その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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「ボーン・アルティメイタム」
点数:8点
寸評:生粋のアクションムービー
当ブログでは初めての、タイムリー新作映画のレヴューです。
といっても、公開は一月前ですけどね。
久しぶりに映画館で映画を見ました。
さて、この映画は実質三作目ですね。
ボーン・アイデンティティ。ボーン・スプレマシー。
そして、アルティメイタムと。
ざっとシリーズ全体としての感想から書くと、恐ろしくリアリティのある諜報機関員のお話です。
エージェント、殺し屋。そういう観点から描いたアクション映画は多いですが、私の知っている限り、リアリティは皆無です。
それの最たる物は007ですね。ジェームス・ボンド。本名でお仕事をするエージェントは、そう多くはありません。
が、このシリーズはかなりリアリティがあります。
エージェントが言うことを聞かなくなれば、組織は抹殺にかかるところ。
諜報機関がその気になれば、どんなところからでも個人を追跡できるところ。
諜報機関というのは、とんでもなく恐ろしい組織です。
民間人4万人以上も殺した、というか今でも殺し続けているイラク戦争も、平和になって諜報機関の存在意義が薄れてきたことに反発したCIAが、情報を捏造して馬鹿ブッシュをけしかけることで、始まったではないかと考えることもあります。
過去、このような例は幾らでもありますからね。
諜報機関の重要性を国民に認識させ、具体的には予算削減を免れるために、自分で事件を起こし、自分で解決するというようなことが。
要するに、自作自演のテロ。これでアメリカ大使館を爆破して、後の自作自演がばれて、CIAが吊るし上げを食らったこともあります。
ま、現代政治の話は置いといて・・・
一作目のアイデンティティはそこそこの映画でした。リアリティはありましたけど、それを大きく打ち出すわけでもなく、スーパーマンとしてのジェイソン・ボーンの格好よさに終始した感がありました。
先に言ってしまうと、この映画の欠点として、ジェイソンがあまりにもスーパーマンなのがどうかと思いました。
格闘も射撃も破壊工作も追跡・逃亡も、あらゆる言語を操るところも、すべてが完璧。
どんなに訓練されても、こうはならないだろうと重いますけどね。
ま、孤独に戦う男の方が映画的に面白いので、仕方ないかな。
二作目から一気にリアリティが増し、諜報機関がどれだけ苛烈で凄惨な世界かというのが如実に感じられる物となっています。
諜報機関がその気になれば、どれだけのことが出来るのか。どういうことをするのか。
そういう恐ろしさを感じられますね。
そして三作目。そのリアリティを継承して、さらに面白くなっていました。
ただし、連作となると必ず出てくる欠点ですが、一部、矛盾点があります。
一作目から出ているニッキーという女エージェント。コイツの扱いがおかしいですね。
こういう映画はどうしてもヒロインが求められるので仕方ないのかもしれませんが(個人的には要らないと思うけど)、最初は任務優先で平気でボーン暗殺の手助けをしているエージェントだったのに、三作目ではジェイソンと過去になにかあったような含みのことを言っています。
「あなたは昔から扱い辛い人だった。憶えてないの?過去のことは何も・・・」
一作目の絡みから、これ以上具体的なことを言うと矛盾がでるってのがシナリオライターも分かっていたからでしょうね。
含みだけで終わらせたのは賢明でした。
さて、三作目のアルティメイタム。冒頭で記者がNSAの盗聴システムに引っかかることから、お話が始まります。
これって、本当のことなんですよ。
NSAって、ほとんどすべての電話を盗聴するシステムを持っていて、そのシステムに色々と単語を組み込んでおくんです。
例えば、今で言えば、ビン・ラディンの名前とか、CIAのエージェントの名前、重要拠点の地名や作戦名。そうしたものが電話で話されるや否や、盗聴装置が作動して、逆探知などを開始するわけです。
日本人だとアメリカ諜報機関はCIAってのが相場ですが、実際にはアメリカには16の諜報機関があるらしいです。詳細は知りませんが。
で、その中でも最も規模が大きく、予算も当然大きく、しかも働いている人員数まで不明で、一番謎に包まれている機関がNSAです。
National Security Association 国家保全機関とでも訳すのでしょうかね?
