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邪神・降・臨


エルガイムMK2

今日のエルガイムMK2のお時間です。

いやいやいや。漸く完成しました。
発売から2年と1ヵ月以上も経っての完成です。
発売日に買った意味ない?そんなことありません。
手元にあり、いつでも作れるという安心感。
手元にあるが故にできたシミュレート。
色々と考えれば、2年間寝かせておいたのも無駄ではないということです。
ただ、寝かせる期間が2年も必要ないというだけです。
でも、それを言うと私が阿呆になるので言わないでおきます。

さて、早速三面図にいきましょう。


エルガイムMK2三面図
横
後ろ

なんだか完成してすぐに思ったのですが、「塗ったのか塗らないのか、良く分からない質感」になってしまったなあと。
いや、確かに塗らなかったものに比べると、質感は段違いなんですよ。
が、なんというか・・・私の求める質感にはならなかったなと。
軽いんですよ

結果論ですが、トップコートがいけなかったんだと思います。塗装までは確実に上手くいってましたから。
パールを塗ったわけですが、まず最初にこれが殆ど目立たないという陥穽に嵌りました。もっと厚塗りしたほうが良かったのかな?なんか恐いんですよね。厚塗りって。
パールのお陰でグラデは殆ど完全に消えましたのに(実物をよーく見ると、仄かに感じますが)、そのパールも殆ど目立たないという・・・。

でもここまでは良かったんですよ。
が、トップコートで艶アリを結構吹き付けたら、安っぽいテカテカ感が出てしまいました。
パール塗装した装甲色グレーは特に違和感はないんですが、それ以外の色の質感がねえ・・・。

そんな訳で、ちょっと軽そうな仕上がりになってしまいましたが、解決法は至って簡単で、全体的にほんの少し艶消しを吹いてやればグッと良くなると思います。
多分、やりませんけどね。
これはこれでいいかなと思っているので。


二刀流

二刀流。

やっぱり、エルガイムMK2って、悪役っぽいですよね。どう見ても正義のヒーローって感じじゃないです。
エルガイムMK1は静謐な美しさを感じますが、MK2からは禍々しさを感じます。
この禍々しさが、たまらなく格好いいんですよね。

MK1は、FSSではジュノーン(エンゲージ)系へとリデザインされましたが、MK2はクラウドスカッツ(ボルケシェッツェ)へと変わってますね。
やはり位置づけは同じです。清らかな美しさとダークな美しさ。対比が面白いです。

ちょこっとディテールアップらしきことをして見ましたが、あんまり意味無かったかも。
なんか、始めたときの悪い予感が的中って感じですな。
まず、胸のモールドは一目見れば分かるように、左右で形が違います。これ、組んだら目立たないと思ったんだけど、凄く目立ちますね。直せばよかった。
脛のLとGも、無くても良かったかな。やはり、取って付けた感がありますし。

でも、そんなことを言ってはならないのです。
模型道とは、「己のこだわり」を探求するものであって、例えそれが失敗に終わったとしても、無駄ではないのです。
やってみて失敗するからこそ進歩がありえるのであって、失敗を恐れて分かりきったことだけをやっていたのでは、面白いものは作れませんし。

大体、今流行りの発色重視の塗装にしても、あれは簡単だから流行っているだけだと思うんですよ。技術的な要素を殆ど考えずにできるんですね。下地を白に統一すればいいだけですから。
そうすれば、調色した色がそのままでますから、悩むこともないんです。下地と上塗りの兼ね合いについて。
勿論、好きな人が多いから一般的になったのは事実でしょうが、模型的訴求力という意味で考えれば、小奇麗に塗られたものよりもスケール感を感じさせる塗装の方が面白いに決まってます。

でも下地を塗ったりすると手間がかかる。
さらに下地によって上塗りの色彩が変わってしまい、コントロールが難しい。
ウェザリングなどは、その意味や理由をきちんと考え始めるとさらに難しくなります。

ってことで、結局皆さん。小奇麗な塗装に落ち着くのだろうと思います。
私としても小奇麗な塗装も好きではあるので、小奇麗でありながらスケール感を感じさせ、なお上手い具合に汚しの入った塗装ってものを編み出したいと常日頃から思ってはいるのですけどね・・・。

すんごく難しいです。これ。

そんな理由から、ディテールアップだけでなく、塗装面も色々と試したんですけどね。
パールホワイトを使ってみたり。
トップコートで思いっきり艶を出してみたり。

今後、FSSのキットも沢山作っていくでしょうから、いい参考になりました。
パール&メタリック塗装のところは艶アリで。通常の塗装のところは半艶くらいで。
おそらく、これがnearly bestかな。まだ分からないけど。
パール部分も、白にホワイトパールならば、結構厚塗りしないと駄目だって分かりましたし、ある程度想定はしていましたが、ちょっとのグラデではパールで消えてしまうってのも分かりました。
パールはフィニッシャーズさんのだから、目立たないのかな?よく聞くFGパールとかを使えば、もっと目立つのだろうか?
でも、FGパールを売っているお店を、私は知らないんですよねえ。まず確実に近場では売ってないでしょうねえ。
池袋や新宿でも見たことないし・・・って多分あるんでしょうが、そういう模型店を知らんのですよ。
かといって、ネットで塗料だけ買うってのも嫌だし・・・。


