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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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静岡ホビーショーでの発表で、胸を熱くさせたものは、皆さん、何だったでしょうか?
私は例によってコトブキヤさんのキットでした。

1/100アルトアイゼン。いいですねえ。最近のバンダイではお目にかかれない、重厚なフォルム。素敵です。

なによりも、アーマードコアのキット群に萌え萌えしましたねえ。
レイレナード・アリーヤも超格好いいんですが、それ以降にも目白押しのいいキットが満載ではないですか!
インテリオル・TELLUS(テルス)だの、ミラージュ・ATLAS(アトラス)だのと、もう、鳩尾ズキーンですよ。

しかし、困りましたねえ。暫くは模型を買いたくないんですが・・・。
いや、懐の状態がね、ちょっと。
こんな素晴らしい造形のキットを出された日には、リビドーを抑えられないじゃないか、コトブキヤさん!!

手持ちのキット。いつになったら減るかな?
最近、増えることはないんですが、減った分、入ってきているので、相対的に数が変わらないんですが。
しかも、プラキットとはいえ、そこそこいいお値段がするので、懐も痛いし。

やっぱ、マイティーシリーズが痛かったよなあ。
10万だもんなあ。
模型に興味のない人からすれば、狂気の沙汰だよなあ。
模型はやっていても、プラキットにしか興味を持たない人にも、やっぱり阿呆って言われるよなあ。

ガレキは暫く買えないかなあ。それとも、ガレキを先に買って、出会うチャンスの多いプラキットを後回しにしようかなあ。
そっちの方がいい気もするんですけどねえ。
懐が・・・・。
どうしよう?


さて、閑話休題。


今日のヤクト・ドーガ
です。

今回は、一次塗装のためのマスキングをしました・・・てかできませんでした。途中までしか。
というのも、マスキングテープが切れてしまいました。
あ~あ。ってことでね。

あともう少しでとりあえず一次マスキングは終わったんですけどねえ。


マスキングテープが・・・


切ない情景・・・

途切れたテープ。
ホームセンターに行けば、これと同じものが買えるのは知っているんですけど、これ、駄目な気がするんですよ。
ちょっと貼っただけで糊がパーツについてしまって、汚くなってしまう。
艶消しならいいんですけどね、グロスにするのなら無しのテープかと。

なので、タミヤさんのちゃんとしたテープを買いたいんですが、近場に模型屋さんがない!
暫くは買出しにいけなさそうです。

そんな訳で、ちょっとの間、ヤクトドーガさんは休止。
仕方ないので、アルパアジールさんに手を加えるとしましょうかね・・・。
って、何も考えてなかったなあ、アルパ。

困った困った。

教訓。

消耗品は買いだめしておけ!!

買出しには、池袋のボークスショールームに行ってこようかな。
なんか想定外のことなんですが、この間かったマイティシリーズに付いてきたんですね。ボークスさんのポイントカード。

1000円で1ポイント。30ポイント溜まると1500円引き!!

要するに、あまりにも購入者には薄利過ぎて、普通なら意味のないポイントカードです。

ぐぁ!!

今回はマイティ10万が相手ですから、一気に溜まってました。
3枚と10ポイント。
お陰で、4500円分はただで買えると思うんですよ。カード見ましたけど、一回のお買い物で使えるのは1枚までなんて書いてないし。

消耗品が向こう半年は買う必要がないくらい、纏め買いしてやろうかと。
チョコチョコ出るのが煩わしいんですよ。
電車賃が勿体ないし、都心って嫌いだし。

ついでに、この先移行する予定のラッカー塗料も買ってきちゃいましょうかね。
ゴッソリと。各色をね。
でもラッカー塗料の金属色、ようするにシルバーとかゴールドとかですが、高いんですよね。普通にガンプラ旧キット一体が買えるくらい。

ま、それを言ったら、マジョーラカラーなどどうするんだってことですけどね。
塗料一本が2000円以上しますからね。笑えますよ。
模型一個を完成するための塗料に幾らかかるんだちゅーの。

さらに、ガレージキットに使うパールパウダーも買ってきちゃいましょうかね。
FSSのガレキではしょっちゅう使うみたいですし。
でも、結構高いんですよね、あれ。
やっぱ、クレオスのパール塗料を試してからにしようかな?

今日のヤクトドーガはお仕舞い。

では。

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さて、MG100体目が発表になりましたね。
なんとターンAガンダムでした!!

