その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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今日から、VF-25を組み立てるわけですが、ここで1つ言い訳しておきたいと思います。
私、ミリタリーに関する知識は素人のそれでして、マニアはおろか、ちょっとかじった事のある人なら常識とされるようなことまで、何にも知りません。
なので当然。各部の名称やその目的、果ては「形状はこうなっているべきだ」なんていうことまで分かりません。
なので、これから書く記事に誤りが沢山出るとは思いますが、どうかその辺は生温かい目で聞き流してやってください。
今日のVF-25・メサイヤバルキリー・アルト機のお時間です。
今回からいよいよ組立ですが・・・説明書を見て悩んでましたよ。買ったその日からずっと。
普段、プラキットを作る場合は、今まで作ったのはみんな人型メカばかりだったという理由が大きいのですが、脚から作っていたのですね。
が、このキットはそれができません。
組み立て説明が、ファイター形態でなされているから。
これは困りましたねえ。
バンダイの組み立て説明の順番って結構意味不明でして、組み立てる部位があっち行ったりこっち行ったりするんですよ。紙面の都合なんでしょうが。
頭作ったかと思えば脚だったり。
そうかと思えば腕に飛んだり。
説明順に組み立てると、組み立て済みの部位がゴロゴロと転がるような状態になるのですな。
これは甚だしく邪魔臭いです。
以上のことを理由として、私は我流の組み立て方、すなわち、
「下から順々に組み立てていく」
という方式でやっとるんですよ。
これなら組んだ部分が腰を作った段階から常に一体化されるわけで、しかも常に立たせて置くことができるが故に、組み上げる爽快感が増すんですな。
しかし、ファイター形態での組み立て説明ですから、今までの様に脚から順番に上に上がっていくなんてできません。
で、2分ほど考えましたよ。
「今までのようなやり方で、無理矢理組んでやろうか」
と。
組み立ては甚だ複雑なキットですが、その構造を把握・理解すれば、ファイター形態での説明であろうがなんだろうが、バトロイト形態で組むことは可能ではないだろうかと。
確かにやってできないことはないでしょうが、不毛ですな。
それをしたからといって、どうだというのか?
ただでさえ組立工程ごとに写真を撮らなければならない組み立てフェイズは、時間がかかるのです。キット制作とは別の、ブログ更新とその内容というところで。
その手間に加えて、270くらいあるパーツ一個一個の意味を理解し読み解いて、バトロイド形態で組み立てなんてやっていては、いつまで経っても終わりませんよ。
なので、ここは素直に、ファイター形態で組むことにします。
が、やはり一体化させながら組みたいってのは変わってないので、説明書とは違う順番で組み立てていくことは間違いないです。
長い前置きでしたが、ようやっと本文です。
なにやらMG・Ex-Sを彷彿とさせる、細かく意味の分からないパーツの組み立てが多いです。
今、自分はどこを組んでいるのか分からないという事態になるわけですな。
が、最後の装甲を付ければ分かります。
ここは機首だったんだ!!
次。
これはなんだ?
上と同じ状態で、どこを組んでいるのかサッパリ分からないですが、下の薄っぺらいパーツは観音開きに可動するようです。
・・・ってことは、あそこしかないか?ランディングギア。
ここもなんだかサッパリ分かりませんね。
一番最後につけた装甲パーツから推して、機首の下のほうだと思うのですが。
んで、今まで作った各部分を組み合わせていきます。
はい。コクピットになりました。
やっぱり、ここか。
しっかし、すげえな、オイ。こんだけの部位に、どれだけ細かいパーツを使ってるんだよ。
それもこれも、変形という目的のためですなあ。全部組み立てていない現状では、意味不明な可動箇所が沢山ありますよ。
ここでビックリしのは、パイロットのフィギュアでした。
説明書どおりにフィギュアパーツを切り取って観察すると・・・
上半身しかねえ!!!
バンダイの野郎、やりやがったと思いましたよ。
「クリアパーツのせいで中の人が見えちゃうけど、上半身だけ置いとけばそれらしく見えるし、誤魔化し完璧だよね?」
そんなノリかと。
が、組み立ててみて納得。
シートに下半身がモールディングされていたんですな。
正直、これもどうかと思いましたけど、まあ下半身がない!って衝撃が先にあったためか、普通に許せてしまいました。
しっかし、どうなんだろうね?
MGなんかじゃ、1/100フィギュアなんて普通に別パーツなのに、VF-25では1/72なのにシートと一体成型ってのは。
まあ確かに、見た感じ(あくまで見た感じ。実際には比べてません)MGのフィギュアと同じようなサイズだし、コクピットはただの箱としてしか造形されていないMGとは違って、色々とディテール造形の必要があるVF-25では(中が見えちゃうし)、完全に別パーツで再現するのはスペース上難しかったのでしょうかね?
ってか、1/100と1/72のフィギュアが同じくらいってどういうことだ?
ま、いいや。厳密なサイズ比較はしてないから分からないし、知りたいとも思わないし。
ここで、最初に組んだ尖ったパーツとコクピットパーツを組み合わせて、機首完成!!
