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その女の子が信じてくれたなら、ドロボウは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに
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「手のかかるキット=駄目なキット」なのだろうか?

塗装しなくてもいいキット。
接着剤も必要ないキット。
説明書どおりに組んで、長くても一週間、やる気になれば1日で完成するキット。
それが本当にいいキットの前提条件なんだろうか?

面倒臭がりで不器用な私に、そんな問いを投げかけたキット。
模型というものの根源的な命題に遭遇させたキット。

WAVEさんの1/144レッドミラージュ。

それはおそらく、レッドのデザインとこのキットの造形が、当時の私が見たことのある模型(当時はガンプラばかりですが)よりも圧倒的に優れていたからこそ、湧き上がり、成り立った疑問なのだと思います。
勿論、今ではもっと手のかかるキット(ガレキだけでなくプラキットですら)があることは知っています。
が、当時はMGのようなキットが当たり前だと思っていたのです。はめ込み式で、色分けが綺麗になされていて・・・と。

私は組み立てにかかっていないキットの取説を枕元に積み重ねておき、夜な夜なそれを精査して、できもしない改造・改修工程を考えて楽しむ癖があります。
沢山積んである取説の中で、一番多く眺めていたのは、やはりレッドでした。

これだけ優れた造形を、私の手抜きや技術不足のせいで中途半端にはしたくない。
丁寧に作り、綺麗に色を塗れば、もっともっと強烈な色気を持つキットになるはずだ。
どうやれば綺麗に塗れるだろうか?

取説を見ながら、何度もシミュレートしました。
どう考えても、筆では綺麗には塗れない類のものだ。
研究すればするほど、それが分かってきました。

中には超絶技巧で、筆でもって優れた塗装をできる方もいるのだと思います。
私もそれを信じて、筆塗りを練習しました。というか、模型制作に関わる様々な技術を調査し始めました。
この面倒臭がりで不器用な私が・・・。
これはレッドミラージュの魔力ですね。

が、筆塗りはやればやるほど、限界が見えてくる塗装法でした。少なくとも私にとっては。
で、当然スプレー塗装も考えます。スプレーなら、エアブラシよりも安価で、そこそこのクオリティを出せるんじゃないだろうか?

ですが、これも愚論です。スプレーは噴出する力が強すぎて、どうしても厚吹きになります。
繊細にして細かいディテール、モールドを沢山もつモーターヘッドには、厚い塗膜は天敵です。
それに、スプレーって調色ができませんし、それによって表現幅の限界性能が低いです。
なによりスプレーが高いのが辛いです。1缶600~800円として、一体塗るのに3~5本の色の種類が必要。
馬鹿げていますね。
スプレーを使うくらいなら、エアブラシを買った方が全然マシです。
スプレーはランニングコストが悪すぎますから。
これは、簡易エアブラシも同じことが言えますね。エア缶だけで、一体幾ら・・・。

どう考えても、その当時の私では、望まれる最低限のクオリティすら、到達できそうもないキットでした。
なので、色々なキットを作りながら、一つずつ技術を習得していこうと考えました。
そうです。レッドミラージュに会って以降のキットは、ある意味レッドを、FSSのキット達を綺麗に作るための予行演習だったのです。

ノウハウを蓄積するための実戦


それがレッドミラージュに出会って以降のキット制作の主眼だったのです。
すべての消滅点、ゼロの焦点はレッドミラージュに、FSSにあったのでした。
勿論、アーマードコアなどの優れたキットは予行演習というつもりではありませんでしたけどね。
デキの良いキットは、当然、現時点での最高を目指しました。

平行してFSSの調査、研究も進んでいきます。主に模型に対する調査であって、本編の漫画ではありませんでしたが・・・。
この便利な時代。ただで幾らでも良質の情報を集められますからね。
本人に主体性とバイタリティさえあれば。

その結果知ったのが、凄絶とも言える造形美でした。
FSS関連のレジンキャストキット、つまりはガレージキットの群れ。
そのクオリティ。その美しさ。
ガンプラしかろくに知らなかった私には、本当に衝撃的な造形でした。

これが本当に模型なのか・・・

工芸品にしか見えませんでした。
息を呑むほど、溜め息が出るほど、格好いい、美しい、色気のある、面白みのある、存在感のある造形。
それがFSSのガレキでした。
ガンプラとはまったく世界が違う!!
そう感じました。

一時期、FSSのデザインを見たあとでは、ガンダムのデザインなど子供だましにしか見えない。そんな不遜なことも思っておりました。
今では、ガンダムにはガンダムのよさがあると思ってますけどね。

ナイト・オブ・ゴールド。オージェ。エンゲージorジュノーン系。ネプチューン。ボルケシェッツェ。エイトール。ジ・エンブレス。ファントム。ガスト・テンプル。アシュラ・テンプル。バッシュ・ザ・ブラックナイト。
他多数。

数え切れないほど、秀逸なデザインが、FSSには登場します。
そのどれもが私を魅了しました。
でもなぜかレッドミラージュに戻ってくるのです。
やっぱりレッドミラージュは特別だから・・・と。