個人的にはかなりどうでもいいチョイスなわけですが、客観的に見て、これは英断だったと思います。
バンダイにしては珍しい、果敢な挑戦ですよ。

さすがにガンダムver2とかはやばいと思ったんでしょうね。何個出てんだよ?ガンダムって。

ターンAガンダム。お世辞にも格好いいデザインではありませんね。
発表当時は非難ごうごうだったみたいです。
が、何年もして見慣れてくると、そのガンダムとは思えないオリジナリティの高さから、評価する人が増えてきて、まあまあの人気に落ち着いたと。

ガンダムファンて物が、如何に保守的かつ広がりのない頭脳を持つか、よくわかるエピソードです。

確かに格好よくはないですけど、面白いデザインじゃないですか。
ガンダム的でもないし、記号もほとんど入ってないけど、オリジナリティが高いデザインですよね。
なんで、毎回同じデザインじゃないと、ガンダムってものは否定されるんだろう?否定する人が出てくるんだろう?
実に不思議です。

なんにせよ、これ以降は2週目なんて止めて欲しいですね。
ver2を出してほしいのは、サザビーくらいなものです。個人的に、ですけどね。
MGってのは調べてみると分かりますが、毎月新商品を出していはいますが、実際に新規商品てのは年間大体4~6体くらいなんですよね。
他はみんなカラバリとかの水増し商品。それはまあ内容がしっかりしていればいいんですけどね・・・

なので、今年4体目の新規商品(Hi-νとザクとゲルググとこれ)ですから、年内にはもう面白いMGは出そうにありません。
ま、いつか気が向いたら買うかもしれないアイテムではありますね。ターンA。
昔の1/100も買おうと思ってましたから。

勿論。初版限定バージョンなんてふざけた商法をするでしょうが、そんなものには手を出しませんって。

さて、今日のヤクト・ドーガ
のお時間です。

今回は、下地塗装をしました。
前回、リガズィさんで折角重ね塗りをしたのにエナメル溶剤をぶちまけるという大失態。
結局質感がいまいち分からなかったので、もう一度挑戦です。
といっても、今回は普通とはちょっと違う塗装をするつもりなので、結局黒立ち上げの意味は分からなくなりそうですけどね。

違うと言いましたが、そう大層なものでもないです。
おいおい分かるでしょうけどね。阿呆みたいに簡単なことです。
ちょっと実験がしたいだけなんで。

さて、下地です。リガズィさんと同じように、ヤクトドーガさんも下地には黒鉄色を塗りました。
え?リガさんは赤鉄色だろって?よく覚えてますねえ。


塗装開始

全体図はこんな感じです。
パーツをアップで見てみると・・・


こんな感じに

いいですね、やっぱりこういった鈍い輝きってのは。
メッキ調の軽薄な輝きとは質感がまったく違います。

前回、リガズィさんで赤に塗るパーツにもこの色を下地塗装したら、赤の発色が悪くなってしまいました。
まあ、当たり前のことなんですけどね。
なので、今回は赤にする、というか原色系といったらいいかな、に塗装するパーツにはこの下地は塗っておりません。

しかし、こういった光輝系?の塗料を拭いていると、いまいち色が乗ったのかどうか分かりませんね。
光を反射するので、掴み辛いです。

んなわけで、今日のヤクトドーガはお仕舞い。
あと4~6日くらいで完成するかな。

では。


~追記~

最近、また物欲が高まっています。
といってもFSSのガレキに対して抱いたほどの強烈なものではないのですけどね。

まず欲しいのが、アーマードコアの全種類ですね。
これ、本当に格好いいです。
6月にでるレイレナードなんて本当に秀逸なデザインと造形です。後ろからみるとなんてメカメカしいんだろうと思います。
が、正面から見ると、なめらかな曲線とエッジの鋭さがメカという感じを薄れさせています。
9月にでるウラヌスもいいですよねえ。

でも、これにまで手を出していると、在庫がいつ消えるか分からなくなってしまうので、プラキットはなるべく買わないつもりです。
バンダイほど駄々余りになるくらいに生産過剰のキットではないですが、コトブキヤさんにしても主力商品ですし、結構再販はしているみたいです。
サイトにいってもその辺の案内がなく、模型雑誌とかを読まないといまいち分からないみたいですけどね。
まあ、プラキットなので、いつでも買えるだろうと踏んで、今は我慢していますが・・・。

他にもあります。
ガンプラ系に関しては興味が薄くなりつつありますが、旧キットに関しては以前と同じで興味は持続しています。
とりあえず欲しいのが、Z~ZZあたりのキットなんですよね。このあたりのデザインが一番親しみがあるし、好きですから。
でもHGUCなどでキット化されたものがあったり、20年以上前の製品ということもあって現代の人には受け入れ辛いと考えているのかな?
再販は中々されませんね。
Zの映画公開の時に再販があったようですが・・・。