バスターランチャー

ランチャーを構えて。

いや、ほんまに格好ええわー
放送当時から数えて20数年を経てリリースされた、エルガイムMK2さんの超絶プラキット。
設定までちゃんとあったムーバルフレームまで完全再現し、造形も素晴らしい傑作キットの1つです。
特にフレームは良く出来ていて、最近発売になったガンダムver2よりも遥かに精密にできています。
精密ってのは、主にディテール面でのことですけどね。
ガンダムver2の場合、かなりプレーンな造形を目指していたっぽいので、あまり複雑なディテールを意識的に入れなかったのでしょうけど。

にしても、ガンダムで部分的にはあるにせよ全体のフレームまでデザインした物って見たことがないです。MGなどの説明書で後付けのものなら沢山ありますが。
なのでキット化するにしても、フレームはあくまで装甲をくっ付けるための素体って感じで、ほとんどメカメカしさを感じるものではないです。物凄く玩具です。

しかし、エルガイムMK2さんは内部も表面装甲も、本当に良く出来ているキットだと思います。
今後、これ以上のエルガイムMK2の立体は生まれるのでしょうかね?造形の素人には想像しがたいですが、多分生まれることでしょう。

今まで様々なメカデザインが立体化されてきました。
その中で「これ、超格好いいな」って思っていても、その後さらに良く出来た立体が新たに生まれたりするんですよね。素人には分からん造形の表現です。
原型師さんは、こういうところが本当に凄いです。

なので、R3・エルガイムMK2は1つの到達点ではありますが、ゴールでは決してないのだろうなと。
それが、模型の醍醐味でしょう。

今後多分出るといっても、版権を抑えているのがバンダイなので、なかなか難しいでしょうけどね。
上手くすればガレキで出るかもしれませんが、発売できてもイベント限定になるでしょうし、入手困難になりそうです。
waveさんあたりが、数年後のキャラホビとかで出しそう。

現段階では、エルガイムMK2へのリビドー解消は、R3が綺麗に果たしてくれました。
今後、これ以上の造形が現れない限り、私の中で究極のエルガイムMK2としてR3を評価し続けることでしょう。

さて、最後にお顔。


上半身

胸のレーザー加工の文字。色々と塗装を吹き重ねたせいか、元々こんなものなのか、かなりモールドが甘くなってしまい、墨入れも上手くいきませんでした。


さて、いつも通り、エルガイムMK2さんのキットレビューでもします。

○キットの造形:9点
傑作といってもいい造形だとおもう。これ以上のエルガイムMK2を見たことないし。立体自体少ないけどね。

○どれだけ簡単に綺麗に作れるか度:9点
相当作り易い。難しい箇所がない。部分塗装して墨入れして艶消しでも吹き付けてやれば、かなり満足できると思う。
ただ、頭部の耳の分割線が気になるので、そこは減点ポイント。
まあ、パーツの抜きの関係上、こうするしかなかったのだろうが、パーツをあと2つ増やせばここも解決できたんじゃないかと思う。
塗装するにしても、ほとんど色分けされていて、かなりやりやすい。
マスキングするのは、精々バックパックとランチャーの類程度。
基本工作をして全塗装するにしても、本当にストレスフリーで作れる。
ただ、パーツがAC並みにあるのが障害。

○可動範囲:7点
全体的に良く動くが、足首の可動がかなり限定されるので、ポーズをつけての自立が難しい。
足首が動かないのは、デザイン時点の欠点だけど。
これはスタンドを使えば解決かな。私はスタンドで浮かせるより立たせたいので、使っていないが。

○関節・武器保持力:9点
手のひらのピンだけでバスターランチャーを完全に保持できるのはありがたい。
何度も抜き差ししているとユルユルになりそうで恐いが。
股関節がかなりきついので、抜き差しが壊れそうで恐い。実際、塗装が終わって差し込んだ後、腿の方のパーツにヒビが入っていた・・・。
塗装によって脆弱化したABSにはきついはめ込みだったってことなのかな?
それとも、塗膜の厚みで負荷が大きくなった?おいおい。コンマ何ミリでそんななっちゃうものなのか?
ま、保持力自体は問題なかったので放置しているが、この先ヒビが拡大していきそうで恐い。

○プレイバリュー:8点
変形もできるし、武器も一揃いついているし、可動もいい感じなので、遊ぶにはいいのではないかな。
ただ、バスターランチャーの持ち方がかなり限定されるので、割とポーズは付けにくいと思う。