これらのデザインに魅了された結果、私は模型に湯水の様にお金を費やし始めました。
レッドを綺麗に塗装するには、やはりエアブラシは必要だから。そう考え、買ってしまいましたしね。
ええ、レッドミラージュを塗装するために、エアブラシを買ったのですよ、私は。
今でもガンプラしか見えていなかったら、エアブラシは買わなかったでしょう。
何だかんだ言っても、バンダイのキットは親切ですからね。無塗装派、部分塗装派にも優しいキットです。
これは大事なことです。あらゆる価値観を持つ人に受け入れられ易いってことですからね。

それからは、エアブラシと同額かそれ以上のお値段のするガレキを幾つも買ってしまいました。
その秀逸な造形に魅せられて。
作る技術もノウハウも持っていないのに・・・。

模型とは本来、「このデザインすげー。立体が欲しい!!」
その欲求から来ている趣味なのでしょう。
だから、ガレキ一体2~4万もしようと、その造形が優れていれば衝動を抑えられないのです。
FSSのガレキほど、クオリティの高いキャラクターモデルのカテゴリは存在しないのではないかと思ってしまいます。
それはおそらく、永野さんの定見によるものなのでしょう。
元々、永野さんは真・模型野郎なのです。模型コンテストに出品したこともあるくらいの。AFVが大好きとか。

ガンダムはバンダイしか模型を出していません(ガレキでごく一部の例外はありますが)。
だから面白みが薄い。

ですが、FSSは4社(今は3社ですが)に競作させることによって、そのクオリティを高めてきたという、キャラクター模型界においては類稀なカテゴリなのです。
しかも、インジェクションでは再現不可能なほどのハイディテールなデザインを、何とか立体化させようと執念で作ったゴッドハンド原型師さんの力を、思いっきり目の当たりにできるのがガレキの面白みです。
大手に版権を降ろして、大量生産品の甘い造形を許さなかったことも大きいでしょう。
これによって、原型師さんが受けた恩恵は物凄く大きいでしょうしね。
だからこそ、FSSの造形は優れているのでしょう。

ノウハウは蓄積すればいい。
技術は実戦でしか手に入れられない。
だったら、作ってみればいい
「作るのが難しいから」という腑抜けた理由だけで、この素晴らしいデザイン・造形に触れないのは馬鹿げている。

「手がかかるということが、すなわち駄目なキットだという根拠たり得るか?」

模型を作り始めて3ヶ月目にして初めてその疑問に到達して以来、答えに近付くべく、私なりに色々とキットを作ってきました。
その中で作った最近のキット・古いキット、わけてもアーマードコアという、プラキットで最高峰の模型から得た一つの結論。
普遍的結論ではなく、「現在のところの結論」という但し書きが着くことは間違いありませんが。
その結論とは・・・

「良いキットとは、素晴らしい造形美を作り手に与えてくれるものを指すのであって、負担労力とは関係ない」

というものでした。
かなり重たいMGと比べても、圧倒的な作業量を強いるキットです。ACは。
基本工作も、塗装も。何もかもがMGとは桁外れに手間がかかります。
それにもかかわらず、モチベが衰えることはありません。
むしろ、もっと格好よく出来ないかと、さらに工夫をしたくなります。

なぜか?

この問いに答えられるのは、やはり上の解しかないような気がします。
普遍的結論ではないと言いましたが、それは色んな人がいるからです。
私個人としては、普遍的結論です。

だって、模型を作ること自体、既に非合理的ですからね。
そこそこの値段で、そこそこのクオリティを持つ完成品を買える現在では特に。
「自分で作る」ということに楽しみを見出さない場合は、ですが。

この結論が変わるときは、おそらく私の中で模型というものの意味が変わったときでしょう。
「作るのが面倒臭い。飽きた」
そうなれば、この結論もまた意味を成さなくなるでしょうから。

私を模型の深遠の淵まで連れて行ったレッドミラージュ。
他のデザインに心を奪われても、やはり戻ってくるところ。レッドミラージュ。

まずはL.E.D.mirageから

WAVE製の1/144・レッドミラージュ。数あるFSSキットの中で、一番手軽だと思われるもの。
FSSキットのために知識を得て、技術を磨いたのです。
FSSキットのために、エアブラシを買ったのです。
今の私で充分だとは思えませんが、漸く私はその発端に手を触れる覚悟ができました。
淵からその深奥へと。
これに続く、FSSガレキへの道筋として・・・

あとは、やるだけ

「最強の幻像」。レッドミラージュ。
憧れが像を結び始めます。

拍手[3回]

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以下の文章は、模型に復帰したばかり(というかほとんど始めたばかりの初心者)の人が考えたことだと思ってお読みください。
というのも、私が小学生依頼ご無沙汰だった模型に復帰した頃のお話ですから。

事の起こりは、2006年12月初頭、新宿ヨドバシに行った時でした。
私はそこでキット改造用の工具の買出しをしていました。
で、工具を必要なだけ物色した後、当然キットの在庫確認をします。

意外と少ないな・・・

これが個人的な感想でした。
近所のトイザラスはあれの倍はありましたし。(最近は在庫一掃が進んだのか、かなり減りましたが。半額セールでもやったの?不良在庫化していたしねえ・・・)
少ないのはキャラクターモデルでして、スケールモデルは昨今の基準で考えれば多いほうだと思います。
普通の玩具屋に比べての話ですが。