サイコガンダムmk2とかズサとかRジャジャとか。欲しいキットが目白押しなんですけどね。
独り逆シャア祭りをやっていて、旧キット恐れるに足らずってことを再確認したからこそ、再度芽生えたリビドーなんでしょう。
格好悪いといわれますけど、ちょっとした改修・改造で、かなり格好よくなりますから。旧キットだってね。

他にもねえ。
WAVEさんが出しているプラキット。フライングトルーパーってやつ。これが欲しいんですよ。
メチャ格好いいですよ?
あるサイトでたまたま写真があって見たんですが、一目惚れですよ。
あんだけ格好いいきっとが2000円程度らしいんです。安いですね。ってかガンプラが高いんだけど。

プラキットなので再販は必ずあるとは思うのですが、どこに行っても在庫なしでは心配にもなりますね。
再販してよ~、WAVEさ~ん。

ま、以前書いた
「俺のリビドー2007年春版」以外にも、欲しいキットは沢山あるってことですね。

しかし思うんですよ。もし、ネットがなかったら、私は模型にはまっただろうか?

はまらなかったと思うんですよねえ。
FSSなんていうドマイナーな漫画から出てきた、秀逸なデザインに魅せられることもなかったでしょうし。
そうすれば、1個2万3万なんていう模型を買うこともなかったわけです。
FSSによって、造形美とかに目覚めることもなかったでしょうから、コトブキヤさんのアーマードコアなどのキットにも興味を持たなかったことでしょう。
当然、エアブラシとかも買うこともなかったでしょうしね。

ガンプラを16年ぶりとかで作ったにしても、結局はノスタルジックに楽しんで、2~3こ作れば満足して終わったと思うんです。

本当に実感しますね。
欲望は知識から生まれる。
ネットって手軽に調査ができる分、怖い代物だわ。

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今日のヤクト・ドーガです。

今回は、ペーパーがけ終了からサフまでをやりました。
早速、塗装前のヤクトドーガさんをば。


サフのヤクトさん

はい。格好よくなりましたね。
いえ、たいして改造もしていないんですけどね。やっぱりがに股にすると格好よく見えますよ、ええ。

なんだか、今回もトラブルがありましたね。
リガズィさんで、塗装をきれいにしてみようという命題で塗装に望んだんですね。
そしたら、最後の最後にあのざま。様々な罠が待ち構えていて、台無しにされてしまいました。

で、今回こそは!と思っていたんですが・・・・。
サフが途中で少なくなったらしく、目の粗いザラザラな下地を作ってくれました・・・・。

本当にザラザラなんですよ。見て分かるくらい。触るとあ~あって感じなほどに。
仕方ないので、1000番のペーパーである程度均しました。
細かいところはもういいやと。
だって、ザラザラになったのは、一番面構成が複雑な胴体なんですもん!!そして頭なんですもん!!

毎回、何某かの罠が待っていますねえ。ほんと。
どんだけ運が悪い男だ?おれは。

ま、めげずに頑張ります。
また一つ学びましたからね。

少なくなった缶サフは、使い切ろうとせずに捨てろ!!

次回から、いよいよ塗装に入ります。
今日のヤクトドーガは終了。

また。

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さて、今回からヤクト・ドーガさんに戻ります。

今日のヤクト・ドーガの開始です。

今回からはペーパーがけに入ります。
ヤクトドーガさんに関しては、腰アーマーを弄っているので、そこら辺の整形が面倒です。
なので、まずはその鬼門からやることにしました。
面倒なものをあとに残しておくと、やる気減退に繋がりますからね。


鬼門から先に

ザックリと。
上半分が、ナイフでギリギリまで削った状態。
んで、下がそれを400番で均した状態です。

400番と言いましたが、最初は金棒ヤスリを使っております。積層プラ板をペーパーだけで削り取るのは大変なのでね。

かなり削ったつもりですが、まだまだ粗が見られますね。
プラ板で延長したところにある変な穴。これを埋めなくてはなりません。
一番の問題は、このアーマーが末広がりで、ちょっと曲線が付いていることです。
これらのことから、延長するとどうしてもズレが生じます。

写真を見れば、延長部分を堺に、上と下でずれているのが分かります。
これを何とかしましょう。

といっても、簡単な作業です。


整形

後ろに薄いプラ板を貼り付け、腰アーマーと形状を合わせます。
で、そこにポリパテを盛り付けます。この時、穴や曲線の変化によって生じたズレの部分にも盛り付けておきます。