いや~、この時点で格好いいんですが。
なんつーか、エアモデルなど小学生のころ、付属接着剤て適当に貼り付けて組んだことしかない私なんで良く分かってないと思いますが、この機首のラインはエロイですな。
これだけ複雑な可動部を内蔵しながらも、綺麗なラインを崩さないってのは、本当に設計者に感謝したいです。
構造は、設計者の努力で編み出されたものですが、それを再現できたのは、バンダイが培ってきた技術のお陰。
やはり、技術屋としてバンダイは優秀だってことです。
マクロスFも、放送が2008年でよかったですな。
これが5年前とかだったら、ここまでの傑作にはなってなかったでしょうから。
さて、VF-25を触ってみての感想です。
パーツ数はMG・Ex-Sに圧倒的に劣るものの、その内容は近いものがありますね。
ちっこくて意味の分からないパーツの連続。
なぜ可動が確保されているのか、完成するまで分からない箇所。
また、組んでみて1番感じたのは、組みやすさです。
C型パーツをはめ込む箇所が多かったり、ABSパーツを組み合わせる箇所が多いですが、悉く組み立てがスムースなんですよ。
なかなかはまらなかったりすることがありません。力ずくで押し込む必要がないんですな。
パーツの接合面も、ピタっと綺麗に合わさります。
これだけ細かいパーツが山ほどあるのにです。
やっぱり、この辺はバンダイの凄いところです。
コトブキヤさんの精度は、バンダイにはやはり敵いませんからね。
バンダイは、模型マニアだけではなくライトユーザー開拓の重要性にいち早く気が付き、そのためのやり方ってのをトライアルアンドエラーで蓄積してきたメーカーです。
企業として色々と問題がありすぎるくらいメーカーですが、この辺は「分かっている」というべきでしょう。
塗装しなくてもきれいに仕上がる、成型色での色分け。
いつでもすぐに組み立てられるようにするための、スナップフィット方式。
組み立てのストレス軽減のため、パーツ精度をより高くする。
これらのことは、他のメーカーさんも見習って欲しいです。
特に、スナップフィットと色分け。
正直なところ、パーツ精度に関しては、バンダイほど高くなくとも、コトブキヤさんのレベルで充分なんですよ。バンダイが異常に優れているだけです。そりゃ、精度が高いほうがいいに決まってますが。
しかし、接着剤が要らない、塗装が要らない。この二点は、ライトユーザーの取り込みにはかなり重要なポイントなんですよ。
これをやったからこそ、あれだけ後からインジェクションに参戦したコトブキヤさんが、現在ではキャラクターモデル業界ではバンダイに次ぐ二番手と目される地位に登ってこれたのですから。
しっかし、バンダイのパーツ精度には驚くなあ。
ガンプラしか作っていない人、新しいキットにしか興味のない人には分からないだろうけど、はめ込み式でこうまですんなりパーツが噛み合って隙間が全然ないって凄いことですよ。
2年前に出たばかりのエルガイムMK2ですが、はめ込みのピンとダボの径差からくる噛み合せの良さは、VF-25に劣るもんなあ。
多分これは、スチロール、ABS双方で、エルガイムMK2とVF-25で若干素材が違うってのもあるんだろうけど。
VF-25の方が、若干プラが軟らかいです。その分、しなりがあるんですな。ABSは特にそうです。
ちなみに、コトブキヤさんのプラは硬いです。
物事ってなんでもそうですが、8割くらいまでやるのは結構できるんですよ。
でも、残りの2割を詰めるってのが、凄くしんどいわけです。
テストでも、70点とることは、そこまでの努力なしでもできるじゃないですか。
でも、90点取るのって、相当の努力が必要なんですよね。
バンダイにしても、10年前の精度で充分な領域に来ていたと思うんですよ。
が、そこから更に精度を上げて、噛み合せしやすい軟らかさも研究しているってのは、やっぱり偉いと思います。
ガンダムという巨大資本があるからこそできることかもしれませんけど、他のメーカーさんも、こういう点も見習って欲しいなと。
あ、でも、タミヤさんやハセガワさんなど、スケールモデルの老舗メーカーさんも、パーツの精度は高いみたいですよ。
私は上にも書いたように、小学生以来、タミヤ製キットは作ってないので分かりませんけど。
ハセガワさんのキットは、なるべく早く作るつもりではいますけどね。
余談が多くなりました。
そんな訳で、今日のVF-25はお仕舞い。
また。
私、ミリタリーに関する知識は素人のそれでして、マニアはおろか、ちょっとかじった事のある人なら常識とされるようなことまで、何にも知りません。
なので当然。各部の名称やその目的、果ては「形状はこうなっているべきだ」なんていうことまで分かりません。
なので、これから書く記事に誤りが沢山出るとは思いますが、どうかその辺は生温かい目で聞き流してやってください。
今日のVF-25・メサイヤバルキリー・アルト機のお時間です。
今回からいよいよ組立ですが・・・説明書を見て悩んでましたよ。買ったその日からずっと。
普段、プラキットを作る場合は、今まで作ったのはみんな人型メカばかりだったという理由が大きいのですが、脚から作っていたのですね。
が、このキットはそれができません。
組み立て説明が、ファイター形態でなされているから。
これは困りましたねえ。
バンダイの組み立て説明の順番って結構意味不明でして、組み立てる部位があっち行ったりこっち行ったりするんですよ。紙面の都合なんでしょうが。
頭作ったかと思えば脚だったり。
そうかと思えば腕に飛んだり。
説明順に組み立てると、組み立て済みの部位がゴロゴロと転がるような状態になるのですな。
これは甚だしく邪魔臭いです。
以上のことを理由として、私は我流の組み立て方、すなわち、
「下から順々に組み立てていく」
という方式でやっとるんですよ。
これなら組んだ部分が腰を作った段階から常に一体化されるわけで、しかも常に立たせて置くことができるが故に、組み上げる爽快感が増すんですな。
しかし、ファイター形態での組み立て説明ですから、今までの様に脚から順番に上に上がっていくなんてできません。
で、2分ほど考えましたよ。
「今までのようなやり方で、無理矢理組んでやろうか」
と。
組み立ては甚だ複雑なキットですが、その構造を把握・理解すれば、ファイター形態での説明であろうがなんだろうが、バトロイト形態で組むことは可能ではないだろうかと。
確かにやってできないことはないでしょうが、不毛ですな。
それをしたからといって、どうだというのか?