ともかく物色します。
「やっぱりどこも大体品揃えは同じだよねえ。つまらんなあ。もっと面白いキットはないものか?」
面白いキットって凄く主観的な物言いですが、超簡単に言えば、「ガンダム以外のロボットのキット」ってことです。
復帰から三ヶ月にして、既にガンプラに飽き始めていたのかも知れません。
面白みのあるコトブキヤのプラキットなんて、ガンプラの1/10もありませんでしたしね。
そう思って、ガンプラの棚から後ろを振り返った瞬間。私にストライクなデザインを発見しまいました。

「うお!何これ。滅茶格好ええ」

そこにおいてあったキットこそが、WAVEさんが出している1/144
レッドミラージュver.3のキットでした。
運命の出会いでした。ここから私の、地獄のような模型への出費が始まったのだと思っています。

最初にレッドミラージュを見たときの印象は、「メカと金属生命体の中間みたいなデザインで、なんとなく禍々しいところが格好いいな」でした。
ガンダムや、ガンダムにどこか似ているデザインのメカキットとは一線を画すオリジナリティと高い完成度。
一目惚れでした。
並んでレッドのバリエーション、ナイトオブゴールド、ジュノーン、バッシュ・ザ・ブラックナイトなど、WAVEさんの出しているインジェクションプラキットが一揃い並んでおりました。

当然、一通り手に取り、箱に載っている完成写真を研究します。
結果、レッドミラージュかジュノーンが私の心を捉えました。
やっぱり普遍的に格好いいデザインってあるんだと思いますね。
レッドもジュノーン系のデザインも、両方とも人気の高いものです。
最初の比較検討で、私もどちらかにしようと思ったわけですからね。
もう、この時点で私は衝動買いする気満々だったわけです。

レッドとジュノーンを見比べます。
「レッドの方がちょっと格好いい気もするが、ジュノーンも捨てがたい。大きさ的にはレッドが1/144でジュノーンが1/100か。それでいてレッドの方が4000円。ジュノーンは3300円。どういうことだ?」
ガンプラの値段基準しか知らなかった当時の私にはよく分からない値段設定でした。

色々と悩んだ末、レッドミラージュを買うことにしました。(あのジュノーンを買わなくて良かったと思う。恐ろしいキットですからね)
箱の写真を見るだに、レッドの方が精巧に造られているという印象があったからです。

ヨドバシホビー館ではキットの箱を開けることができないよう、テープを貼ってあります。
盗む馬鹿がいるから、正直者まで損をする。
中身の確認を家まで持ち越し、私は帰路に着きました。
最近のプラキットだし、当然イロプラで、パーツ分けもしっかりしていて、概ねちょっと前のMGクラスの作り易さなんだろうと信じて・・・。

帰宅後、早速箱を開けて、さっきまで名前すら知らなかったメカのキットを精査します。


ビックリ!!

パーツが半透明!!
なんじゃこりゃ?実際には半透明というより微妙に透けている乳白色という感じでしたが、それでも驚きました。
何かの限定品か?そう思ってしまいました。ガンプラでも、意味不明にスケルトンのキットってありますよね。アレを連想したのです。

さらに、一応、プラに成型色はついているのですが、ガンプラと比べて色が少ない。
素組みだけで見栄えのする物にはなりそうもありません。
「おやおや、最近のキットなのになあ・・・」
当時の私は復帰したばかりですから、復帰してから作った事のあるMGガンプラを基準に考えていて、最近のキットはほとんどすべて塗装がそれほど必要ないものだとばかり思っていました。
まあ、それでも完成写真と比べると、大体の色分けはできていることが判明しました。

そして、説明書を熟読します。
おいおい、すべて
接着かよ!!(合わせ目消しすら、知ったばかりの頃です。大目に見て)
これも驚きです。はめ込み式プラキットが主流になってからはや20年近くの歳月が流れているわけです。
時代に逆行するかのような、オールパーツ接着式プラキット。
感動しました。
やはり復帰したばかりで物知らずだったから驚いたのですけどね。
今なら、接着式である理由は知っています。
プラキット特有のヒケをなるべく少なくするために、あえてスナップフィットを止めたのだそうです。

・・・
漢です
ガンプラのように、初めての人でも1日で作れるキットとはまったく別物です。

もっとビックリしたのは、デカールです。
最近ならシール、擦って転写するデカールがガンプラの主流です。
が、このキットは
水転写デカール!!
なっつかしいなあ。水転写なんて、それこそ20年ぶりにくらいの再会でした。

なんて、
なんて硬派なキットなんだ!!

激しく感動した私でした。
そう、そうなんだよ!こういう面白いキットを求めていたんだよ!!
こういう作り応えのあるキットを!!