で、最後にまたもやゴシゴシと擦るわけですね。
できたのが、一番下の物。

このあと、確認のため、サフを吹いたみたんですが、やはりまだ粗がありました。
もうちょっと削ってあげないといけないみたいです。

はあ~。めんどくせ・・・。

パテとは概ね多く消費してしまうものです。
少ししかいらないのに、そんなにちょっとは出せないからです。
なので、まとめてやりました。


腕も整形

腕です。
穴を塞いだ部分の整形と、ビス穴のパテ埋めを同時行いました。

とはいえ、ここもパテの部分がちょっと荒いみたいです。
ポリパテって緩すぎて、いまいち盛り付け辛いんですよねえ。

上のパテ盛りですが、パテが硬化するまで、他のパーツをやすっておりました。


ざっと400番

全部ではありませんが、8割がたを400番まで終わりました。
これらのパーツも、この後モールドを彫りなおしてあげて、今度は600番で均します。

はあ~。ここまでやるのに2日かかりました。
腰アーマーが重たかったですねえ。まだ終わってないけど。
あと1日で終わるかね?

ま、これが模型で一番面倒な工程ですね。頑張ります。

では、今日のヤクトドーガは終了。

また。

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まずはこれをご覧下さい。

http://www.1999.co.jp/image/10058768a/20/1

壽屋のアーマードコアシリーズですね。8月末に発売だそうです。ずっと先だ・・・・。
格好いいよなあ~。凄いなあ、コトブキヤさん。
しかし、ウラヌスとかガイアとかセレナとか。オリンポスの神々ですか?
そのうち、マーキュリーとかマルスとかユピテルとか出てくるのかな?こっちはローマだけど。

これまで何度も言ってきましたけど、コトブキヤさん。造形に関してはもうバンダイなんて相手にならないくらいの高みに達していますね。
これ、本当にインジェクションプラキット?っていいたくもなる造形です。
6月末に発売予定の
レイレナードAALYAHとかも凄まじい造形ですから。
写真を見れば、一目瞭然です。造形レベルがまったく違うことが。
プラキットの限界に迫ってますね。

ガンプラって物が、如何にディフォルメされ、ディテールが省かれているか分かります。
いや、もとのデザインからしてそうなわけですがそういうことではなく、キットを眺めた時のメカメカしさ。情報量の多さ。
そういったものが、圧倒的にコトブキヤさんのキットと比べて少ないです。
要するに、キットを見ていて、スケール感が湧かないんですね。
同じサイズの写真で、MGとアーマードコアを眺めていたら、やっぱりアーマードコアの方が大きく感じますよね。

巨大なロボットを再現しているという前提なわけですから、やはり色々とモールドや複雑な面構成があって然るべきなんですよ。
でも、バンダイ産のキットにはそうした物はあまりありませんね。
ナンセンスな運河モールドのキットなら結構ありますけど・・・。

ヒュッケバイン関連に関するバンダイの嫌がらせにもめげず、コトブキヤさんは凄まじい追い上げを見せております。
これを傍観していて思ったんですけど、これから先、プラキットの趣向性は2分化されていくんではないでしょうか?

○造形に拘り、模型本来の面白さを追求してくれるコトブキヤさんの一派。

○造形よりも可動やギミックに拘り、模型というよりもトイ・玩具の傾向を強めていくバンダイの一派。

どちらがいいのかなんて一概には言えませんよね。
個人的な趣向では、造形を優先して欲しいのですがね。
そんな私でも、動かないよりは動いた方が良いとも思いますし。

どっかで「プラモは可動だ!ギミックだ!!それが再現されていなくては、どんなに造形が良くても失敗作なのだ!」って言っていた人もいましたし。
この人の年齢を知りたくなったわけですけどね。
そして、この人が満足した模型は何か?ということにも興味があります。

バンダイのガンプラを作っているホビー事業部。
ここ、ハイコンプロなどに代表される完成品キット(GFFみたいなフィギュア色の強いものではなく)に、ここ数年力を入れていますね。
実際、プラモを模型としてではなく玩具として造っているバンダイの狙いはこれなのでしょう。
いずれ、ガンダムといえば模型ではなく、完成品を指す時代が来るわけです。
1/144のスーパーハイコンプロでしたっけ?のガンダムも出ますしね。あちこちのハッチが開くという微妙な仕様なんですけど。
いあ、まあ。そこが熱いところではあるんですけど、ハッチを空けたまま飾る人ってあまりいないような?
色々とギミックを仕込んで、お値段7000円超えでしたね。
これがどれくらい売れるか?ある意味試金石ではありますね。

完成品はつまらない!!
下手でも、汚くても良いから、自分で作ってオルガズムを得たい!