私が知っている限りでは、CIA・DIA・FBI・陸海空軍諜報部ですね。他は知りません。
FBIすらも諜報を行っています。あれは、連邦保安局ですから、国家犯罪にかかわることは当たり前にね。
この映画のいいところはリアリティだけではありません。それは・・・
セリフの少ないところ。
他は知らず、アクション映画ってものにセリフはほとんど不要なんですよ。
言葉に依る説明は物事の前提のみで、あとは映像で状況説明が出来ていることが、良質なアクション映画の基本だと思います。
そういうことがしっかり出来ているので、かなり好感が持てます。
傑作アクション映画のターミネーター2を見てください。ほとんどセリフなんてありませんよ。
ま、そんな訳で、三作目である今回は、かなり良質な物となっています。
一番面白いと思ったのは、2との時系列でした。
「ここに繋がるんだ!!」とちょっとビックリでしたね。
そして、2作目も3作目もそうでしたが、終わり方が秀逸。
ゾクっと来ますね。こういう綺麗な落ち方は。
映画館で見ても、損のない映画である事は間違いないです。
しかし、買ったポップコーンが大量に余ってしまったなあ・・・。
Mサイズだったのに、二人でも1/3くらいしか消費できなかった。
点数:8点
寸評:生粋のアクションムービー
当ブログでは初めての、タイムリー新作映画のレヴューです。
といっても、公開は一月前ですけどね。
久しぶりに映画館で映画を見ました。
さて、この映画は実質三作目ですね。
ボーン・アイデンティティ。ボーン・スプレマシー。
そして、アルティメイタムと。
ざっとシリーズ全体としての感想から書くと、恐ろしくリアリティのある諜報機関員のお話です。
エージェント、殺し屋。そういう観点から描いたアクション映画は多いですが、私の知っている限り、リアリティは皆無です。
それの最たる物は007ですね。ジェームス・ボンド。本名でお仕事をするエージェントは、そう多くはありません。
が、このシリーズはかなりリアリティがあります。
エージェントが言うことを聞かなくなれば、組織は抹殺にかかるところ。
諜報機関がその気になれば、どんなところからでも個人を追跡できるところ。
諜報機関というのは、とんでもなく恐ろしい組織です。
民間人4万人以上も殺した、というか今でも殺し続けているイラク戦争も、平和になって諜報機関の存在意義が薄れてきたことに反発したCIAが、情報を捏造して馬鹿ブッシュをけしかけることで、始まったではないかと考えることもあります。
過去、このような例は幾らでもありますからね。
諜報機関の重要性を国民に認識させ、具体的には予算削減を免れるために、自分で事件を起こし、自分で解決するというようなことが。
要するに、自作自演のテロ。これでアメリカ大使館を爆破して、後の自作自演がばれて、CIAが吊るし上げを食らったこともあります。
ま、現代政治の話は置いといて・・・
一作目のアイデンティティはそこそこの映画でした。リアリティはありましたけど、それを大きく打ち出すわけでもなく、スーパーマンとしてのジェイソン・ボーンの格好よさに終始した感がありました。
先に言ってしまうと、この映画の欠点として、ジェイソンがあまりにもスーパーマンなのがどうかと思いました。
格闘も射撃も破壊工作も追跡・逃亡も、あらゆる言語を操るところも、すべてが完璧。
どんなに訓練されても、こうはならないだろうと重いますけどね。
ま、孤独に戦う男の方が映画的に面白いので、仕方ないかな。
二作目から一気にリアリティが増し、諜報機関がどれだけ苛烈で凄惨な世界かというのが如実に感じられる物となっています。
諜報機関がその気になれば、どれだけのことが出来るのか。どういうことをするのか。
そういう恐ろしさを感じられますね。
そして三作目。そのリアリティを継承して、さらに面白くなっていました。
ただし、連作となると必ず出てくる欠点ですが、一部、矛盾点があります。
一作目から出ているニッキーという女エージェント。コイツの扱いがおかしいですね。
こういう映画はどうしてもヒロインが求められるので仕方ないのかもしれませんが(個人的には要らないと思うけど)、最初は任務優先で平気でボーン暗殺の手助けをしているエージェントだったのに、三作目ではジェイソンと過去になにかあったような含みのことを言っています。
「あなたは昔から扱い辛い人だった。憶えてないの?過去のことは何も・・・」
一作目の絡みから、これ以上具体的なことを言うと矛盾がでるってのがシナリオライターも分かっていたからでしょうね。
含みだけで終わらせたのは賢明でした。
さて、三作目のアルティメイタム。冒頭で記者がNSAの盗聴システムに引っかかることから、お話が始まります。
これって、本当のことなんですよ。
NSAって、ほとんどすべての電話を盗聴するシステムを持っていて、そのシステムに色々と単語を組み込んでおくんです。
例えば、今で言えば、ビン・ラディンの名前とか、CIAのエージェントの名前、重要拠点の地名や作戦名。そうしたものが電話で話されるや否や、盗聴装置が作動して、逆探知などを開始するわけです。
日本人だとアメリカ諜報機関はCIAってのが相場ですが、実際にはアメリカには16の諜報機関があるらしいです。詳細は知りませんが。
で、その中でも最も規模が大きく、予算も当然大きく、しかも働いている人員数まで不明で、一番謎に包まれている機関がNSAです。
National Security Association 国家保全機関とでも訳すのでしょうかね?
私が知っている限りでは、CIA・DIA・FBI・陸海空軍諜報部ですね。他は知りません。
FBIすらも諜報を行っています。あれは、連邦保安局ですから、国家犯罪にかかわることは当たり前にね。
この映画のいいところはリアリティだけではありません。それは・・・
セリフの少ないところ。
他は知らず、アクション映画ってものにセリフはほとんど不要なんですよ。
言葉に依る説明は物事の前提のみで、あとは映像で状況説明が出来ていることが、良質なアクション映画の基本だと思います。
そういうことがしっかり出来ているので、かなり好感が持てます。
傑作アクション映画のターミネーター2を見てください。ほとんどセリフなんてありませんよ。
ま、そんな訳で、三作目である今回は、かなり良質な物となっています。
一番面白いと思ったのは、2との時系列でした。
「ここに繋がるんだ!!」とちょっとビックリでしたね。
そして、2作目も3作目もそうでしたが、終わり方が秀逸。
ゾクっと来ますね。こういう綺麗な落ち方は。
映画館で見ても、損のない映画である事は間違いないです。
しかし、買ったポップコーンが大量に余ってしまったなあ・・・。
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