勿論、今の私は知っています。
接着式のキットなんて、今だってザラにあるし(というか、主流)、はめ込み式と接着式は一長一短であることを。
そして、水転写デカールの方が、綺麗に貼ることができるならという付帯条件つきですが、ドライデカールよりも、シールなんて相手にならないくらいに、いい表現ができるってことも。

が、当時はこれに驚いたのです。無知でしたから。
未だにこういった
「作り手が頑張る必要のあるキット」
ってあるんだあ、って。
素直に、それに感動しました。
この感動は、いまだに私の心の中で音を発しています。
いい意味で作り応えがあり、それに見合う満足感を与えてくれるキット。
それが、レッドミラージュに出会って以降の、私が求めるキットとなりました。
模型制作の醍醐味に目覚めた瞬間でした。

さらにです。このキット。ガンプラなどでは絶対にお目にかかれないくらいの、複雑な面構成とモールドを持つキットでした。

個人的な推測ですが、ガンダムのデザインが袋小路に入って、ある意味つまらなくなっているのは(ほとんど変化がない)、プラモデル化を前提にデザインしているからだと思うんですよね。
まず始めにプラモデル化があり、その上にデザインを乗せているわけです。
なので、プラモにできない(できても再現のための時間や経費や労力などが嵩む)ものは、ハナから採用しないわけです。
約めて言えば、立体化が簡単なデザインのみが採用されていくわけですよ。
楽な仕事をしたいという、バンダイの都合です。
だから、最近のガンダムのデザインを見ても、一部を除いて、デザインの進化がなくて面白くないわけです。

そんなわけで私の場合、最近のガンダムのキットは買わず、昔のオリジナリティとが溢れ、完成度が高かった時代のデザインを買うことになるわけですね、ガンダムは。
後のデザインは、昔のデザインのマイナーチェンジに見えてしまいますから。

さて、レッドミラージュの複雑怪奇なデザイン。元のデザインが超複雑だったからというのは後々知ったわけですが、この秀逸な造型に心を打たれました。

表裏ですが、私が喜んだ要素、つまり整形色だけでほとんどのカラーリングを再現できない(つまり、全塗装必須)とか、接着やら水転写デカールやら複雑な造形が、そのままこのキットの弱点でもあるわけです。
最近の作るだけで綺麗なガンプラしか知らない世代にとっては特にアピールしづらい部分ですね。
つまり、かなり敷居が高いプラキットということになるわけですよ。

ただ組むだけなら小学生でもできるでしょう。説明書を熟読すると、パーツ分けが非常に親切だと分かります。
なるべく合わせ目が目立たないように設計してあるし、塗装の便も考えて、設定で色の違う場所はほとんど別パーツ化されていましたから。

しかしです。
綺麗に造ろうとなると、これほど大変なプラキットというのは、この頃は知りませんでした。
それこそ、MGなんぞよりも遥かに。
ただ組んで、綺麗に塗装するだけなのに。

私は、この硬派なキットを研究し始めました。
半透明を意識しているパーツのため、接着面が白くなってしまいます。これは上手く誤魔化せるのか?やってみなければ分かりませんが。

次に水転写デカールです。小さいものなら何とでもなるでしょうが、こいつのはかなりでかく、長細いのです。貼っている最中に思いっきりよじれること請け合いです。
ということは、塗装でデカール部分を再現した方がいいのではないか?
しかし、デカールは赤です。赤は筆塗りの時に、かなり塗りスジになりやすい色です。
困りました。(当時、私はエアブラシなど買うつもりはなかったのです)

次、接着というファクターです。
最近のガンプラと違い、すべてを接着する必要があるので、何にも考えずに組み立てていくと、後で塗るときに大変なことになります。
折角、塗りわけを意識してパーツ分けを元からしてくれているんですから、それを考慮した組み立て方を考えなくてはなりませんね。
約めて言えば、仮組みを慎重に行い、塗装を意識しながら計画的に工程を踏んでいかなければならないキットなわけです。

後は複雑な面構成とディテールです。
これがあるからこそ、このデザインは圧倒的に格好いいわけです。
なんとか面ごとのエッジを強調したいのですが、適当にヤスリをかけるとエッジが死んでしまいます。
ガンプラに比べたら5倍くらいは丁寧に、ペーパーがけをしてやる必要があります。
これは膨大なモールドにも同じことが言えますね。
なので、ちゃんと当て木をして丁寧に時間をかけてペーパーをかけなくてはならないのです。(当時の私はフリーハンドで適当にやっていた)
勿論、モールドを維持するために、ペーパーの前に彫りなおしておかなくてはなりません。
その労力たるや、ガンプラ旧キットの合わせ目消しの比ではありません。

この辺の造形や精密なモールドは、プラキットとしてはいまだに最高レベルにあると思います。
造り込みレベルは、現在ではコトブキヤさんのレイレナード・アリーヤに代表されるアーマードコア方が優れていますけれど(パーツ分けが半端ではなかったりね)、このレッドミラージュは1999年に発売されていたのです。(ver3は、金型流用で一部新規パーツを付けただけのバージョン違いで2006年発売)
当時、最大手のバンダイはMGではνやサザビーを出していた頃です。
アーマードコアのキットなど、影も形もなかった頃です。
WAVEさんの頑張りが良く分かります。

最後に、半透明装甲です。
これを上手く生かした綺麗な仕上げとはどうやればいいのだろうか?
パーツの端っこはなんとなく透けていますが、真ん中あたりはほとんど透けていません。透明度が非常に低いのです。
磨けばなんとか綺麗になるのだろうか?
仮に透明になった場合、透けて見える装甲の中はどう表現したらいいのだろうか?
いや、そもそも、フレームなどない箇所はどうすればいいのだろうか?