ただでさえ組立工程ごとに写真を撮らなければならない組み立てフェイズは、時間がかかるのです。キット制作とは別の、ブログ更新とその内容というところで。
その手間に加えて、270くらいあるパーツ一個一個の意味を理解し読み解いて、バトロイド形態で組み立てなんてやっていては、いつまで経っても終わりませんよ。
なので、ここは素直に、ファイター形態で組むことにします。
が、やはり一体化させながら組みたいってのは変わってないので、説明書とは違う順番で組み立てていくことは間違いないです。
長い前置きでしたが、ようやっと本文です。
なにやらMG・Ex-Sを彷彿とさせる、細かく意味の分からないパーツの組み立てが多いです。
今、自分はどこを組んでいるのか分からないという事態になるわけですな。
が、最後の装甲を付ければ分かります。
ここは機首だったんだ!!
次。
これはなんだ?
上と同じ状態で、どこを組んでいるのかサッパリ分からないですが、下の薄っぺらいパーツは観音開きに可動するようです。
・・・ってことは、あそこしかないか?ランディングギア。
ここもなんだかサッパリ分かりませんね。
一番最後につけた装甲パーツから推して、機首の下のほうだと思うのですが。
んで、今まで作った各部分を組み合わせていきます。
はい。コクピットになりました。
やっぱり、ここか。
しっかし、すげえな、オイ。こんだけの部位に、どれだけ細かいパーツを使ってるんだよ。
それもこれも、変形という目的のためですなあ。全部組み立てていない現状では、意味不明な可動箇所が沢山ありますよ。
ここでビックリしのは、パイロットのフィギュアでした。
説明書どおりにフィギュアパーツを切り取って観察すると・・・
上半身しかねえ!!!
バンダイの野郎、やりやがったと思いましたよ。
「クリアパーツのせいで中の人が見えちゃうけど、上半身だけ置いとけばそれらしく見えるし、誤魔化し完璧だよね?」
そんなノリかと。
が、組み立ててみて納得。
シートに下半身がモールディングされていたんですな。
正直、これもどうかと思いましたけど、まあ下半身がない!って衝撃が先にあったためか、普通に許せてしまいました。
しっかし、どうなんだろうね?
MGなんかじゃ、1/100フィギュアなんて普通に別パーツなのに、VF-25では1/72なのにシートと一体成型ってのは。
まあ確かに、見た感じ(あくまで見た感じ。実際には比べてません)MGのフィギュアと同じようなサイズだし、コクピットはただの箱としてしか造形されていないMGとは違って、色々とディテール造形の必要があるVF-25では(中が見えちゃうし)、完全に別パーツで再現するのはスペース上難しかったのでしょうかね?
ってか、1/100と1/72のフィギュアが同じくらいってどういうことだ?
ま、いいや。厳密なサイズ比較はしてないから分からないし、知りたいとも思わないし。
ここで、最初に組んだ尖ったパーツとコクピットパーツを組み合わせて、機首完成!!
いや~、この時点で格好いいんですが。
なんつーか、エアモデルなど小学生のころ、付属接着剤て適当に貼り付けて組んだことしかない私なんで良く分かってないと思いますが、この機首のラインはエロイですな。
これだけ複雑な可動部を内蔵しながらも、綺麗なラインを崩さないってのは、本当に設計者に感謝したいです。
構造は、設計者の努力で編み出されたものですが、それを再現できたのは、バンダイが培ってきた技術のお陰。
やはり、技術屋としてバンダイは優秀だってことです。
マクロスFも、放送が2008年でよかったですな。
これが5年前とかだったら、ここまでの傑作にはなってなかったでしょうから。
さて、VF-25を触ってみての感想です。
パーツ数はMG・Ex-Sに圧倒的に劣るものの、その内容は近いものがありますね。
ちっこくて意味の分からないパーツの連続。
なぜ可動が確保されているのか、完成するまで分からない箇所。
また、組んでみて1番感じたのは、組みやすさです。
C型パーツをはめ込む箇所が多かったり、ABSパーツを組み合わせる箇所が多いですが、悉く組み立てがスムースなんですよ。
なかなかはまらなかったりすることがありません。力ずくで押し込む必要がないんですな。
パーツの接合面も、ピタっと綺麗に合わさります。
これだけ細かいパーツが山ほどあるのにです。
やっぱり、この辺はバンダイの凄いところです。
コトブキヤさんの精度は、バンダイにはやはり敵いませんからね。
バンダイは、模型マニアだけではなくライトユーザー開拓の重要性にいち早く気が付き、そのためのやり方ってのをトライアルアンドエラーで蓄積してきたメーカーです。
企業として色々と問題がありすぎるくらいメーカーですが、この辺は「分かっている」というべきでしょう。
塗装しなくてもきれいに仕上がる、成型色での色分け。
いつでもすぐに組み立てられるようにするための、スナップフィット方式。
組み立てのストレス軽減のため、パーツ精度をより高くする。
これらのことは、他のメーカーさんも見習って欲しいです。
特に、スナップフィットと色分け。
正直なところ、パーツ精度に関しては、バンダイほど高くなくとも、コトブキヤさんのレベルで充分なんですよ。バンダイが異常に優れているだけです。そりゃ、精度が高いほうがいいに決まってますが。
しかし、接着剤が要らない、塗装が要らない。この二点は、ライトユーザーの取り込みにはかなり重要なポイントなんですよ。