そう考える人は、残念ながらごく少数派です。
模型を造ることに喜びを感じる人は、絶対数として(相対数ではなく)沢山いるでしょう。
が、だからといって、パテとプラ板でもってフルスクラッチを試みる人は、その中でどのくらいいるでしょうか?
究極的には、フルスクラッチこそが模型の醍醐味ですからね。
どこかでやってましたが、フルスクラッチをするのに、エポパテを40~60個くらい使ってしまって、キット本体だけで2万くらいかかるって書いてありました。道具代は入れないでってことですね。
だったら、自分の下手なスクラッチではなく、プロの造形を同じ値段で手に入れて、それを丁寧に仕上げるほうが賢明かと思います。
本当に好きならともかく、フルスクラッチは異常なまでに時間と労力がかかります。
真・模型野郎以外は、気力が続かないでしょう。

模型が好きといっても、やはりメーカーさんに頼っているのが大抵の人です。
しかし、フルスクラッチとまではいかなくても、素敵な造形のキットを作るのは、やはり楽しいことです。
趣味が行き着けば、あるいはフルスクラッチの魅力に取り付かれるのかもしれませんが・・・。
今の私には不可能ですね。

完成品を買う人は、「忙しくて時間がないから」とか言っている人がほとんどですね。
これ、ただの言い訳です。
模型を作っている大人は、一日1時間くらいしか作業に充てられず(気力も含めて)、月単位かけて完成まで持っていくって人がほとんどです。
忙しいといっている人も、空いた時間をTVを見たりゲームとかに費やしているのでしょう。けっして時間がないからではありません。
「やりたくないから」。これです。
この辺は、個人の優先順位だと思います。模型にペーパーをあって擦っているよりも、ゲームしていた方が楽しいって人がいて当たり前ですね。

次。「技術がないから」
これも嘘ですね。始めから上手い人なんていないのです。
技術がないからできないってんなら、誰も模型なんて作れませんよね。
私なんて、いつまで経っても下手。
「やってみる」ってことをしないだけ。バイタリティがないか、もしくはその労力を費やす価値を模型に見出していないってだけですね。

ちゃんと作るとなると、結構敷居の高いのが模型の世界です。
ここで言う「ちゃんと作る」ってのは、キャラクターモデル特有の改造とか、スケールモデルで言うところの時代考証とかは含んでいません。
説明書どおりに組んで、基本工作を普通にして、普通に塗装するだけです。
それだけでも、結構大変なものです。
模型って、初期投資にお金がかかりますしね。一番でかいのがエアブラシ。

「時間がない」とか「技術がない」とかを言い訳と認め、その七面倒臭い娯楽にはじめの一歩を踏み出す人。
模型がどれだけマイナーになろうとも、やはりそういう人は尽きることがないと思うんですよ。
だって、一番楽しいことって、やっぱり受動的なものではなく、能動的な行動でしょう?

これって、模型のことだけじゃないんです。
あなたの周りにいませんか?「忙しい」「時間がない」。そんなことをいって、結局何もせず、家に帰ればTVを見ているかパソコンを眺めているだけの人。
そういう無気力さはあまり好きではありません。
仕事は手抜きしてもいいから、遊びだけはキッチリとやれ。
そう思ってしまいますね。
私が主体性の強い人間だからかもしれませんけど。

さて、模型ですが、完成品を買ってきて飾っておくだけよりも、自分で能動的に作り、自分なりに工夫したものの方が、どうしたって楽しいのです。

そんな模型野郎の趣向に応えてくれているキャラクター物のプラキットが、コトブキヤさんのアーマードコアだと思うんですよ。
秀逸なデザインと造形。

これから先、完成品に流れる人が増えて、模型業界がどんどん寂しくなるでしょう。
でも、けっしてなくなることはないと思うのです。模型は。
昔、爆発的にプラモが売れていた80年代は、ただの幻想です。
あの時代、子供がお小遣いで買える玩具があれくらいしかなかったから、プラモが売れただけです。

今現在、模型を作っている人口は当時に比べ圧倒的に減ってしまいましたが、今の方がむしろ普通なのだと思います。
昔に比べて小さくなったパイの中で、どこに付加価値を付けていくか?
これが今後のメーカーさんの生き残りに繋がる命題なのでしょうね。

造形のコトブキヤ。
可動・ギミックのバンダイ。
隙間に位置する、匠の技・ガレージキット。

模型業界は成熟しただけです。まだまだ枯れはしないと信じています。

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