半透明な装甲部分は置いておくとしても、それ以外のフレームとなる部分や、シルバーの装甲部分は、塗装をしなくてはちょっと見栄えの悪い整形色です。
くすんだシルバーといった感じで、思いっきりプラスチックな色合いですから。
この色分けは、「組んだだけでハイクオリティ」を意識したガンプラの色分けとは違って、塗装する際にどこを塗ればいいのか分かり易くするための色分けだと、私は思っています。

つまり、全塗装が前提のキットなのです。
とてもじゃないですが、筆ではやってられないキットなわけです。
筆はどうしても厚塗りになってしまい、繊細なモールドなどは埋まってしまいますしね。

綺麗に作ろうとすると、これだけの膨大な労力と難題をクリアしていかなければならないわけです。
復帰してまだ2ヶ月。模型のことはガンプラの旧キットとMGしか知らない私でしたから(それも組むだけしかできない)、その当時の私にとっては驚異的なキットであったことは事実です。
それこそ、復帰してから作ってきた、組むだけで素敵なMGとは比べ物にならない、本格的な模型だったわけです。
模型の知識も、ほとんどありませんでしたしね。
求められる技術レベルと知識が、その時点の私では及びも付かない高次元にあるキットでした。

玩具ではなく模型
そのストイックさと、再現された造形美。
この価値観に目覚めた瞬間でした。

結局、このキットは今の技術では綺麗に作ることはできないと考え、積みに廻しました。
ですが、レッドミラージュで受けた造形美や硬派な模型の魅力。それら、衝撃的な印象は色褪せることなく、その後何度もネットで調査し、研究することとなったのでした。
その結果知った新しい世界。模型の深みを垣間見た時の興奮・・・。

確かにWAVEさんが出しているレッドミラージュは、バンダイ製に比べれば手のかかるキットです。
が、それ以上に、バンダイ製キットよりも優れた箇所が多く見られます。
そこで、当然こんな疑問が沸いてきます。

手のかかる模型ということが、すなわち駄目な模型という判断の根拠になるのだろうか?

その疑問は長く尾を引いて、私の心に残った・・・

拍手[2回]

皆さん。おはようございます。
日記の筈が、月記となっている当ブログです。

暫くブログを書く気力すらなかった間に、ワンフェスなども含めて色々とあったみたいですね。
イチイチ書くのも面倒なので、気になった部分だけ書きます。

waveさんからペールゼンファイルズ版のスコープドッグ・ターボカスタムがレジンパーツによるアップデートキットとして登場。
ま、これはワンフェス前から発表されていました・・・よね?
他、FSSから、ファントムやグルーン・エルダグライン、イェンシーなどの発表・発売がありました。
PF版STTCと、グルーンは予約しましたよ!!
作る時間ねえけど。

ってか、エンゲージSR3の発表があってからもう二年くらい経っていると思うんだけど、まだ発売されないの?
使われている画像をも見る限り、全然進展して無いでしょ?waveさん。
それはそうと、インフェルノナパームのプラキット化は順調に進行しているのかな?
使われている画像を見る限り、全然(略)

ボークスさんから出るバングはなぜか発売日が遅らされましたね。
「予約数が予想よりも多かったため」
とか言ってますが、はあ?ってな感じですな。

ガレキじゃあるまいし。

ま、そこはそれ。ボークスクオリティですから、折込済みです
発売遅延が折込済みなのは、マックスファクトリーのドラグナーも同じですけどね。
いつの間にか10月に延期。
きっとこいつも、年末まで延期されるんだろうなあ。

んで、バングの次のボークスFSSインジェクションは、予想通りバッシュでした。
消去法でいくと、どうしてもバッシュしかないもんなあ。
KOGやレッドは、waveさんから良いデキのプラキットがでているし、ガレキでもさらに良いデキのものが多数あります。
エンゲージ系もwaveさんが展開していく予定みたいだし、こうなったら人気どころといえば、バッシュやバングくらいしかないわけですよね。
バングの次はなんだろうな?今度は難しいぞ。
ネプチューンとかになるのだろうか?
それとも、ノウハウを蓄積した後に本命のKOGなんだろうか?

・・・読めん。
アルカナ・サイレンとかどうっすか?ボークスさん。

しかし、私はボークス版よりもワークショップキャストさんのバッシュが好きなのでした。
ボークス版は細いんですね。WSCさんのは、本当に重装甲って感じが出てて、最高のバッシュです。

・・・ま、買うんですけどね。ボークス版インジェクションのバッシュも。
既にWSC版を持っているにもかかわらず。

他、コトブキヤさんから、アリーヤのバリエーション(でいいのか?)、アンサングが発売決定。
勿論、買いますよ。格好いいですから。
が、これでアリーヤは何体目だ?
アリーヤ人気に寄りかかり、ひたすらバリエで息を繋ぐのはもう止めにしないか?コトブキヤさん。
アンサング。格好いいですけど、やはり普通のアリーヤさんが1番格好いいなあ。

そういえば、大ニュース。

この間は、泣きそうになりましたよ。
私の自宅から電車を使わずにいける(車ですが)、唯一まともな模型店が閉店ですって・・・。

マジか・・・。
これでは、塗料、工具その他を買える店が近場になくなってしまう。
都心まで、わざわざ出向かなくては、塗料一本買うことすらできなくなってしまうよ。
なるべくあのお店にお金を落すようにして応援していたんだが、やはり私独りの力ではだめだったか。

これを知ったのは閉店セールも終盤になってからでした。
久しぶりに行って見たら店の様子が違っていて、おやあ?とアチコチ見ていたら!!