これをやったからこそ、あれだけ後からインジェクションに参戦したコトブキヤさんが、現在ではキャラクターモデル業界ではバンダイに次ぐ二番手と目される地位に登ってこれたのですから。
しっかし、バンダイのパーツ精度には驚くなあ。
ガンプラしか作っていない人、新しいキットにしか興味のない人には分からないだろうけど、はめ込み式でこうまですんなりパーツが噛み合って隙間が全然ないって凄いことですよ。
2年前に出たばかりのエルガイムMK2ですが、はめ込みのピンとダボの径差からくる噛み合せの良さは、VF-25に劣るもんなあ。
多分これは、スチロール、ABS双方で、エルガイムMK2とVF-25で若干素材が違うってのもあるんだろうけど。
VF-25の方が、若干プラが軟らかいです。その分、しなりがあるんですな。ABSは特にそうです。
ちなみに、コトブキヤさんのプラは硬いです。
物事ってなんでもそうですが、8割くらいまでやるのは結構できるんですよ。
でも、残りの2割を詰めるってのが、凄くしんどいわけです。
テストでも、70点とることは、そこまでの努力なしでもできるじゃないですか。
でも、90点取るのって、相当の努力が必要なんですよね。
バンダイにしても、10年前の精度で充分な領域に来ていたと思うんですよ。
が、そこから更に精度を上げて、噛み合せしやすい軟らかさも研究しているってのは、やっぱり偉いと思います。
ガンダムという巨大資本があるからこそできることかもしれませんけど、他のメーカーさんも、こういう点も見習って欲しいなと。
あ、でも、タミヤさんやハセガワさんなど、スケールモデルの老舗メーカーさんも、パーツの精度は高いみたいですよ。
私は上にも書いたように、小学生以来、タミヤ製キットは作ってないので分かりませんけど。
ハセガワさんのキットは、なるべく早く作るつもりではいますけどね。
余談が多くなりました。
そんな訳で、今日のVF-25はお仕舞い。
また。
PR
漸く、手を付けることができます。
近年稀に見る傑作キットと謳われ、バンダイの名を高らしめたこのキットに・・・。
今日のVF-25・メサイヤバルキリー・アルト機のお時間です。
今回から、やっとこのキットを触れますよ。ずっと我慢してましたからね。
発売は2008年9月18日。もう5ヶ月前ですか。5ヶ月といっても、当ブログではタイムリーなキットに含まれますけどね。
何しろ、10年単位で昔のキットを作ることが多いですから。
こんなにタイムリーなのはダイゼンガー・逸騎刀閃さん以来だ。
上に書いたように近年稀に見る傑作キットであると同時に、近年稀に見るヒットとも言えそうです。
アチコチで見かけますね。完成品を。それも、部分塗装ではなく全塗装まで済ませた状態で。
要するに、模型野郎をそこまでさせてしまう魅力が、このキットにはあるってことでしょう。
最近のバンダイは、ガンダム以外のカテゴリでも出しつつあります。出しつつあると言い続けてもう2年近く経ちますけどね。
「本腰」って感じないんですよ。及び腰に見えてしまう。
ガンダム製品において粗製濫造がまだまだ多いですが、ガンダム以外に関してはかなり高品質なのが、最近のバンダイって印象です。
これは、魂スペック超合金などの完成品だけでなくキットでもそうですね。
要するに、ガンダム関連のアイテムが多すぎるため、売り上げが分散し、結果無理矢理コストを抑えざるを得ないからでしょう。
ついでに、立体化されるケースの多いガンダム製品だとデキの比較がしやすいため、良い物悪い物の差がハッキリと出るんですね。
逆に言えば、立体化されることが少ない物は物差しがないため、もっと格好よくなるものでも「凄く格好いい」と思ってしまうってことですけど。
結局この辺は、ユーザーが審美眼を養うしかないですね。
ドラグナーを見ると分かります。魂スペックのオープニングバージョン、通称バリグナーは素晴らしく格好いいデキでした。
が、この間正式に発売決定したマックスファクトリーさんのドラグナーを見ると、こっちの方が明らかに格好いいわけです。
勿論、両者は方向性が違うわけで、一概に比較するのはおかしいですけどね。それでも、一段劣ることは否めないでしょう。
この辺は、色々と立体化されてみて、初めて素人には分かる世界なんですよね。
もっと格好よくできるかどうかってものは。
ともあれ、バンダイのガンダム以外のキットは、近年とても高品質です。
かつて、「ガンダム以外はすべて手抜き」と言われたメーカーとは思えないくらい。
2007年。ここからスタートしましたね。
現在作っているエルガイムMK2。これがガンダム以外でも高品質なキットってものを体現した端緒でしょう。
私個人としては、レイズナーも入れていいと思うのですが、ちょっと微妙な反応も多いので、一応除外しときます。
自分で作って体感しましたが、間違いなくエルガイムMK2は、今後10年残るキットでしょうね。
その後、ウォーカーギャリア。
これまた良いデキでしたね。デキだけでなく、ボックスアートにしても心憎い仕様でした。
R3新作という形ではなく、かつてあったザブングルのキットシリーズの新作という形でだしました。
ウン十年前に発売中止となった1/100へのユーザーの思いを汲んだ訳です。
その傑作キットの流れを持続させたのが、スコープドッグですな。