○置物的価値:9点
永野デザインは好みが分かれそうだが、単純に格好いいエルガイムMK2は、その独特な雰囲気も合わせてアイキャッチ抜群だと思う。
でかいしね。

○総合評価:9点
間違いなく傑作キット。
造形。作り易さ。色分け。すべてが高次元で達成されている。
キットとしてこれ以上のエルガイムMK2を作るのは難しいと思う。造形の方向性にだけ特化すれば何とかなりそうだが、それ以外の要素をも取り込むとなると至難の技ではないかと。
今後、エルガイムMK2のプラキットは出されることは無いのだろうな。
20年後なら有り得るかも。

○お勧め度:9点
エルガイムMK2のデザインが格好いいと思うのなら、買って損はない。
価格以上の満足度が待っている。
が、エルガイムMK1が同スケールで並べられないのが哀しい。
R3でMK1が出ることはあるのだろうか・・・?


そんな訳で、レビューはお仕舞い。


エルガイムシリーズ

エルガイムシリーズをズラっと並べて。

やっぱりR3でMK1が欲しいですよね。できればバッシュも。
が、現在ではR3自体がもう終わってしまった感じですね。バンダイ病がここにも出てしまったわけです。
ザブングルの試作品を見た気がするんだけど、あれもお蔵入り?

今ってアニメ自体が少なくなってきているし、その中でロボットアニメなんて本当に少ないわけです。
そういう状況ですから、模型・トイメーカーさんは昔のものを引っ張って来ざるを得ず、色んなメーカーが同じデザインをリリースしたりするんですよね。スケールや付加価値などを変えて。
だから、食い合いになってしまうんです。
複数メーカーが同じものを立体化してくれるのはありがたいことですが、完全に同じでは訴求が足りなくなりますから、あっちが出したらこっちは出せないみたいな状態になり、お互い穴だらけになってしまうんですよね。
ボトムズ関連のトイがいい例だと思います。

で、なぜかバンダイは自社だけでそんな複雑な事態を作り出しており(長期的戦略がない証拠)、どれもこれも出しづらくなり、結局中途半端に終わっているわけです。
エルガイムMK1も、オフシュートだかで出したし、最近では魂スペック超合金でも出しました。
なので、キットとして出しづらい状態になっているんでしょうね。

なので、多分R3でMK1は出ないだろうなあ。
出てもかなり後だろう。その頃にはR3なんてシリーズはなくなっていて、別の冠を考え出しているだろうけど。

現在、マクロスFのキットが少しずつ拡充されています。といってもほとんどマイナーチェンジに終始し、VF-27や171。モンスターなどはまだ陰も形もないんですけどね。
第一弾がリリースされて半年経っているのに、随分となあって感じです。

でも、スーパーパックや主役4機種を出してくれるだけでありがたいです。
このままスローペースでもいいですから、なんとかシリーズを続けてほしいものです。
それが、私の切なる願いです。

これはボトムズでも同じです。
ペールゼンファイルズ版スコタコが発売されてもう半年経つんですが、全然新作情報がありませんね。
PF版ターボカスタムを出してくださいよ。ストライクドッグを出してくださいよ。
ゼルベリオスにテスタロッサを出してくださいよ。

そろそろガンダム00も終わるから、それからまた少しずつリリースペースが上がるのだろうか?
そうなってくれると本当に嬉しいです。

最後に。


塗装比較

無塗装との比較。
やっぱり質感段違い!

作りたくても作れないという、長きに渡る私の葛藤ともケリがつきました。
MK2さんが出た頃って、まだエアブラシを買ったかどうかって頃でしたからね。
ノウハウ蓄積などの必要性から、なかなか作れませんでしたよ。
良いキットほど、おいそれとは作れないもんです。
いや~、スッキリした。作りたいキットを完成させると、気持ちいいですね。

でも、一抹の寂しさを感じるのも事実。
「ああ、終わっちゃったな」
って感じで。
良いキットってのは、完成させるのが惜しくなるんですよね。
なんというか、面白いRPGをクリアする直前のあのアンビバレントな気持ちと似ていると思います。

クリアしたいけどクリアしたくない。
完成させたいけど、憧れが現実になるのが哀しい。

だからこそ、模型野郎は次々と新しいキットを作り続けるのさ。
寂しさを紛らせ、更なる地平を目指すために。

ともかく、これでエルガイムシリーズは終了。
これでやっとFSSシリーズに入る準備ができたわけです。
永かったよ~!!FSSに出会って魂を抜かれてからここまで辿り着くのに、二年半かかったよ~!!

またチャンスがあれば、今度は艶消しで汚しも入れたMK2さんを作りたいですね。

そんな訳で、今日のエルガイムMK2はお仕舞い。

また。

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