一月以上も前から閉店セールやってた!!

面白いもんで、ガンプラは殆ど売り切れてました。残っていたのは、SEED関連の無印キットのみ。
その他、エアモデルもほぼ売り切れでしたねえ。

ムカついたので、半額セールでもなければなかなか買う気にならないキットを買ってきましたよ。3つも。
いつ作るんだ?

この間、現在絶賛絶版中(というか、10年以上昔)のガレキを手に入れました。
なぜかかなりお安くなっていたのですね。定価20000円なのに、12000円で売られていました。
シリーズの他のキットも定価の7割くらいだったので、4体纏めて購入。
いや~、ずっと前から欲しかった絶版キットだったから、超お買い得な感じがしますよ。
といっても、シリーズとして4体買いましたけど、本当に欲しかったのはそのうちの2体だけだったり。
あとは、一緒に並べるためという、模型野郎の悲しい性(無駄遣い)なわけです。

しかし、デキは最高クラスの貴重なガレキなのに、なんだってこんなに安くなってたんだろうって考えてました。
考えられるのは、あのおかしな玩具メーカーが、そこそこの完成度の玩具を、同じようなサイズで安く出したからだろうなあ。
私なら、ガレキを買いますよ。作る楽しみの造形も、あのメーカーよりも全然上ですからね。

なんのキットかといいますと・・・
10年ほど前にコトブキヤが出してたガレキで、数年前に造形そこそこ関節関連ダメダメな玩具メーカーが同じデザインをシリーズ通して出したもの・・・
こういえば、分かる人はわかるでしょう。
ついでに言えば、ボークスもある程度ガレキで展開していたけど、中途半端で終わっていたな。
ちなみに、プラキットでは出たことが無いけど、ガレキなら80年代終盤から90年代初頭に何種類か出てたもの。
でも、当然現在では入手し辛く、ヤフオクなどでたまに出る程度。
このデザインが好きな人でも、あの玩具メーカーが出したトイで結構満足してしまってるんじゃないかな。
だからこそ、ネットショップで安く出てたんだろうし。

で?いつ作るんだ?

キットを作る時間は無いわ、唯一まともなホビーショップは潰れるわで、益々キットが作りづらい環境になってしまった私でした。

拍手[0回]

お久しぶりです。みなさん。
マイケル・ジャクソンが亡くなり、東国原知事が国政に殴りこみの意欲を見せ、ボストンのニューアルバムまで「おそらく」あと一年は待たなくてはならないという激動の昨今、皆さんは如何お過ごしでしょうか?
私は、せめて気持ちだけは元気にしようと努力している毎日です。

この三ヶ月間ほとんどブログを更新できず、また更新してもグチっぽくなってしまっていますが、まあ仕方ないでしょう。
サザビーを仮組みしてから一月の間、またもやまったくキットに触れておりません。
どうやったら自由時間を作れるかな?
起床が6:30で、帰宅が早くて11時。下手すりゃ2時だかんなあ。
どうやったって、仕事の日は無理だよなあ。

買うペースは下げているものの、まったく作れていないので、積みが果てしなく増えていきます。
組むのが簡単で、たいして惜しくも無いガンプラ旧キットだけでもサクっと組んでしまおうかしら?

最近驚いたこと。
何気なし二waveさんのページを覗いたら、ボトムズのニューキットの宣伝をやっているではないか!!

ありがとう、waveさん。欲しかったんだよ。ペールゼンフェイルズ版のターボカスタム
プラキット改造用レジンキャストパーツのキットなんだけど、まあ仕方ないよね。本当は、完全新規のプラキットで欲しかったけど、できるわきゃない。

しっかし、値段高いねえ。初回限定として6090円のプラキットを同梱しても18900円とか言ってるけど、高すぎだよ。
改造パーツだけでそんな価格にしちゃうと、Bクラブなみにボッタクリって言われるぞ。
ただでさえ、PF版スタンディングトータスが阿呆みたいに高いんだから。

しかし、wave製ボトムズのプラキットが無駄に高いのは、タカラの中間マージンが入っているのからではないかと、ちょっと疑っております。
だって、タカラタコは値上げされまくっても2500円だし。
それに幾らか新規パーツを付けたって言っても、30年前のキットが6000円とかあり得ないでしょ?