このキットはキットとして秀逸なだけでなく、パーツ構成が「実機がもしあったとしたら、どういう構造になっているか?」ってのを考えた上で造られているので、組み立ての段階で非常に楽しめる内容になっていますし、上級者ならジオラマやクラッシュモデル作成にも使えるという、キットとしてだけではない素晴らしいクオリティのキットでした。
(参考:http://ga.sbcr.jp/series/sagyou/su/scopedog21c/
ここの記事を読むと、この企画で培われた概念がいかにバンダイのスコタコに影響しているかわかります。特にパーツ構成と造形に。
スコープドッグ21Cのガレキ出るといいですね!!スコタコのプラモを売りたい現在のバンダイが出させるわけないと思いますけど・・・。サイズが違いますけどね。
何年後かでもいいですから、出ると嬉しいです)
バンタコはキットとして充分秀逸だったわけですが、一部に不満が出たのも事実ですね。
肩がいかり肩過ぎる。
脚が長すぎる。
これらのことは、スコープドッグのデザイン根幹にかかわるものだったためか、往年の筋金入りファンには大きな欠点だったみたいです。私としては、あのままでも充分に格好いいと思いますが。(改修されたものを見ると、確かにバランスは良くなっていますけどね)
その欠点は、発売に合わせて出た模型雑誌でいち早く改造という形で解消されました。
結果、全国の最低野郎たちはみんな、この作例を真似たようです。
ここで面白いのは、バンダイの姿勢です。
スコタコのバリエーション、ペールゼンファイルズ版が出たとき(2008年9月)、この肩と股関節に関して、バンダイは新しい構造にして欠点を克服しているんですね。
これは、異常事態ですよ。バンダイとしては。
武器を保持できないという根本的な欠点すら直した事のないバンダイが(雑誌などの宣伝では、しっかりと保持しているのにねえ)、ユーザーの声をいち早く取り入れて修正するなんざ、ほとんど初めてでは?
バンダイ製スコープドッグも、やはり10年語り継がれ、作り続けられるキットになると思います。
私も、何個か作ることになるでしょう。
バンタコに関しては、また作る時にでも熱く語りましょう。
スコープドッグのほかにもファッティなどもありましたしね。
そして、さらにその傑作の系譜は続きます。
VF-25。
どう説明していいものやらって感じですね。何しろ、語りつくされていますから。
あえて言えば、あれほど複雑な変形を内包しながら、ファイター、バトロイド双方でベストとも言えるバランスを保っていることが、1番大きな脅威です。
造形面は、本当に秀逸だと思います。
他の細かい所は、組み立てた後にでも書くとしましょう。
さて、バンダイにおいて、2007年あたりからガンダム以外の傑作キットの系譜が始まったと書きましたけど、実はそれ以前に傑作があるんですね。
MGです。
MG・ダンバイン。
MG・イングラム
MG・グリフォン
他、傑作というにはもう一歩という感じでしたけど、HGHMも同じですね。
HGABに関しては、書きづらいですね。現代の技術でオーラバトラーを蘇らせたってのは素晴らしいと思うのですが、バンダイのいつもの殿様商売ノリがモロに出てしまったというか・・・。
HGABは、個々の造形は割りといいものだと思うのですが、放送当時に出たキットからHGまでの空白期間の間に様々なガレキが生まれて、そのガレキの方向性が新しい価値観-オーラバトラー造形のフォーマットとも言うべきもの-を構築していたことも相まって、昔ながらのファンにもそれほど高い評価を貰えなかったのかなと思ってます。
それでも、アレだけの数を出してくれたこと自体、バンダイとしては頑張ったなと思っております。是非、私もいつか作りたいですね。
さて、ある意味異端とも言える、MGでのダンバインとパトレイバー二種ですが、これも紛れもなく傑作の部類でしょう。
でも、後が続かなかった。これはバンダイ病ですね。
ガンダム以外の傑作の系譜が途絶えてから10年・・・。
現在、またこの系譜が復活しているわけですね。
この系譜が途絶えないよう、バンダイには頑張ってほしいものです。
各カテゴリにおいて、年2~3個ずつでもいいですから、出してくれると楽しいです。
ボトムズ3個。マクロス3個。R3で2個。
個々の数は少なくても、個々のカテゴリを継続してくれれば、全体数は多くなりますからね。
そして、非ガンダムの傑作キットの頂点とも言うべきキット。
それが、現在のところVF-25でしょう。
造形だけでなく、スーパーパックやおそらくはアーマードパックを別売りにするという、バンダイらしからぬ良心的商品展開も、印象に残りますね。
前置きがすんごく長くなりましたけど、早速パーツ確認いきましょう。
全景です。
思ったほどランナーの数は多くないですね。
同じランナーが一枚もないって設計はビックリしました。普通は、両手両脚などは同じランナーですからね。
おそらく、同じランナーを入れるのは設計する人間には楽ですが、無駄にコストが嵩むので、なるべくランナーを減らす方針で、一枚のランナーの限界に迫ったってことなんでしょう。
あと、細かいことですが、ランナーのタグのナンバーがこれまでのようなモールドではなく、切り抜きで書いてありましたね。
裏側からでもAランナーだと確認できるようにするためでしょうね。
これは地味に嬉しい仕様です。
確かこれは、∀ガンダムあたりからなされているんでしたっけ?
