格好いいのに対し、ヤクトさんはちょっとデカ頭ですね。頭が大きいというより、フェイスがでかい。


新旧ザクの後継機

ヤクトドーガはギラドーガにニュータイプ用のシステムを載せ、改修した機体だとかいう設定らしいんですが・・・。
どう見ても、面影がありません。
別物だろ?これは。身長もちょっと大きくなっているし。サイコミュ兵器を載せると、大型化してしまうんだっけ?
でも、キットを見る分には、脚が長くなっただけって気もするなあ。
サイコミュ兵器って、脚に搭載する物なんだろうか?

そうそう、今回学んだこと。

○消耗品は買いだめしておけ。
常識かもしれませんが。

○メタリック塗装をする時、上手にメタリック塗料でないものを調色に取り入れれば、上手い具合に金属感を出しながら、キラキラにならずに済むかも。
これは仮定です。こんど実験してみたいですが、水性塗料からは、そろそろ脚を洗うのでね。
いつになることやら。

○メタリックグロス仕上げにするなら、表面処理は丁寧にやれ。
これも常識なんでしょうね。
合わせ目自体ではなく、合わせ目周辺の不規則な曲面が目立つとは思いませんでした。
曲面の合わせ目を消す時は、全体にペーパーをかける事が大事ですね。

○メタリック塗料は、トップコートで若干、色味が変わる。
これも常識かもしれませんね。なんというか・・・、濃くなる感じ?
それと鈍い輝きだったものが、ツヤありでキラキラになる感じ。
鈍い輝きのままにするには、半ツヤがいいんでしょうかね?それとも、トップコートなし?

○缶サフはギリギリまで使おうとするな。
もうね、ビビリましたから。あんなザラザラになるとは・・・。
これがあったので、多少手続きが面倒になることを覚悟して、瓶サフを買ってきたくらいですからね。
ま、当分、缶サフがなくなるまでは、使い続けますけど。

今回のヤクトドーガさんは、メタリック塗装ってことで、かなり楽しかったです。
マスキングテープを買ってきてから、かつてないほどに集中して作業してましたからね。

メタリックグロス。たのし~なっと。またやろ。

では。


~追記~

さて、こんなことをしている間に月日は流れ、2ヶ月前からずっと欲しかったビルトラプターが発売を迎えますね!!

あー!欲しい・・・。

でも駄目です。
この間、秋葉原に言った時に、コトブキヤさんの店で完成品が展示してあったのですよ。
格好いいなあと思いつつ下を見たら、アーマードコアのクレスト・デュアルフェイスも展示してあったんですね。
見比べて、優先順位はクレストの方が高い気がしてきて、クレストを選びました。
なので、ラプターは暫くお預けです。

あ~、クレスト作りたいよ~。

でも、これも駄目です。
一個一個完成させていくスタンスは、なるべく崩さないようにしたいのです。
だって、仮組み→放置なんて楽なことを覚えちゃったら、どれだけのキットが放置プレイの憂き目を見るんですか?
模型の醍醐味を楽しまず、適当なところで満足しちゃって。
それでは駄目です。下手でも手抜きでも、完成させる。基本です。
そこで許したら、私は歯止めがきかなくなると思うのです。なので、一個一個完成に持って行きます。

そういえば、2ヶ月、いや3ヶ月近く前にも同じことを言ってましたね。
そう、エルガイムmk2の発売の時です。

エルガイムも作りてー。激しくエルガイムmk2を弄りたい!!

んで、そんなことを言っている間に、6月末が来て「レイレナードAALYAH」の発売になるんでしょうな。
んで、また

作りてー!!

ってのたまうんでしょう。

この間まで立てていた計画とはかなり違うのですが、ちょっと今思いつきました。
このシリーズが終わったら(いつになるかは不明なこと山の如しですが)、ラッカー系塗料に乗り換えます。

んで、ラッカー塗料の習作に一個サクっと手軽にいけるキット(そういうのにはバンダイ製がベストだね)を作ります。ここで、ABS樹脂がラッカーにどれだけ弱いかのテストも兼ねますから、当然、安いキットです。
安くてABS樹脂があるキット。手持ちの中ではアレかな。

で、ラッカーのこともある程度分かるでしょうから、そこで作りたいキット登場!!

コトブキヤさんのキットは造形が秀逸ですから、弄る必要もなく、ただただ綺麗に作ることに集中すればいいと思います。(まだ作ってないから分かりませんけど)
しかし、合わせ目消しなどの基本工作は、バンダイと違ってかなり残っているのがコトブキヤさんのキットです。
なので、そこそこの時間がかかって、あーだこーだで、おそらくはあーなってだな、つまり・・・。

駄目だ・・・。やっぱり予測がつかん。
学ぶべきことが多すぎて、沢山の実験台という名の屍を越えて行かねば、作りたいキットに手を出してはいけない気がする。
後悔はしたくないから。
同じキットを何度も作るのは、色んなものが勿体ないし。

やっぱり、当分は旧キットで知識の貯蓄と技術の向上を目指すしかないのだろうか?
青息吐息です・・・。
あ、まだ逆シャアシリーズも終わってなかったんだね。先のことを考えて、なにを愚痴っているのか、俺。

いつになったら、私はマイティーシリーズやシリコントライブさんのガレージキットに手を着けられるんでしょうか?

温度が下がらないうちに、なんとかかかりたいんですが・・・。
知識と経験がないってのは哀しいねえ。

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リ・ガズィさんが完成したことにより、3機が完成したことになります。
独り逆襲のシャア祭りを始めてから早2か月半たつわけですが、遅いですね。


三機勢揃い

勢揃いと。
こうして見ると、ギラドーガさんが一番格好いいような気がします。
リガズィさん、やぱり腰高すぎて、バランスがね。

リガズィさんの塗装で、最後かなり追い込んで一気にやりました。かなり疲れましたが、お陰で一番早く完成しました。
が、罠が待っていたことで、どっと疲れが出ました。

学んだことと言えば、

○MAX塗りって、それほど凄くない。
やり方が間違っているからだとは思うのですけどね。

○塗装技術って、物凄く大事。
これ、どうやればいいのかすんごく悩みます。上手いやり方を知識として知らないので、超大変ですよ。
本当に試行錯誤。

○溶剤の取り扱いには注意。
泣きそうでしたからね。

そんなところでしょうか。

最後に、リガズィさんで気が付いたこと。


上から

リガさん。上から見ると、格好いい!!

そんだけ。

では。

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