・・・まあ、冷静に販売個数を鑑みれば、一個の値段を上げるしかないって分かりますけどね。

ところで、バンダイのスコープドッグ。最近全然出ませんねえ?
いつものパターンですか。
もうバンダイはボトムズ関連のキットを造るつもりは無いのだろうなあ。
だって、再販すら丸っきりしてないし。

何度も言ってますけど、もう一回だけ言いますね。
ストライクドッグ。
ラビドリードッグ。
ゼルベリオス。
テスタロッサ。
ターボカスタム各種。
これらは必ず出して欲しいのですよ。

エクシアのMG化などしている場合ではないのです。
1/100で充分じゃん。なんでわざわざMG化?
1/100が出た直後から、MG化に期待なんていう人を沢山見てきたけど、不思議で仕方ない。
そんなにMGってブランドを神聖視しているのだろうか?
格好よくなるなら大歓迎だが、たいして変わらんぞ。

ま、ネタが無いからなんだろうけど。
しかも、またもや阿漕なアソートで、小売店にリスク背負わせてるし。

まあ、VF-27も出すみたいだから、その辺は寛容になろう。
が、やはり、ボトムズは続けるべきだ。

現在、バンダイにできる最高の仕事は、ガンダムのキットを乱発することではなく、ガンダム以外の秀逸なメカデザインを、現在の技術で精密にキット化することですよ。
だからこそ、マクロスのキット化は応援するのですよ。
たとえ、スーパーを別売りで出したくせにアーマードは出さず、消費者をに引っ掛けたようにオズマ機単体を売りさばいたとしても、許しますよ。
ケーニッヒモンスターも出してくれれば、
「良くやった。バンダイ!!」
と賛辞を送りますよ。

R3はどうするのかねえ?ザブングルの試作品まで会社のブログで載せてたくせに。
ボトムズに対しての意気込みを散々語っていたくせに。

出せや!!!

いかんな、俺。
鬱憤が溜まって、ダークな一面が垣間見えているぞ。

ま、看板であるガンダムに対してすら責任を取らないバンダイですから、それ以外に対して期待することがそもそもの・・・。
クシャトリアは嬉しかったけどね。

上に書いたこと、かなりバンダイだからこそ言っている文句だねえ。
でも、版権を囲い込みしているんだから、言われても仕方ないかな。

さて、コトブキヤさん。あなたは大丈夫かな?
はっきりしたことが分からないのですが、ACの新作キットが出るのかな?
画稿だけしか載ってなかったけど、アレってなんなんだ?ゲームの宣伝なのか?
もしキットの宣伝なら、ガッカリだな。
だって、ウラヌスとほとんど同じじゃん。

完全新規のキットはいつになったら出るかなあ?
この一年で、オーギルとホワイトグリントだけだもんなあ。(セラフっていつだっけ?ギリギリ一年以内かも)
え?ほかで忙しいから、出す余裕ない?
知らんよ。そんなの。
俺は、ACが欲しいんだい!!

いやあ~、完全に暴走してますね。私。
駄目だ。頭悪い。

今月は、ボークスさんから最高のプレゼント。
バングのインジェクションキットが発売になりますよ。
直売なので、買いづらいし値引きなしですけど、物は素晴らしいと思うので、気になる人は買っておこうぜ!
ワンフェスでは、第二段のプラキットも公開するらしいけど、なんだろうね?
レッドやKOGは外してきそうなので、バッシュとかかもね。
でも、バッシュ三代目は、ボークス版よりもワークショップキャスト版の方がデキがいいと思うんですけどね。個人的には。
ボークス版はちょっと細すぎ。

そういや、waveさんのエンゲージSR3はどうなった?
全然続報を聞かないぞ?
インフェルノナパームはどうなった?
トマホークはどうなった?

キットの開発ペースってどうなってるんだろう?
そもそも、選定はどうやっているんだろう?

ああ、キット作りてえ!!
俺に半年くらいの有給休暇をくれ!!

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行けい、アクシズ!忌まわしき記憶と共に!!

サザビー


??
???!

なぜ、サザビーが???
VF-25はどうした!!


こんばんは、みなさん。お元気だったでしょうか?
私は全然元気です。
が、ストレスが溜まりますなあ。

現在、9連勤だったゴールデンウィークの振り替えで、4連休貰ってます。
が、最初の一日はひたすら体力回復に努めました。すなわち爆睡。
二日目は仕事で必要な道具類の買出しに行ってました。
そこで、私の中で何かが吹っ切れました。

やっちまえ!!

なかなかキットに触る時間がないわけですよ。毎日11時、12時。下手すると1時に帰宅ですから。
んで、次の日は6時半起床ですよ。
平日は無理です。
かといって、お休みの日は体力回復が最優先事項となるため、やはり時間がないわけです。

そんな状況の中、2ヶ月ぶりに時間ができたからといって、VF-25のペーパーがけなぞという地味な作業はやってられんわけです。
ただでさえストレス溜まってんだから、1番面倒臭い作業なんてできないわけです。

んで、買出しのついでにずっと欲しかったHGUCの逆シャアシリーズを幾つか買ってきて、組んじまえってな流れになりました。
まずはその中で1番好きなサザビーから組んでしまいました。