最近のバンダイキットは全然買ってないので、良く分かりません。
さて、ランナーの数ですが、
○プラ:13枚(ABSランナー3枚)
ということでした。ポリはありませんね。所謂ポリキャップレスってやつです。
最近、大型キットともなるとランナー20枚前後ってのが当たり前だったので、13枚は少なく感じます。
上に書いたように、コスト削減のためだと思いますが。
さて、パーツ数はと。
○プラ:275個
○金属シャフト:5本
でした~。
やっぱり、割と少ないですよね。パーツ。
サイズも結構大きいし変形もするしで、かなりのパーツ数を覚悟していたんですが、300無いですから。
エルガイムMK2さんに比べて100個以上も少ないですよ。この事実には、ちょっとビックリ。
ここもランナー数削減と同じで、コストを抑えるため、できうる限りワンパーツでっていう指令でも下ったのかもしれませんね。
では、個々のパーツをちょっとだけ確認しましょう。
フレームですね。
気持ちいいディテールが入ってます。スジだけでなく立体的なモールドも入ってますね。
こういうのって好きです。
拳と足首フレームです。
拳。かなりキッチリとした造形になってます。固定指なのが、なにより嬉しいです。
あと、足首のフレームですが、三枚のパーツが重なるような造形ですが、これがすんごく立体的。とてもワンパーツだと思えないくらい。
こういうところは本当に凄い技術を持っているのがバンダイですからね。
バンダイの技術に、他のメーカーさんの造形力が合わさったら・・・。
そんな妄想をしてしまうのは私だけではないはず。
羽です。
白が飛んでさっぱり分かりませんけど、ここにも気持ちいいモールドが沢山彫られています。
いい具合に密度間のあるセンスのいいモールドってのは、私には彫ることが出来ないので、製品の仕様としてやってくれるととても嬉しいです。
一時期、ナンセンスなモールドがガンプラで増えましたけど、最近よくなってきた部分ですね。こういうのって。
多色成型ランナーです。
ここでおや?っと思ったのは、クリアパーツです。
コクピットのキャノピーですが、いつものバンダイならここも色付きにすると思うんですよ。
なぜしなかったのか?
全然分かりませんけど(単純に良い色が出せなかったのかも)、仕様としては模型野郎寄りだとおもいます。
クリアパーツの塗装って、元から色が着いているとどうしてもやりにくかったりするんですよね。
が、こういう風に色なしだと塗り易いんです。
ガンプラと違って、塗装することも考えた仕様ってのも、念頭にあったのではないかな?
それを証明するのが、最後の画像。
最早説明も要らないと思うのですが、機体各部のライン、マーキングはシールと水転写デカールの二種類が入ってます。
基本、シールしか入ってないのがガンプラですが、なぜマクロスでは水転写デカールまで追加したのか?コストが確実に上がるというのに。
やはり、モデラー寄りの視点があったからだと思うんです。
シールより水転写デカールの方が薄いため、ディスプレイモデルとしてはクオリティが上がるんですよね。
要するに、貼った箇所がデコボコしづらいと。微妙にはしますけどね。デカールでも。
VF-25を見ていると、最近のガンプラへのアンチテーゼが含まれているように感じてしまいますね。
組み立ててシールを貼ってお仕舞いというオートマティックな作業ではなく、作る側も色々と試してみろというね。
この流れって、スコープドッグから始まっているように感じます。
スコープドッグの説明書には、バンダイとしては珍しく、よりキットを楽しむための塗装・工作のやり方が載っていたりするんですね。
「もう少し、作る楽しみってのを自分で突き詰めてみては?ただ組んでお仕舞いではなく」
そういうことだと思うんですね。
だからこそ、キャノピーは色なしで、デカールも付属するのでしょうね。
ただの推測ですが。
さて、そんな訳で、今日のVF-25はお仕舞い。
次回から、待望の組み立てに入ります。
楽しみです!!
では。
近年稀に見る傑作キットと謳われ、バンダイの名を高らしめたこのキットに・・・。
今日のVF-25・メサイヤバルキリー・アルト機のお時間です。
今回から、やっとこのキットを触れますよ。ずっと我慢してましたからね。
発売は2008年9月18日。もう5ヶ月前ですか。5ヶ月といっても、当ブログではタイムリーなキットに含まれますけどね。
何しろ、10年単位で昔のキットを作ることが多いですから。
こんなにタイムリーなのはダイゼンガー・逸騎刀閃さん以来だ。
上に書いたように近年稀に見る傑作キットであると同時に、近年稀に見るヒットとも言えそうです。
アチコチで見かけますね。完成品を。それも、部分塗装ではなく全塗装まで済ませた状態で。
要するに、模型野郎をそこまでさせてしまう魅力が、このキットにはあるってことでしょう。
最近のバンダイは、ガンダム以外のカテゴリでも出しつつあります。出しつつあると言い続けてもう2年近く経ちますけどね。
「本腰」って感じないんですよ。及び腰に見えてしまう。
ガンダム製品において粗製濫造がまだまだ多いですが、ガンダム以外に関してはかなり高品質なのが、最近のバンダイって印象です。
これは、魂スペック超合金などの完成品だけでなくキットでもそうですね。
要するに、ガンダム関連のアイテムが多すぎるため、売り上げが分散し、結果無理矢理コストを抑えざるを得ないからでしょう。
ついでに、立体化されるケースの多いガンダム製品だとデキの比較がしやすいため、良い物悪い物の差がハッキリと出るんですね。
逆に言えば、立体化されることが少ない物は物差しがないため、もっと格好よくなるものでも「凄く格好いい」と思ってしまうってことですけど。
結局この辺は、ユーザーが審美眼を養うしかないですね。
ドラグナーを見ると分かります。魂スペックのオープニングバージョン、通称バリグナーは素晴らしく格好いいデキでした。
が、この間正式に発売決定したマックスファクトリーさんのドラグナーを見ると、こっちの方が明らかに格好いいわけです。
勿論、両者は方向性が違うわけで、一概に比較するのはおかしいですけどね。それでも、一段劣ることは否めないでしょう。
この辺は、色々と立体化されてみて、初めて素人には分かる世界なんですよね。
もっと格好よくできるかどうかってものは。
ともあれ、バンダイのガンダム以外のキットは、近年とても高品質です。
かつて、「ガンダム以外はすべて手抜き」と言われたメーカーとは思えないくらい。
2007年。ここからスタートしましたね。
現在作っているエルガイムMK2。これがガンダム以外でも高品質なキットってものを体現した端緒でしょう。
私個人としては、レイズナーも入れていいと思うのですが、ちょっと微妙な反応も多いので、一応除外しときます。
自分で作って体感しましたが、間違いなくエルガイムMK2は、今後10年残るキットでしょうね。
その後、ウォーカーギャリア。
これまた良いデキでしたね。デキだけでなく、ボックスアートにしても心憎い仕様でした。
R3新作という形ではなく、かつてあったザブングルのキットシリーズの新作という形でだしました。
ウン十年前に発売中止となった1/100へのユーザーの思いを汲んだ訳です。
その傑作キットの流れを持続させたのが、スコープドッグですな。
このキットはキットとして秀逸なだけでなく、パーツ構成が「実機がもしあったとしたら、どういう構造になっているか?」ってのを考えた上で造られているので、組み立ての段階で非常に楽しめる内容になっていますし、上級者ならジオラマやクラッシュモデル作成にも使えるという、キットとしてだけではない素晴らしいクオリティのキットでした。
(参考:http://ga.sbcr.jp/series/sagyou/su/scopedog21c/
ここの記事を読むと、この企画で培われた概念がいかにバンダイのスコタコに影響しているかわかります。特にパーツ構成と造形に。
スコープドッグ21Cのガレキ出るといいですね!!スコタコのプラモを売りたい現在のバンダイが出させるわけないと思いますけど・・・。サイズが違いますけどね。
何年後かでもいいですから、出ると嬉しいです)
バンタコはキットとして充分秀逸だったわけですが、一部に不満が出たのも事実ですね。
肩がいかり肩過ぎる。
脚が長すぎる。
これらのことは、スコープドッグのデザイン根幹にかかわるものだったためか、往年の筋金入りファンには大きな欠点だったみたいです。私としては、あのままでも充分に格好いいと思いますが。(改修されたものを見ると、確かにバランスは良くなっていますけどね)
その欠点は、発売に合わせて出た模型雑誌でいち早く改造という形で解消されました。
結果、全国の最低野郎たちはみんな、この作例を真似たようです。
ここで面白いのは、バンダイの姿勢です。
スコタコのバリエーション、ペールゼンファイルズ版が出たとき(2008年9月)、この肩と股関節に関して、バンダイは新しい構造にして欠点を克服しているんですね。
これは、異常事態ですよ。バンダイとしては。
武器を保持できないという根本的な欠点すら直した事のないバンダイが(雑誌などの宣伝では、しっかりと保持しているのにねえ)、ユーザーの声をいち早く取り入れて修正するなんざ、ほとんど初めてでは?
バンダイ製スコープドッグも、やはり10年語り継がれ、作り続けられるキットになると思います。
私も、何個か作ることになるでしょう。
バンタコに関しては、また作る時にでも熱く語りましょう。
スコープドッグのほかにもファッティなどもありましたしね。
そして、さらにその傑作の系譜は続きます。
VF-25。
どう説明していいものやらって感じですね。何しろ、語りつくされていますから。
あえて言えば、あれほど複雑な変形を内包しながら、ファイター、バトロイド双方でベストとも言えるバランスを保っていることが、1番大きな脅威です。
造形面は、本当に秀逸だと思います。
他の細かい所は、組み立てた後にでも書くとしましょう。
さて、バンダイにおいて、2007年あたりからガンダム以外の傑作キットの系譜が始まったと書きましたけど、実はそれ以前に傑作があるんですね。
MGです。
MG・ダンバイン。
MG・イングラム
MG・グリフォン
他、傑作というにはもう一歩という感じでしたけど、HGHMも同じですね。
HGABに関しては、書きづらいですね。現代の技術でオーラバトラーを蘇らせたってのは素晴らしいと思うのですが、バンダイのいつもの殿様商売ノリがモロに出てしまったというか・・・。
HGABは、個々の造形は割りといいものだと思うのですが、放送当時に出たキットからHGまでの空白期間の間に様々なガレキが生まれて、そのガレキの方向性が新しい価値観-オーラバトラー造形のフォーマットとも言うべきもの-を構築していたことも相まって、昔ながらのファンにもそれほど高い評価を貰えなかったのかなと思ってます。
それでも、アレだけの数を出してくれたこと自体、バンダイとしては頑張ったなと思っております。是非、私もいつか作りたいですね。
さて、ある意味異端とも言える、MGでのダンバインとパトレイバー二種ですが、これも紛れもなく傑作の部類でしょう。
でも、後が続かなかった。これはバンダイ病ですね。
ガンダム以外の傑作の系譜が途絶えてから10年・・・。
現在、またこの系譜が復活しているわけですね。
この系譜が途絶えないよう、バンダイには頑張ってほしいものです。
各カテゴリにおいて、年2~3個ずつでもいいですから、出してくれると楽しいです。
ボトムズ3個。マクロス3個。R3で2個。
個々の数は少なくても、個々のカテゴリを継続してくれれば、全体数は多くなりますからね。
そして、非ガンダムの傑作キットの頂点とも言うべきキット。
それが、現在のところVF-25でしょう。
造形だけでなく、スーパーパックやおそらくはアーマードパックを別売りにするという、バンダイらしからぬ良心的商品展開も、印象に残りますね。
前置きがすんごく長くなりましたけど、早速パーツ確認いきましょう。
全景です。
思ったほどランナーの数は多くないですね。
同じランナーが一枚もないって設計はビックリしました。普通は、両手両脚などは同じランナーですからね。
おそらく、同じランナーを入れるのは設計する人間には楽ですが、無駄にコストが嵩むので、なるべくランナーを減らす方針で、一枚のランナーの限界に迫ったってことなんでしょう。
あと、細かいことですが、ランナーのタグのナンバーがこれまでのようなモールドではなく、切り抜きで書いてありましたね。
裏側からでもAランナーだと確認できるようにするためでしょうね。
これは地味に嬉しい仕様です。
確かこれは、∀ガンダムあたりからなされているんでしたっけ?