ってなわけで、ストレス解消に買ってきて、次の日に一気に組み上げてしまいました。
お陰で、今までのような、詳細な経過報告は一切なしです。

まあ、一応、組む前にこれだけは撮っておきましたけどね。


全景

ランナー数
○プラ:10枚
○ポリ:1枚
計11枚

パーツ数
○プラ:187個
○ポリ:33個
計220個

以外と少なかったです。250パーツとかあるかと思ってました。
まあ、バンダイも省パーツを考えてのことでしょうね。

ってか、このキットを組んでて思いました。
今の生活では、精々できてもHGUCくらいだなと。
MGはおろか、アーマードコアのキットなんて、まず全塗装は無理ですよ。
だって、VF-25のペーパーがけを考えるだけでえずく感じですよ。

VF-25もなあ、全工程の1/4くらいまでは来てるんだよなあ。
あとは、ペーパーがけして、サフふいてチェックして、下地→目的色→質感塗装→トップコートでお仕舞いなんだよなあ。
言葉にすれば一瞬だが、やるとなると・・・。
まあ、この辺は、本気でキットを作った事のある方なら分かっていただけるかと。

あとは、ランナーを全部じゃないですが、ざっと。


100_1336.jpg
100_1341.jpg
100_1344.jpg
100_1345.jpg
100_1351.jpg
100_1356.jpg
100_1359.jpg

1番下のは、νガンダムが出るとき、散々バンダイが自慢していたポリですな。
どんだけ凄いのかと思ったら、普通のポリでした。
まあ、ABSとポリの組み合わせで可動部を作っているからヘタリ辛いとか、径が大きめだから保持力が高いとか、そんな感じのことは実感できそうです。

あとは、適当に幾つか凄いと思ったパーツを。


100_1361.jpg
100_1364.jpg

スライド金型が結構使われていますね。
まあ、この辺はνが出るときに散々噂になっていたことですから、今更あえて言うことでも無いでしょう。

組んでて思いましたけど、最近のガンプラは凄いですな・・・って、VF-25の方が新しいか。
サザビーさん。合わせ目がほぼ無いじゃん!!
頭と肩なんぞ、本当に良く考えられたパーツ構成ですよ。

あとは、ザっと。


サザビー正面

いや、発売前からの写真で想定はしていましたけど、実際にかなりの傑作です。
マジで滅茶格好いいサザビーです。


サザビー横

ハイコンプロとは方向性が違い、ハイコンは細身のアレンジ。HGUCはガッチリ骨太のアレンジとなっています。
私としては、どっちも好きです。
面白いのは、HGUCのサザビーは、正面から見るとかなり太く感じるのですが、斜めから見るとそれほど太く感じないのですね。
立体物ってのは、こういう不思議さがあるから面白いぜ。

このキットは間違いなく傑作キットです。
が、欠点も幾つかあります。それほどクリティカルなものではないにしてもです。

まず、組んでみて1番違和感があるのが、ディテールの少なさ
元のデザインからしてこうなっているのだからいいのかもしれませんけど、もうちょっとディテールを追加して欲しかったです。
写真で見て受けた印象通り、ノッペリとして見えるんですよ。
まあ、これは人それぞれの好みのあるでしょうから、欠点と感じない人も多いでしょう。

が、こっちは等しく欠点と言えるのではないかな?
足首関節

バンダイがたまにやる可動域拡大策なんですが、足首関節の可動部が脛にあるんですよ
正確にはちゃんと足首にもあるんですが、脛の可動部のお陰で動いているようなものですから、どうしても足首を傾けると脛のところから傾斜するんですね。
これが違和感アリアリです。

まあ、よっぽど傾けない限りそれほど気にならないし、まあいいかな。

ディテールと足首関節。
この二点以外は、ほぼ完璧です。
骨太に纏めたラインが、まったく破綻していませんしね。
組み上げた瞬間。
「ちょーかっけー」
って溜め息をつきましたよ。

このキットさえあれば、もう他のサザビーのキットは必要ないですね。
コトブキヤさん、waveさんのレアなガレキも、旧キットもMGも。
幾らかディテールを追加してやって、綺麗に塗装してやれば、最高のサザビーが手に入りますよ。

あとは、こいつですな。


サザビー新旧キット比較
サザビー新旧キット比較2

サザビーときてウチでしかできないことといったら、新旧キットの比較です。

こうしてみると、旧キット改造は、かなりゴリラ体型に見えてしまいますなあ。
やっぱり最新の技術で作られたキットには勝てないや。プロでも無い限り。

元デザインがかなりいい加減で立体化するに当たって相当ラインが難しかったであろうサザビー。
骨太系サザビーとしては、最高峰の立体物でしょう。
これまで「まともな」サザビーのキットを手に入れたければ万単位出さなければならなかったのが、HGUCが出たお陰で2940円(定価)で買えるんだから安いものです。

さて、一気に組んだことで、キットに触れないストレスも幾らか解消されたぞ。
が、全然完成には程遠いな。
結局このキットだって、完成させたければペーパーがけは避けて通れないわけだし、塗装だって結局手間かけたほうが良い物ができるしね。

さて、VF-25のことでも考えようかな。

それにしても、久々の一気組みは楽しかったぜ。
またやっちまうかも。
こういう一気組みできるキットって、ガンプラくらいしかないんだよなあ~。

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