最近のバンダイキットは全然買ってないので、良く分かりません。
さて、ランナーの数ですが、
○プラ:13枚(ABSランナー3枚)
ということでした。ポリはありませんね。所謂ポリキャップレスってやつです。
最近、大型キットともなるとランナー20枚前後ってのが当たり前だったので、13枚は少なく感じます。
上に書いたように、コスト削減のためだと思いますが。
さて、パーツ数はと。
○プラ:275個
○金属シャフト:5本
でした~。
やっぱり、割と少ないですよね。パーツ。
サイズも結構大きいし変形もするしで、かなりのパーツ数を覚悟していたんですが、300無いですから。
エルガイムMK2さんに比べて100個以上も少ないですよ。この事実には、ちょっとビックリ。
ここもランナー数削減と同じで、コストを抑えるため、できうる限りワンパーツでっていう指令でも下ったのかもしれませんね。
では、個々のパーツをちょっとだけ確認しましょう。
フレームですね。
気持ちいいディテールが入ってます。スジだけでなく立体的なモールドも入ってますね。
こういうのって好きです。
拳と足首フレームです。
拳。かなりキッチリとした造形になってます。固定指なのが、なにより嬉しいです。
あと、足首のフレームですが、三枚のパーツが重なるような造形ですが、これがすんごく立体的。とてもワンパーツだと思えないくらい。
こういうところは本当に凄い技術を持っているのがバンダイですからね。
バンダイの技術に、他のメーカーさんの造形力が合わさったら・・・。
そんな妄想をしてしまうのは私だけではないはず。
羽です。
白が飛んでさっぱり分かりませんけど、ここにも気持ちいいモールドが沢山彫られています。
いい具合に密度間のあるセンスのいいモールドってのは、私には彫ることが出来ないので、製品の仕様としてやってくれるととても嬉しいです。
一時期、ナンセンスなモールドがガンプラで増えましたけど、最近よくなってきた部分ですね。こういうのって。
多色成型ランナーです。
ここでおや?っと思ったのは、クリアパーツです。
コクピットのキャノピーですが、いつものバンダイならここも色付きにすると思うんですよ。
なぜしなかったのか?
全然分かりませんけど(単純に良い色が出せなかったのかも)、仕様としては模型野郎寄りだとおもいます。
クリアパーツの塗装って、元から色が着いているとどうしてもやりにくかったりするんですよね。
が、こういう風に色なしだと塗り易いんです。
ガンプラと違って、塗装することも考えた仕様ってのも、念頭にあったのではないかな?
それを証明するのが、最後の画像。
最早説明も要らないと思うのですが、機体各部のライン、マーキングはシールと水転写デカールの二種類が入ってます。
基本、シールしか入ってないのがガンプラですが、なぜマクロスでは水転写デカールまで追加したのか?コストが確実に上がるというのに。
やはり、モデラー寄りの視点があったからだと思うんです。
シールより水転写デカールの方が薄いため、ディスプレイモデルとしてはクオリティが上がるんですよね。
要するに、貼った箇所がデコボコしづらいと。微妙にはしますけどね。デカールでも。
VF-25を見ていると、最近のガンプラへのアンチテーゼが含まれているように感じてしまいますね。
組み立ててシールを貼ってお仕舞いというオートマティックな作業ではなく、作る側も色々と試してみろというね。
この流れって、スコープドッグから始まっているように感じます。
スコープドッグの説明書には、バンダイとしては珍しく、よりキットを楽しむための塗装・工作のやり方が載っていたりするんですね。
「もう少し、作る楽しみってのを自分で突き詰めてみては?ただ組んでお仕舞いではなく」
そういうことだと思うんですね。
だからこそ、キャノピーは色なしで、デカールも付属するのでしょうね。
ただの推測ですが。
さて、そんな訳で、今日のVF-25はお仕舞い。
次回から、待望の組み立てに入ります。
楽しみです!!
では。
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